元ラクト健康・文化館の活用の「構想策定」になぜ3300万円も?(2025年5月29日/予算特別委・建設局・やまねととがし豊議員の質疑文字起こし)

***やまねの質問***

◆やまね(共産)/よろしくお願いいたします。えっとお二人(自民、維京国)の議論を受けまして、私もいくつかお聞きしたいと思っております。で、今回の件についてはですね、まず、駅の近くに公共施設が残るということ、それから、熱中症や雨の心配なく子どもたちが屋内で遊べる場を作るということ、そして、図書館を充実させていくということ、これは非常に重要だと考えております。で、大切なのは、その中身や運営体制についてですね、これ今後どうなるかということで、先ほど「市民の声はこの構想策定段階で聞く」という話もありましたので、ぜひ地元や市民の皆さん、そして利用者の皆さんの声に沿ったものにしていただきたいと思います。

それで私からもですね、まず補正予算としてこの一般財源から3300万円計上されてる問題なんですけれども、この内容は、この施設の「機能・レイアウトなどの整備構想を策定する」、それを「コンサルタント会社に委託する」ということだと思うんですけれども。あの、公共施設として残すわけで、で、まず私はですね、京都市がですね、市民の声を聞いて自分の頭で考えるべきじゃないかなという風に思いまして。で、他都市でもあるいは京都市でも、図書館であったり、子どもの屋内遊び場などの先行事例はすでにあると思うんですよね。で、先ほどのお話の中ではですね、「5階に図書館、6階に子どもの遊び場」ということまでもうイメージをされてるということであれば、わざわざこの3300万円もかけて、委託して考えてもらうようなことなんだろうかということを率直に思ったんですが。京都市は自力で考えることができないんでしょうか。

(→西角・都市整備部長)はい、ありがとうございます。えっとですね、私の説明が不足している部分もあるかと思うんですけれども、ま、コンサルタントに委託すると申しましても、委託元である職員がしっかりと、やっぱりリードしていく、これが、こういう視点で、まず業務には臨んでまいりたいという風に考えてございます。何もあのコンサルタント会社にですね、丸投げをするというようなものでは決してございません。それとですね、えー、やはり我々もですね、この図書館と遊び場、複合施設の整備に向けまして、検討は進めておりますけれども、やはり我々の力以外にもですね、やはりもうすでにノウハウを持っていらっしゃるコンサルタント会社の協力を得ながら業務を進めるほうが、短時間で効率的に業務を進められる。もっと言いますと、民間活力導入調査というのが、国のほうでまあ、算定式とか考え方も示されとるんですけれども、そういったノウハウをもうすでにお持ちのコンサルタント会社の協力も得ながら、一緒に考えていく。ま、一緒にというのは、メインはあくまでも京都市が考えていくということなんですけれども、そのほうが、より短時間で効果的に進めることができる、こういった趣旨からコンサルタント会社への委託料を今回補正予算としてお願いしていると、そういうものでございます。

◆やまね(共産)/はい、あの今おっしゃったのは「職員がリードしていく」んだと、で、「メインは京都市が考えていく」ということですよね。だったらなおさら、この3300万円ものお金が、ちょっと私はよく理解できないんですけども。ま、この間こういう色々コンサルタント会社に投げて、いろんな構想だとかビジョンだとか、委託してることが多いわけですけれども、私はこういうことを繰り返してますと、京都市自身にですね、政策立案する能力が失われていくんじゃないかという点は危惧をしておりますので、この点指摘をしておきたいと思います。

それであの、昨年6月のサウンディング型市場調査の資料にもですね、「元ラクト健康・文化館は、プールやジム、コミュニティルームの機能を有する施設として、市民の皆様の健康づくり支援や交流促進、賑わい創出といった役割を果たしてきました」という風にありまして、その通りだと思うんですね。で、そこにはですね、こういう風にも書いてありまして、「本施設が果たしてきた役割や山科区基本計画を踏まえ、次のキーワードのうち、いずれかに沿った活用の提案としてください」ということで、「健康」「福祉」「交流」「賑い創出」「子育て支援」「若者・子育て世代の定住促進」ということも書かれてありました。で、つまり、京都市も健康や福祉、交流といったテーマを元々大事に考えてきたということだと思うんですね。で、先ほどのお話の中では、「あらゆる世代、幅広い皆様に利用していただきたい」というご答弁もありました。で、ということからすれば、少なくとも今後もですね、元々あったコミュニティルームのような会議・研修会・イベントができるような部分というか、スペースというか、そういうものも必要ではないかと思ったんですが、この点はいかがでしょうか。

(→西角・都市整備部長)はいあのまず、あのコンサル、先生ご指摘いただきました、その、ま、コンサルタント会社に委託することで、職員の政策立案能力が失われるんじゃないかというご指摘なんですけれども、そこはやはり職員も一緒に学んでいくという姿勢が大事なのかなと思っております。あの例えば、市民の意見を聞く場合に、ま、どういった方に、どういう場面で、どういう聞き方をするのがいいのか、このどういう聞き方をするのがいいのかっていうのは非常に難しいなという風に考えてございます。お子さんを対象に聞く場合にどういう目線で聞くのがやはりお子さんの気持ちを引き出すことができるのか、そういったこともですね、(やまね/それは聞いてないですよ、聞いたことに答えてない)ご指摘に対してあのお答えさせていただいてます。で、あのそういうこともですね、やはりあの、もうノウハウ、知見を持たれている、コンサルタント会社のほうにですね、まああの、ある意味、ま、教えてもらう場面もあると思います。そういうとこで特に職員、やはり成長していく機会につながるという風に私は考えております。

で、あとコミュニティルームの考え方なんですけれども、ま、確かにあの先生おっしゃっていただきました通り、サウンディング調査を実施するにあたりましては、プール等の既存機能をですね、他用途に転用することも含めて、幅広い活用案をお聞かせいただきたいということには一定しておりますけれども、何でもかんでもいいですよというわけにはやはりいかないのかなというのが、我々の考え方でございました。ですので、この施設が果たしてきた役割、あるいは山科区基本計画でこの山科のまちづくりをどういう方向で進めようとしてるのか、その方向性、政策に沿った使い方の範囲内で、自由な発想でご提案いただきたいということをお願いしてきたものでございます。で、それを実現するためには、コミュニティルームが必要じゃないか、ま、そういう考え方もあるかと思うんですけれども、ま、その我々といたしましてはですね、コミュニティルームがいいのか、他の機能がいいのか、どういった機能であれば相乗効果を発揮するのか、これは今後、整備構想を策定する過程で、検討してまいりたいという風に考えてございます。

◆やまね(共産)/はい、ぜひ検討していただきたいと思うんですね。

それであの、「山科図書館の移転・機能充実」についても改めてお聞きしたいと思います。で、あの先日、私ども共産党の市議団で、山科図書館を実際に見学をさせていただきました。で、福祉施設も入った建物で、図書館の中にはですね、山科地域について学ぶことができるコーナーもあると。で、大学との連携もされているということでした。それで、奥まったエリアに、靴を脱いでリラックスして絵本を楽しめるコーナーもあってですね、ま、そこでは地元の方々がボランティアで絵本の読み聞かせをおこなったり、堀川音楽高校の方を呼んでミニコンサートをおこなったり、ということで、ま、多くの親子が利用されているというお話を伺いました。で、改めてこの現在の山科図書館が果たしている役割について、どう認識をされてるか、お答えいただけますでしょうか。

(→今北・教育委員会理事)はい、山科図書館ですけれども、まあ、施設自体は狭いし、複合施設ゆうことで、4階に位置するわけでございますし、また、施設の老朽化が激しいということもございますけれども、あの一方で、図書館の様々な努力によりまして、地域の発展に帰するような、資するような取組、地域の方々を呼び込むようなイベントであるとか、今おっしゃっていただいた子育て世代も入りやすいようなスペースを確保して、読み聞かせをしたり、ま、子どもとの雑談であったりも、そういったことも、スペース的にはしやすい雰囲気作り、また、小学校や中学校との連携によりまして、例えば中学生がおすすめの本っていうことでポスターを作ったりであるとか、そういった、地域ぐるみで図書館を作っていこうと、そういう取組がされていると思います。

◆やまね(共産)/はい、ありがとうございます。色々課題はありつつも、地域の皆さんとの連携ですね、学校との連携もあって、非常に地域に資する取組をしていただいてる施設だと思います。

で、今回ですね、議案説明資料では、単なる「移転」ではなくて、「移転・機能充実」という風にありますので、改めていくつか聞きたいんですけれども、我々共産党議員団の要求資料で、「山科図書館を含む全市の図書館の」、これ移動図書館も含めて21ですけれども、の、「人員体制」、そして「蔵書数」「フロア図」という資料をいただきました。それでですね、現在の山科図書館の蔵書数は6万6000ほどで、人員体制は7人ということなんですけれども、この機能充実という時に、この蔵書数や人員体制が充実していくのかどうかというのは一つ大事だと思っております。

で、この蔵書についてはですね、議員団要求資料でいただいた各図書館のフロア図を見ますと、山科図書館もですね、他の図書館も、児童書の占める割合が大変多くなっていると思います。で、見学した時にお聞きしたお話では、「山科図書館では6万6000冊のうち1/3ほどが児童書である」というお話がありまして、やはり地域の図書館ですので、利用者はですね、「子ども連れが多いので」という話がありました。で、同時にですね、地域の図書館ですので、シニアの世代の方々も利用が多いということで、我々が見学した際もですね、閲覧コーナーで新聞や書物を読まれているシニア世代の方がたくさんおられたわけですね。

で、そこでお聞きしたいんですけども、この移転に伴っては、児童書や子ども向けコーナーだけでなく、一般書の部分も含めて充実していくという風に理解していいのかどうか、この点いかがでしょうか。

(→今北・教育委員会理事)はい、図書館の機能についてでございますけれども、まずは、基本的には、資料の収集、展示、貸出、そしてレファレンスということになってると思います。で、今後の求められる図書館といたしまして、あの、それぞれの図書館が、折に触れアンケート取ったりですとか、あの来館者のご意見を聞く中では、やはり閲覧室、閲覧スペースの拡大でありますとか、また、今、中高生がなかなか、なかなかと申しますか、使用年齢層としては低いわけですけれども、例えば自習室的なスペースの確保であるとか、そういったご要望もございますし、また、大学の図書館との連携であったり、そうしたネットワークサービスの充実であったりとか、様々あのご要望がございます。そうしたいろんなご要望、これを機能とするならば、どれを生かして充実させていくのかっていうことは、一つテーマになってくるのかなと思っております。それで、単純に、おっしゃるように、まあ蔵書数を増やしていくのかどうか、その辺りはまた、今後のラクトでのレイアウトも含めましてですね、あの検討していくべきと思ってます。以上です。

◆やまね(共産)/はい、それからもう一つ、人員体制の問題もちょっとお聞きしておきたいんですけれども、これも議員団要求資料を見ますと、えっとですね、蔵書数が29万3074の中央図書館で職員数が29人となっております。で、この蔵書数が6万6210の山科図書館で今職員数7人ということなんですけれども。ま、これ見ますと、だいたいその、各図書館の職員配置が、概ね蔵書が1万につき1人ぐらいの規模なのかなと受け止めたんですが、京都市としてはこれどのような考えで、職員を配置されてるのかですね。ま、財団のほうの判断なのかもしれませんけども、ちょっとこの職員の配置の基準というか考え方がもしあれば教えていただきたいということと。

それとですね、この現在の山科図書館の職員数7人ということなんですけど、市全体では202人の方が図書館職員としているということになっておりまして、この方々は全て、図書館司書の資格をお持ちの方なのかですね。で、こうした人員体制もぜひ充実させていただきたいなと思うんですけども、この点いかがでしょうか。

(→今北・教育委員会理事)はい、職員の人員配置につきましては、基本的には、ま、蔵書数も絡んできますけれども、入館者数でありますとか、その辺りは各図書館の状況もございますので、これは財団の、一定考えに基づいてございます。それと職員数で、あの資料提出させていただいてますけれども、この他に、ま、アルバイトですね、季節的にやはりあの繁忙期と、また時間帯によってはそういうこともございますので、それは各図書館の判断に基づいて、バイト雇用しているという状況がございます。

それから司書ですけれども、あの100%ではございませんけれども、財団の委託してる図書館については、ま、ほぼ、ま、9割方、あの資格をお持ちではないかなという風に考えてます。以上です。

◆やまね(共産)/はい、分かりました。それからですね、見学時に我々が聞いたお話でですね、こういうお話もありました。「現在の子どもコーナーはスペース的に5組6組ぐらいがちょうどいいんだけれども、非常に人気があって10組以上来られることもある」と。で、「二部制なんかにできればいいんだけども、そうすると体制が大変だ」というお話ですとか、「そういう意味ではスタッフが多ければさらにいろんな事業ができる」というお話もありましたし、図書館をより魅力あるものにするためにもですね、やはり人員体制っていうのも充実をさせていくべきじゃないかなということを申し上げておきたいと思います。

それからあの先ほどお答えいただいた中にですね、今私も紹介しようと思ってたんですけども、「現在は閲覧スペースが狭いので『自習はしないでください』となってる」と。で、「面積が広くなるなら、ぜひ自習スペースを取れるようにしたい」という、現場でお聞きしたお話でありましたし、それから「学習会やイベントで使える会議室などもあるといい」というお話もありましたので、私、冒頭ですね、「元々ラクトにあったコミュニティルームのような部屋が必要ではないか」と申し上げたんですけども、プラス、図書館としてもですね、そういう、そうしたスペースがあるということは、非常に重要なことではないかなという風に思いますし、先ほど答弁の中でそういうご要望があるということもおっしゃっていただきましたので、ぜひこれは今後の施設の中で検討いただきたいと、重ねて求めておきたいと思います。

で、もう一つお聞きしたいんですけども、4月のまちづくり委員会で議論した際には、教育委員会のほうからですね、「図書館の役割は、市民の教育、文化の発展に寄与するということで、これまでから無料であるし、今後も図書館自体の運営については無料でやっていきたい」という趣旨のご答弁がありました。で、これ図書館法の第17条を見ますと、「公立図書館は入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価をも徴収してはならない」という風に定められております。で、改めて確認したいんですけれども、このラクトに移転する山科図書館の位置付けというのは、今後もこの図書館法に位置付けられる公立図書館として運営していくということでよかったでしょうか。

(→今北・教育委員会理事)これあの今、あの現存する山科図書館の移転でございますので、ま、基本的には、基本的にと申しますか、京都市の図書館として運営してまいりたいというふうに考えてます。

◆やまね(共産)/はい、分かりました。で、そうするとですね、公立図書館はですね、教育委員会が所管する施設であって、さらに入館料も無料でないといけないということですので、先ほどですね、河村議員(維新・京都・国民)のほうから「図書館にかかる費用を屋内遊び場が持つ」などというようなお話があったんですけど、これちょっとあのいろんな議論混同されてるんじゃないかなという風に思いまして、要は図書館の運営費用と子どもの遊び場の費用っていうのは、これ別物ですよね。いかがでしょうか。

(→福元・子ども若者はぐくみ局・子ども若者未来部長)はい、えっと、子どもの部分については、子どものあの遊び場の中で考えていくような形で考えております。

◆やまね(共産)/分かりました。その点はちょっと確認しておきます。

で、最後、繰り返しになりますけれども、やはり冒頭申し上げましたように、駅の近くに公共施設が残るということや、天候の心配なく屋内で子どもたちが遊べること、そして図書館が充実をしていくということは非常に重要だと思いますので、ぜひですね、市民の皆さん、住民の皆さん、そして現在の山科図書館やあるいはこれまでラクトを利用されていた方々の声をしっかり受け止めて、反映させていただいて、やっていただきたいと、このことを求めて終わります。

***とがし議員の質問***

◆とがし豊議員(共産)/よろしくお願いします。えっと、私からは、この今回、子どもの遊び場というところ、まずお聞きしたいという風に思います。で、こどもみらい館については、未就学児のみですけども、今回整備する屋内施設については、これあの未就学児だけではなくて、学齢期も含めて、様々な年代の子どもたちも遊べる施設にしていただきたいなという風に思います。

で、同時にですね、そのこどもみらい館のように、有料ではなくて無料で気軽に使える屋内施設を増やしてほしいというのが率直な要望です。そしてそうした形で遊び場が分散すれば、こどもみらい館も、こちらの新しい屋内施設も、どちらも予約なしで気軽に使えるような環境も作れていくんではないかと思うんですけども、改めてこの点について確認したいと思います。

(→福元・子ども若者はぐくみ局・子ども若者未来部長)はい、まずあの遊び場の対象年齢なんですけど、みらい館は未就学児ということと、ガタゴトについては、あの小学生までという風なことなんで、ちょっと広さもありますので、ま、できるだけ幅広い年齢という風なことで考えていきたいなという風に考えております。

で、あと、料金のことにつきましてはですね、ま、確かにみらい館のほうは無料ですけど、ガタゴトのほうはまあの民間活力も活用しての有料という風なことになってます。で、あの様々ご指摘ありましたけど、繰り返しにはなりますけど、やっぱり運営費での受益者負担っていうのはどう考えていくかっていうのは大事かという風に考えておりますので、もちろんあのすごくその全部が全部その運営費も含めてその利用料金に転嫁するっていうのはなかなか難しい話かなと思うんで、ま、どれぐらいがちょうどいいかという風な部分も含めて、ま、できるだけ子育て中の皆様が使っていただけるという風なことなんで、安価にとは思いますけど、どうバランスをはかっていくかっていうのは今後検討してまいりたいという風に考えております。

◆とがし豊議員(共産)/私ね、その受益者負担という考え方がかなり問題ではないかという風に思うんですね。で、子どもの権利条約では、「子どもたちの遊びは受益ではなくて権利」という風に位置付けられてるという風に思いますので、ま、その点でやはりそれを何か、自己の利益だという風な扱いにしてしまって、その負担を求めるということが、子どもに対してもされるということはあってはならないことだという風に思いますので、やはり無料で考えていただきたいという風に要望をいたしておきます。

で、それから先ほど来ですね、このラクトのこの5階6階の整備構想に関わって、コンサルに委託してる3300万円が妥当かどうかっていう質疑がされております。私、聞けば聞くほどね、疑問に思ってるんです。で、例えば、給食の調査、かなり大規模な調査でしたけども、この時は1870万円でした。で、その今回は3300万円ですけど、既存の建物の改修をやっていくというコンサル料が、なんで3300万もするんやと。ちょっとおかしいんじゃないかと、いう風に思うんですね。ですからこの辺の妥当性っていうのが、やはり根拠っていうのが、全く明らかでないので、その根拠となる資料についてはきちっと出していただきたいと思います。いかがですか。

(→西角・都市整備部長)根拠というのは、どのようなイメージでおっしゃっていただいてますか。

◆とがし豊議員(共産)/これ根拠、どのようなっていうのは結局、今この議論聞いてても納得できないわけで、コンサル、ま、どういうコンサルに照会をしたのか。だからそもそも、その大手のコンサルに照会されたみたいですけども、いま中小のコンサルもいっぱいありますけれども、そういうところもなぜ聞かなかったのかもよく分かりませんし、その聞いたところはどこかっていうのと、結局それでどういう、本当にこの3300万っていう見積りが出てきたのかどうかっていうことも含めて、それは資料で出していただきたいと。会社の名前とその金額が繋がってたら具合は悪いかもしれませんので、その辺はちょっと情報の出し方については気をつけていただいて、根拠は資料でいただきたいということです。

(→西角・都市整備部長)はい、どこまで出せるかは、ちょっと出すことを前提に見積りも聴取しておりませんので、確認が必要だという風に考えてございます。であの、えっと、今、大手に聞くから高いんだというようなこともございましたけれども、あくまで今回は、見積り金額を出していただくと、予算額を算定、予算額を固めるにあたっての金額でございまして、ま、これからご議決いただきました後にですね、公募する段階ではもちろん、大手のコンサルタント会社しか参加できないような条件というのは付しませんし、中小のコンサルタント会社でも参加いただけるような条件設定っていうのは当然考えてございます。

◆とがし豊議員(共産)/ぜひちょっと、前提があの事業者との関係で出しにくいという話があったんですけど、もし可能であれば資料出していきたいと。後でまたお諮りお願いします。

で、それからですね、今回ね、このラクト5階6階の整備構想って話なんですけど、えっとそのラクトを、今5階は図書館で、6階は屋内の子どもの遊び場の施設にしていくというようなイメージを持っておられると話があったんですけども、それで言うと、あの5階と6階をそれぞれで検討したらいいんじゃないかと思ったんですけども。それを一体的に相談され、コンサルにかけるってのはどういう根拠でしょうか。

(→西角・都市整備部長)はい、あのま、これまでですね、このラクトの有効活用を検討してきているところでございまして、図書館と、遊び場の複合施設にするということで、それを中心に活用していこう、そして、またプラスアルファで相乗効果をもたらす機能を持ってこよう、皆、多くの方に居心地がいいと感じてもらえるような空間を作ろうと、要は、施設5階6階一体で、整備・運営することで、先ほどえっと他の先生がありましたけど、1+1が2以上の効果が出せるようなものを見出していきたいと、そういうことで一体として検討してるものでございまして、何らあのおかしいという風な認識は持ってございません。

◆とがし豊議員(共産)/これね、私はですね、この色々聞けば聞くほどね、今回は民間事業者への委託をやめて、直接京都市の職員がやるべきじゃないかという風に改めて思いました。で、京都市には公共建築のプロ、一級建築士も多数抱える都市計画局があります。で、建設事業推進部局である建設局、で、子育て、市営の豊かな実践経験がある子ども若者はぐくみ局と、で、そして図書館事業で学齢期の子どもたちのことにも精通された教育委員会と。で、これらが共同すれば、整備構想をきちんと作れるんじゃないかという風に思うんです。自分で構想する力があるわけなんで、その能力を発揮していただいたらと思うんですけど、いかがでしょうか。

(→西角・都市整備部長)はい、あの繰り返しになりますけれども、すでに、ま、いろんな経験を積まれて、ノウハウ・知見を持たれてるコンサルタント会社の力、協力を得ながら進めていくほうが、我々としては効率的に短期間で進められると思っておりますので、予算額の審議をお願いしてるものでございます。以上でございます。

◆とがし豊議員(共産)/もう外注、外注するから余計とお金かかるんじゃないかと思うんですけど、先ほども我々としても、3部局ですか、で考えられてるという話でありましたけども、ハード面で言ったら、公共建築、京都市のね、都市計画局の公共建築に聞いたら、この壁は取り外してもこうやって繋いだらどうですかとか、いろんなアイデアとかも出してくれると思うし、より安くより効果的な整備も検討できるかという風に思います。で、さらに、先ほど、市民が子どもへの声のかけ方とかもコンサルから学ぶって言われましたけど、子ども若者はぐくみ局には保育所で保育士されてた方もたくさんいらっしゃるし、児童の相談のっておられる方もあるし、教育委員会やったらまさにね、ありとあらゆる困難とかを抱えてる子どもたちやとか、学校で元気に過ごしてる子どもたちも含めて、ありとあらゆる子どもたちと接触、接する方法に精通されてるわけですよ。そうした皆さんの、京都市役所の力を集めていけば、別に十分可能ではないかという風に思います。ですから、その点で言ったら、十分、整備構想、自力で、3300万外注せずに、自力でやる能力あるんですから、その能力を生かして、まあ1ヶ月ぐらい遅れるという風に言われるかもしれないけれども、それでも京都市の職員が直接やったほうがいいんじゃないですか。

(→西角・都市整備部長)あの、職員でできないということを決して申しあげてるわけではございませんで、そのほうが早いという風に申し上げてるわけでございます。で、もちろんあの、子ども若者はぐくみ局にそういう職員がいるっていうのは当然あの存じております。ただそこに調整に行く、そして相談をする、で、回答を得られる、そういう時間と、えっと、コンサルタント事業者の持ってるノウハウ・知見を使う、どっちが早いかっていうのを考えた時に、我々としたらそのスピード感を優先したいなという風に思っておりますし、えー、ま、コンサルタントの協力も得ながら我々が逆に学ぶこともあるかなていう風に考えているところでございます。

◆とがし豊議員(共産)/まあ何のためにこの庁舎整備したのかと思いましたけど。本庁に機能が集約されてるわけなんで、その中で連携されたらという風に思いますし。で、必要であればね、その山科区役所に中心にそういうチーム作るということも含めて色々考えられたらいいと思うんですね。で、市長は、市職員がハブ、結節点の機能を果たすために地域に入って交わることっていうのを非常に重視されてるという風に思うんです。そうであれば、市職員が直接整備構想を作るべきだと思うんですね。

で、市の各部署の職員が、市民や子育て支援の現場や、図書館事業を担う現場の職員さんの声に耳を傾けながら構想仕上げることは、一人ひとりの京都市の職員にとってもやりがいになるし、市民にとっても京都市の職員さんが自分のところに来て一緒に考えてくれたという実感につながるんだという風に思うので、この点ではやっぱり今市長が打ち出してる姿勢から考えて、直接京都市がやったらいいんじゃないかという風に思います。改めてお聞きします。

(→西角・都市整備部長)繰り返しになりますけれども、我々といたしましては、この3300万でコンサルタント会社に委託をして、業務を円滑、確実に進めてまいりたいと考えてございます。

◆とがし豊議員(共産)/まああの、私ね、この新しいものを構想する作業っていうのは、まさに住民自治を担う地方公共団体にとっては、手放してはならない重要な機能だという風に考えます。直接実施すべきであると。京都市の職員が直接実施すべきであるということを検討していただきたいということを求めて終わります。以上です。

◎平山たかお委員長(自民)/はい、先ほど、とがし委員からですね、要求のありました経費3300万円の根拠に関する資料でございますが、やり取り聞いてると一定時間がかかりそうなご答弁であったかに私思いますが、今回は5月市会の予算特別委員会ですので、6月5日が討論結了、すなわち6月3日までに出していただかないといけないと、委員会資料ではなるんですけれども、そのスケジュール感で委員会資料として理事者提出できますでしょうか。

(→西角・都市整備部長)はい、あの、具体的な企業名を出すというところは、あのちょっと難しいかなと思います。それはあの事業者に、出すことを前提に聴取しておりませんので。ただ、金額についてはお出しできるかなという風には考えてございます。

◎平山たかお委員長(自民)/さくらい委員ですね、ちょっとさっき手が上がってたさくらい委員どうぞ。

◆さくらい泰広議員(自民)/あのわざわざ内容からして、委員会資料として作っていただく必要ないんじゃないかなと思うんで、個人資料で要求していただけたらどうでしょうか。

◆とがし豊議員/はい、えっと今ですね、3300万円の妥当性について、党派を超えて疑問が呈されているという状況であります。で、事業者名は出せないということで、それは了解いたしますけれども、金額については当局は「出せる」と言っておりますし、事業者、こういう事業者にお願いするという風に考えた根拠ですね、ちょっと冒頭ご答弁とかあったと思うんですけど、その辺の、その3者を選定した根拠というか、選択した基準みたいなものだけは示していただいて、それでちょっと金額を並べていただくということでお出しいただけますでしょうか。

(→西角・都市整備部長)はい、そうしましたら、我々のほうで見積りをお願いするにあたって一定考えた基準というのを、考え方、これを合わせて金額とセットでお出しさせていただきます。

◎平山たかお委員長(自民)/じゃ、6月3日までに出せるということですね。はい分かりました。じゃ、提出できるとのことですので、委員会資料として提出を求めることにご異議ありませんか。(異議なしの声)はい、ではご異議ありませんので、委員会として提出を求めることといたします。

2025年5月29日【予算特別委】建設局/補正予算「元ラクト健康・文化館の有効活用に係る整備構想の策定3300万円(一般財源)」

*参考情報→「山科図書館の移転」で図書館機能は充実?後退?(2025年4月22日/まちづくり委での質疑文字起こしと資料)

(更新日:2025年05月29日)