いきいき市民活動センターの存続を(2025年3月5日/予算特別委・文化市民局・とがし豊議員の質疑文字起こし)

◆とがし議員(共産)京都市の同和行政、同和事業終結後の「行政のあり方総点検委員会」の報告書を受けて、コミュニティセンターが廃止されまして、2010年にその跡地を活用して、いきいき市民活動センターのサテライト施設として、新たなスタートを切って、今日の地域でのいきいき市民活動センターの姿になっております。もう本当に今、市民の暮らしの中に深く根差した存在というふうに言えるんじゃないかというふうに思うんです。京都市として、これまでいきいき市民活動センターが果たしてきた役割をどのように評価されてるでしょうか。

(→平井部長)はい、いきいき市民活動センターでございます。今おっしゃっていただきましたコミュニティセンターの廃止に伴いまして、その既存施設の有効活用ということで、市内13箇所に市民の公益活動、これはもとより、サークル活動、市民活動を幅広く支援してきたと思っております。で、そのためにもこの活動できる場所の機会と提供ということでの施設ということでございます。場の提供として貸館事業するだけではなくてですね、市民活動団体による地域課題・社会課題の解決に向けた広域的活動を支援する、これとともに指定管理者が利用者に自立的な活動の支援、それから自走化していくという、そういった取組を支援していくという中で、自主的な活動、まちづくりの促進してきたというふうに認識してるところでございます。

◆とがし議員(共産)今のご説明ね、まさにいま市長が新京都戦略で「すべての人に居場所と出番がある突き抜ける世界都市京都の実現」という方針を打ち出してるわけですけども、この方針との関わりで、この市長の言う「居場所と出番」という主張と重なるものだというふうに思いますけどいかがですか。

(→平井部長)はい、まず今回、いきいき市民活動センターの令和3年に決定しました「いきいき活動センターのあり方の基本方針」これに基づいて、多額の経費を要する大規模改修を行わないということで、同計画に基づきまして、左京東部のいきいき活動センターを廃止するという状況でございます。今の新京都戦略ですけども、この居場所と出番、確かにうたっているところでございますし、目指してるとこでございます。この戦略の中ではですね、「ひらく」「きわめる」「つなぐ」と、3つの視点で戦略に掲げる取組を推進しようとしてるところでございまして、文化市民局としましては、区役所・支所と連携しながら、学校や公園をはじめとする公共空間、こんな中を活用しながら、多様な主体のつながり、結びつき、混ざり合い、これを促進するなどして、居場所と出番を創出していくという中でございます。ですのでそういう中で地域の多様なコミュニティ、これを形成していくというふうにしておりまして、この左京東部のセンターにつきましては、この基本方針に基づき廃止するということでございますが、これまでの活動が継続できるように、周辺の施設であったり類似の施設を案内していくというふうに考えてるところでございます。

◆とがし議員(共産)市民の居場所、今ね、市民の、いきいき市民活動センターが居場所になってるんじゃないですか、そして出番を作り出してるんじゃないですかっていうふうにシンプルにお聞きしてるんですけど、その今の実態でお答えいただけます。

(→津嶋・くらし安全推進部長)すいません、新京都戦略で言っております「居場所と出番」、これにつきましては、ハコモノが必要かどうかっていう、そういった狭いっていう言い方あれなんですけど、そういった視点だけではなくて、施設の目的達成するためにどうかと、そういった手段が最も有効か、全体の最適化の観点から検討するということをしておりまして、だから新京都戦略イコール既存の施設を存続、いきいきセンターをそのまま、というような考え方ではございません。

◆とがし議員(共産)京都市はですね、あくまでもいきいき市民活動センターっていうのは、「コミュニティセンターの跡地の暫定使用だ」というふうに主張されていて、で、あくまでも暫定なので大規模改修しないと、で、従って、左京東部いきいき活動センターも岡崎のいきいき市民活動センターも廃止していくんだということを言われてるんです。ただ、この「暫定使用だから施設の供用期間過ぎたら廃止するんだ」ていう理屈でいきますと、これは他のいきいき市民活動センターについても廃止しようとしてるっていう理解でよろしいですか。

(→平井部長)方針に基づきますと、老朽化も進んでいきますので、大規模の改修の費用をかけないということですので、ま、なくなっていくということでございます。

◆とがし議員(共産)私はね、何か「居場所と出番」ていうのを作ることは大事だと思うんですけど、今ある居場所と出番ていうのを断ち切るようなことを今やろうとしてるんですよね。で、やっぱり素直にね、市民に対して、居場所と出番作り出してきたいきいき市民活動センターを評価しなくちゃいけないと思うし、で、それで、この今やられてる団地再生計画においても、しっかり残す計画に改める必要あるというふうに思うんです。で、「ハコモノが必ずしも必要じゃない」って言われますけど、やっぱり市民活動しようと思ったら何がしかの場所が必要なんですよ。何もないところで道端でできるもんないんですよ。そんなんね。ですから、やはり私はしっかり、場所を提供するっていうのは、行政の大事な仕事だというふうに思います。

今ね、左京東部いきいき市民活動センター廃止するにあたって、京都市は近くの類似施設行ったらいいと、で、岡崎や東山のいきいき市民活動センターのこと言われてるわけなんですけど、現在利用してる全ての団体がこれまで通りの活動できるというふうに考えられてるんですか。で、先ほども基本方針に基づいてご答弁されていて、きちんとその「供用期間経過後も自主的な取組として継続できるような方策を検討します」と言いますけど、全ての団体が本当に継続して利用できるということをちゃんと担保して、されようとしてるんですか。この廃止方針っていうのは。

(→平井部長)まずですね、今現在、左京東部のいきセンで繋がった繋がりっていうのは、この施設がもしなくなったとしても、この繋がりが消えるというものではないと思います。他の施設に行ってできることもありますし、また、新たに作られることもありますので、やっぱり人と人の繋がりっていうのは別に場所がなくても消えるものではないというふうに考えておますので、このハードとして残すということとはまた別というふうに考えております。

◆とがし議員(共産)今で言うたら指定管理者の皆さんや利用者の皆さんが努力をして文化祭開いたり、各施設ごとで色々ね、それぞれの団体だけではなくて、一緒に共に文化を作り上げていらっしゃるわけなんですけども、そうしたものがね、繋がりはもちろんある、続くと思いますけれども、これ育めなくなりますよね。少なくとも。今廃止されようとしてる2箇所で言ったら。他のとこもどんどん廃止していったら、文化の灯がどんどんどんどん消えてくということになるわけですね。で、市長の言葉お借りすればね、やっぱりそういう今いきいき市民活動センターでやられてるような取組こそが、文化を育む、ぬか床じゃないかと思うんです。で、このぬか床を切り捨ててどうして世界に誇る文化都市になるのかと思うんですが、いかがですか。

(→平井・部長)・・・施設の中で、どんどんなくなっていくっていうことですけども・・・まずはこの東部が廃止するということで、岡崎がそのまたさらに4年後ということで、12箇所になって11箇所になってと、そういうことでございます。その間につきましては、今活動されてる方については、また違う施設、民間も含めた違う施設、例えば一線で活動されてる、例えばスポーツやられてる方にはスポーツ施設もありますし、文化やられてるところには文化の施設がございますし、それぞれ最適な場所も含めて、いろんなところを我々も丁寧に案内していくということで継続、続けていってもらうというふうに考えております。

で、今後につきましては、やっぱりそういう市全体、市有地、市の施設、これのやっぱり有効活用、やっぱ全体最適の関係の中からどういうふうにしていくかって、やっぱり公共マネジメントの話でございまして、そういった中で今後、どういうふうな形を取っていくかていうのは、これから検討していくというふうに考えます。

◆とがし議員(共産)私はね、これからの検討の中で、いきいき市民活動センターは増やすという立場に立っていただきたいということを求めておきますし、また、「行財政改革」で「財政破綻しかねない」と言って値上げした料金についても、やっぱり引き下げる必要があるということだけ申し述べておきます。

2025年3月5日【予算特別委】文化市民局/いきいき市民活動センターの存続を

(更新日:2025年03月05日)