近鉄丹波橋駅のバリアフリー化を(2025年11月6日/まちづくり委・都市計画局・やまね)

◆やまね/よろしくお願いいたします。私からはですね、鉄道駅のバリアフリーについてということで伺いたいんですけれども、私が担当してます伏見区で言えば、京阪の藤森駅や龍谷大前深草駅、それから、近鉄の向島駅や伏見駅なんかはですね、元々エレベーターはなかったものが後から設置をされて利便性が向上すると、いうことになっているわけなんですけれども。

しかし近鉄の丹波橋駅ではですね、改札の中、ホームへのエレベーターはあるんですけれども、改札の外には未だにエレベーターがないという状況でございます。で、連絡通路で繋がっている京阪の丹波橋駅の駅舎のほうに、設置はされているんですけれども、やはり駅の、近鉄丹波橋駅の、東側の地域ですね、桃山学区であるとか、藤城学区にお住まいの方が利用される際にですね、近鉄丹波橋駅の東側の階段なんかを利用される方からは、やはり「エレベーターを設置してほしい」という声が引き続き寄せられております。

で、そこで2点まずお聞きしたいんですけれども、これ仮に京阪の駅舎とですね、連絡通路で繋がっていない場合ですね、仮にですね、繋がっていなければ、この近鉄丹波橋駅単体で見れば、バリアフリーとしては、条件って言うんでしょうか、基準って言うんでしょうか、これは満たしていると言えるのかどうか、ちょっとご認識を伺いたいのとですね。

それから2つ目に、これ2023年3月に我が党の河合議員が、質疑をした際に、京都市としてはですね、このエレベーター設置の要望について、「近鉄の担当者の方にお伝えする」というご答弁がありましたけれども、その後、市のほうからはきちっと、近鉄のほうには伝えていただいてるのかどうか。この点ちょっと確認したいと思います。

(→長尾・歩くまち京都推進室長)はい。まず、1点目でございます。エレベーターのほうにつきましてはですね、まず現状を申し上げますと、ご案内のありました近鉄丹波橋駅については、バリアフリー経路がですね、すでに1ルート、確保されているという状況でございます。

ま、仮にというお話でしたので、今、近鉄の丹波橋駅と京阪の丹波橋っていうのは、連絡通路をこう介してですね、自由に行き来ができるという状況でございますので、その通路が仮になかった場合っていうことになりますと、やはり駅単体で言うとエレベーターがないというのが現状でございます。以上でございます。

それと、あの、手すりの件でしたね、あ、申し訳ござい・・・。近鉄への要望については、これまでから近鉄とはですね、密な連携を図っておりますので、過去の河合議員からの要望を踏まえてもそうですけども、日頃からこういう要望も伝えているというところでございます。以上でございます。

◆やまね/分かりました。それで、今言っていただいたように、やはりその「バリアフリーの経路が確保されている」と。ただそれは連絡通路のことだと思うんですけれども。いうことなんですよね。で、以前お答えいただいた中には、近鉄丹波橋駅のホームの南側にはスロープがあってですね、そこは車椅子の方がインターホン押せば、利用できるようになってるということなんですけれども、しかし、やはりですね、階段の登り降りが大変なのは、車椅子の方だけではなくて、やはり高齢者の方や、足の不自由な方、悪い方にとってはですね、ずっと西のほうまで、京阪の連絡通路のほうまで行くっていうのはなかなかハードル高いと思うんですよ。で、駅の南側から行きますと、踏切を2つ渡らないといけませんし、そこまでですね、歩かなければ、行かなければ、エレベーターに乗ることができないっていう現状は、私やはり近鉄の丹波橋駅は、非常に今不十分な環境にあるのではないかと言わざるをえないと思うんですね。

で、今、この間密に連絡は、協議というかですね、やってるということですので、要望は伝えていただいてるということなんで、引き続きこれはですね、京都市のほうからも、ぜひそういう市民の方からの要望があるということを繰り返しお伝えいただきたいという風に思います。

で、もう1つはですね、実はこのエレベーターだけではありませんで、この丹波橋駅の連絡通路にはですね、京阪側には手すりがついてるんですけれども、近鉄の側には手すりがなくてですね、京阪のほうから東へ、近鉄駅の方へ向かって歩いていきますと、途中まで手すりがあるんですけれど、近鉄の駅舎に入ったら、それがなくなっちゃうということで、「せめて手すりぐらいつけられないのか」ということをですね、これ市民の方からこの声もいただいてるんですけれども、この点についてもぜひ近鉄へ改善を求めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

(→長尾・歩くまち京都推進室長)まずエレベーターの件ですけど、少し補足をさせていただけたら幸いでございます。まずあの、我々の介在の補助のあり方っていうことですけど、これまで、国や地方自治体が補助金を交付して、推進をしていく手法からですね、鉄道のご利用者に薄く広くご負担いただく手法に全国的に移行、進んでるとこでございまして、近鉄に置かれましても、令和5年4月に運賃を値上げされ、稼働式ホーム柵などのバリアフリー施設はもとより、車両の更新、自然災害の対策など、安心安全で快適なサービスに取り組んでいただいてるものと承知してございます。

また、同社からはですね、段差未解消駅を優先してですね、「各駅のそのバリアフリー化の整備を進めているところであり、ご不便をおかけしておりますが、ご理解いただきたい」という風に聞いてございます。

また、先ほどあの言いましたように、我々もですね、近鉄が主体的かつ優先順位をつけて取り組まれているもののですね、遠回りになりますことから、利用者目線でエレベーターを含む一層のバリアフリー化が進むよう促進されるよう求めてるとこでございまして、こういった案件も引き続き、近鉄とは密な連携を図ってまいりたいという風に考えております。

今回質問ありました手すりの件もそうなんですけども、近鉄のその当駅というのは、元々手すりがなくても大丈夫ということで、国が定めたバリアフリー基準を満たしていることから、今後も整備の予定はないという風に聞いておりまして、ご案内あった京阪はじゃあできてるんじゃないかということですけど、京阪も同じ認識でございまして、あれは京阪が任意で取り付けているということでございまして、双方が一定バリアフリー基準を満たしているという風に認識してるとこでございます。以上でございます。

◆やまね/あの、京阪が任意でつけてると。で、近鉄は今後もつける予定ないと、いうことなんですけれども、これ京都市からも、これは要望として、きっちり近鉄側には、こういう要望があったってことは伝えていただきたいんですけども、これはいかがですか。

(→長尾・歩くまち京都推進室長)はい。繰り返しのご案内になりますけど、近鉄には密な連携を図っておりますので、ま、本日こういうご案内がありましたことを改めて周知してまいりたいと考えてます。以上でございます。

◆やまね/はい。ぜひお願いしたいと思います。基準は、ま、満たしてるということかもしれないんですけれども、やはり高齢者の方とかですね、やはり手すりがあると非常に助かるというお声をいただいてますので、ぜひともこれは引き続きご要望の中でお伝えいただけたらと思います。

で、最後に、これ決算の書類調査の中でですね、見ておりましたら、旅費の支出として都市計画局の方が、この近鉄丹波橋駅を調査されているのかなというのがありまして、で、中身を少し聞きましたら、昨年11月に導入された駅窓口での字幕表示システムについて調査されてるとお聞きしてるんですけれども。この中身についてちょっと教えていただきたいのとですね、で、今後例えば、京都市でも地下鉄の駅なんかで、そういう字幕表示システムなんかの導入っていうのを、検討されているのかどうか、この点いかがでしょうか。

(→山下部長)はい。ちょっとご案内ありました丹波橋駅での、視察の時の取組なんですけども、交通混雑対策につきましては、交通事業、日頃からですね、交通事業者と連携しながら取り組んでいるところでして、その中で、各事業者の取組についてですね、幅広く聴取を行うということを目的に、近鉄丹波橋駅で導入されている、字幕表示システムを視察したものでございまして、これはあの、乗客と駅係員の会話をリアルタイムに翻訳してスクリーンに表示するということで、外国人観光客の満足度向上と、多言語対応に苦慮する駅員の負担軽減を目的に導入されたもので、昨年11月に導入され、その後ですね、その話をお聞きして、12月に視察に行ったというところでございます。

地下鉄で導入っていう話につきましては、ちょっとあの、交通局の話になりますので、ちょっと今検討状況はどうかというのは聞いて、ま、把握してないところでございますが、引き続きですね、いろんな各鉄道事業者の取組を把握しながら、当然連携する中で、取り入れていくという姿勢では、取り組んでまいりたいと思ってます。以上でございます。

◆やまね/はい、分かりました。駅員ですね、駅係員とお客さんの会話をリアルタイムで翻訳してスクリーンに表示するシステムということなんですけれども、新しい技術を使ったものだと思うんですが、会話内容がそういう風に字幕で表示されればですね、もちろん海外の方もそうなんですけれども、難聴者の方にとっても、非常に利便性が向上するのではなないかなという風に期待をするところでございますので、ぜひ京都市としても、これは研究・検討をしていっていただければと思います。終わります。

2025年11月6日【まちづくり委】都市計画局/一般質問「鉄道駅のバリアフリー化について」

(更新日:2025年11月06日)