市営住宅の排水管清掃を(2025年6月2日/まちづくり委・都市計画局・やまね)

◆やまね/よろしくお願いいたします。私からはですね、市営住宅の排水管ということなんですけれども、まずこの京都市住宅供給公社の「市営住宅・住まいのしおり」というものを見ますと、排水設備のですね、修繕の内容についてですね、「負担区分」というところがあるんですけども、これがですね、例えば「④各戸の排水管の清掃」は入居者負担になっていると。で、それ以外は、「①建物の排水管の修理及び取替」「②建物の排水管の清掃」「③各戸の排水管の修理及び取替」は公社負担となっていると思うんですけども、この点は間違いなかったでしょうか。まずちょっと確認したいと思います。

(→田中・住宅室長)はい、市営住宅の排水管につきましてのご質問でございます。で、まず先ほど、今、先生のほうがご紹介いただきました市営住宅の「住まいのしおり」におきまして、排水設備の負担区分のほうを記載をさせていただいてございます。ご紹介いただいた通りでございますけども、各戸内のですね、排水管の、いわゆる清掃、日々の清掃の部分につきましては、日頃からですね、入居者様のほうにご負担のほうをお願いをしているという状況でございますけども、一方で、共通の共用部分のですね、例えば立管であったりとか、そういう部分の設備の改修等につきましては、これ京都市のほうで負担をさせていただくというような形で記載をさせていただいてございます。以上でございます。

◆やまね/はい分かりました。それで、我が党の西野さち子議員のところにですね、市民の方から問い合わせがあったんですが、これ市営中山団地のほうですが、「排水が流れにくい」「入浴介助の支援を受けているが風呂の排水が流れにくく困ってる」というお声を聞いております。で、中山団地はですね、1975年~76年にかけての建設で築50年ほどになると伺っております。で、他にも築50年以上の市営住宅が多くてですね、例えば、同じ醍醐地域で見ますと、醍醐南団地が築54年、小栗栖団地が築51年、大受団地が築52年ということで、こうしたこの築50年以上の古い市営住宅のですね、排水設備の管理が、日常的にどのようになってるのかっていうのをちょっと教えていただきたいのとですね。

それから府営住宅では共益費で定期的な高圧洗浄を行ってるとお聞きしてるんですけれども、市営住宅の場合はこのような定期的な高圧洗浄っていうのは、行われているのかどうか、この点はいかがでしょうか。

(→田中・住宅室長)はい、まず50年以上の古い市営住宅の、まあ洗浄と言いますか、清掃のほうでございますけども、一つはその、市営住宅の、古い、建築年時が古い住棟というのは、やはりその排水管のほうがですね、各住戸の中のですね、占有部分のほうにこう通ってございまして、なかなかこう我々のほうからですね、こう住戸内のほうに入ってですね、こう清掃するのがちょっと難しいという部分がございます。これ京都市だけではなくって、他の政令市のほうでもですね、そういった悩みを抱えてるという風なお話も聞いてございます。

で、一方で、先ほど申し上げたその日々の清掃の部分については、入居者様のほうにですね、お願いをしていると、いうところでございますけども、なかなか水が流れにくくなって、こう、つまり等が発生して、不具合が生じているというような状況もござい、お聞きしてございまして、そういった場合はですね、住宅供給公社のほうにご相談いただきまして、その都度ですね、その不具合のほうをですね、ちょっと点検等も行ってですね、解消をさせていただいてると、いうところでございます。

で、一方で、その抜本的なその解消のほうではございますけども、なかなかこう配管をですね、工事によって取り換えるっていうのはやはり多額の経費がかかるという部分もございまして、我々としては、全体としては、団地再生事業とか、住み替え事業によってですね、抜本的なそういった設備のですね、更新も図れるものですから、そういった解消をですね、今事業としては進めているというような状況でございます。

で、それから洗浄の部分で言いますと、京都府さんのほうで共益費のほうからですね、負担をそれぞれしていただいて、洗浄をされてるというお話ではございますけども、我々のほうといたしましても、なかなかその先ほど申し上げたように、こう、それぞれの住戸の中に入ってですね、こう、洗浄させていただくっていうのがどうしても、住戸内のほうにそれぞれの管のほうが通ってるという部分もあって、古い住宅ではなかなか難しい部分はございますけども、例えばその新しい、比較的新しい住棟であったりっていうのがありますと、やはりパイプスペースのほうが通ってたりですとか、各階に点検口のほうがあったりというような形で、比較的メンテナンスのほうがしやすい状況がございます。そういった部分についてはですね、更新する際とかも含めてですね、点検しながらですね、洗浄のほうもさせていただいてるというような状況でございます。以上でございます。

◆やまね/はい、少し事情は分かりました。それで各戸の排水が詰まってるのかですね、それともその別のところで、共用部分で詰まってるのかというのは、私もですね、自宅で経験があるんですけれども、結構分かりにくいんですよね。排水がどこで流れにくくなってるのかって、なかなか入居者の方、ご自身では分かりにくいところがあってですね、トラブルがあれば、相談があった時には対応するってことをおっしゃっていただいたんですけれども、やはりトラブルが起こってからでは遅いという面もあるのではないかなと思います。

で、今回お聞きした中ではですね、「今回知り合いに頼んで洗浄してもらった」ということなんですけども、「排水管が老朽してるので高圧洗浄をかけると、次にそういうことやったら排水管が壊れるかもしれない」という風におっしゃられたということで、その点でですね、私はこの市営住宅の排水管の状況については、これまでいつ、どこの排水管の清掃を行ってるのか、どこまでこの老朽化がですね、進んでいるのか、これはきちっと市として掴んでいるのかどうかですね。それがもし明らかでないならば、これきちっと調査をすべきではないかということで、お答えをちょっといただきたいのとですね。

それから例えば、先ほどあげた醍醐地域の中山団地、大受団地、醍醐南団地、また、小栗栖団地、それから辰巳市営住宅1棟なんかもですね、築50年ほどだとお聞きしてるんですけど、これらの排水管の清掃状況がどうなってるのかっていうことで、資料などで提出していただくことはできるでしょうか。いかがでしょうか。

(→田中・住宅室長)はい、もちろんですね、市営住宅の設備の状況につきましては、我々のほうで把握はさせていただいてございます。で、洗浄のほうにつきましても、先ほど申し上げた通り、それぞれの市営住宅の建築年時が違いますんで、その建築年時、古い住棟ですと、先ほどちょっと申し上げてる通り、なかなか住戸内のほうに通ってる配管のほうをですね、我々のほうからこう無理やり押しいらしていただいてこうなかなかこう洗浄するっていうのは難しいものでございますから、比較的そのメンテナンスをしやすい住棟ございますんで、そういった住棟をですね、中心に、洗浄等行ってきているという分でございます。

一方でその更新についてはですね、先ほど申し上げたように、抜本的にその団地再生事業であったり、住み替え事業であったり、そういったものでですね、新しい建替えをすることによってですね、古い住棟のほう、解消して、こういった詰まりっていうのをなくしていくっていう作業を行っているというところでございます。

ちなみにではございますけども、京都市のほうのその団地のほう、市営住宅の使わせていただいてる管のほうがですね、いわゆるその樹脂性の硬いですね「塩化ビニール管」っていうものでございまして、こういったものにつきましては、腐食等が、水道管と違って腐食が進みにくいという状況もございますんで、これによってですね、先ほどちょっと民間の事業者さんが、ちょっとあの「破裂するかもしれない」っていう風におっしゃっていたっていうのはちょっとお聞きしましたけども、我々のほうといたしましては、こういった管を、樹脂性の管を使ってございますんで、破裂の生じる恐れっていうのはまあ低いのかなという風には考えてるところでございます。以上でございます。

資料につきましては提出のほうはさせていただきます。

◆やまね/はい、資料のほうぜひ提出していただきたいと思います。

で、それで、お聞きしてると、やはり新しい、比較的新しくてメンテナンスのしやすいところは洗浄もされてるということなんですけど、やはりそうでない、かなり昔のものはなかなかそこまでできていないのかなということも今お話を聞いてて思いました。

それでこれやはりですね、私は家主の管理責任の問題だと思うんですね。だからこそ修繕のこの負担区分も公社になってるということだと思うんです。で、特に排水管でトイレなどが詰まってしまいますと、本当にこれ日常生活に直結する、支障が出る問題ですので、どうしてもそういう場面に直面しますと、緊急に業者を呼んでですね、もうその場で直してもらわないと困るということで、背に腹は代えられず高額の料金を支払うという場面もあるかもしれません。

ですので、ちょっともう一つお聞きしておきたいのは、例えば逆流して排水が溢れるなどの事態になった時に、そういう被害が起こった場合の補償問題も出てくるかと思うんですけども、その際は公社が負担するということになるのかですね。それお聞きしたいのとですね、で、そうなる前にやはり定期的な大規模清掃と言いますか、排水管の清掃を、やはり京都市が責任を持ってですね、実施すべきはではないかと思うんですけれども、この点いかがでしょうか。

(→田中・住宅室長)はい、先ほど申し上げ、言っていただいてました、例えば醍醐中山団地につきましては、その各戸の中に入って、こう、管の清掃っていうのはなかなか難しい状況にはございますけども、ただ、汚水マスとかですね、そういった部分については定期的にですね、点検をして、清掃のほうはさせていただいてるという部分でございます。

で、一方で、その逆流があってという部分でございますけども、なかなかこのどこの部分、特に水、排水の部分で言いますと、どこの部分が原因でっていうのがこうなかなか特定するのがね、難しい部分がございますんで、そこの部分については、しっかり、一番最初に申し上げた通りご相談を、住宅供給公社のほうにしていただきましてですね、その都度不具合の解消を行ってるんですけども、実際にはその逆流の原因がどこにあるのかっていうのを、しっかりとつきとめた上でですね、費用負担のほうですね、お願いするのか、我々のほうでするのかっていうのは決めているというような状況でございます。

◆やまね/先ほどその団地再生事業などで大規模にっていうお話もあったんですけども、その、そういう大規模にやる時、建替えなどですね、そういう時だけではなくて、やはり今住んでおられる皆さんのためにですね、京都市や公社がぜひ日常的な管理責任も果たしていただきたいと、このこと重ねて求めて終わります。以上です。

◎西山委員長/先ほどやまね委員から要求のありました中山団地の排水管の整備状況に関する資料については提出できるとのことですので、委員会資料として提出を求めることにご異議ありませんか。(異議なしの声)ご異議がありませんので委員会資料として提出を求めることに決定いたします。理事者におかれましては、なるべく早くご提出いただきますようお願いいたします。

2025年6月2日【まちづくり委】都市計画局/一般質問「市営住宅の排水管について」

(更新日:2025年06月02日)