さらに踏み込んだ白タク対策を(2026年9月10日/まちづくり委・都市計画局・やまね)

◆やまね/よろしくお願いいたします。先日、タクシー事業者の方々と懇談し、ご意見ご要望もいただきまして、昨年度も我が党の平井議員から質疑をさせていただいております。

まず、白タク対策についてですけれども、今年の7月30日に国土交通省の物流・自動車局から「道路運送法等違反に対する行政処分等の基準の改正案に関する意見募集について」という文書が出ております。これはですね、白タクや白バスなどの悪質な違法行為への対策強化として、「行政処分の処分量定の引き上げ」を行うということなんですけれども、9月下旬頃に通達発出・施行ということだそうです。

で、まず2点伺いたいんですけれども、具体的に何が変わるのかということと、それから、そもそも白タク行為がなぜ禁止されているのか、改めてご説明いただきたいと思います。

(→梶山・歩くまち京都推進室戦略推進担当部長)はい。いわゆる白タク行為についてでございます。まず、7月30日付の通達につきましては、現在、国のほうで意見募集されているところでございまして、変わるポイントといたしましては、初犯ですとか違反された方のですね、量定が増えるという内容について、今意見募集されているところでございます。

また、白タクですけれども、そもそもですね、タクシー事業につきましては、道路運送法に基づきまして、タクシーそのものがですね、「輸送の安全を確保して道路運送の利用者の利益保護及びその利益の増進を図るとともに、道路運送の総合的な発達を図り、もって公共の福祉を増進するということを目的といたしまして、国土交通大臣の許可が必要となっている」ものでございます。

一方で、近年ですね、いわゆるインバウンドの方の増加に伴いまして、これらの旅行者を対象として無許可でこの事業を行う行為、いわゆる白タク行為が問題となっているところでございます。当然こうした行為は違法でございまして、タクシー事業者の事業活動への影響はもとより、利用者の安全面でも問題があるという風に考えているところでございます。

また、客待ちできない道路ですとか、また、駅、こういったところで待たれますと、混雑が生じて車両の通行にもですね、支障をきたすものでございますので、我々といたしましては、国を中心にですね、京都府警察とも連携しながら啓発活動を実施しているというところでございます。

◆やまね/はい、ありがとうございます。まず処分量定の引き上げの件は、事業停止の期間ですね。これが、例えば白タクの場合は、初犯が60日だったものが120日に、再犯が120日から180日に、というような形で引き上げられるという中身が今議論されているということでございます。

で、なぜ白タクが禁止されているのかというのは、今ご紹介もありました通り、やはり利用者の命を預かる仕事であって、輸送の安全とか公共の福祉の増進、これが目的である仕事だからこそ国土交通大臣の許可が必要と、こういうお話があったと思います。ですので、無許可で行うこういう違法行為は断じて許されないという風に思います。

で、昨年度答弁があったんですけれども、伏見稲荷大社の駐車場で2件の逮捕事例があったと。ただどういう経過で逮捕かは分からないという話だったんですけども、これについては京都市としてその後内容は掴んでおられるんでしょうか。

(→梶山・歩くまち京都推進室戦略推進担当部長)はい。こういった事案につきまして、我々も報道等で承知をしているところでございます。ただ、詳細どういった経過でという点につきましては捜査にも関わる事でございますので、我々のほうから何かお答えできるというものではないという風に考えております。

◆やまね/はい。捜査にも関わることですのでと、いうことでありました。

それでですね、昨年の議論では、「国のほうで中国の春節など観光客が多いシーズンも含め白タク行為の根絶に向けた取組を進めるとされている」旨の答弁がありましたけれども、京都市として今行っている「国の政策・予算に関する提案・要望」の中で、この白タク対策の問題で指摘されているのは、「訪日外国人観光客が多数訪れる京都市内の観光地等においては、白タク行為が疑われる車両が時期や曜日を問わず、日常的に見受けられる」ということですよね。ですから、観光シーズンだけではないということだと思います。

国交省の文書にもありますように、先ほども言われたようにですね、この白タク行為が外国人旅行者を対象に行われているとすれば、これは全国の中でも京都市の実態というのはかなりひどいのではないかと推察をするわけなんですけども、全国の中で京都市の実態というのはどういう位置にあるのかというのを掴んでおられるのかということが、もう1つお聞きしたいのとですね。

それから続けてお聞きしますけれども、白タク対策の啓発活動についてですが、昨年度の質疑の際には、国・京都府・事業者・京都市が連携をして令和5年度3回、令和6年度3回行ったと答弁されているんですけども、昨年度と今年度の取組内容や回数ですね、その中で感じている課題面などについてお答えいただけますでしょうか。

(→梶山・歩くまち京都推進室戦略推進担当部長)はい。現在の状況等につきましては、当然、我々のほうで観光地の交通対策等も所管事務で担当しておりますので、そういった中で地元の方からご意見を伺う中でどのような状況になっているかということは極力把握に努めているところでございます。

また、令和6年度と令和7年度のどういう取組をしたかということでございますけれども、国のほうでいわゆる白タクの排除の啓発活動というのを実施しておりまして、その中で令和6年度ですと4回実施しておりますし、また今年度入ってからにつきましては今年度2回実施しておりまして、我々も一緒に参加する中で、白タク行為が疑われる車両に対する声かけですとか、観光客の方への啓発ビラの配布、こういったところを実施しているところでございます。

◆やまね/声かけとか観光客へのチラシ配布など、これは去年もご答弁いただいているんですけども、その中でやはり課題というか、ここがなかなか苦労されているとか、そういうところはいかがでしょうか。

(→梶山・歩くまち京都推進室戦略推進担当部長)感じる課題についてでございます。いわゆる白タク行為につきましては、京都府警察のほうで捜査等が行われておりまして、実際に摘発された事例も先ほどご紹介いただいたような中であるということでございます。

一方で、白タク行為の摘発につきましては、運賃の受け渡しですね、これを立証する必要がありますけれども、海外で出発前に旅行アプリ等で事前に決済を済ませているという場合もございますので、摘発が容易ではないという風に聞いているところでございます。

このため、先ほどもございましたけれども、本市といたしましても国の予算要望の中で白タク行為への実効性ある対策の検討を、国に対して求めているところでございます。以上です。

◆やまね/はい。国へのそういう要望もしていただいているということで、非常に大事なことだと思うんです。

で、その京都市の国への要望の中で、これも先ほど少し触れていただいたんですけれども、この白タク行為が、「タクシーが客待ちできない道路や駅の乗降場等において行われることで混雑が生じ、他の車両の通行に支障をきたすほか、タクシー事業者や物流事業者、観光事業者等から事業活動が阻害されているという苦情が寄せられている」ということも訴えておられますので、やはりこの違法行為をきちんと取り締まっていくということがどうしても必要だと思います。

で、私たちがこの間、タクシー事業者の方からお聞きしたのは、例えば「清水のタクシー乗り場で白タクが待機していて、その時に『日本語が分からないので』と言ってどいてくれない」とかですね。それから、「土日祝日の指導が緩いのではないか。夕方5時以降に増えるので対策が必要」と。やはり「取り締まりを強めることで渋滞も減るのでは」というご意見もいただいております。

その点で、この京都市から国へも要望はしていただいているんですけど、「実効性のある対策を」という表現にとどまっているというか、例えば、土日祝日や夕方以降のパトロール強化ができるように国がきちんと補助を出してくださいとか、そういうことを求めるとか、あるいは抜き打ちでの調査を強化するとかですね。そういうところを具体的に国に求めていくとか、それから市独自でも手を打っていくというようなことが、もう少し必要ではないかなと思ったんですが、この点はいかがでしょう。

(→梶山・歩くまち京都推進室戦略推進担当部長)はい。今回、国土交通省におきまして、冒頭ご紹介ありましたように、この無許可での有償運送等の違反に対する車両停止・使用停止期間を大きく引き上げるなど厳罰化をする方向性にあるという風に考えております。

また、本市といたしましても先ほどご紹介ありましたように、実効性のある対策の検討を国に対して求めておりますので、この中で当然、観光地の実情等につきましては、我々は国と意見交換する機会がございますので、そういった意見交換の機会を通じまして、観光地等の実態を国に対してこれまでからもお伝えしておりますし、引き続きお伝えすることで、いわゆるこうした違法の白タク行為の撲滅に取り組んでまいりたいという風に考えております。

◆やまね/はい。もちろん国との意見交換もされるし、撲滅のために頑張っていただいているということはよく承知をしているところですけれども、やはり対策としてもう一歩踏み込む必要があるんじゃないかと思います。

で、先ほども推進していただいたように、白タクは現金の受け渡しが確認できないというのが非常に大きな悩ましいところで、あるいは「友達だ」とか「家族だ」と言われるとなかなか摘発が難しいということも言われるんですけれども、タクシー事業者の方がおっしゃっていたのは、例えば「その場では摘発できなくても、白タク行為が疑われる車両のナンバーを控えておいて、伊丹空港や関西国際空港に残っている記録と連携して照らし合わせることなどで摘発ができないのか」と。こういうことも言っておられたんですけれども、こういうことも含めて対策すべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょう。

(→梶山・歩くまち京都推進室戦略推進担当部長)はい。今ご紹介いただいたような手法を含めまして、様々なこうした白タク行為に対する対応策はあるかと思いますので、幅広く京都府警察ともこれまでから情報共有しておりますので、ただ実際に取り締まるとなりますと、許可権者である国土交通省ですとか京都府警察のほうになるかと思いますので、適宜情報共有しながら対応策を取っていきたいという風に考えております。

◆やまね/はい、是非連携もしていただいて頑張っていただきたいと思います。

で、白タク対策にかかってもう1点ですけれども、「京都駅八条口駅前広場の自家用車送迎スペースに白タクが待機している」という声が寄せられております。

ちょっと確認しておきたいんですけど、この場所は一般車送迎スペース5台、それから身体障害者優先スペース2台があって、人の乗り降りのための停車以外は駐車禁止であるということで良かったでしょうか。いかがでしょう。

(→長尾・歩くまち京都推進室長)ただいまご案内いただきました京都駅八条口の一般車乗降場のご案内だと思っておりまして、先生のご案内いただいた通りだと思っております。以上でございます。

◆やまね/はい。で、ここで今、事業者の方から寄せていただいたように、白タクが待機している事例があるということなんですけど、この実情とか実態というのは京都市として把握されているでしょうか。

(→長尾・歩くまち京都推進室長)はい。先ほどご案内ありました八条口の一般車乗降場につきましては、観光地などと同様に白タク行為が疑われる車両が見受けられるものと承知してございます。

しかしながら、本市といたしましては白タク行為を断定するということは困難でございまして、一般車乗降場における白タク行為の実態をつぶさに把握するというのは大変難しいものと考えてございます。以上でございます。

◆やまね/はい。それで、やはりせっかく自家用車用のそういうスペースがあるにも関わらず、そういう違法行為がもしそこで行われているとしたら大変な問題ですので、これしっかりチェックをしていただきたいと。で、この場所でそういう白タク行為を許さないための対策、是非考えていただきたいと思います。

で、最後にもう1点だけ伺いたいんですけれども、この京都駅八条口駅前広場は整備から10年ほど経つと思うんですけれども、整備前と整備後で、例えば渋滞とか運用面での課題とか、どう解決されたのか、あるいはされてないのかですね、整備後の分析であるとか現在抱えている課題ですね。

で、例えば今申し上げた自家用車の送迎スペース、身体障害者専用スペースがあるわけですけれども、これ横断歩道を渡らないと駅のほうに行けないということで、「もっと駅に近いところに移したほうがいいんじゃないか」という声もいただいております。

で、こういう課題について今後改善を検討する余地はあるのか、あるいはもう八条口の駅前広場というのは一切いじらないという方針なのか、これ地域の例えば皆さんと協議したり対策を講じていることがあれば最後教えていただけないでしょうか。

(→長尾・歩くまち京都推進室長)はい。今ご案内ありました一般車乗降場につきましては、人の乗降のための停車を除き一般の駐停車禁止の交通規制がなされておりまして、全ての車両が短時間のご利用を想定したものでございますけれども、そういった実情に対して我々も利用状況を調査しておりまして、実態の把握に努めてきたところでございます。

令和7年の調査におきましては、ご利用者全体の概ね8割の方々にルールをご理解いただいた短時間のご利用をいただいていることを確認してございます。

また、今ご案内いただきましたように、そのご利用状況を踏まえますと、乗り場のキャパシティは維持できているという風に考えておりますので、こうした適切な利用をできるだけ促していくという風に考えておりまして、一般車乗降場の円滑なご利用をするためには、運用ルールをご存知でない方への周知であったり、長時間対流される方への周知・啓発活動をしっかり進めていくことが大事だと思っておりまして、これまでから現地の誘導員はもとより、府警や我々職員と連携いたしまして現地での啓発であったり周知に努めているところでございますので、引き続きこうした関係機関の連携を進めながらしっかり進めていきたいと考えております。以上でございます。

◆やまね/ありがとうございます。ごめんなさい、もう一度、八条口の駅前広場全体の分析というか、そういうものは常にされているのか、地域の方々とも協議はされているのか、今後もし何か改善検討する余地があるのか、基本的にはもう一切いじらないということになるのか、ちょっとそのあたりだけもう一度お答えいただけますか。

(→長尾・歩くまち京都推進室長)はい。八条口のところにつきましては、エリアマネジメントということで、学識であったり地元の課題であったり、業界の方々と常にこれから意見交換したりマネジメントさせていただいているところでございまして、そういったその時のニーズをしっかり掴みながら対応していくことが大事でございますので、先生いただいたご案内、もう決して何もしないというわけではなくて、その時のニーズをしっかり捉えてやっていく。

例えばですけれども、これまででしたらタクシーが増えた場合については臨時降車場を作ったり、それぞれ渋滞や車両に合わせて対策を取っているということでございますので、引き続きこういう対策を進めていきたいと考えております。以上でございます。

2026年9月10日【まちづくり委】都市計画局/一般質問「白タク対策について」

(更新日:2026年09月10日)