活動日誌

請願審査:高すぎる家庭ごみ袋代の値下げを②(2016年11月15日/くらし環境委・環境政策局・やまね)

◆やまね/えーあのー、前回のですね、10月20日のくらし環境委員会の質疑をご覧になられた市民の方から、えー京都市の答弁について疑問や意見がいくつか寄せられておりますので紹介させていただきたいと思います。一つはですね、えー「費用負担の公平性」についての議論を少し私もさせていただいたんですが、あの「今の制度が本当に公平と言えるのか」という疑問です。たとえば、「黄色のごみ袋に入れるモノで最もかさばるものは『紙おむつ』だ」と、いうご指摘がございました。でー、この紙おむつを使うのは誰かといったら、「赤ちゃんやお年寄り」であると。で、とういうことはですね、「今の制度は経済的に最も弱い立場にある方に負担を強いるものとなっている」と、こういうご指摘であります。ですから公平どころか、経済的に弱い立場にある、えー、みなさんに特に負担を強いる制度となっているのではないか。このご指摘についてはどうお答えになられるでしょうか。

(→久保・循環型社会推進部長)はい、えー、有料指定袋制導入に際しまして、当時もあのー付帯決議を頂戴しております。そういう一定の、えー、紙おむつ等を使用されている方々には、えー、ごみ減量の取り組みに一定の制約があると、いうことから、そういった方々に十分な施策をということで、我々のほうと致しましても、そうゆうえー、紙おむつを利用、おー、えー、体調等、えー、ご病気等で利用せざるを得ない方々につきましては、えー毎年、一定量の、おー、えーごみ袋を、えーご申請いただいた中で、えーお配りしてるとゆうこと、それから、えー新生児の方にも、えー当然紙おむつが、あのこれはもう、おむつはあのー必要なものでございますので、えー保健福祉局と連携いたしまして、えー新生児で住民登録をされた後にですね、えーそういったおむつを、えーおむつ用に、使っていただけるように、同じく、紙、えー、有料指定袋をお配りしてると、そういった施策を実施さしていただいております。

◆やまね/えーまあご病気の方、あるいは新生児の方には、そういう形で一定お配りもされてると、いうことでした。それから、ただですね、あのーごみ袋代というのは、やはり、えー、税金とは別に市民のみなさんにご負担、求めるものでありますから、しかも「家庭ごみの手数料」ですので、「家計に毎年17億~19億円負担を求める」ということになります。ですから本来なら、家計消費として、えーお買い物に回ったかもしれない、地域経済に回ったかもしれない、えー、そういうお金だと、前回も指摘をさせていただきましたが。ま、本当に暮らしとお商売が大変ななかで、そういう負担を市民のみなさんがしていると。で、もう一つ、ご意見をいただいております。「ごみ袋を値下げするとごみが増える」というこのリバウンド論についてなんですが、えー前回の委員会で私が、この「なぜ値下げをするとごみが増えるというのか」と、その根拠をお聞きしましたらですね、「明確な根拠はないが…」と、あるいは「想像するとそんな感じ…」と、こういう大変あいまいな答弁もございましたが、あの必死の思いでですね、家計をやりくりされている市民のみなさんが、そういう説明をお聞きになって、納得されると思われるんでしょうか。いかがでしょうか。

(→久保・循環型社会推進部長)はい、あのー、ま、明確に根拠はお示しはしておりません。ただ、想像するとこんな感じ、というようなあのご答弁はあの、しておらないと思いますが、あのー我々としてはあのー、やはり広く全国的に、有料化が進んでる中で、あのーさまざまな他都市の状況をあのー調査をさしていただいております。で、いま先生おっしゃいましたように、リバウンドと、いうことで、あのー非常にそこらへん関心をもって見ておるわけですけれども、あのー先般も申しました東洋大学の山谷先生の調査によりますと、えー有料化を導入して、特に値下げをしたとかいうことではなく、有料化を導入して、ま、5年以上経過した都市で、えー4割近くがリバウンド現象が起こってると、いうことでございます。それから高月先生がやはりえー、大都市の特性としてやはりそういう地方の小さな都市に比べても、そういった危険性が多いということで、先生自身からもそういったあのーご助言をいただく中で、我々としても、やはりこのー、おー、さらにごみ減量を進めていく、えーなかにおいて、いま現在そういう形で、えー値下げをするということは非常にそういった危険性が、えー大きいのではないかと、いうふうに、我々としては判断しております。

◆やまね/あのまずー、「想像するとそんな感じとは言ってない」ということなんですが、これネットで公開されております。あのーぜひ見返していただきたいと、言っておきたいと思います。それからあのー、まあ山谷先生のお話、ちょっとこれは私もですね、勉強させていただきたいと思いますが、たとえば高月先生のお話ですけれども、高月先生がそもそもですね、この有料指定袋を提案された方ですから、「値下げすべきでない」という意見になるのは、私は当たり前の話だと思うんです。で、市民のみなさんはこういう意見を述べられております。「値下げになっても家族の人数が増えるわけでもない。1日の食品の消費量が増えるわけでもない。ティッシュペーパーをたくさん使うわけでもない」「値下げされたからといって、食品その他の生活用品の消費量を増やせるほど、余裕のある生活はしていません」と。「日々の食費を切り詰めて暮らしているのにどうしてごみが増えるのか」「そもそも、半額にもし値下げされたとしても、まだ他都市より高い」と。こういうご意見がございます。でー、紙ごみも、えープラ製容器包装もですね、分別が義務化されている。本当に京都市をあげてがんばっておられるのにですね、値下げしただけでなぜごみが増えるという結論になるのか。逆にお聞きしたいんですけども、ごみがもしじゃあ増えないとなったら、値下げをあのー、できる可能があるということなんでしょうか。

(→久保・循環型社会推進部長)はい、あの先ほども申しましたとように、我々はまだまだごみ減量を進めていく必要がございます。あのー(平成)32年度に、39万トンを達成する必要がございます。えー27年度のごみ量で、約44万トンということで、さらにまだ5万トンを減らすと、あのー非常にあのーハードルの高い目標を設定して、えーいま取り組んでる最中でございますので、いまあのーちょっとそういった、あー判断といいますか、あのーお答えはできかねるんですけども、その39万トンに向けてはやはりいま現在の有料指定袋制、この価格を維持すべきだと、えー考えております。

◆やまね/えーまあ39万トン、目標のお話をされましたのでお聞きしますが、この京都市の目標ですね、「平成32年度に39万トン」「残りあと5万トン」ということですけれども、これをですね、前回もお聞きしました。どう達成するのかと。でーそしたらですね、「家庭ごみでいうと17万トンまで減らす必要がある」と、こういうご答弁でしたけれども、この減量目標を聞くとですね、いつも「家庭ごみ」の話になるんですが、しかし実際に平成26年度、そして27年度の、えー数字を比べたらですね、家庭ごみで減ったのは5000トンで、事業ごみで減ったのが1万7000トンですよ。で、家庭ごみより3倍以上、事業ごみが減ってると。でーあの、あと5万トン減らすという時に、私はこの家庭ごみだけじゃなくてですね、事業ごみの減量についても積極的な目標を持って取り組みを進めればですね、もっと展望が開けるんじゃないかと、思うんですけども、その点はどうでしょうか。

(→久保・循環型社会推進部長)はい、あのー、委員おっしゃるとおり、この事業ごみにつきましても我々、あのー、これで良しと、いうことではございません。さらなる取り組みを進めてまいるということですし、あのー改正しました条例におきましてもこの、えー、28年4月から事業系の雑紙についても、分別を義務化ということで我々クリーンセンターでも、えー受け入れをしてございませんし、あの、事業者さんに向けても、そのー、ごみ減量、あるいは分別の取り組みをさらに徹底していく、あるいはクリーンセンターにおいて、持ち込まれる事業系ごみについても、詳細に検査等することによって、不適物、あるいはあのー、え、不適正な搬入を阻止して、極力ごみ減量を推進していくということは、その家庭ごみだけではなく、事業者の方にもあのーさまざまな場面でお願いをしてまいっておりますし、今後もそれは続けてまいりたいと思っております。

◆やまね/あのー、まあ、取り組み進めておられるということなんですけど、この、家庭ごみで5万トンっていう話があったんですけど、事業ごみについてはこれだけがんばりたいっていうような目標っていうのは、できないんでしょうか。

(→久保・循環型社会推進部長)はい、あのー、いま先生おっしゃいましたように、えー39万トンの内訳で言いますと、まあすでにあのー、事業系ごみのほうの目標を、まあ昨年達成、32年度の目標をすでに達成しておるところでございますけども、あのー計画自体につきましては、あのー日々、あのー、見直しも含めて、やはりえー適正に、えー検討をしてまいりたいと思っておりますので、あのー先ほども申しましたように、えー事業系ごみについてはもうこれで、えー目標達成したからいいんだと、いうことではけしてございません。さまざまな努力をすることによって、えー39万トンの達成に向けて、えーがんばってまいりたいと思います。

◆やまね/えーそしたらですね、あらためていくつか、あの確認をさせていただきたいと思います。で、あの一つは、「ごみ袋代は手数料」であるということで、そしてこの「手数料がごみ処理経費以外に使われると地方自治法と条例の趣旨に抵触する」ということで、しかし、京都市としてはですね、この手数料を「直接、財源活用事業に回しているのではなくて、ごみ処理経費に充当」して、そのことによって「節減された一般財源を活用している」から問題はないと考えておられると。あの、こういう理解でよろしかったでしょうか。確認だけでけっこうですが。

(→下間・環境企画部長)はい、あのー、前回の委員会でも、あのーご説明をさしていただきましたけれども、ま、ごみ処理手数料の収入は、あのー、法律上手数料でございまして、その全額をごみ処理経費に、の財源として充当しております。そして、えー、ごみ処理手数料そのものを基金に積み立ててるわけではなくてですね、正確にはそれを、それに伴い節減された一般財源を「有料化財源」と位置付けて、ま、それを、3分野で活用してると、ま、こういったご理解でお願いしたいと思っております。

◆やまね/でーあの、逐条解説書というのが、あのーあるんですけれども、ここではですね、手数料徴収の目的について、「行政経費の補填」と書かれております。すなわち、えー、ごみ処理という行政経費の全額または一部、ま、この京都市の場合は一部なんですけども、これを補填するのが目的だと、この逐条解説書を読めば、理解されるんですけども、それはそういうことでいいんでしょうか。

(→下間・環境企画部長)すいません、ちょっとあの、いまその手引き、私手元にございませんけれども、あのー申しましたように、予算決算の処理上ですね、えー手数料につきましては、その全額をごみ処理経費に充当していると、ま、こういったことをご説明さしていただいております。

◆やまね/で、まあ、あの地方自治法、おっしゃるように地方自治法に照らせばですね、手数料を、えー徴収する場合ですね、えーそれは直接、えーごみ処理に使わないといけないと、いうことで、あのー手数料を徴収するというのはですね、事業にかかる経費に充てるということで、あのー「目的税的性格」を持つものです。で、そのことによって、えーこの場合はごみ処理という、その事業にかかる経費を節減するというのがねらいだというふうに思います。つまり、えー市全体のごみ処理経費は229億でしたかね、で、えー、そこからですね、ごみ袋代・手数料収入の約18億から袋製造経費7億を差し引いた11億が節約をされていると、で、実際の処理経費というのは、そういう229億からえー11億を引いた218億ということになっているという理解でよろしいんでしょうか。これいかがでしょうか。

(→下間・環境企画部長)あのー、その、手数料ですね、全額、えーごみ処理経費に充当していると、えーゆうことで、えー説明が足りると思うんですけども。ご質問の趣旨がちょっとよくわからないんです。

◆やまね/あのーえっと、ごみ処理の経費に、いま229億でしたか、全体でかかっておられる額が200億円以上あると思うんですが、そのうちに、この家庭ごみの、えー有料化、ごみ袋代の収入があると、で、袋の経費引いたらですね、11億円ほど黒字になると、その分が節約をされているということは、その200億円という以上の総額から、それだけ節約をされたという理解でよろしいのかということです。

(→下間・環境企画部長)えーまあいわゆるごみ処理手数料、袋の売上分、これ全て、ごみ処理経費に充当しております。

◆やまね/でまあ、そこでもう一つ聞きますけれども、えーこの予算を組む場合ですね、最初から手数料収入約18億、あるいは袋製造経費7億、及び、その差額11億、こういうものが想定をされて、その額も折り込んだ上で予算編成をされているのか。それともですね、収支均衡の歳入歳出予算を決めた後で、収入11億がプラス、追加されるのか。これはどうなんでしょうか。

(→下間・環境企画部長)えーちょっとくり返しになってしまうんですけども、ごみ処理手数料というのは、全額、ごみ処理経費に予算決算の処理上ですね、ごみ処理経費の財源として充当しております。えー、この説明で全て足りると思っております。

◆やまね/あのー「総計予算主義」というのが、あのある、考え方が、原則がありますけれども、で、そのなかでですね、えー「特定の収入源を特定の支出に充ててはならない」という原則があると思うんですけれども、で、これから見ればですね、私はおかしいんではないかと。最初から差額の11億円も総収入の一部として予算化をされて、それに対応する支出予算が組まれているというのは、あのー地方財政の大原則でもあります「総計予算主義」、これに少し、えー矛盾が生じるんではないかなと思うんですけど、この点いかがでしょうか。

(→下間・環境企画部長)えー先生ご指摘の地方自治法との関係で言いますと、もうあのくり返しで恐縮なんですけれども、あの法律上手数料であるということで、その手数料収入は全額ごみ処理経費の財源に充当しなければならないと、いう点はあのご指摘のとおりでありまして、またそのとおりの予算決算上の処理を行っております。

◆やまね/でまあ、あらためて申し上げますけれども、あのー、ごみ処理に全部充ててですね、で、それによって、一般財源が節約できたと、いうことであれば、私は、それが、まさに目的であってですね、手数料収入の、で、お金が節減されたらですね、それをごみ処理以外に使うっていうのはやっぱりそもそもおかしい話じゃないかと。逆にいま財源活用事業ということでされている事業が、「本当に必要な支出」で、「必須の事業」だと、いうことであればですね、えーこれは、ごみ処理費用が節減されようが節減されまいがですね、その財源ていうのはそもそも一般財源の総支出予算の中で、まかなわれるべきであって、最初から各局が各費目を予算化する、えーそういう必要があるんではないかと、思います。で、私が、まあつまり言いたいのはですね、この「財源活用事業」なるものは、使い道が問題なだけでなくて、そもそもその「存在がですね、おかしいんじゃないかと。で、税金の二重取りだというような、批判も元々あるわけですけれども、このお金がですね、財源活用事業のお金がですね、ごみ処理に回っていたら、市民負担っていうのはもっと軽く済むんじゃないですか。いかがでしょうか。

(→下間・環境企画部長)はい、あのー、ま、このごみ処理手数料を、つきましては全額ごみ処理経費の財源として充当しております。これはあのくり返しあのご説明さしていただいております。そして、えーこのごみ処理手数料そのものをですね、基金に積み立てているわけではなくてですね、それに伴って節減された一般財源、この一般財源を有料化財源として位置付けておりまして、これをまああの、ごみ減量をはじめとした、あの3つの分野に活用しているということでございます。これは一般財源でございますので、え、その使い道というのは、えー自治体の判断で行えることと、いうふうに認識をしております。

◆やまね/えーまあ最後にしますが、あのー、ま、あくまで「節減された一般財源で、それをどう使うかは自治体の判断」ということなんですけど、しかしそのじゃあ財源活用事業、節減された額ってのが何を根拠に出てるかっていったらですね、これは、ごみ袋代の収入から製造経費を引いた分ですから、それはその黒字分が結局そういう根拠になってるということですから、これはですね、あのー結局迂回しているだけで、ごみ袋代・ごみ処理手数料が他へ回されていると、いうことになると思うんです。「会計上そうなっている」という、あのこの答弁自身がですね、「事実上の流用」である、このことは否定できないと私は思います。先に確認したとおり、自治法と条例に、これは抵触すると、いうことをあらためて指摘をして、「財源活用事業は中止」をすると、そして、「ごみ袋代は値下げ」を重ねて求めて、終わりたいと思います。

(→下間・環境企画部長)はい、あのー、くり返しになりますが、あの有料化財源によって得られた財源をですね、ごみの減量、リサイクルの推進、まちの美化の推進、そして地球温暖化対策、これに貢献する施策として、ま、活用しまして、そして、それを市民の皆様に、見える化する形でしっかりと還元する、そのことによって、えーまあさらなるごみの減量を推進していく、このことは必要だというふうに私ども考えておりますし、制度発足以来ですね、えー審議会の答申、さらに市民の意見といった形で、市民の合意形成をはかって実施しておりまして、先生のご指摘は当たらないというふうに私どもは考えております。

*請願の取り扱い→全会派「留保」

2016年11月15日【くらし環境委】環境政策局/請願審査「家庭ごみ袋の値下げ」

(更新日:2016年11月16日)

請願審査:美術関係者に渦巻く怒りの声!京都市美術館のネーミングライツは撤回を(2016年11月15日/くらし環境委・文化市民局・やまね)

◆やまね/えーと私はですね、あのーあらためて市民や、えー美術関係者のみなさんの声を紹介させていただきたい、というふうに思います。あのこの間たくさんの方がですね、意見を表明をされています。えーたとえば、市内で最も古いと言われている画廊のオーナー・男性ですが、「京都市美術館の一番の特色は、市民が寄付して作った市民の美術館ということです。その美術館に特定の企業名を冠するとは驚きです。その上、市民も芸術家も、作品を美術館に寄贈した人たちも知らない間に、事は決まってしまう。市民合意は大前提だと思います」、こういうご意見です。それから別のギャラリーのオーナー・女性の方ですが、「市内には芸術系大学をはじめ美術家団体や芸術を愛する市民が多数います。なぜ、その意見を吸い上げようとしないのでしょうか。経過もやり方も透明性に欠けます」、こういうご意見であります。それから市主催の公募展「京展」に関わっておられる日本画家の方ですけれども、「命名権売却は、公共の公立美術館として、またコレクションを持つ美術館として、日本全国でも皆無であり、恥ずかしい限りです」「関係する京展の委員会でも、美術館改修計画の資料を提示されましたが、命名権のことは何一つ説明がありませんでした。突如この問題が浮上し、あっという間に決まったことにあぜんとしています」。それから彫刻家の方です。「今回の問題で一番感じているのは、市民不在だということです。唐突に市が命名権を売却すると発表し、あれよあれよという間に相手先企業が決まってしまう。まず、美術館に関係している芸術家や市民、作品の寄贈者などに意見を聞くべきではないでしょうか」と、ま、こういったですね、怒りの声、それから「市民の声、芸術関係者の声を聞くべきだ」という意見が、いまも、後を絶ちません。このことをどう受け止めておられるでしょうか。

(→北村・文化事業担当局長)はい、あのー京都市美術館へのネーミングライツの導入につきまして、あのいま先生からご紹介がありましたとおり、あのー市民の皆様、あるいは関係者の皆様から、あのー賛否、たくさんのお声を寄せていただいてます。あのーいま先生からご紹介いただいたような、お声もいただいてますし、またやはりあの、市民の税金が安くなると、いうことで、あのー、賛成の声を寄せていただいている、いうこともございます。あのーこの間、えー、えー、くらし環境委員会、あるいは決算委員会で、あのーご説明申し上げてるとおり、この美術館、いま非常に老朽化して、新たな、えー、機能求められてると、いうなかでどうしてもこの再整備進める必要があろうかと、いうことがありますので、あのこれからも引き続き、あの丁寧に、みなさんにこのネーミングライツの、えー導入の趣旨を説明してまいりたいと、いうふうに考えております。

◆やまね/あのー、「賛否をたくさんいただいている」と、おっしゃられましたけど、「否」の部分が私は大きいと思います。で、何度もこの間指摘をしましたように、あのー京都市美術館はですね、昭和天皇の即位を記念して、当時の市民と企業がお金を出しあい建設されたという歴史的経緯があると。そして所蔵品の8割が市民・芸術家のみなさんからの寄贈品。で、この歴史と多くの方々の思いがつまった美術館に、一企業の名前を冠することが許されるのかと。市民によって作られて、市民、芸術家のみなさんの寄贈品によって成り立っている美術館ですよ。その当事者のみなさんが、納得をしていない。そして議会の関与なしに、名前を変えるというのは、やはり私は許されないと思いますがいかがでしょうか。

(→北村・文化事業担当局長)はい、あのー、ご指摘のとおりあのー、昭和天皇の、えー即位の記念と、いうことで、えー大変あの本市にとっても我が国にとっても大事な美術館というふうに思ってます。あのー皇室の歴史等々に詳しいお方からも、あの「よくぞ大切な美術館の再整備に踏み切ってくれた」と、いうふうな非常にあの賛同のお声も頂戴しておりますし、あのー寄贈者の方には、えー引き続きですが、あのこういった制度の趣旨も、えーしっかり説明をして、この私どもの大切な美術館をまた今後も、えー京都の、日本の美術館において、存在感を発揮するように、しっかり再整備を進めてまいりたいと、このように考えております。

◆やまね/あのね、何度もそういう話をされてもですね、あのーそういう話を聞いたうえで、市民や芸術家のみなさんが納得されてないんですよ。そこが、重大な事態だと私は思うんです。批判の声が、日増しに強まっている。で、私はですね、市民や芸術家のみなさんが、このみなさんのおかげで成り立っている美術館がですね、その当事者のみなさんが納得していないのにその名前を変えていいのかと、こんなこと本当に許されるんでしょうか。どうでしょう。

(→北村・文化事業担当局長)はいあのー、このことも何度かご説明申し上げてますが、あのー、正式な名称は京都市美術館のままでございます。えー美術館の運営も、私ども京都市が責任を持ってまいります。えー愛称として、50億円をいただく、えー代わりに、ネーミングライツという制度で、愛称としての、えー名称であることの十分ご理解を、関係者の皆様にも、えーご理解をいただきたいというふうに考えております。

◆やまね/ま、「正式な名前は京都市美術館だ」と、で、まあ先ほどは「よくぞ踏み込んでいただいたという声もある」と、おっしゃいましたけれども、それだったらなぜこんなに批判の声が渦巻いているのかと。で、私はいまの、もう何度も同じこと言われるんで、もうこれはいいですけども、あの結局ですね、市民や芸術家のみなさんが納得をすることよりもですね、結局「お金をどうつくるか」ってことが優先されていると。で、これは、私は京都市が、文化・芸術に対して、どういう姿勢で見ているのかと。このこと決定的な、私は問題だと思うんです。で、強く言っておきたいんですけれども、市民や美術関係者のみなさんが納得をされない、批判が渦巻いている、そんな文化政策がありますか。私信じられませんよ。あの再整備のね、「スピード」っていうことも言われますけれども、あのー工事の入札は不成立になってますから、その説明ももう破たんしてるんです。で、結局、ネーミングライツを何が何でもやろうと、こういうことで説明されてきた理由はですね、「11月議会に議案を出すためだ」ということで説明をされてきた。しかし工事契約がうまくいかなかったと。で、これだけ大きな声が上がっているわけですから、当然このネーミングライツをこの美術館でやるということの是非そのものをですね、数か月前の議論にもどして、やるということだって当たり前じゃないかと。なぜそれができないんでしょうか。

(→北村・文化事業担当局長)はいあのー、本件に関わりまして、あのー議会の関与の問題でありますとか、私どもどうしてもあの、11月議会に工事契約を提案したいと、いうことで、あのその見通しが甘かったと、こういったことについては先ごろ9月の議会で、全会派、えー、一致で、決議をいただいているところでございます。えー今後議会と十分な議論を行って、えー市民の信頼を回復するように求められております。えー十分そういうことを心して、えーこの美術館再整備を進めてまいりたいというふうに考えております。

◆やまね/やはり文化・芸術の問題というのは、私は、思想信条、政党・会派関係なくですね、あの、多くのみなさんがやっぱり心配されていることだと思うんです。ですからいまおっしゃっていただいたように、9月議会において全会一致でですね、「京都市のこれまでのやり方について、反省を求め、信頼回復を求める決議」が上がったと、思います。しかし、先ほどのお話も聞いておりましたら、本当に反省をされているんだろうかと、信頼を取り戻す決意があるのかと、疑問に思わずにはおれません。

で、先ほどから、ま、この間もですね、京都市美術館の歴史をね、「未来へ引き継いでいきたい」という話を、何度もされますので、その点で、関係者の声を紹介したいと思います。これもあのギャラリーのオーナーのお話ですけれども、「京都市は100億円の改修工事費のことをさかんに口にします。しかし、市はこれまで京都市美術館をどう扱ってきたでしょうか。学芸員は数人で企画展もままならず、作品の購入費も微々たるものと聞いています。こうしたことへの具体的な改善策は示されないまま、建物の大規模改修だけが先行しています。肝心の文化や芸術家を育てるという魂が入っていないのではないでしょうか」。あるいは、大阪教育大学名誉教授で国立国際美術館評議員の田中恒子という方がおられますが、この方はですね、現代美術の作品を約1000点コレクションされて、2009年に和歌山県立近代美術館にそれを寄贈されました。で、この方はですね、大阪市出身で京都府内に在住をされている。で、その方がなぜ、遠く和歌山の美術館に寄贈されたか。その理由をこう語っておられます。「信頼できる学芸員の体制があり、充実した企画展が重ねられてきたことなどが理由です。残念ながら、京都市美術館を寄贈先に選ぶことはできませんでした」「美術館にとって、今を生きる、これから出て行くだろう若手芸術家を育成し、作品を展示していくことは大事な役割です。京都市美術館にはそうした視点はありません。内実は伴わないまま、100億円の建物改修だけに追われて、命名権を売却するなど百害あって一利なしです」と、痛烈な批判です。学芸員も少なく、企画展もままならない、若手育成の視点もない。それなのに100億円で改修という話だけが先行して、歴史ある、市民がつくった美術館の名前が変えられようとしていると。こんなことで未来へつながっていくのかという批判なんですよ。この声をどう受け止めておられるんでしょうか。

(→北村・文化事業担当局長)はいあのー、先生ご指摘のとおり、そのーハードが老朽化してる、あるいは機能が足りないということに加えてですね、私どもやはり美術館非常に、あのー学芸員の体制が脆弱であると、えーいうこともあります。えー作品の購入予算も毎年微々たるもので、えー、という非常に、えーソフト面においても問題を抱えているというふうに思ってございます。あのー今回の再整備を機に、あのー当然京都市の財政状況等々もございますが、あのー現代美術も新たに、えー展示スペースつくります。えー学芸員の体制も、作品購入のえー予算も、何とか増やして、えー、ソフトもハードも冠たる美術館にしていきたいと、このように考えております。

◆やまね/えー、ある現役の美術館長の声も聞いております。「京都市美術館は昭和天皇も関わる美術館です。その美術館にネーミングライツを考えるということだけでも行政の質の悪さを世間にさらけ出すものです」と語っておられました。それからまた別の方は、「フランスの国立美術館、ルーブル美術館の命名権を売却するという話が出たら、フランスは世界中の笑い者になるだろう。京都市がやろうとしているのはそれに匹敵することだ」という声もございます。これだけ多くの批判が寄せられている。私は、このままではですね、手を上げていただいた企業にもマイナスの事態になるのではないか。このことも大変心配をしております。たとえば私、ルーブル美術館のホームページも見てみました。で、そうしますと、ルーブル美術館もですね、企業の支援を受けているわけですよね。で、しかし、これは、「より幅広い企業に支援してもらおう」という努力をされてるんです。企業名を冠するのは「基金」について。「基金について名前をつけてもいいですよ」ということになってる。それから「美術館の中に名前を刻む」ということをやっておられる。ですから、「美術館そのものの名前を変える」なんてことは、やっておられないわけです。で、大阪府ではですね、中之島にある国立国際美術館をダイキン工業が、財団をつくって支援をされています。それから兵庫県では、兵庫県立美術館を伊藤ハムが、これも財団をつくって支援をされてる。で、どちらもですね、企業名が付くっていうやり方ではありません。ですから私は、あの先ほど運営の、問題も言われたわけですけども、あの芸術、それから美術の分野をですね、企業のみなさんにどう支えていただくかということは、その方法についてはですね、今一度考える必要があるんではないかと、思いますが、いかがでしょうか。

(→北村・文化事業担当局長)はいあのー、ルーブルの例でありますとか、大阪や兵庫の例を先生から、おー、お示しいただきました。あの確かに、えー、企業が文化芸術を支える手法として、いろんな寄付であるとか、えーいろんな協賛とか、いろんな形があろうかと思います。ただ、今回私どもの場合、あのー見通しが甘いということでお叱りを受けまして、あの工事契約、不調ということになってございますが、非常にスピード感を要するなかで、えー100億規模の、えー工事、えー50億円の財源を集めたいと、こういうなかで、寄付・協賛等も募ったなかでの、えーネーミングライツと、いうえー選択でございます。えーそういった事情についても、十分ご理解賜りたいと思います。よろしくお願いします。

◆やまね/えーもう一つ、美術館の学芸員の方の声です。「たとえ愛称であっても、その名称に企業名などが含まれることになれば、市民の財産である収蔵作品を私企業の占有物として恣意的に利用することを自治体が認めるかのような印象を広く与えるものとなり、地方自治体の財産管理並びに運用責任に対して大きな疑義を広く一般に抱かせることになる」、こういう危惧を表明されています。こういう美術の現場におられるみなさんの声を、やはり真摯に受け止めていただきたい。えー横浜市ではですね、2008年2月に、横浜港に関する資料を収集・公開する博物館「横浜開港資料館」とですね、「市歴史博物館」への命名権導入方針が見送りとなりました。で、これは、資料の寄贈者から「公の施設だから寄贈したのに。一企業が運営していると勘違いされるような施設には提供したくない」と反発が出たためであります。芦屋市立美術館も市民の反対で導入がとん挫を致しました。こういう事例もあるわけですから、今一度考え直すべきではないでしょうか。どうでしょう。

(→北村・文化事業担当局長)はいあのー、再整備の必要性でありますとか、あの必要なスピード感等々、もう先生にもご理解賜ってると思います。あのーそういったなかで、やはりこれ私どもの京都市美術館、岡崎の美術館を何としても早く、えー再整備をして、えーまた新たな機能も付加して、えー美術愛好家のみなさん、えー市民のみなさんに、えー愛される美術館であり続けるよう、えー再整備を進めていきたいというふうに考えております。よろしくお願いします。

◆やまね/まあよろしくお願いしますと言われてもですね、あのー何度言われてもおそらく、この姿勢では、市民のみなさんは、美術関係者のみなさん納得されないんではないかと思います。あのーいま、見直しの決断をすればですね、これは私は大変勇気ある行動だと、京都の見識を示したと、大変大きな私は評価をいただくことになると思います。で、そうではなくて、市民や美術関係者のみなさんが、納得されていないにもかかわらず、この歴史と伝統ある美術館の名前を企業に売り渡せば、京都市政の文化行政に大きな汚点を残すことになると。絶対に私は許されないと思います。あらためて京都市美術館へのネーミングライツは撤回を求めて終わります。

*請願の取り扱い→全会派「留保」

2016年11月15日【くらし環境委】文化市民局/請願審査「美術館の命名権売却の撤回」

(更新日:2016年11月16日)