藤ノ森小南の水道局跡地を地域のために活用を(2015年10月9日/決算委・上下水道局・やまね)

http://www.ustream.tv/recorded/75104484

◆やまね/よろしくお願い致します。私は先ほどもありました、上下水道局の営業所統合にともなう跡地活用についてお聞きしたいと思います。まずですね、昨年10月の決算特別委、それから今年3月の予算特別委の議事録を拝見しまして、今年春にオープンしました伏見区の南部営業所について、局の答弁の中では、「地域の防災拠点」と、そして「区役所との連携、市民のニーズ、様々な情報を把握していく」というような、ことが言われていたと思います。昨日からはですね、その南部営業所の玄関のウインドウ・展示スペースのところに、伏見区の歴史を伝える、酒蔵の町並みを再現したミニチュア展示も期間限定で始まりまして、これも市民のみなさんの要望にこたえたものだと聞いております。水道局のですね、営業所というのは、これまでもこれからも、ライフラインを守る日常業務はもちろん、公共の施設として、防災をはじめ地域ではたす役割も大きいと私も感じているところなんですが、そこでお聞きしたいんですが、春に南部営業所がオープンしてから、地域のみなさんから出されている声ですとか、ご意見・ご要望、そういう声を、少しでもつかんでいるものがあれば、ご紹介いただけますでしょうか。

(→垣野お客さまサービス推進室長)はい、先生いまもお話しのとおり、今年の5月の7日の日に旧九条営業所、それと伏見営業所を統合再編いたしまして、南部営業所を開所させていただきました。いまのところ大きな混乱等もなく、業務のほうをおこなっております。で、いまのところ南部の営業所に関しましては、伏見区役所のほうに、隣接しておりますので便利になったとのご意見を多数寄せられております。以上でございます。

◆やまね/やはりくらしの身近なところに、公共施設があるというのは本当にありがたいことだと思います。そこで、旧営業所の跡地についてもお聞きしたいと思います。先ほど民主党の山本議員からも質問がありまして、その答弁のなかでもあったんですけども、いくつかポイントがあったと思うんですけれども、これちょっと確認したいんですが、まず所管はいま水道局だと、それから現在のところはその施設、旧営業所については使用していないと、それから、今後の計画については、京都市全体として調整をしていくと、こういうお話があったと思うんですけれども、間違いなかったでしょうか。

(→廣瀬総務部担当部長)先生のご質問でございますけれども、所管がどこかということでございますけども、現在は水道事業会計の所管となっております。それから使用の状況でございますけれども、現状は何かの用途に使用しているということではございません。それから、今後の活用についてでありますけれども、水道事業会計の用地、並びに建物ではございますけれども、非常に京都市の資産としては貴重なものであるというふうには考えておりますので、京都市総体として今後の活用の方法を各局と調整しながら考えていきたいと考えております。

◆やまね/はい、ありがとうございます。で、そこでですね、もう少しお聞きしたいんですが、平成26年6月9日、昨年のことでありますけれども、地元・藤ノ森学区の自治連合会会長さん、それから社会福祉協議会会長さんの連名で、この上下水道局伏見営業所跡地活用についての「要望書」が、水道局長あてに提出をされております。この要望書の中身について、そして、この要望書の中身を水道局はどう受け止められたか、教えていただけますでしょうか。

(→廣瀬総務部担当部長)昨年の6月9日でございますけれども、藤ノ森学区の自治連合会と、それから藤ノ森学区社会福祉協議会の連名による要望書を頂戴しております。要望書の内容としまして、児童館やコミュニティセンター、またはボランティア活動を育てる拠点等が地域で不足しているということで、伏見営業所の跡地を、子どもと大人の居場所づくり、多世代ふれあいセンターとして活用してほしいという内容でございますが、ま、このような趣旨も踏まえて、今後、活用のほうを考えていきたいと考えております。

◆やまね/この要望書の趣旨も踏まえてというお話がありました。大変大事なことだと思います。平成26年9月27日には、藤ノ森学区の「ワークショップ」というのが開催をされておりまして、この地域のまちづくりについて、大変活発な議論がおこなわれております。で、どんな声が出ていたかということですけれども、いまもお話がありましたように、たとえばですね「学区民が無料で使える場所、集会所など集まる場所がない。子どもたちが遊べる場所がない。人口密集地域のため、それにふさわしい公共空間を残すべき。水道局跡地は小学校の隣で大変良い場所だ」という声がありましたし、「とにかく広くて人が集まれる場所、子どもたちが集まれる図書館や児童館がほしい」、こういう声もありました。子育てをされている方からは「子育て支援、広いフラットな部屋、雨でも集まれる場所がほしい。つどいの広場(小学校近くにある乳幼児を対象としたもの)がすぐいっぱいになるのでベビーカーを押して集える場所がない。保育園に入るまでの母子が気軽に集える場所がほしい」と、それから「お年寄りが一人暮らしでもさみしくない、集まっておしゃべりができる場所を。集まるところがあれば近所が助け合える。お年寄りも元気に過ごせる」と。地域のみなさんはこういう思いを持っておられます。ぜひともこういう地域の意向に沿ってですね、再利用をと思いますけれども、あらためていかがでしょうか。

(→廣瀬総務部担当部長)えー先ほど活用の方法を考えてまいりたいと申し上げましたが、上下水道局としてですね、水道事業会計の用地としてこれは保有しておりますけれども、ご存知のように先ほどご紹介いただきましたように、南部営業所のほうに移転をしております。で、南部営業所ももともと伏見保健所跡地を取得してですね、そしてあの建設したものでございますし、その際には水道事業会計の基金を取り崩したり、というような形で、えー逆にあの、現状で使用していない、元伏見営業所跡地については、その活用といいますか、これをどのような形で、あの、市として使っていくか、あの、市にどのような形でお渡ししていくかというようなことを、まず考えていくのが、ということで考えておると。私どものほうが直接、何かの施設に転用するということは、水道事業としては、考えておりません。

◆やまね/私重ねて強調したいのはですね、藤ノ森学区で、こういう声が出ているのはこれが初めてではないということなんです。過去には、伏見消防署がありました。それから消防学校もありました。で、この同じ藤ノ森学区にあった伏見消防署や消防学校が移転した際にもですね、その跡地活用というのが地域で大変話題になったんです。

たとえば平成19年、今からもう8年前のことですけれども、この時には、伏見消防署・消防学校跡地についてのアンケートを地域のみなさんが取り組まれて、700件を超える返信があったそうであります。そこではですね、「消防署跡地に図書館を」「消防学校跡地に子どもが走り回れる環境を。保育所や学童保育がほしい」とかですね、「地域センターがあれば近所づきあいも幅広くできる」ということですとか、「民間に売らないで市が管理し、市民のために低価格で利用できる施設をつくってほしい」、こういう声があります。まさに昨年ワークショップの中で、あるいは自治連合会や社協の会長さんが出された要望書のなかで言われたのと同じことがですね、8年前にもずっと言われていると。こういうずっと思いを持ちながら、この地域のみなさんは暮らしておられるということをですね、ぜひとも重く受け止めていただきたいと思うんです。

で、最後に申しますけれども、大事なことはそれだけではないと思っておりまして、たとえばこういう声もあります。「商店街の活性化を考えたい」「地域の拠点になるような場所がほしい。独居の方の見守り体制が気になるので、自分もできることがあれば手伝いたい」「災害が起こったとき、藤ノ森小の体育館だけではせまいのではないか」と、こういう声もありましたし、「施設ができればボランティアで協力したい」、こういう声もあります。まちづくり、防災、高齢者が元気に過ごせるように、自分も協力させてほしいと、こういう思いにあふれているというのも非常に重要だと私は思います。共に汗と言いますか、「共汗」ということがよく言われますけれども、ぜひこういう地域のみなさんと一緒になってですね、この財産を活用していただきたいというふうに思います。最後に一つお聞きしたいのはですね、活用計画がこれから調整するということなんですけど、その調整する際の出発点をですね、「活用計画が決まっていない」というところからではなくて、やはりこういう地元のみなさんの切実な声を受けて出発をぜひするべきではないかと。水道局として、こういう要望書が地域から出されておりますので、この要望書をしっかり受け止めていただいて、他の部局にも伝えていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

(→水田管理者)伏見区は28万人の人口を抱える、非常に要望もたくさんある地域でございます。えー私自身が、先ほど先生がおっしゃいました平成19年に伏見区長4年目でございまして、多くの地域から様々な要望をうけたまわりまして、そしてそれを深草支所、本所、醍醐、この件ですと深草支所が中心になって要望をうけたまわり、また、様々な要望に関してはそれ以降もオール市役所として、区役所から市政協力委員のみなさん方からいただいた要望を、各区役所から各局との連携をはかりながら、その要望に対する結果をしっかりと出してきたという、そんな実績もこの8年間であるのではないかというふうに考えております。今回のご要望につきましても、深草支所とも十分連携をはかりながら、オール京都市として受け止めるべきの内容であろうかというふうに考えておりますので、あのまずは、京都市として、ここに、この施設が何が一番ふさわしいのかというのを、確かな判断をしてまいりたい、してまいることになろうかと、いうふうに考えております。以上でございます。

2015年10月9日【決算特別委・第3分科会】水道局質疑

(更新日:2015年10月10日)