自転車レーンの整備・充実を(2026年4月22日/まちづくり委・建設局・やまね)

◆やまね/よろしくお願いいたします。私からもいくつかお聞きしたいと思います。まず次期計画案のポイントとして、「行動変容につながる自転車安全教育の展開」と、それから「走行環境の面的質的な充実」、そして、「自転車交通の役割拡大」ということで。特にこの3つ目のところでは「徒歩や公共交通と並ぶ重要な交通手段の一つとして位置づけ」ということも書かれてありまして。それから4ページのところで「目指すまちの姿」としてですね、「2050年までの温室効果ガス排出量実質ゼロに向け、化石燃料を使用する自動車の利用を減らし、自転車や徒歩や公共交通が主役となる」という風にありまして、その通りだと思うんですよね。それで、その点で今回、京都市としてこの自転車交通の位置づけというのを、これまで以上に高めたということで理解してよかったでしょうか。この点まずお聞きしたいと思います。

(→朝山・自転車政策推進室長)はい。これまでは、「自転車の活用をしていこう」というところになってました。今回の次期計画ではそこから一歩踏み込んで、先ほど説明させていただいたような、公共交通なんかの連携なんかも含めて、そういう形で、推進をしていきたいなということで、この計画の中でそういう形で取組を、積極的に進めていきたいと考えているところでございます。以上でございます。

◆やまね/はい。自転車の位置づけをですね、高めていくことは非常に重要だと私たちも思っています。で、その一方で、実際に自転車を利用されている皆さんからすればですね、先ほど「青切符」の話もあったんですけれども、一方で取り締まりが強化されると。で、その一方で、走行環境がなかなか改善していかないということになれば、なかなか自転車利用しにくいなという気持ちにもなってしまうのではないかなという風に思いますので、ちょっと二つお聞きしたいんですけれども。

一つは、5ページのところですね。「2つの視点」ということで、「ルールを学ぶ」こととか、それから「徒歩や公共交通等を賢く組み合わせた自転車利用推進」という風にあるんですけど、ま、こういう意識的な、問題はもちろん大切だと思ってるんですけども、そこにとどまらずにやっぱりハード面で走行環境を充実させることなしにはですね、自転車の利用促進、これがなかなか進んでいかないんじゃないかなという風に思うんですけど、この点でのご認識はどうかということが一つと。

それから、先ほどご説明の中でも少しあったんですけれども、「走行環境のネットワーク整備を周辺部に拡大」と、今回あるわけですけれども、ここで言う「周辺部」というのは具体的にどの辺りかですね。行政区としてどの辺りを指しておられるのか。で、なぜこれまで、この周辺部での整備が遅れてきたのか。この点についても教えていただきたいと思います。

(→朝山・自転車政策推進室長)はい。まず今回の計画の案の中で、「2つの視点」のうちの一つとして、「安心・安全な快適な自転車利用環境の充実」というのをあげさせていただいてます。この中には、審議会の中でもご意見があったんですけど、やはり、自転車の教育、ルール・マナーの周知なんかも含めた教育と、やはり走行環境整備、この両輪が揃わないと片っぽだけではダメやというようなご意見もありまして、今回のこの「安心・安全、快適な自転車利用環境の充実」っていうところについては、そういう2つの取組というものをしっかり進めていくということの、意味も込めまして、こういう形で、整理させていただいてます。

あと、ネットワーク整備の周辺の関係なんですけど、前の前の計画の「京都新自転車計画」におきまして、そこから矢羽根の整備を進めさせていただいてるんですけど、その時に都心部と西院地区とあと、らくなん進都の一部なんですけど、その3つを重点地区という形で、整備をさせていただいて、これまでから矢羽根の整備というものを進めさせていただいてきました。ということですんで、それ以外の、西京区であるとか伏見区であるとか山科区であるとか、そういうところのその周辺部についてはなかなか整備ができていなかったということで。整備した効果として先ほども説明させていただきました通り、自転車事故が減る、当然減っているというような状況もありますので、そういう効果もあるということで、取組を周辺部のほうに、しっかりと、取組を広げていきたいという形を考えているところでございます。以上でございます。

◆やまね/そうするとこの走行環境のネットワーク整備を周辺部に拡大っていうのは、主には矢羽根の整備ということでしたかね。例えば専用レーンの話ではないっていうことでしょうか。

(→朝山・自転車政策推進室長)すいません。失礼しました。今回これまでは、矢羽根の整備を中心に進めてきたという中で、やはり車と自転車の分離というのがやはり必要であるというような声も審議会の中でたくさん頂いてます。なので今回の計画の中でいきますと、交通規制を伴います自転車専用通行帯を基本に、整備のほうを進めていくという形を考えてます。

その中でやはり、先ほども申し上げました通り、道路幅員が非常に狭いとかという場合で、ちょっと専用通行帯がなかなか難しい場合につきましては、ちょっと矢羽根の整備というものも、進めさせていただくというようなのが考え方になっております。以上でございます。

◆やまね/はい。それで全国的に見ますと、これ2024年の数字なんですけれども、生活道路、車道幅員が5.5m未満の道路における交通死傷事故がですね、他の道路に比べて減り方が鈍化してまして。で、生活道路での歩行中、自転車乗車中の死傷者が占める割合が46.9%。これが生活道路以外25.9%と比べて1.9倍ほど多いと。で、この生活道路における交通事故の多くが、小学生と高齢者が犠牲になってるということなんですけど。今、事故件数はですね、この矢羽根の整備で減ってるというお話があったんですけれども、やはりそれだけで安全確保ができるのかっていうことがやはりありまして。

昨年の12月のまちづくり委員会では我が党の森田ゆみ子議員が一般質問で、本市の自転車政策についてお聞きしたわけですけれども、その際にですね、ご答弁でありましたのが、その今もあったんですけど、「自転車の専用通行帯の整備など当然考えていく必要があるが、それが困難な場合は暫定的に矢羽根の整備を進めている」というお話でした。ですので、この矢羽根というのはあくまで暫定的で、本来は将来的には、やはり専用レーン、通行帯、これを抜本的にもっと整備していきたいというお考えということなんでしょうか。この点いかがでしょう。

(→朝山・自転車政策推進室長)はい。ま、国のほうでも、「自転車走行環境整備ガイドライン」というのを作ってます。その中では、車の速度に応じて自転車道を整備する、また、自転車専用通行帯を整備する、また、矢羽根で整備するっていうことになるんですけど。その中でいきますと、「最高速度が60キロのところは自転車道」という形になってるんですけど、京都市内で最高速度が60キロというのはもう1号線の南のほうだけですので、基本的には、自転車専用通行帯っていう形に整備になるんですけど。例えば、車の交通量が少ないとかそういうところでいきますと、矢羽根の整備というものも候補の中にはあるというような考え方になってるところでございます。以上でございます。

◆やまね/はい。それでもう少しお聞きしたいんですけど、9ページに示されております「次期ネットワーク路線案」を見ますと、醍醐・山科地域とですね、市内中心部や伏見区との方面の接続が弱いというか、なかなかないように見えるんですけれども。そこで、例えばですね、この大岩街道沿いとか稲荷山トンネル沿いなんかに自転車道というか、そういうものを整備することができないのか、それはなかなか難しいのか、ちょっと見解をお聞きしたいのとですね。

それからあと、御池通っていうのは今の状態がもう完成形ということなんでしょうか。例えば車道も歩道もですね、一定の幅があるわけですけれども、物理的に区切られた専用レーンがあるわけではないので、私も歩道を歩いてると結構自転車とぶつかりそうになる時が、しばしばあるわけなんですけども。御池通のようなところはですね、やはり専用レーンとして物理的に区切るべきではないかなと思ったりするんですが、そういうことは将来的に考えていないのかどうか、この点いかがでしょうか。

(→朝山・自転車政策推進室長)はい。サイドブックス(*今年度から導入されたペーパーレスシステム)上で言うと、13ページになるんですけど、資料でいくと9ページになるんですけど、そこにネットワーク整備の考え方というのを4点付けさせていただいてます。その4点の考え方に基づいて抽出させていただいたのが、その赤で示させていただいております。今回の計画で言いますとネットワーク整備の路線という形になってます。今回の計画におきましてはこのネットワーク整備路線を、整備をしていきたいという風に考えているところでございます。

あと、専用レーンの関係でいきますと、専用レーン、自転車専用通行帯なんですけど、御池通なんかでいきますと、今現状としては歩道の中で車道側に自転車が走るところという形で、白のラインを引いてますんで、ま、言うたら規制的に、そこは言うたら自転車が走るところなんですけど、そこは逆に歩道の中ですので、歩行者がそこを歩いても当然問題はないという形になってます。そういう形になって、今現状そういう形になってますので、一方で、自転車は車道左側が基本ということですので、御池通につきましても、車道の左側にそういう形で、専用通行帯っていうところ、分離された専用通行帯ということも将来的には考えていかなダメかなという風には考えているところでございます。以上でございます。

◆やまね/はい。ネットワークの、次期ネットワーク路線の話なんですけれども、4点の考え方で示したものだという話があったんですが、つまりその優先、そういう考え方に基づいて優先順位的にそういうことになったのか、稲荷山トンネルとか大岩街道なんかではもう条件的にちょっとここは難しいかなという話なのか、この点ちょっともう一度お答えいただけますか。

(→朝山・自転車政策推進室長)今回のネットワーク路線案につきましては、言いますとその4つの部分で該当するところを抽出させていただいたという形になってますので、こういうところは言うたら、自転車の車道左側通行の専用帯とかは引かないというような考えではないということでございます。以上でございます。

◆やまね/はい、あと、参考資料のところに出てくる「電動キックボード」についても少しお聞きしておきたいと思います。で、御池通でもこれ多く見られるわけですけれども、2023年7月、改正道路交通法が施行となりまして、電動キックボードに関する規制緩和が行われたと。で、それまで電動キックボードは原動機付自転車、いわゆる原付の交通規則適用となっていたわけですけれども、「特定小型原動機付自転車」と区分されまして、「最高速度が時速20キロ以下の場合は16歳以上なら免許不要」と、「ヘルメット着用は努力義務」と、で、「一部歩道も通行可能」に緩和されたということです。

で、その元々ですね、この規制緩和が議論された会議では、警察庁はですね、「電動キックボードと自転車とは異なる危険性がある」ということを発言していたんですけれども、事業者からですね、「外国人の利用を進めるには免許不要と、それからヘルメットの着用は任意とするよう」要望を受けて、規制緩和が決定されたという過程、経過がありまして。で、つまり、ビジネスのための事業者の言うままにですね、交通安全対策が後退されたという意味合いもあると私は思っています。

で、この特定小型原動機付自転車の交通違反検挙件数がですね、2024年の1年間で4万1246件、関連する交通事故が338件と激増して、死亡事故も起こってると。で、2025年も非常に多い件数だったということですので、この、やはり免許を不要にして、現在の交通安全教育と同等の水準が確保できるのかっていう問題がですね、やっぱりあるんじゃないかと私たちは考えております。で、今後も事故が拡大する可能性があると思いますけれども、その点でこの電動キックボードに対して規制緩和そのものの見直しが必要じゃないかっていうことも私たちは思うんですが、こういう点は、府とか国とは議論はされていないのかどうか、この点いかがでしょうか。

(→朝山・自転車政策推進室長)はい。今回、改定京都市自転車総合計画のパブリックコメントの報告という形でさせていただいてます。その中で今回の自転車総合計画につきましては、自転車の計画でありますので、電動キックボードの関係をどうしていくのかというところまでは、今回の計画の中では記載はさせていただいていないような状況になります。

一方で、電動キックボードにつきましてもやはり危ないというような声も多数お聞きをしてます。その中で京都市の関係部署であるとかで、連携して、それぞれの立場でできることをまず進めさせていただいているというところもありますし、当然京都府警とか京都府さんとも連携をさせていただきながら、市民が安全になるような形で、取り組んでいるというようなところでございます。以上でございます。

◆やまね/はい。最後にもう一つだけ、予算の関係で改めてお聞きしておきたいと思います。昨年、我々共産党議員団として、街頭でこの自転車政策についてのアンケート調査も、取り組んだんですけれども。実際に自転車利用者の皆さんに声を伺いますと、今日もお話ありましたけど、専用レーンでない場合ですね、「路上駐車があれば道路の中央部分を通らなければならず非常に危ない思いをする」とか、こういう声もたくさん伺いまして。やっぱり自転車の利用者さんにとってもあるいは歩行者の皆さんにとってもですね、もっと専用レーンが整備されるってことが必要じゃないかなと思ってるんですけれども。

この自転車の走行環境整備の予算については、昨年度6800万円ほどだったものが、今年度は7500万円に増額されているわけですけれども。ただこの額でいきますと、できることっていうのは限られてるんじゃないかなっていうことも思いまして。これ内容的にはですね、実際に今年度専用レーンも作っていくというところがあるのか、あるいは矢羽根の整備がほとんどということになってしまうのか。この辺りがどうかということとですね、今後この点でこの自転車の走行環境整備の予算を増額していくというおつもりがあるのかどうか、この点最後に伺いたいと思います。

(→朝山・自転車政策推進室長)令和8年度の関係の自転車走行環境整備なんですけど、西院街道のほうにおきまして、自転車専用通行帯での整備をさせていただくということで、予算のほう3000万ちょっとぐらい計上させていただいてます。それ以外につきまして、矢羽根整備ということで北大路通りなんかで矢羽根整備なんかも進めていくということで、合計で7500万という形になってます。

予算につきましては、今回、新たにこういう計画を作らさせていただいて、ネットワーク整備路線というのを積極的に進めていきたいという風に考えてますので、できましたら、これまで以上に、当然国の補助金というのも、しっかり、議員の先生方のご協力をいただきながら確保させていただいた上になりますけど、しっかりと予算のほうも拡充をさせていただきながら、進めていければという風に考えているところでございます。以上でございます。

◆やまね/はい。ぜひ頑張っていただきたいと思います。「脱炭素社会」とか、「健康長寿のまち」とかですね、「災害時にも自転車が活きるまち」、こういう非常に重要な視点だと思いますし、それを言葉だけで終わらせないためにですね、ぜひ自転車の走行環境整備・改善、本当に決定的に大事だと思いますので、頑張っていただきたいと思います。終わります。

2026年4月22日【まちづくり委】建設局/理事者報告「京都市自転車総合計画2031(案)に関する市民意見の募集について」

(更新日:2026年04月22日)