障害者スポーツ・電動車椅子サッカーで使用できる施設の拡大を(2016年7月19日/くらし環境委・文化市民局・やまね)

◆やまね/まず障害者スポーツにおける体育館の使用についてですけれども、あの先日、左京区高野にあります京都市障害者スポーツセンターで電動車椅子サッカーの練習を見学をさせていただきまして、関係者の方からお話をうかがう機会がございました。で、障害者スポーツに取り組むみなさんにとってはですね、日常的な練習場所の確保というのが切実な問題となっております。それであの、この関係者のみなさんは、たとえば「地域のコミセンなどの体育館が使えるようになれば」と、こういう思いも持っておられるわけですけども、なかなかそれが実現していないのが現状と。で、そこで、今年3月17日のくらし環境委員会、昨年度の委員会になりますが、ここでですね、京都市が保有する体育館についての議論がございました。その時の答弁を少し振り返りますと、体育館の使用制限について、「定義上、特段定めはないものの、バレーボールのポール、ハンドボールのゴール、卓球台、バドミントンのネット」などですね、競技固有の条件があると、いうお話と、それから「床・フロアに傷がついたりとか、壁に穴があいたりとか、まわりに迷惑をかけるような場合はお断りするケースもある」と、こういうお話だったと思うんですね。で、そこであの、現在ですね、体育館を使えない競技がある理由としては、あのそういう中身だと、いうことで理解していいのかどうか。まあ確認だけでけっこうですので、まずよろしいですか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)はい、あのただいま、あのお話ございました、えー各体育館等での利用の制限という、あの、いまご指摘ございましたように、ま、特段の定めがあるわけではございませんが、えー、体育館のあのフロアへのまあ支障の問題とか、当然設備機器の制限とか、そういった部分を踏まえて、えー、まあ、それぞれの競技ごとによって判断をさしていただいているというような状況でございます。

◆やまね/えーそのうえでですね、えー京都市の「市民スポーツ振興計画・改定版」にはですね、新規項目として、えー「競技ニーズの多様化に対応して、障害者スポーツへの対応を含め、各施設(主として体育館が多いと思うんですが)で、受入可能な競技種目の拡充を検討します」と、いうふうにあります。で、あの、スポーツ振興室のほうからも私、説明をいただきまして、「どういうやり方でやればできるのかを探っている。いろいろな対応していきたいという観点を持っている」というお話も聞かせていただきました。そこでもう少しお聞きしたいんですが、この「各施設で受入可能な競技種目の拡充検討」というのは、具体的にですね、今後どういう対応をされていくのか。たとえば「このスポーツは大丈夫だけれども、このスポーツはちょっと難しいかな」とかですね、「このスポーツをやる際にはこういう対策が必要ではないか」ということで、いまもし議論、検討されている競技があれば、いくつかご紹介いただけないでしょうか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)あのいまお話がございましたように、あのどのスポーツの競技というよりも、あの一つの例でございました、やはりあの既存の施設はまだちょっとあれなんですけれど、えー今後施設の新規とか、改築をするときに、まあ床のフローリング材っていうのが、かなりいま進歩をしてきてございます。えーそういった部分の改修やらも、えー今後の部分の中で、えー研究・検討をして、えーまあ当然予算の話もございますけれど、えー踏まえながら、えーなかなか傷がつきにくいとか、そういうような部分をまあ考えていきたいなというふうに思ってございますのと、えーいま現在私どものほうが取り組んでございますのは、えーそれぞれ、障害者スポーツだけと違って、新たなニュースポーツとか、いろいろな競技がいまかなり出てきてございます。えー器具を使われたりとか、そういった部分の中で、それぞれご使用される方々と、どういう使い方をすれば傷がいかなかったりとか、えー他に支障がなかったりというのを、えーその都度、協議をしながらまあ対応をさしていただいて、まあできるだけ、えー多くの方々に、まあご利用、あのしていただけるような部分を、まあちょっといま工夫をしながら取り組んでいるようなところでございます。

◆やまね/あのー、で、まあ、えーたとえば具体的にはですね、私あのお聞きしたのは一輪車とか、バトントワリングとかですね、インラインスケートとか、フットサル、車椅子バスケ、こういうまあいろんなスポーツについて、いまあの議論もしてるというようなお話も聞きました。で、あのー、たとえば、冒頭申し上げました、電動車椅子サッカーについては、そういうなかで議論されたことなんていうのはあるんでしょうか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)あの特に電動車椅子というよりも、車椅子競技の部分については、あのーまあ細かい部分のお話は別としまして、やはりあの競技のなかで、えー車椅子が転倒すると、やはりあの金具やらがございますので、まあ床に傷がつくというような形でございます。なかなかちょっとそれの対処方法というのはいま見出してございませんので、えーまあ、今後そういうような機器の進歩とか、まあ先ほど申し上げました、えー設備の進歩、そういった部分のなかで考えていきたいなというふうには思ってございますのと、いまもまあご紹介ございました、個々の部分については、えーたとえば器具にカバーをつけて、えー床に傷がつかないとか、安全の確保ができるとか、そういったような細かい部分の工夫も含めていまあのそれぞれ協議をしながら、取り組んでるようなところでございます。

◆やまね/あのまあ車椅子競技全般ということでひとくくりにされたわけですけども、で、まあ、いまもおっしゃっていただいたようにですね、車椅子を使う競技については、その「床に傷がついてしまうんじゃないか」という不安がですね、心配が当然あると思うんですが、そしたらですね、これまで、この左京区高野の京都市障害者スポーツセンターの体育館でですね、電動車椅子サッカーの練習や試合によって床に傷がついて修理が必要になったということはあるんでしょうか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)あのまあ障害者スポーツセンター、あの保健福祉局さんのほうの所管でございます。あの我々が直接管理しているわけではございませんが、まあお話を他の施設も含めて聞いておると、えーまあ、傷がつくような部分とか、まあささくれがあるようなケースもあると、いうようなお話は聞いてございます。えー先ほどちょっとご答弁の中で、まあ車椅子全般というひとくくりという部分で申し上げてしまいましたけれど、あのそれぞれ、使い方の部分は、あるのは我々も承知してございますので、えーそれぞれ競技の中身とか、その利用のルール、えー対応の方々、そういった全般のなかで判断はさしていただいているような状況でございます。

◆やまね/で、あの、まあ保健福祉局の管轄だということとですね、他の施設からそういうふうなお話を聞いているということがあったんですが、あのこの電動車椅子サッカーについて言えばですね、あのー10年以上もう活動されておりまして、昨日今日始まった競技ではないわけですよね。で、この10年以上活動されているなかで、そういう「修理が必要になったようなことは一度もない」と、おっしゃってるんですよ。で、これなぜかと言いましたら、ルール上も、あのそうなっております。たとえば「最大時速は6km」と。国際大会になりますと時速10kmまでというようなことが決まってるそうなんですが、国内でやる分には6kmしか出ない。それから「ボールの半径3m以内には同じチームの人が入ってはいけない」と、こういうルールもあります。「ぶつかったら、ボールを挟んで押し合うようなことがあれば、それはその時点でファールになる」と。だからルール上ですね、転倒もしないと。「床に傷がつくなどありえない」と、おっしゃっておられました。で、私はこれはね、あのいろいろいまいろんなスポーツについて検討されていると思うんですが、この電動車椅子サッカーの問題について言えば、難しい何か検証がいるような話じゃなくてですね、実際に練習を見学していただいて、関係者の方からお話を聞けばすぐわかることだと、思います。で、なぜこれがですね、他の体育館でも使用できないのかというのが大変疑問に思います。で、3月の委員会で、こういう答弁もございました。「新しい競技が広がり現場の指定管理者の職員も知らないスポーツも出てきている。そういった場合は、事前に『こういうようなやり方でします』と窓口の職員と相談していただいて、対応できるものであれば極力対応するよう指示している」と。で、「現場で判断がつかない場合には、私ども(スポーツ振興室)のほうと(指定管理者で)協議したうえで、またご返答さしていただくような対応をしている」とのお話があったと思うんですけども、で、この、電動車椅子サッカーの体育館使用について、指定管理者のほうからは、そういうご相談があったということはないんでしょうか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)えーすいません、あのちょっと私の知る限りでは、特段その件についての、まあ相談があったという部分は、まあ承知はしておらないんですが、あの車椅子競技というような中身で言えば、あの、話が何回か過去にあったていうのは私も記憶してございます。あのー車輪の部分のゴムの部分がすれて体育館のフロアにゴム跡がついたりとか、えーまあ先ほどの転倒の話やらという部分があるというふうなことでは承知してございます。あのいまご指摘ございましたように、本当にあの支障がないという部分、それはあの協議をしたうえでの話やと思いますので、我々もあの、何もかも最初っから、えー、ノーという部分ではございませんけれど、その使用の仕方とか、えーそういった実態の部分とか、そういった部分を踏まえたうえで、えー特段の問題がなければ、ご利用ができることはできるというふうには思ってございますので、えーいまご指摘ございましたような話がございましたら、えーまた私どものほうも相談をさしていただいたうえでの対応を、まあ判断さしていただきたいと思ってございます。

◆やまね/えーまあぜひ検討をしていただきたいと思うんですが、あの電動車椅子サッカーの関係者の方からこういう声もお聞きしております。「ある地域のコミセンを1度練習で使わせてもらった」そうです。で、その時にですね、「これからも定期的に使わせていただけませんか」と、指定管理者に聞いたところ、「西京極にある体育協会のほうに聞いてほしい」と言われたと。で、そこで体育協会のほうに聞いたら、「そこは指定管理者がやっているので連絡して回答させます」と。こういうことだったそうですよ。で、しかしね、「数年待っても返事がない」と、言われてるんです。こういう事例についても把握はされていないんでしょうか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)えーすいません、ちょっとその、細かい事例の部分までは承知はしてございませんが、あのコミセンの体育館とおっしゃってられるのは、いま私どもの体育館という理解でいいんですね。まああの、基本的に体協さんのグループであったり、ビバさんのグループであったり、まあ共通した指定管理者さんになってございますので、えーそれぞれの意見調整やらは、まあ日々しておるような状況やとは、あの理解はしとるんですけれど、あのまあ、その話があれば私どものほうも確認をしながら、えー対処はさしていただきたいというふうに思います。

◆やまね/で、まあこういうですね、行き違いといいますか、問題が実は現場では起こっております。で、私はここに、なぜこういうことが起きるのかということで、一つ問題だと思ってますのは、あの、指定管理者制度の下でですね、市民のみなさんが体育館使用について相談をする相手はですね、京都市でなくて、それぞれの施設の指定管理者ということになってるんですよね。で、京都市に言えば相談にのってもらえるってんじゃなくて、まず各施設に相談しないといけないと。そして使用できるかどうかは「指定管理者の判断」ということになります。で、あの、この点でスポーツ振興室に、いまあのお答えもありましたけど、教えてもらったのがですね、「市の体育館の指定管理について、市内全部で一括して募集すると手があがらない可能性もあるんで、地域ごとにやっている」と、いうお話も聞きました。ですから現状はですね、京都市の体育館の運営管理をですね、いくつかの民間団体や企業さんがおこなっていると思うんですね。で、しかし、京都市の作っている「市民スポーツ振興計画・改定版」に、先ほど私申し上げましたように、「各施設で受入可能な競技種目の拡充検討」という文言があって、市の文書に、で、先ほども、いま言っていただいたようにですね、実際に指定管理者とも連携していただいてですね、いろんなスポーツの使用可能な競技についても相談していただいているわけですよ。ですから、それだったら私は、運用基準、あるいは市民から寄せられる相談についてはですね、これは「指定管理者まかせ」という言い方が正しいのかわかりませんが、私はもう少し京都市自身がしっかりと対応するべきではないのかなと思っているんですけれども、その点はいかがでしょうか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)あのいまご指摘ございました、あの私どものほうも指定管理者まかせにしてるわけではございません。あの当然窓口という意味の中では、まあ指定管理者さんのほうが現場で第一義的に対応していただいてございます。えー日常の部分についてはそちらのほうで迅速な対応をしていただくということでございますが、えーそれぞれ課題等がございましたら私どものほうと調整をしながら、えー対処はさしていただいてございますので、えーまあ当然、本市と致しましても指定管理者さんと、えー連携を取りながら、えー対応をさしていただいているとともに、まあ今回のこの市民スポーツ振興計画の改定版につきましても、えーそれぞれの、まあ施設管理者、あの指定管理者さんのほうにも、えーお配りをさしていただいて、えーその周知、熟知というような部分につきましてもはからしていただいているところでございます。

◆やまね/あのー、まあ、窓口、それから、えー迅速な対応と、で、その中で私どもとも調整をというようなお話をしていただいたんですけれども、ま、迅速な対応どころかですね、全然情報がね共有されていないという、現状があるということを認識をしていただきたいと思います。で、あの「管理委託制度」と違って、「指定管理者制度」というのはですね、施設の権限と実務の範囲について、「設置者である地方公共団体は管理権限の行使は行わない」というものだと思うんです。ただ、「設置者としての責任を果たす立場から必要に応じて指示等を行う」とありますから、そういう立場で、おそらく連携をですねされているとは思うんですけどもね、しかし、私は現状ではその設置者としての責任を京都市が果たせているのかと、疑問に思っています。で、あの、市民の方がですね、「問題はないから使わせてほしい」と、こう指定管理者に実際に相談したのに、何年も返事が返ってこない、一方で京都市は「施設の使用については指定管理者の判断」と、こういう立場になってるわけですから、これは、利用者の方からしたらですね、とても不親切な状況になってるんじゃないかということを思います。で、運営管理を民間がすることはあったとしてもですね、市民から寄せられた相談についてはね、京都市がもっと役割を果たすべきじゃないかと思うんですけど。いかがでしょうか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)あのまあくり返しになりますけれど、あの私どものほうも指定管理者まかせにしているわけではございません。あの、その都度、個々協議をしながらの対応をさしていただいてございますので、えーまあそれぞれの対応の中で、あの本市、または指定管理者、連携を取りながらの対処をさしていただいてございます。

◆やまね/私がなぜこの問題にこだわっているかということなんですけど、あの電動車椅子サッカーの競技、実際に練習風景も見させていただきまして、本当に感動致しました。で、それはですね、あのこの電動車椅子サッカーというのは、寝たきりの人でもですね、手・足・口・アゴ、こういった部分を駆使して電動車椅子を操作できる方なら誰でもできるスポーツと。で、たとえば脳性まひ、筋ジストロフィーなど最重度の障害者の方でもですね、できるスポーツということで、これまでスポーツをすることさえあきらめていたみなさんがですね、「これなら自分にもできる」と始められる方も多いということなんです。で、これがどういう意味を持つかと。たとえば、学校の日常生活、体育の授業でも、みんなと同じようにですね、体を動かせないけれども、ここに来ると本当に自分自身が主人公になれると。「水を得た魚のようだ」と保護者、関係者の方も言っておられましたが、選手がですね実際に監督も務めて、練習メニューも自分たちで作っておられるんです。ですから本当に自分自身が主人公になって、プレーヤーとして活躍できると。ですからあの、そういう同じ立場の人が同じ目標を持ってですね、力を合わせる、本当に素晴らしいことだと私は思うんですね。で、あのこれは、障害者のみなさんの生きがいや、人生に関わる問題だと思うんです。そのスポーツを公共施設でできるのかどうかという問題ですよね。で、京都市として、何もしてないわけじゃなくてですね、先ほども答弁いただいたように、指定管理者と連携もしてですね、相談もしてもらってるわけです。ですから、それなら、そういう蓄積されているいろんな知識であるとか、使用するための対策・方法、それから、このスポーツならこの施設を使用可能だと、いうような情報をですね、もっとオープンにしていただきたい。で、あの、市民のみなさんからの相談には京都市がきちんと対応していただきたい。なぜかと言いましたら、それぞれの施設の指定管理者っていうのは全部同じところがやっているわけじゃないですからね、あの、京都市の全体像、施設の状況を一番知りうるのは京都市なんですよ。だからその京都市が、設置者として、もっと責任を果たしていただきたい。で、私はいまの指定管理者制度の下でも、いまのやり方っていうのは改善をするべきだと思っていますので、ぜひ検討いただきたいと思います。

もう一点。スポーツ施設へのエアコンの設置についてお聞きしたいと思いますが、まずあの、地域のコミセンの体育館へのエアコン設置状況は、いまどうなってますでしょうか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)あのいま現在私どものほうで管理をさしていただいています体育館につきましては、えーすべていまエアコンが入っているような状況でございます。

◆やまね/はい、ありがとうございます。えーコミセンの体育館についてはすべてエアコンが入っていると、これはあの素晴らしいことだと思うんです。ですから、こういうあの地域のコミセンの体育館もですね、やはりニュースポーツや障害者スポーツのみなさんもですね、できるかぎりたくさんの方に使えるように検討していただきたいと思います。で、それではですね、障害者のみなさんが使用されているスポーツ施設の現状はどうかということで、南区の「京都市障害者教養文化・体育会館」にはエアコンがありません。で、ここはですね、関係者の方に聞きましたら、「名神高速道路のインター近くなので他府県の方には大変行きやすいということで喜ばれる。しかし夏と冬、京都の厳しい暑さ厳しい寒さの季節はとても使えない」ということでありました。で、なぜかといいましたら、障害者の方はですね、体温調節が難しい方もたくさんおられますので、切実な問題です。で、この施設は保健福祉局の管轄ということで聞いているんですが、なぜ今年度もエアコン設置、空調設備の改善が進まなかったのか。スポーツ振興室としてこの問題をどう考えているか、お聞かせいただけませんでしょうか。

(→松田・市民スポーツ振興室長)えーいま、おっしゃっておられました、いわゆる京都市障害者教養文化・体育会館、あのーまあ、先生ご指摘のように保健福祉局のほうの所管の施設でございまして、えー私どものちょっとそのエアコンの状況やらは把握はできていないという部分でございますが、あの先ほどのご質問も含めて、私どもスポーツ振興全般というふうな形の中で、えー保健福祉局さんとか、また教育委員会さんとも連携を取りながら、取り分けこの障害者スポーツ、まあもうご指摘の通りでございます。えー障害のある方々のやはり生きがいとか、スポーツを通じてそういうような社会生活、自立というような部分にも大きく寄与しているものでございます。えー私どもも、スポーツの観点から保健福祉局さんと連携を取りながらしておるというようなところもございますし、まあただし、あの専門的な、あのいろいろな対応策っていう部分も必要になります。えーそういった部分は、えー保健福祉局との連携を取りながら、えー障害者の方々のスポーツ振興についても、連携・協力をはかってまいりたいというふうに考えてございます。

◆やまね/あのまあ、エアコンの状況については把握できてないっていうお話があったんですけどね、あのー今年3月の、えーこれスポーツ振興室の資料で、市民スポーツ振興計画・改定版に寄せられた市民意見ていうのがあります。で、その回答があるんですけどね、「障害者教養文化・体育会館の空調設備を改善してほしい」という意見に対してきちんと答えておられます。「本市の厳しい財政事情により、早急の設置は難しい状況ではありますが、夏場の異常な高温による熱中症等が発生している中、健康管理の面からも冷暖房設備の設置は必要であると考えております。当面の対策として、レンタル空調機や簡易なパッケージエアコン等の設置を検討しております。将来的には、本格的な冷暖房設備の設置を検討してまいります」と、答えておられるんです。ですから、「管轄が違うから」ってことじゃなくてですね、まあ連携というお話も言われたんで、ぜひね、管轄が違ったとしても、そういうしっかりと情報共有をして、連携をしていただきたいと。で、保健福祉局のほうに私問い合わせました。で、そうしますと、「平成28年度は汚水の浄化槽を下水道に接続する工事を優先しなければいけなかったので、空調設備の整備はできなかった。しかし私たちも認識している。ぜひ次こそは」と、大変前向きな考えを回答されました。ぜひ実現をしてもらいたいと思いますし、スポーツ振興室からのほうからもですね、あらためてそういう働きかけをしていただきたいと思います。で、もう一つ、教育委員会所管の「京都市こども体育館」がありますが、ここもエアコンがありません。で、この施設を使う時にはですね、「会議室で涼みながらやる」とか、「とんでもない暑さだった」という声を市民の方から聞いております。これも教育委員会に問い合わせましたら、「エアコン設置は検討していない」と。「小学校の体育館もエアコンはついていないなかで子どもたちはやってる」というような話をされたんですよね。しかし、私は、こういう施設にですね、しっかりと空調がきちんと整備されれば、それだけでね、新しい施設を何かドーンと作るんじゃなくても、夏冬に気持ちよく使える施設が増えるわけですから、これはスポーツを所管する部局として、保健福祉局や教育委員会とも本当に連携を取っていただいてですね、ぜひとも改善をしていただきたいと。で、空調だけではなくて、バリアフリーの問題ですとか、使いやすい料金の問題ですとか、ぜひとも連携を強めていただきたいというふうに思っております。

あの最後にしますが、えー前回の、先週の委員会でですね、横大路運動公園、それからその体育館の現状に、多くの委員の方からも意見が出されました。局のほうから「予算を確保できるようがんばりたい」という答弁もあったわけですけれども、私はあらためて、京都市のスポーツ行政の役割というのがいま問われていると思っております。で、あの、京都マラソンには大変大きな力入れておられると。それは私は悪いことではないと思うんですが、その一方でですね、横大路で見たように市民のみなさんがスポーツ活動をされている場所がね、事実上まあほったらかしにされているような状況がある。体育館の使用についてもですね、指定管理者に相談しても何年も返事がないということがあると。で、障害者のみなさんがですね使用される施設にエアコンもないと。私はこれは、状況はね、やっぱり放置してはいけないと思うんです。市民のスポーツ活動を支援する、その環境整備に力を入れるのは、やっぱりスポーツ行政の大事な仕事だと思いますので、ぜひともがんばっていただきたいと、求めておきたいと思います。

最後にあの、この当委員会に提案をしたいことが2つございます。今年度はですね「スポーツ振興」「スポーツ施設」というのが年間のテーマに設定されまして、で、横大路運動公園の視察も行われたわけですけれども、私あのこの視察をですね、横大路だけじゃなくて、引き続き、京都市の文化市民局が所管する他の施設でもぜひ行っていただきたいと。で、たとえば、京都市に感謝されている声も私はたくさん聞いているんです。たとえば先ほどの京都市障害者スポーツセンターについてはですね、「障害者は無料で使えるので大変ありがたい」と。私もあらためて見させていただいて感銘しましたのが、「トイレのバリアフリー」がですね、大変素晴らしいんですよね。障害者スポーツセンター。トイレの個室ごとに形が違っていてですね、あのさまざまな障害を持っている方に対応できる、そういう施設になってて、「素晴らしい」と市民の方も喜んでおられるわけです。ですから、こういう充実している施設、あるいは不十分なところ、これをもっとですね、共通認識にして議論すれば、より中身のある実のある議論ができるんじゃないかと思います。それからもう一つは、あのスポーツの専門家の方ですね、現役のスポーツ選手や引退された方、あるいは研究者の方でもけっこうなんですけど、そういう方や、あるいはスポーツ団体や利用者のみなさんから、現状や課題を直接聞くことのできる機会をぜひ委員会として作っていただけないかと。この2つの提案をさしていただいて、終わりたいと思います。

(→松田・市民スポーツ振興室長)すいません、提案のお話の前の話の部分でございます。あのまず一点、これだけちょっとあの、いまやまね先生にもご承知いただいている障害者スポーツセンターとか、子ども体育館、それぞれスポーツの機能がございますが、えーそれぞれ障害者福祉とか、教育という観点もございますので、単にスポーツだけでないという施設になってるという部分はご承知をいただきたいなということと、ちょっとあの、先ほどあのコミセンの体育館というようなお言葉がございましたけれど、えーいま「いきいき市民センター」という部分と、私どものほうとしては「京都市の地域体育館」というような名称でさしていただいておりますので、その点だけちょっとご了解を賜りたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。

2016年7月19日【くらし環境委】文化市民局/一般質問「障害者スポーツにおける体育館の使用について、スポーツ施設へのエアコン設置について」

*質問動画はこちら→https://youtu.be/_uzpsF75L8U?t=5m27s

(更新日:2016年07月21日)