京都市がジェンダー平等に逆行?男女共同参画センター(ウイングス京都)の「廃止」や「機能縮小」を検討か⁉(2022年6月21日/文化環境委・文化市民局・やまね)

やまね/よろしくお願いします。あのえっと昨年作成されました「行財政改革計画」の中で、京都市男女共同参画センター(ウイングス京都)が「資産としての市場価値も踏まえ」「民間移管・存廃や必要な機能に応じた施設のあり方を検討する」施設の一つとされていると思います。で、ええ、今年4月1日時点のこれはあの資料なんですけれども、ええ、令和4年度ですね、ええ、に、指定管理者を募集・選定する施設一覧ということで、えー出てたんですけど、これがですね、まあ文化会館とか地域体育館など数ある施設の中で、この男女共同参画センターのみが、ええ、「募集開始時期」、それから「募集方法」、「次期指定期間」がですね、「検討中」ということになっておりました。で、ま、ただその後、6月2日付の広報資料ではですね、「京都市男女共同参画センター指定管理者選定委員会市民公募委員を募集します」ということでしたので、あの来年度以降のですね、指定管理なんかも考えておられるかなと思うんですけれども、あの、つまり、えー、これは来年度以降もこの施設は存続するというふうに受けとめてよろしいんでしょうか。

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)あの男女共同参画センターについてなんですけれども、ええ、議員がご紹介いただいたように、いま行財政改革として検討の一つの施設としては掲げております。で、あのいま現在あの具体的な検討が進んでいるわけではございませんけれども、ええ、指定管理を公募することについて、いま現在、市民公募委員も募集を始めまして、また、えーとサウンディング調査もあの始めさせていただいているところです。

やまね/あの、ま、「存続する」っていうふうに明確におっしゃられないのがですね、ちょっとあの不安に感じるところなんです。で、この男女共同参画センター(ウイングス京都)の指定管理についてはですね、この間、あの公益財団法人・京都市男女共同参画推進協会さんが応募団体一つで、やってこられたと思うんですけれども、それだけ公共的な性格が強い施設だというふうに思います。で、男女平等の啓発や調査研究、様々な施策や取組の情報収集・提供、それから女性グループ団体等の自主的活動の場の提供と、ええ、それから最近では困難を抱える女性の支援などですね、極めて重要な活動を行って担っていただいている施設だと思うんですけれども、私はそれをそもそも廃止を含めた形で検討していること自体がおかしいのではないかと、このことは申し上げておきたいと思います。

それで今あのサウンディング調査のお話もありましたので、次にその点お聞きしたいんですけれども。6月10日付の広報資料で、この京都市男女共同参画センター(ウイングス京都)の「有効活用に係るサウンディング型市場調査の実施を行う」ということで資料がありました。で、これ見ますと、「調査対象エリア」として「1階及び2階の一部(2000㎡程度)の貸付」で、ええ、1階部分はほぼ全てのスペースが対象になってると思います。それで2階部分がですね、イベントホール、ホワイエ、ギャラリー、調理コーナー、和室、京都若者サポートステーションなどのスペースが対象となっているかと思うんですけれども、この2階のところでですね、ビデオシアター、会議室、セミナー室は、この調査対象エリアから除外されておりますけれども、この理由はどういったことだったでしょうか。

220610ウイングス京都の有効活用サウンディング調査について

220610ウイングス京都サウンディング調査資料別紙1施設概要及び調査対象エリア

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)あの本、あのサウンディング調査はあくまで、あの施設、ウイングス京都の施設のさらなる魅力向上に向けて、あの施設の入口である1・2階の一部の有効活用を検討するために、アイデアを募集をさせていただいているところですので、ええ、いま議員がおっしゃったようなところをどうするこうするっていうのが、いま現時点で方針が決まっているわけではございません。あの今後、本調査の結果や、施設全体の機能の見直しを踏まえまして、社会情勢に沿った施設の在り方を検討しまして、ええ、市会の先生方にも丁寧に説明をしながら進めていきたいというふうには考えております。

やまね/すみませんちょっと今のご説明ですとよく分からないんですけれども、なぜビデオシアター、会議室、セミナー室が調査対象エリアから外れているんでしょうか。

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)まずあの1階の部分と、あの2階のあの視認性、あのすぐに見てわかる部分をまずあのアイデアをいただきたいということで、あの民間の募集をしました。あのここの施設だけに限って、あの言ってるわけではございませんし、あのご提案の中で、あの更なる拡充とか、各、部分的とか、いろんなアイデアを頂いて考えていきたいというふうに考えています。

やまね/それであの調査対象エリアの中にはですね、図書情報室だとか相談室だとか子どもの部屋だとか、えー京都若者サポートステーション、こういうものが含まれているわけですね。それでえっと「募集要項」見ますと、「現状のままの利用にこだわらない活用等も含めて自由な発想で提案してください」というふうにあります。で、有効活用の事例としては、「飲食店」や「オフィス」や「学習塾」などがあげられております。つまり、場合によってはですね、こういう民間店舗などが入ることによって、現在あるこの図書情報室や相談室や子どもの部屋、サポステなどのスペースがなくなる、縮小する可能性もあるということなんでしょうか。これらの機能はあの今後も確保されるということで募集をされているのか、この点いかがでしょうか。

220610ウイングス京都サウンディング調査募集要項

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)あの全てにおいて、あのゼロベースで検討していくということにしております。

やまね/あのちょっと、驚きの答弁だと、私は思います。あの全くのフリーハンド、ゼロベースってことですから、あの公共施設の活用として、ええ、これはねちょっと、無責任ではないかと思います。で、募集要項見ますとですね、「本市から調査対象エリアを10年程度借り受けて、事業を実施することを前提として提案してください」とかですね、「おおむね2~3年で事業化する想定で提案してください」ということまで書いてあると。

で、もう一つお聞きしたいのが、「用途変更を行う場合は~」というふうにもあるんですけれども、これどういう場合に用途変更するということになるんでしょうか。あるいは現在の用途ではできない施設などがあるんでしょうか。

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)あの民間からどのような提案があるかというのは現時点では分かりかねますので、あのそういうことも含めて、あの用途変更が必要な活用アイデアであれば、それも合わせてご提案いただきたいということで書かせていただいています。

やまね/あのう、ちょっとよく分からないんですけどね。またそれも。あの、つまり今は男女共同参画センターとして、まあ公共施設として使われていますよね。ということは、用途変更ってことは、そういう公共施設でなくなる可能性もあるってことなんでしょうか。

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)あの施設の一、今あの現在サウンディング調査していますのは、施設の一部分をあの民間の方にあのどのようなアイデアで活用すれば、更なる魅力が向上できるかということをあの募集しているところです。

やまね/すみません。あの用途変更について書いてあるわけですよ。で、公共施設という使い方でなくなる可能性もあるんじゃないかとお聞きしたんですが、いかがですか。

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)あの民間のアイデア次第ではそういったことがあり、ありうるかもしれませんけれども、あの私どもが、あの今回募集しているのは、アイデアでございまして、京都市としてどういう施設を今後作っていくかというのは、これから京都市が考えていって、委員会の先生方にもご説明していきたいというふうに考えていますので、今何か決まってるっていうことをご説明したいわけではございません。

やまね/ですから、そういう本当に公共施設が公共施設でなくなるかもしれないというこの調査の仕方というのはですね、本当にこういうことでいいのだろうかと。先ほども(女性差別撤廃条約)選択議定書の議論ありましたけれども、これからジェンダー平等、男女平等もっと進めていかなければならない、こういうふうにしてる時にですよ、このジェンダー平等、男女平等の推進拠点の施設をですね、変質させるかもしれないっていうことは、私非常に重大だというふうに思います。で、少なくとも民間店舗が入ってくればですね、先ほど申し上げた子どもの部屋とか相談室だとか、そういったスペースも含めて減少するということは必至ではないかというふうに思います。

で、あの、これ京都市の資料ですけれども、今でもですね、男女共同参画というテーマに関わらず、さまざまな講演会や学習会で利用されてですね、あのー、これ見ますと利用者が年間約40万人~50万人、稼働率が80%~90%という資料にあったんですけど、多くの市民のみなさんが、今でも利用されてる施設だと。なぜ今のままではダメなんでしょうか。

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)あの一番最初にですね、あのやまね議員がご紹介いただいたように、あの本男女共同参画センターは行財政改革でもあの見直しするべき施設の一つとして掲げられておりますので、ウイングス京都がより魅力的になるように、あの検討していかないといけないということが、あの変わらないところになると思います。

やまね/あの、学習塾とかですね、飲食店とかいろんなオフィスが入ってくることが、男女共同参画センター(ウイングス京都)の魅力を高めるものになるのかどうかってのは私非常に疑問なわけです。

で、あのこれ昨年のですね11月に、行財政改革計画に関わって、これ総務消防委員会の資料ですけども、「補助金、イベント、使用料手数料の検討状況について」という資料の中でですね、「公費負担割合の上限額」っていうのが示されていますね。各施設に。その中で、このウイングス京都は、上限75%ということになってます。で、要はあの「公的関与の必要性大」ということでですね、現行のその11月の資料では60.8%公費負担ということですから、本来もっと公費負担しててもおかしくない施設だと私は思うわけです。

で、やはり先ほどからのお話を聞いてると、「もっとお金が欲しい」というふうにしか聞こえないと。正直。で、多くの市民のみなさんはですね、いま京都市がですね、男女共同参画センターを「廃止」も含めて検討していることを知らないんじゃないかというふうに思うんですね。ですから、私は声を聴くっていうことであれば、事業者だけではなくて、今利用されている団体のみなさん、で、広く市民のみなさんに声を寄せてもらうべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)今後あの京都市が、ウイングス京都の在り方を検討していく中では、利用者の方の声とかも聞いていきたいというふうに思っています。

やまね/あの本当にくり返しになって恐縮ですが、あの、ジェンダー平等を推進する拠点の施設としてですね、あのこの施設は今後もぜひとも存続して、ぜひ機能を強化していただきたいということを求めておきたいと思います。

で、最後に資料だけ求めておきたいと思うんですが、募集要項の資料ですね、別紙2の14ページでウイングス京都の施設稼働率が紹介されています。で、コロナの影響であの減少は少ししてますけれども、毎年この間おおむね80%~90%の稼働率でですね、推移をしてきたと。で、そこで、ええ、現在の1階と2階部分について、和室、会議室、セミナー室、ビデオシアターなど部屋ごとのですね、稼働率を直近5年分ほど出していただけないかと、この点だけ最後資料を求めて、終わります。以上です。

◎かわしま委員長(公明)/ただいま、ええ、やまね委員から要求がありました、ええ、過去5年間の1階2階部分の各部屋の稼働率の資料については、理事者提出できますでしょうか?

(→北條・真のワークライフバランス推進・働き方改革担当部長)あのお時間をいただきたいと思いますけれども提出させていただきます。

◎かわしま委員長(公明)/提出できるということですので、委員会資料として提出を求めることにご異議ありませんか(異議なしの声)。ご異議ありませんので、委員会資料として提出を求めることに決定いたします。理事者におかれてはなるべく早く提出していただくようお願いいたします。

2022年6月21日【文化環境委】文化市民局/一般質問「男女共同参画センターの今後のあり方について」

(更新日:2022年06月21日)