活動日誌

伏見区醍醐陀羅谷の産廃処分場計画について(2015年9月8日/くらし環境委・環境政策局・やまね)

http://www.ustream.tv/recorded/72681395 (1:22:20あたりから約36分)

◆やまね/私本日はですね、伏見区醍醐の陀羅谷地域における産廃処分場計画についてお聞きをしたいというふうに思います。まず、最初にいくつか確認をしたいんですけれども、えーこの計画がですね、いま法的、えー手続き的にどういう段階にあるか、教えていただけますでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)はい、えー、伏見区醍醐陀羅谷地区におきます、産業廃棄物の最終処分場の設置計画についてのおたずねでございます。えーこの計画につきましては、1ヘクタール以上の民有林の開発行為をともなうことから、森林法に基づきます、えー林地開発行為の許可が必要になってまいります。えーまた、この林地開発行為をしようとする者は、林地開発行為の許可を申請する前に、えー京都府のほうで定めております「林地開発行為の手続きに関する条例」による手続きが必要になってまいります。えー現在その条例にのっとりまして、えー本年6月には、京都府により事業計画の概要が公告縦覧されまして、えーその後、えー地域住民からの意見書、また事業者からの見解書が提出された、そういう段階でございます。また、えー本市が所管しております廃棄物処理法に基づきます最終処分場の設置許可の申請につきましては、林地開発条例の手続きが、えー終了した後、京都府のほうの林地開発行為の許可申請の受理と歩調を合わせまして、えーおこなっていくものと、えー考えてございます。現在、事業者のほうと、必要書類の内容につきまして、事前協議をしてると、えーそういう段階でございます。

◆やまね/えー公告縦覧がおこなわれて、意見書、見解書が出て、えーということですけれども、えーもう一つ確認したいのがですね、その「最終処分場設置許可」を出すのは、えーどこになるのでしょうか。それから、その許可のですね、「判断」の基準となるのはいったいどういうことなのか、教えていただけますか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)はい、えー最終処分場の、えー設置許可をしますのは、えー京都市長でございます。また合わせて、産業廃棄物の処分場を営むためには、処分業の許可もする必要がございますので、えーその許可も、えー京都市長が、えー許可をする、許可権者でございます。えーその最終処分場の設置許可につきましては、えー施設の構造基準、また、維持管理基準が、一般廃棄物の最終処分場、および、産業廃棄物の最終処分場にかかる技術上の基準を定める省令に定められておりまして、それにのっとりまして、えー審査をするものでございまして、えーこの基準を満たせば、許可をしなければならないという、えー覊束裁量行為でございます。また、あのー最終処分場の設置許可とは別に、先ほど申し上げました森林法に基づく林地開発の許可、また、農地法に基づく農地転用の許可も、えーこの地域まだ農地がございますので、えーこれは京都府知事の許可権限でございます。以上でございます。

◆やまね/もう一つだけ確認したいんですけれども、「安定型産廃」というのが、今度持ちこまれて埋め立てられるということをお聞きしておりますが、この安定型産廃というのは、どういうごみの種類なのか、それから、このごみはですね、どこから持ちこまれるのか、京都市のごみなのか、それとも他都市から持ちこまれるごみなのか、このあたりはいかがでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)えー安定型の、えー産業廃棄物ということでございますが、えー廃棄物処理法の施行令の第6条第1項第3号(イ)に規定されておりまして、がれき類、廃プラスチック類、金属くず、ガラス・陶磁器くず、ゴムくず、以上の五種類でございます。えー、ごみはどこから持ってこられるのかということでございますが、まあ産業廃棄物の場合、基本的に都道府県の境なしで広域移動するものでございますが、えー平成25年の6月に、えー本市が事業者から京都府への計画概要に関する説明の中で、えーうかがったところによりますと、主にはやはり京都府、滋賀県、そういう地元のごみが中心になると、いうことでございます。以上でございます。

◆やまね/えー埋め立てるのは、安定5品目と言われる、えーいま言われました、えー廃プラスチック、ゴムくず、金属くず、それからガラス・陶器、がれきと、こういうことなんですけども、そこで私、単純な疑問として思いましたのはですね、あのーいま京都市は、えーこれまで再三にわたってご説明いただいていますように、「大都市でもっともごみの少ないまち」と、あのーPRもされてます。で、市民も業者のみなさんも行政のみなさんもですね、全市あげて、いまごみ減量に取り組んでおられると思うんですが、で、そういう視点で見た場合に、清掃工場で受け入れるごみは、どんどん減らして、しかしこの、外から来るごみについては、こういうふうに受け入れてしまうと、今回あの、えー計画概要拝見しますと、4.9ヘクタールという大変広い敷地になっておりますが、あのこういうことはですね、単純な疑問として私は、真のごみ減量と言えるんだろうかと、思ったわけなんですけど、その点見解はいかがでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)えー、先生ご指摘のように、まあ京都市としてごみの減量に努めております。それはまず一般廃棄物のほうで、ごみの半減プランとか、というふうに言わしていただいておりますけれども、あのー実際、えー、一般廃棄物と産業廃棄物を比べますと、えーだいたい年間で産業廃棄物のほうが8倍から9倍くらい、これは日本全国、京都も同じですけれども、出ております。えーただ、最終処分にまわる量は産業廃棄物のほうが、えー性状が非常に均一化されていてリサイクルしやすいとか、まあそういうこともございまして、率は低うございますけども、それでも排出量が8倍~9倍ございますので、最終処分場がどうしても必要になってございます。ただ、残念ながら京都市には、あのー産業廃棄物の最終処分場、現在どこにもございませんので、そういう意味で言えば、えー京都市の産業活動にともなって生じたごみが、えー他府県の最終処分場でお世話になってると、そういう実態がございます。えーそういう意味で、極力ごみは減らしていく、そういうのは一般廃棄物も産業廃棄物も変わりませんが、えー健全な経済活動をするためには、必要なものと、いうふうに考えてございます。以上でございます。

◆やまね/あのー、まあ、京都市にいまどこにもないので健全な経済活動のためには必要なんだということだったんですけれども、あのー、全国的な、あのー例で言いますと、現在ですね、そもそも新規の安定型産廃処分場は作るべきでないという大きな流れもあります。で、少しご紹介しますと、2007年8月23日、日弁連(日本弁護士連合会)が、国に対して「安定型産業廃棄物最終処分場が今後新規に許可されないよう求める意見書」を提出をされています。それから同年の11月29日には、千葉県(※茨城県の間違いです)水戸市の全隈(またくま)町における産廃処分場をめぐる裁判で、東京高裁がですね、「建設差し止め」の判決を出しております。

日弁連の意見書ではですね、こういうふうに指摘をしています。安定型産廃最終処分場の構造についてですね、「しゃ水工と言われる工作物を敷設せず、処分場からの浸出水に対する処理も法令上は不要のため、有害物質を含む廃棄物が埋立処分された場合、有害物質が施設外に流出する」という、こういうまあ危険性を指摘をされています。それから東京高裁の判決ではですね、「産廃処分場の設置許可にあたり水源地への設置を禁止するなどの適切な規制をしていない。地形・地盤・地下構造の綿密な調査や災害発生に対処できる安全確保の対策、審査・判断にふさわしい仕組みの整備が必要」だと、こういうふうに述べております。ですから、法令違反でないから大丈夫ということは、けしてないと思うんですけれども、で、京都市はですね、あのこの点で、この日弁連の意見書、あるいは東京高裁の判決を、どういうふうに受け止められるか。また、いまこういうなかで指摘されている有害物質の混入についての危険性については、どのように認識をされているでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)えー、先生ご指摘の、えー日弁連が平成19年8月23日に出しました意見書でございますが、こちらには、廃棄物処理法の施行令および、一般廃棄物の最終処分場および、産業廃棄物の最終処分場にかかる技術上の基準を定める省令の、安定型最終処分場の設置にかかわります条項の改正をおこない、安定型最終処分場という類型を廃止し、今後新規に許可されないよう求める趣旨でございまして、国に法令改正を求める立場の意見書でございます。えー意見書のほうでは、先生お話ございましたように、えー安定型産業廃棄物といっても、けして性質が科学的に安定しておらず、また、安定型産業廃棄物とそれ以外の産業廃棄物の分別が貫徹しえないと、いう意見が出されてございます。

また、ご紹介のございました東京高裁の判決のほうでございますが、これは茨城県の水戸市で水源地域に計画されました安定型産業廃棄物最終処分場の設置運営により、水道水が汚染されるおそれがあるということで、住民の方々が、人格権に基づき、その設置、費用、操業の禁止を、えー求めた請求をおこないまして、認容されたものでございます。

えー当該処分場について、えー廃棄物に混入した有害物質が漏れ出して、えー水源を汚染する可能性を指摘したというものでございまして、えー個別のケースに出た判決と、いうふうに受け止めてございます。えーそういう意味で、えー廃棄物処理法の安定型最終処分場に関する基準、そのものを否定しているものではないと、いうふうにとらえておるところでございます。ただ、本市としましては、えー産業廃棄物の設置許可につきましては、えー国からの法定受託事務である以上、現行法令の許可の基準にのっとって、えー厳正に判断していかなければならない、というふうに考えてございます。えー、この陀羅谷地区における最終処分場の計画につきましても、現行法令の許可基準にしたがいまして、許可不許可の判断をしていくことになってございます。

えーしかしながら、えーご意見ございました、えー日弁連の意見書や東京高裁の判決が指摘しております安定型産廃処分場への有害物質の混入の危険性を、可能な限り低減をさせていくために、該当の計画に対しましては、安定型最終処分場の、まあ、最低限満たすべき基準だけではなく、えー受入廃棄物のすべての展開検査、および安定型産業廃棄物以外の産業廃棄物の附着または混入が認められた場合には、えー当該廃棄物の回収が容易におこなえるような、えー場所を定めると、えー事業者に対しまして展開調査の強化を指導していくというふうに考えてございます。また、万一、えー混入した場合にも、外部への流出がなく、早期に対処できるようにするため、えー当該計画の構造面では、埋立やりやの底面に、シート工法によるしゃ水工法、要は外に水が漏れない工法を、普通は管理型のえー埋立処分場には求めておる基準でございますが、えーそういうところも求めまして、またさらに、浸出水を処理できる排水処理施設の設置をおこなわせると、また、えー法定では年1回の水質検査も月に1回をすると、いうことも厳しく指導をしていく考えでございます。仮に、えー当該計画が法令の許可基準および本市の指導項目を満たして許可した場合でも、設置後に関しましても、本市は立入調査権を使いまして、厳正に監督をしていく、そういうことでございます。以上でございます。

◆やまね/ありがとうございます。えーしゃ水工法でありますとか、調査の強化、こういうものを、最低限の基準だけでなく指導されると、非常に大事なことだと思うんです。で、もう一つ指摘をしたいのがですね、東京高裁判決では次のようなことも言われております。「産廃の排出業者も処理業者も、産廃を安定型産廃として埋立処分できれば、経済性・簡便性から好都合であり、共通の利益を有する関係にある。安定型産廃以外の産廃混入を知っていても、他人に知られなければ、安定型として埋立処分する誘惑に駆られるのは見やすい道理」と、こういう指摘がありますので、いま言われたですね、調査の強化ってのは非常に大事だと思うんです。で、ただ、東京高裁が指摘をしているのは、だからこそ「もっとも効果的なことは有害物質を搬入しない」というのが一番大事だということで、そこで「市や国の責任」を明確にしているというのが非常に大事なポイントではないかなというふうに思います。

そこでですね、あの今回の問題で、非常に悩ましい、複雑になっておりますのが、最終処分場の設置許可をするのは、先ほど言われたように京都市になるんです。しかし、影響を、実際に影響が出るのは大津市なんです。住所はこれ京都市伏見区ですけれども、実際の生活圏、影響がおよぶのは大津市となっておりまして、そこであの平成25年3月22日にですね、越直美・大津市長から門川大作・京都市長へ「要望書」が提出をされております。これ大変異例のことだと私思うんですが、これについて京都市はどう受け止めておられるでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)はい、えー先生お話しいただきましたように、この醍醐陀羅谷地区というのは、ま、大型の車両につきましては、もう大津市側からしかアクセスをできないと、ええいう地理上の位置になってございます。そういう意味で、えー大津市の地元の住民の方々、また大津市長直々に要望を、まあいただいておるところでございます。本市としましては、えー処分場の設置によります、えー環境負荷をできるだけ低減できますように、また大津市側が心配しておられることを払しょくすべく、事業者に対して指導をおこなっているところでございます。えー具体的には先ほど申し上げました、通常の基準よりも厳しい基準をおこなうとともに、えー大津市のほうで実際に許可されている、まあ一番環境に配慮した最終処分場、安定型の産業廃棄物最終処分場がございますので、その基準も参考にいたしまして、大津市地域の住民のみなさまの意見もふまえて、えー生活環境安全の見地から、えー設定した指導項目を全部で11項目本市のほうで設定しまして、指導を現在おこなっておるところでございます。以上でございます。

◆やまね/あのー大津市長の意見書に加えてですね、その同年の11月1日には、近隣の福祉施設、そしてその家族会のみなさんから建設反対の「趣意書」が、これまた提出をされてまして、これも非常に重要だと思うんですけれども、あの京都市として、この福祉施設の、あの非常に密集している地域ですけども、この福祉施設のみなさんが心配されている声、具体的にどんな声があるか、つかんでおられるでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)えー福祉施設の入所者の方、また、ご家族の方が一番懸念されておられますのは、えーこの産業廃棄物の最終処分場ができることによりまして、交通量が増加をすると、いうことでございます。えー、まあ、具体的には、事業者の計画では、だいたい1時間に6台、の車が行ったり来たりをするという形になりますので、えーその部分で、えー、ま、心配をされているということでございますので、この部分につきましては、当然その、施設の周辺には交通の誘導員をつけるとか、まあそういう具体的な話を事業者のほうと指導の中でしている段階でございます。以上でございます。

◆やまね/あのーいまおっしゃっていただいた本当に交通量も大変心配をされています。私8月にですね、あらためてこの現地へ行きまして、切実な声を聞いてまいりました。

で、いくつか紹介したいんですけれども、これは福祉施設、それから障がい者施設の利用者さんの声であります。「自分の子どもは、精神や身体にいろんなものを抱えている」と。で、いま言われました「ダンプ、粉塵、影響が本当に心配だ」と。で、「本当はここに作ってほしくないというのが親としての気持ちです」と、こう言われました。また、別の利用者さんは「娘は最重度の障がいを持っています。以前は荒れていて手がつけられませんでしたが、静かな環境でようやく落ち着いてきました。まわりの環境にとても敏感です。ちょっとしたことでパニックを起こしてしまい、家族の負担にもなります。この環境を守ってほしい」と、言われています。

で、福祉施設の職員さんはこう言われていました。「住民票を施設へ移している利用者さんも多いんです。ここで暮らす人の人生に関わることです。もっときめ細やかに対応していただきたい」「事後的な救済を求めているわけではありません。影響を受ける高齢者や障がい者が多い。今の状態を維持していく必要がある。起こってから直してくださいではなくて、そういうことが起こらないようにしてください」ということであります。で、「元々他のところ、街の中では生活が難しい人たちが支援を求めて来られている。その環境を壊されたらどこへ行けばいいのか。特別な生活をしようというのではありません。普通の生活をさせてほしい」と、いうことなんですね。

ですから、もちろん先ほど言われました交通量の問題も大変心配なんですけれども、現地の方が一番言われているのは、そもそもここに作ってほしくないと、いうことなんです。で、これは私、いま切実な声を紹介しましたけれども、そこで生きる人たちの「生存権」に関わる問題だと思うんですけれども、こういう問題として考えれば、この計画はやっぱり認められないんじゃないかと思うわけなんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)えー、まあ先生ご紹介いただきました、施設の入所者の方の、ま、ご心配なられる声、まあ切実な声をご紹介いただきましたが、えーあのまずは、その事業者のほうと、その施設側なり、地元の住民の方が、よくお話し合いをいただくことが、まず、こういう計画については大事かなと。そういうなかで、えーまあ、そこに作ってほしくないという声にはなかなか事業者のほうも「はいそうですか」にはならないと思いますが、えーまずそのたとえば、交通量の問題でも、何キロのスピードですむのか、量についてはどれくらいの上限にするのかと、まあたとえば朝の通勤通学その時間は避けるとか、まあいろいろ具体的な、あのーお話し合いの項目はされると思うんですが、残念ながら、現在地元の側のほうが、えーまあ、その話し合いを拒んでるという状況がございます。そういう意味で、えー事業者にも引き続き努力をしていくように、えー指導していく、そういう考えでございます。以上でございます。

◆やまね/あのー私、事前にあのー環境政策局の方にですね、丁寧にご説明を受けました。あのー事情も非常によく説明いただきまして、先ほどたとえば「覊束裁量」の話も出ましたけれども、要はですね、あのー非常に行政として判断する、裁量できる範囲が非常に狭いんで非常に悩ましいところだとは思うんですけど、そのへんは事情はよくわかったんです。しかしですね、ということは、これは手続きやですね、あのー基準をクリアしていれば、どんどんどんどん計画は進んでいく可能性があるわけですね。当然ですけど。で、たとえば手続きや法令には反していないと、だから許可をしないわけにはいかないんだと、しかしそれで、住民のくらしがはたして守れるんだろうかと、自然環境が守れるんだろうかっていうことが、私はいま問われていると、いうふうに思うんです。で、あのー先ほど日弁連や東京高裁の判決もありましたけど、法律に反してないから止めようがないということではなくてですね、やっぱり日々の、そこに生きているみなさんの暮らしや自然環境を守るという視点で、考える必要があるんではないかというふうに思います。

もう一つ紹介したいのがですね、平成26年2月25日には、近隣の自治会・自治連合会、福祉施設の連名で、これまた門川大作・京都市長に、建設中止を求める「要望書」が出されております。先ほども言われました大型トラックの走行、生態系への影響、豊かな自然環境の破壊、洪水・土砂災害の心配、こういうものが書かれているわけですけれども、これはですね、あの農業組合や、現地の生産森林組合、さらにホタルの会、その地域の千丈川、川に関わるすべての人が反対をされております。で、あの、陀羅谷地域としては、賛成をされているわけですけれども、しかし環境というのは、行政の境を越えてですね、存在をするんですよね。千丈川が瀬田川に流れて、さらにその瀬田川は近畿の水瓶である琵琶湖へ流れていくと。滋賀県のことだから何も言えないとかですね、京都市のことだから口を出すなとか、こういうことでは私いけないと思うんです。

で、たとえば、今度京都市のごみの条例も新しく改正をされまして、「しまつのこころ」と、私これは非常に大事なことだと思っています。基本理念をあらためて読みました。非常に大事なことが書かれてあると思うんですね。たとえば「持続可能な社会の実現、環境先進都市・京都のさらなる進化、さらには京都の都市格の向上につなげていきます」とあるんです。で、こういう「観光都市」とかですね、「おもてなし」とか、「環境先進都市」っていうのを掲げている京都市が、こういう形で近隣都市に迷惑をかけていいのか。で、私いま指摘をさせていただいたように、これは、環境の問題はもちろんですし、住民のみなさんのくらしの問題もそうですし、この計画はそれに加えてですね、京都市と、そして門川市長の、信頼もこわすものだと、私は考えますが、失うものがあまりにも大きいんじゃないでしょうか。いかがでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)えー、先生ご指摘のように、えー平成26年の2月25日には、えー付近の自治会長、また、えー、連合会の方、それと、施設の代表者の方の要望書という形で、建設中止の要望書を、まあ、門川市長のほうにいただいてるところでございます。えーそこには、えー七つの懸念事項といたしまして、えー交通の問題でございますとか、ご紹介ありました、えー千丈川という川の水質の問題、えーまた、えー森林伐採による洪水の危険性等、ございます。ま、そういう意味で、えーそういういろんな懸念につきまして、まあ我々、えー許可をする立場としましては、えー真摯に住民の方と向き合い、その要望について、可能な限り、できるものはできるということで、指導の中で入れていくと、いうことが必要であるかというふうに考えていまして、えーただ、まったくその産業廃棄物の最終処分場というものがあの社会悪でもうなくてもいいものやと、いう考えにはまったく同意できませんけども、えーそういう意味では、そういうものをあることが前提というか、えー、最終処分場というのは必要ということを前提で、現行の法令の基準、また、それを上回るような指導をしていく、そういうことが、えー大事になってくるのかなと、いうふうに考えてございます。以上でございます。

◆やまね/えーもう一つだけ声を紹介したいんですが、あの現地ではホタルの会という団体が活動されておりまして、子どもたちが教育活動の一環としてもですね、保全活動にがんばっておられると、いうことを聞きました。それで団体で活動されている方は、「結果としてホタルがいなくなったらそれを元に戻すのはとても難しい。一生懸命保全活動をしているのにそれを無視するようなことをやるのか」「大都市としての度量の大きさを見せてほしい」と、こういうことも言われているそうであります。

で、あのー9月5日にですね、京都市動物園「京都の森」オープン式典に参加をさせていただきまして、そこでお聞きしたのがですね、京都市動物園では、ホタルの増殖や定着にも取り組むと、こういう話も紹介されておりました。で、ホームページ見ますと、「新たな環境学習プログラムとして確立させたい」と。これは非常に大事なことだと思うんです。しかし、一方でホタルの保全活動に取り組みながらですね、一方で実際にホタルが生息する地域の環境を壊す可能性がある、こういう計画を認めるっていうのはですね、あまりに本末転倒な話ではないかと思うんですけども、その点についてはいかがでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)えー、まあホタル、それを含めた千丈川流域の生態系に関わる影響ということやと思いますけども、えー対策としましては先ほど申し上げましたように、普通の安定型処分場ではないしゃ水シートということで水については、えーそこでおさまると。で、その出てくる水につきましては、えー排水処理施設を作ると、いうまあ、ハード面の対策を、まず重要なのは先ほど申し上げました展開調査、何が、変なものが入らないかというのを全車チェックをすると、そういう体制が重要かなと思ってございます。それと実際に水質検査を先ほど申し上げました、月1回実施しまして、えーそれに廃棄物処理法で規定されました測定項目、25項目ございますけども、それにフッ素、ホウ素等を追加することを、えー指導しております。

ま、そういう意味で、えー実際に、まあ、過去の例を出すのは良くないのかもしれませんけども、まあいまの事業者とは別の法人でございますが、この千丈川流域に、ま、規模は、えー今回計画されているものよりさらに小さい規模でございますけども、同じような安定型の最終処分場がございました。で、その水質検査も業者によりますと、えー環境基準を満たして、別にそのホタルもいまいるわけですから、影響がないようになってございますので、やはり、しっかり監視をしていく、そういうことが大事かなと、いうふうに考えてございます。以上でございます。

◆やまね/あのーいま過去の例を出されたんですけども、たしかに近くにあるんですよね、産廃処分場が。で、この産廃処分場については現地の方も、過去のこの計画については黙認をしてきたんだと、いうことで認めておられます。しかしですね、そのことによって、今回さらにこういう計画が出てしまったと、で、さらにもっともっとこういう計画がどんどん大きくなっていく心配があるっていうことで、その過去の反省をふまえてですね、この自然環境を守るために反対をされているってことは、しっかり理解をしていただきたいというふうに思います。

で、最後にですね、私あのー、工事用道路、いま一番問題になっております搬入ルートについてお聞きをしたいと思います。で、先ほどから申し上げているとおり、この現場に行くには、京都市からは行けません。大津市のほうから入らなければいけない。で、実はこの搬入ルートがいま大問題になっておりまして、公の道路でなく民有地を通る計画であります。で、土地所有者の千町生産森林組合が「この計画は認められない」と言ってると。なぜかと言えば、「元々は保安林整備のための道路で、伏見区の陀羅谷地域の住民の生活上の支障が出ないように」ということで、生活道路として、その使用を認めてきたと、こういう経過があるのはご存知の通りだと思います。しかし、今回その千町生産森林組合は事業計画に反対しておりまして、この産廃処分場建設の搬入ルートとして通行を許可したことは一度もありません。そこでお聞きしたいんですけれども、民有地である道路をですね、通過する合意が事実上存在しないもとで、行政が、市長がですね、産廃の最終処分場の設置許可を出すっていうことはあり得る話なんでしょうか。この点はいかがでしょうか。

(→奥循環型社会推進部担当部長)えー、先生ご紹介いただきましたように、えーこの陀羅谷地区に行くには、その、県道がまずございまして、その先に200mほどの、えー民有地がございまして、そのまた県境からまた京都市道へとつながっていると、いう形でございます。えーそういう意味で、民有地を通らなければ、あのー、えー、普通の、現在陀羅谷で生活されている、えー車両も、えーまた工事車両、搬入車両も通れないと、いうのが現状でございます。で、その部分について、えー地元の住民の方が、おっしゃっておられることと、事業者のほうが申し立ててることとでは、大きな食い違いがございまして、えーそこがまあ一つの争点になってくるのかなと。ただ、それにつきましては、京都市として判断すべき問題ではございませんので、当事者同士でお話し合いをいただき、決着がつかない場合は、えーまあ、司法とか、そういった手段になるのかなと、いうふうに考えてございます。ただ、えー、施設を設置する京都市としまして、現在事業者に申してますのは、えーその道路の問題が解決しないかぎり、実際に処分場を建設することもできませんし、また、その後の営業もできないということでございますから、えー、その問題が解決してから、許可の申請を受け付けると、いうことで事業者のほうにも説明していますし、事業者もそれで了解をしてると、いうことでございます。以上でございます。

◆やまね/あのーいま非常に重要なご答弁だったと思います。やはりこの許可が実際に住民との合意がなければ設置許可には至りませんよと、これは非常に大事な問題だと思います。

で、あのーその点でですね、府の手続き条例に従ってですね、8月31日に、先ほどもご紹介いただきました業者側のですね「見解書」が出されてきました。でー私これ拝見しましたけれども、あのー非常にひどい中身だと思いました。たとえばですね、この地域の住民のみなさんに対して業者は何と言ってるか。「環境を悪化させるような事業という極めて漠然とした理由で弊社計画に反対している」と。「保安林を保つだけで千丈川が今までのように清流であり続けると本気で主張しているのであれば、その見識の無さに驚くしかありません」、こんなふうに言ってるんですよ。でね、「我々は福祉施設の事業の安定化に寄与している」と、こんなふうに言ってるんです。千町地域のみなさんにね、こんなこと言ってるわけですよ。こういう不誠実な態度でね、現地のみなさん納得すると思いますか。絶対ね、認められないと、思います。

しかも業者は何を言ってるかというと、何度も何度も「京都市当局からの指導により修正して万全を期しています」と、こう言ってるわけです。で、やはりこの道路の問題については、あのー大津市長の要望書でも指摘をされている問題です。2年半前に出された要望書にもですね、こういう道路の問題があるってことは書かれていたわけですから、やはり現段階でですね、こういう言葉をですね、住民のみなさんに対して、業者にこういうことを言わせたっていうのは、京都市の責任も少なくないというふうに思います。

えー、ぜひですね、こういう合意をちゃんと得なさいと、これがなければ、次の順番、段階には行けませんってことを伝えてあるということを言われましたので、あのこの点は非常に大事にしていただきたいというふうに思います。で、えー建設の前だからこそできる話があると思うんですよね。世界の観光都市・京都市として、住民のくらし、自然環境を守る立場で、引き続ききちんと対応していただくことを強く求めて、質問を終わります。

(→奥循環型社会推進部担当部長)えー、まあ、事業者の見解書のほうに、まあ、本市の指導を受けてという表現がたくさんあるというふうにおっしゃいましたけど、この部分、それだけ、先ほど申し上げましたように、個々の項目につきまして、ええ、法に定める基準、またそれを上回ることも含めて、えー指導しているという、逆の証左かなというふうには考えてございますが、あの、引き続き、先ほど申し上げました道路の問題も当然解決しないと前に進めないと、すまないということでございますので、そのあたりも業者のほうにはしっかり言ってまいります。以上でございます。

2015年9月8日【くらし環境委】環境政策局:一般質問「伏見区醍醐陀羅谷における産廃処分場計画について」

(更新日:2015年09月09日)