◆やまね/えーまず、ごみ収集車両の更新について、少しお聞きしますが、えーいまご説明をいただいたように、京都市ではこれまで、えー車両の更新基準年数は7年だったと。これを政令市で最長となる12年として、かつ走行距離を10万キロ以上とすると。で、1台当たりの車両購入費用は約1100万円で、当面年間で7台ずつ更新をしていくと、いうことでありました。でー、やはり安定した、えーごみの収集業務のためにはですね、定期的な更新というものが必要だと私たちも考えております。同時に、今回ただ車を新しくするのではなくて、使用する燃料を「B5」、これは「軽油にバイオディーゼルを5%混ぜた燃料」ということですが、これに切り替えると、いうことで、で、この場合ですね、まずお聞きしたいのは、民間委託をしている車両についてはどうなるのか。えー直営・民間、それぞれ燃料を切り替える必要のある車両っていうのがどれくらいあるのか。今後どう対応されていくのか。あらためてちょっとご説明いただけますか。
(→久保・循環型社会推進部長)はい、えー、現在あの、直営・民間合わせて188台で、えー収集業務を従事してございますが、そのうち、えー136台が、この「B100」(バイオディーゼル100%の燃料)を使って、えー走行してございます。で、えー、契約にあたりまして、その仕様書でその条件を定めております。えー軽油の場合は、あの事業者の方があの調達していただくわけですけども、えーB100を使用する場合には、本市から燃料を支給すると、いう条件の下に入札をしていただいておりますが、ま、その契約期間が3年なり5年と定めておりますので、その契約が切れる時点、あの、更新する際に、あのあらためて発注仕様書で、えー使用燃料について、えー規定をさしていただくということで、民間の場合は、現在使用していただいている燃料については契約の更新に伴って、えー変更していくと、いうことでございます。
◆やまね/わかりました。それから、えー、資料にはですね、あの「これまでの燃料B100」、これはバイオディーゼル100%ということですが、これは「更新後の車両に使うと、排ガスの浄化装置の動作に支障をきたす」と、いうふうにあるんですけれども、これはやはり燃料としては、更新後の車両に使うのは不適格、故障の原因になるということで理解してよろしいですか。
(→久保・循環型社会推進部長)はい、あのー、ま、排出ガスの規制ということで、あの、いま、あの電子部品かなり使って、車両にはもうかなり使われてるんですけども、その際に、あのーいわゆる排出ガスの規制を超えるような成分が排出されますと、自動的になんか、えー、止まったりと、いうようなことも、ありうると聞いておりますので、えー、ま、実際に走るとは思うんですけども、あのー、収集の過程でストップ・アンド・ゴーをくり返してますと、やはりあのそういった装置が働いてですね、もう動かなくなるというようなことも、聞いておりますし、まああの、その規制値は、あのクリアできないということでございます。はい。
◆やまね/それからですね、あのー、後半部分で説明をいただいた、えー、この間研究されていた「第2世代」の「バイオ軽油」についてお聞きします。で、京都市の過去のホームページを見ますと、平成26年6月19日付で「平成30年度からの実用化を目指す」というふうにありました。しかし今回先ほど説明があったように、「製造量が大幅に少ない」と、それから「24時間体制の作業員の配置が必要」ということで、「製造コスト低減の目途が立たなかった」と、いうことであります。で、そこでちょっと確認ですが、これまでこの研究開発にはどれくらいのまあお金が投入をされてきたのか。で、本市の負担というのはどれだけあったのか。その点はいかがでしょうか。
(→柳澤・エネルギー政策部長)はい、バイオ軽油に要した研究費用ということでございますけれども、えーこれにつきましては、平成24年度から26年度まで、えー国の、委託費をえーいただきまして、えー研究を進めてきております。えー3年間で委託費用は、約4億2000万円ということでございまして、え、この研究開発につきましては、国費でまかなっているところでございます。
◆やまね/えー平成24年度から26年度の3年間で、国費で4億2000万円と、いうことであります。で、いま言っていただいたように24年から26年で、えー4億2000万円ということなんですけども、それではですね、平成27年から28年の2年間というのは、これについてはどういうあの位置づけだったんでしょうか。
(→柳澤・エネルギー政策部長)えーはい、3年間国費を得まして研究を致しました。えーその結果ですね、えーその開発したバイオ軽油につきまして、えーどういう性質のものなのか、えーそういうことの検証作業も行ってきたところでございます。
◆やまね/その検証作業というのは、何か別に予算化をされて、行ってきたということではないんでしょうか。
(→柳澤・エネルギー政策部長)ええとそれにつきましては、えー、一定の市の経費は使わせていただいております。
◆やまね/えーとそれは、いくらぐらいになるのかっていうのは今、お答えできますか。
(→柳澤・エネルギー政策部長)えーとすいません、ちょっとあの詳細な金額はいま持ち合わせておりませんので、後でまたご報告させていただきたいと思います。
◆やまね/わかりました。そしたらちょっとそれは、後でまた資料としていただきたいと思います。でー、あのー、えー、まあ先ほど「全て国費だ」ということでお話もありましたが、しかし私はあの、国のお金だったらですね、好きに使っていいんだということにはけしてならないと思うんです。で、あのー、今回そのー、「製造コスト低減の目途が立たなかった」ということなんですけれども、あの単純な疑問として、えーもしこれ、今、この「バイオ軽油」を導入した場合ですね、リッターあたりの価格というのは、いくらぐらいになると予想されますか。どうでしょう。
(→柳澤・エネルギー政策部長)えっと、バイオ軽油を製造した場合に、どれくらいの金額になるかということでございますけれども、えー試算をしました結果、えー製造単価でございますが、1ℓ当たり1500円程度になる見込みでございます。
◆やまね/えー1ℓ当たり1500円と、あの、かなり高いとは聞いてたんですけども、あのーこれではなかなか難しいなと、いうのが率直な感想であります。で、以前ですね、門川市長が記者会見で語っていたのは、リッター130円~200円くらいでできるだろうと、いうことでありました。で、ということは、いまお話を聞いておりましたら、その後の実証研究によって、そういうところではとてもすまないと、いうことが明らかになったと、いうことだと思うんです。でー、あのー、そしたらですね、もうひとつお聞きしたいのが、こういう製造コスト低減の目処が立たないというのは、いつの時点でわかったのかと。先ほどのお話ではですね、実証研究としては平成24年~26年で、ま、研究としてはその時点で終わったと。で、こういう早い時期から、それがわかっていたのか、それとも、実証研究後のいま言われた2年間の間に、最後まで「実用化できる」と、そういう確信をもって、準備をされてきたのか。最終的にこの「できない」と判断されたのはいつになるんでしょうか。
(→足立・地球環境エネルギー政策監)えー第1世代のBDF(バイオディーゼル燃料)の開発・使用について、私ども京都市は、全国をリードするような、取り組みをしてまいりました。これはあの市民の皆様の、おー天ぷら油の、回収作業に多大なご協力をいただいたうえでの、ことでございます。で、そのうえで、このB5の、おー、先ほど燃料性状としての、限界を超えていくために、こういった、まったく軽油と同等に使えるような、新たなバイオ燃料を開発したい、こういう思いで、国に、国費の申請を致しました。国としてもこれは、挑戦する、研究開発として挑戦するに値する、そういった事業だということで、ま、先ほど申し上げましたように、3年間で4億2000万円の国費をいただきました。で、3年間、さまざまに取り組みを行いました。そして最終的には、あのー先ほど申し上げましたような分析の結果が出たわけでございますけども、ま、技術のことですので、さらにこの壁をぶち破る方法がないかということで、27年度、それから28年度も、何とか継続して国の国費を取る方法がないかということで、ま、さまざまに模索を致しましたけども、え、現在の段階では、そこが難しいと、いうそういった状況でございます。ですので先ほどのおたずねについては、24、25、26年度、えーその3年間の研究が終わった段階で一定判明をしておりましたが、えーその後のさらなる研究の継続が難しいと、いうことが明らかになった、ま、今年度になりまして、最終的な判断をさしていただいたと、そういうことでございます。
◆やまね/えーそうすると、実証研究の3年間でだいたいのコストというのはわかったけれども、えーいろいろその後も努力をしたけれども、判断をしたのは今年度と、いうことであります。でー私はですね、あの研究段階のものでありますので、ま、最終的にですね、「これはなかなかすぐに実用化ができない」と、いう結論が出ることもですね、当然ありうることだと、私は思います。ただ、先ほども、いまおっしゃっていただいたように、使用済み天ぷら油の回収は市民のみなさんにも協力をしていただいて行ってきました。ですから、今度これがいますぐ実現できないということで、残念がられる方も、ひょっとしたらおられるかもしれません。
で、さらにはですね、最初の問題なんですけども、ちょっともどるんですが、この使用燃料がどうなるかによってですね、これが決まらなければ、ごみ収集車の更新ができないと、いうことですよね。で、このことによって更新がもし遅れてしまって、ごみ収集車の故障が増えればですね、安定した、えー収集業務に支障をきたす危険もあったと。これは先ほどご説明された通りだと思うんです。で、あの、私ここでちょっと思いましたのは、もし仮にこの「第2世代」のバイオ軽油が、あのー価格がどうあれですね、できたとしてもですね、これも資料の中にありますけど、「製造量がとても少なくなってしまう」と。で、ゆうことで考えると、そもそも、全ての車両の燃料を「第2世代」バイオ軽油にするというのは、不可能だったのではないかと、考えますが、この点はいかがでしょうか。
(→渡邉・適正処理施設部担当部長)はい、あのー、第2世代のバイオ軽油の実証研究でございますが、あーただいまあの政策監も説明をさしていただきましたように、結果としましては、あー製造コストの低減の目処が立たなかった。まずは我々、技術的に一定の成果を上げるべく、24年度からの国費を得て、えーがんばってまいりましたですけれども、おー技術的に、確かに一定の成果を得ることはできました。実車走行実験でもまったく問題なく走行することができた。あー、一方で製造コストの低減の目処が立たなかった。もしもその、仮にバイオ軽油がうまくいってても、その収率といいますか、投入した原料に対して、えー、できる燃料、えーバイオ軽油の製造量が少なかったら、あー、ごみ収集車両に、いー、全てまかなえなかったのではないかと、いうご質問でございますけれども、おー、当然我々、当初目指してましたのは、あー、ごみ収集車両にまかなえるだけの、おー、原料を投入してその分に相当する燃料を、バイオ軽油を作るべしで実証研究を続けてまいりましたですけれども、途中で非常にコスト面で難しいと、いうことがわかってまいりましたので、えー、全ての収集車両ではなく、ま、一定の、収集車両について、えー、バイオ軽油相当分、これはもう100%になりますけれども、そういったものをまあ使っていきたいと、いう方向で、実証研究を進めてきた、というものでございます。
◆やまね/えーまあ、当然全部まかなえるだけのものを目指していたけれども、途中で、全てというのはなかなか難しいと、判明したのでまあ一定のものに使いたいと、いうことで目指してこられたということです。でー、であるならですね、あのー私は、あのー29年度からってことではなくて、一定程度のものでと考えておられたんであれば、これまでも、あのー、収集車の更新というのは、年に数台ぐらいずつでも、できなかったのかと、いうことが、思うんですけれども、なぜここまで、収集車の更新が、何もこの数年間、何もされずにここまできてしまったんでしょうか。この点はどうでしょうか。
(→下間・環境企画部長)はい、あのー、資料の中でも説明さしていただいてますけれども、まああの、車両の更新を、まああの、行ってこなかった理由というのはですね、二つございまして、まああの一つはやはり、えー本市の厳しい財政状況を踏まえた経費削減、えーこれが一つでございまして、やはりあのーこの点あのー、できる限り長期にですね使用していくということを続けてきたと、いうことでございます。
◆やまね/えーまあ理由は二つあって、一つはこの燃料の問題と、で、いま言われた財政状況の厳しさと、いうことでですね。でー、そこでもう少しお聞きしますが、このバイオディーゼル燃料化事業、えーを進めるにあたってですね、家庭から回収している天ぷら油だけではなくて、レストランやホテルなどから出る事業系の廃食用油を購入しているということをお聞きしております。で、それでは、えーこの家庭系の、まあ天ぷら油、それから事業系の廃食用油というのは、その量としては、割合はどれくらいになっているんでしょうか。
(→渡邉・適正処理施設部担当部長)はい、えー、事業系の廃食用油の購入量と、おー、市民のみなさんから回収致しました廃食用油の割合でございますけれども・・・ちょっとお待ちください・・・えっと、年度によって多少のバラつきはございますけれども、おー直近の平成27年度で申しますと、おーいわゆる家庭から回収した量が、年間で約18万ℓ、それから、あー事業系として購入致しました廃食用油が85万ℓ、このような割合になっております。だいたいあの他の年度も若干前後を致しますけれども、その程度の割合となってございます。
◆やまね/わかりました。えー、27年度では家庭系が18万ℓ回収があって、事業系は85万ℓ、購入をしていると。でゆうこと、まあ他の年度もだいたいそれくらいの割合だということなんですが、あのーですから実際はですね、多くが、この事業系のものだということだと思います。で、それでもう一つお聞きしますが、この事業系の廃食用油を、毎年いくらぐらいで、購入をされているのか。この数年ぐらいの数字でけっこうですので、それはわかるでしょうか。
(→渡邉・適正処理施設部担当部長)はいあの事業系の廃食用油につきましては、あー本市に、えーバイオディーゼル燃料化施設が竣工いたしました平成16年度から、購入を開始しております。えー、その各年度の、おー、データがございますので、これはあの平成16年度以降直近まで資料として、えー購入量と、それから購入価格を、資料として提出させていただきます。
◆やまね/はい、そしたら、いま言われていた一覧ですね、この購入を始めた年から、だいたい毎年いくら買って、量と購入金額、後で資料でいただきたいと思います。でー、少しお聞きしているのはですね、たとえば平成26年度は90万9580ℓで5648万4918円。それから平成27年度は85万4000ℓで5487万8040円。こういう量と金額だったとお聞きしました。で、ですから年間5000万円を超える、なかなか大きな金額だと思います。でー、その場合ですね、もし例えばこの、えー購入がですね、B5の燃料を作るだけなら、ここまでたくさんの廃食用油を、購入する必要はないんではないかと。でー例えばですね、今の燃料でありますB100、これをすべてB5にした場合、95%はまあ軽油になると思うんですけれども、えーその場合、リッター単位、あるいは総額としてコストはどれくらいの差が出てくるのか。その点はいかがでしょうか。
(→渡邉・適正処理施設部担当部長)えー現在あのー、製造しておりますB100につきましては、あー、リッター当たり、いー、全て、えー、燃料化施設の運用費等を全て入れますと、ま、170円程度、のコストがかかってございます。それに対しまして、ご存知のように、軽油そのものは、あー、もう少し安い価格で購入できるかと思います。うー、従いまして、あのB5、つまり軽油の割合が大きくなればなるほど軽油の価格、単価に近づいていくと、いうふうにお考えいただいたらいいかと思います。
◆やまね/えーということはですね、まあB5に全て変えていくということになりますと、コストとしては安くなっていくと。ま、環境負荷はもちろん考えなければいけないと思いますが、コストとしてはおそらく数千万円くらい違ってくるのではないかなと、思います。で、先ほどですね、あの、財政状況の厳しさから収集車両更新できなかったというお話もあったわけですけれども、えー、そうしますとね、やはり、もちろん環境負荷は考えなければいけないんですけれども、単純にこの金額考えますと、やはり年間数台はですね、これまででも、更新をできたのではないかと、思わずにはおれません。で、研究開発ってのは、もちろん大事だと思いますが、本来のごみ収集の業務、その収集車の更新に影響が出るようなやり方というのは、ちょっと問題があるんではないかと。いかがなものかと思いますが、その点はどうでしょうか。
(→山田・環境政策局長)えー通常のごみ収集作業に、支障はしないような、整備点検体制をとってると、先ほどご説明したと思っております。えーその証拠に、この10月から、昨年10月から、燃やすごみの完全午前収集、これも実現しております。こういったことは、ごみ減量の成果、それからこういった天ぷら油回収事業を通じて、市民の皆様に、環境意識の向上に努めていただく、ま、こういったことがあいまって、こういった取り組みが進捗してきていると思っております。えー、この間、大変財政状況が厳しいと、いうことで、更新を見送っておりましたけれども、やはり10年を超えるものが、51%ということで、やはり、このままでは、えー安全な部分が、若干不安が出てくると、いうなかで、今回見直しを進めていくものでございます。
◆やまね/まああの、いまお答えいただいたように、これまでまあ、本当にがんばっていただいてですね、支障は出ないようにされてきたというのはその通りだと思いますが、しかし同時に、おっしゃっていただいたように、このままでは不安が出てくると、いうことですので、えーやはりその点は考える必要があると。で、今後の問題としてお聞きしますが、この燃料を全てB5にすればですね、まあ先ほども申しましたが、95%は軽油になるということで、ほとんどがまあ軽油になると。で、その場合でも、これからも京都市は、この廃食用油を使って燃料をつくり続けるのか。で、またあるいは、事業系の廃食用油を買い続けるのか。この点はいかがですか。
(→下間・環境企画部長)はい、あのー、報告資料にも書かしていただいてますけれども、まああの、使用済み天ぷら油、の、おー、回収事業ですね、これはあの引き続き行うと、で、これまでも、あの100%、これはあのごみ収集車両等の燃料に使っておりますし、ま、今後、B5に変わりましてもですね、その混合割合、率は変わりますけれども、全量、燃料として使う、このことには変わりないものと、えー報告さしていただいている通りでございます。
◆やまね/すみません、えーと、事業系の廃食用油を買い続けるのかどうか、この点はいかがでしょうか。
(→下間・環境企画部長)はい、あのー家庭から排出する分については全量を用います。そして、まあ燃料についてはですね、あの現実問題として、供給をちゃんとする、安定的な供給というのも重要ですので、B5を作るために、えー家庭用だけで足りない部分については、あの事業系の廃食用油も使用しますが、まああの、これは時期がくればですね、ちょっとどのような形になるかというのは今後検討してきたいというふうに考えております。
◆やまね/えーまあ家庭の分だけで足りなければ、えーということですが、今後検討していきたいと、いうことでありました。えーあの最後にします。えー、このASTEM、京都高度技術研究所のホームページにある資料も拝見を致しました。であの、これ平成27年9月のものですが、これはですね、「使用済み天ぷら油などから第二世代バイオ軽油を製造し、京都市の市バスやごみ収集車による実証運行に成功」と大々的に報じております。あのもう、ここにあるように、「人の輪と熱意で実現」と。こういうふうにも書いているわけですけれども、ここにはですね、平成26年9月17日に行われましたバイオ軽油実証運行の出発式典の記事が載っておりますが、ここでは、門川市長をはじめ、環境省・京都大学、そしてトヨタ自動車、から「新たなバイオ軽油燃料化に大いに期待している」という趣旨の挨拶があったと紹介をされております。で、最後に申し上げたいんですが、「産学公の連携」ということよく言われるんですけども、私はこれはですね、結局、本来は企業がやるべき、自前でやるべき研究開発を、我々国民の税金、そして地方自治体の組織を使ってやっているということじゃないのかと。再生可能エネルギー、それから廃棄物利用、これはですね、もちろん今後も探究すべき重要なテーマだと私たちも考えておりますが、しかし今日私が少し指摘しましたように、市民目線で見た場合に、やはり少しおかしいんではないかという点があれば、ぜひこれは、今後しっかり検証して、あらためていただきたいと、思います。最後にその点を指摘して終わります。
(→足立・地球環境エネルギー政策環)えー第1世代BDFの開発利用、そして、このバイオ軽油、第2世代の研究開発、そしてその経過については、ご報告したとおりですけども、この、燃料の、開発には、化石燃料である軽油、この一部をバイオ燃料に置き換えて、CO2の削減、それから資源の循環、そういった意味で、大変意義の深い、えー、挑戦であったと、いうふうに思います。えー今回、残念ながらコスト面で、えー、実用化まで至りませんでしたけれども、この3年間の研究成果につきましては、えー社会全体で、共有できるものとなっておりますし、えー今後、これの、壁をぶち破れるような、新たな研究が出てくることも我々は期待しておりますけども、あのーいずれも無駄になったというふうには考えておりません。そして、これは、あー、自動車メーカーが、やるべきものなのか、あの、そういったことはなかなか難しい面がございます。えー従来は、あー化石燃料で、それに対応する形で、エンジンを開発してこられた。ま、そこにこういった、バイオ燃料を混合する形で使えないかということで、これはある意味国の政策、あるいはヨーロッパも含めて、世界全体でバイオ燃料を拡大していこうということで、えー私どもにも、第1世代の蓄積がありました。また、そういった専門知識を持った職員、そしてそれをサポートしていただける大学の先生方、そしてトヨタ、タクマをはじめ、研究に一緒にやろうということで、ご協力をいただけるみなさん、そして何よりその原材料を集めてくる市民のご協力、こういった場があったからこそ、あのこの研究開発にも挑戦できたものだと、いうふうに思っております。えー私ども、京都市が中心となってこれに取り組んだことの意義につきましては、ぜひともご理解をいただきたいと思います。
京都市環境政策局資料「ごみ収集車両の更新及びバイオディーゼル燃料の今後の活用について」
京都高度技術研究所資料「車両適合性のある第二世代バイオディーゼル燃料利活用に向けた技術開発実証研究」
2017年2月7日【くらし環境委】環境政策局/理事者報告「ごみ収集車両の更新及びバイオディーゼル燃料の今後の活用について」への質問
(更新日:2017年02月21日)