請願審査:川西市営住宅跡地に公園設置を(2025年10月24日/まちづくり委・都市計画局&建設局・やまね)

*請願紹介議員による趣旨説明

◆やまね/よろしくお願いいたします。請願者の方からはですね、ぜひ直接趣旨説明を行いたかったんだけれども、仕事の都合で今日は叶わないということでありまして、お手紙を預かってまいりましたので、これを代読する形で、趣旨説明に代えさせていただきたいと思います。読み上げます。

「請願を提出いたしました、みんなの桂まちづくり川西市営住宅跡地利用を考える会の者です。私たちは2023年12月に30名を超える地域住民の皆さんの参加で会を結成し、川西市営住宅跡地にあります団地内広場を公園として残して欲しいという活動を進めてきました。署名活動や市長への手紙、ハガキを出す活動、そして陳情書提出を数回に渡って行い、今回請願書を提出いたしました。

桂学区は近隣の学区と比べて公園が極めて少ないです。桂学区の公園は2つ。桂小学校より南にあります巽公園と桂小学校より北にあります平和台公園で合計面積は1657㎡です。隣の桂徳学区の公園は6つ。合計面積は5933㎡で、桂学区の3倍以上の公園面積です。桂小学校より北にある平和台公園はちびっこ広場と言われる非常に小さな公園です。京都市が策定された新京都戦略に述べられているウェルビーイングなまちづくりにとって、公園は非常に大切な位置付けを持っています。公園の魅力向上や公共施設等の活用による遊び場や活動の場の創出など、子ども・若者の居場所と地域活動への参加等による出番の創出と、新京都戦略で述べられています。

川西市営住宅跡地利用についての学区要望が令和5年度(2023年)に出されています。そこでは、みんなの公園、憩いの場所、大人・高齢者・子ども・身体に障害を抱えた人が楽しめる場所、小さなお子さんから高齢者が楽しみ憩える場所といった要望が出されています。新京都戦略に述べられている居場所をつくって欲しいという要望だと言えます。

私たちは『土地を新たに買って、新しい公園を作って欲しい』と要望しているわけではありません。2024年3月に川西市営住宅が廃止されるまでの56年間、団地内広場として公園があり、子どもたちの遊ぶ声があふれ、桜の時期にはお花見を楽しむ多くの方々が来られ、地域の皆さんから長く利用され愛されてきた、その場所を街区公園として整備し、残して欲しいと要望しています。

公園があるから引っ越してきたのにすぐに閉鎖されてしまいとても残念と言っておられる若いお母さんがおられます。地域に公園や憩える場があるかどうかは、居住地を決める上でも大切な要素です。桂地域に若い世代に住んでほしい、高齢者も安心して住み続けてほしい、それを進める上でも居場所づくり、公園の役割は大きいです。新京都戦略を市民の立場に立って推進していってください。

一旦売却した京都市の土地は二度と公共的に使うことはできません。せっかくあった公園をなくすことは、新京都戦略の目指すものと逆行するものです。川西市営住宅跡地に今まであった団地内広場を街区公園として整備してください。居場所のある魅力的な地域として、新たな世帯を呼び込んでください。西京区桂学区に新たな街区公園、現在ある巽公園の面積と同様、またはそれを超える街区公園の設置を強く要望します。議員の皆様の、地域住民の立場に立ったご審議をお願いして、請願趣旨の説明とさせていただきます。」以上です。

*京都市の説明

(→田中・都市計画局住宅室長)それでは請願第392号についてご説明を申し上げます。お手元のまちづくり委員会資料をご覧ください。

1、元川西市営住宅の概要、また、2、現状につきましては、記載の通りでございます。3、周辺位置図については別紙の通りで、4、地域地区につきましては記載の通りでございます。

5、今後の対応方針でございますが、当該敷地につきましては、京都市市営住宅ストック総合活用指針におきまして、余剰地等につきましては、民間活力を積極的に導入し、京都市の財政負担軽減を図りつつ、本市全体の持続可能なまちづくりを進めることといたしました方針に基づきまして、都市の成長戦略、特に人口流入に資するよう、今年度中に売却も含めた活用を目指しているところでございます。

本市公園整備事業による公園ということで申し上げれば、平成30年3月に建設局におきまして策定しました、「京の公園魅力向上指針」に基づきまして、老朽化している公園や公園の再整備を重点的に進めている状況でございまして、当該敷地及び当該エリア、これは桂学区にございますけども、そういった桂学区における新規の公園整備につきましては、現時点では困難という風に考えてございます。

なお当該敷地におきましては、第一種低層住居専用地域であることから、民間活用での用途といたしましては、戸建て等のですね、住宅の建設が、主として想定されます。そこで住宅開発のほうが行われれば、事業者におきまして、公園整備をされるということになりまして、その公園は京都市に引き継がれて、維持管理を行っていくということになります。

これまで令和4年度の川西市営住宅の住民の皆さんの住替移転完了以降ですね、地元の桂学区自治連合会から寄せられました学区要望や、陳情を受けた後などの機会におきまして、これまで10回、地域の方々に、活用の検討状況について、情報提供し、意見交換もさせていただいてございます。

川西市営住宅から約60世帯の方々が、移転をされたということもございまして、地域の声といたしましては、自治会活動の観点からも、やはり多くの方々、できれば若い方々に住んでいただきたいと、いうような意見も伺ってございます。

市営住宅跡地は市民全体の財産であるということを踏まえまして、市全体として、跡地の活用、最大限効果的なものとなるよう、進めてまいることといたしまして、元川西市営住宅跡地の活用につきましても、引き続き、地域住民の皆様に、自治連合会を通じて丁寧に説明を行いながら進めてまいりたいという風に考えてございます。説明につきましては以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

*議員による質疑

◆北川議員(維京国)/よろしくお願いします。ちょっと改めて、前回までの議論なども踏まえて、確認させていただきたい点も含めて、質問をさせていただきます。

前回も色々とご質問させていただきまして、西京保健センターと川西市営住宅、合わせて5600㎡、約5600㎡で、その中に元々遊具も設置されていたような広場が存在したと。私自身はその時は実際に行ったことはないんですけれども、近隣住民の方々のお話を聞いておりますと、ほぼ事実上公園として使われていたような1200㎡ほどの広場があったんだから、それをそのまま活用したら、ほぼこの請願の内容にあるような1300㎡規模の広さになるのではないかと思って、前回も質問させていただいたんですが、ご答弁は、建設局さんとしては、まずその今もおっしゃったような「既存の公園が次々と老朽化していくために、そちらのメンテナンスなどに基本的にはお金がかかる」と。で、「新設が非常に難しい」というお話でした。

で、その理論からするとですね、この請願内容にあります、例えばこの西京区では1人当たりの公園面積、ある程度この京都市内では広いほうだけれども、「市民1人当たり10㎡」としている中で2024年度末では5.18㎡にとどまるというところで、この辺りの公園の新設はしないというところと、このまだ㎡数が足りていないというところの整合性っていうのは今後どのように取っていかれるのか、改めてちょっと一旦確認させてください。

(→永田・建設局みどり政策推進室長)はい、ありがとうございます。まずですね、公園、あ、広場、団地内広場の取り扱いですございますけども、我々が建設局が管理しております都市公園、こちらにつきましては、都市公園法に基づき設置された公園という位置付けをさせていただいております。公営住宅法に基づき設置された児童遊園である市営住宅内に整備された広場とはちょっと若干条件が違うというところでございまして、我々としましては、今議員ご案内いただきました通り、こちらに公園を整備する、都市公園法に基づく公園を整備するということは「新規整備」の扱いになるという風な認識でございます。

で、新規整備ではどうしていくかということにつきましては、今あの理事者の補足説明にもありました通り、現在、京都市建設局で管理してる公園の30%、3割を超える公園がすでに50年を超えるということで老朽化が非常に進んでいる状況でございます。こういったことからですね、平成30年に「京の公園魅力向上指針」というものを作りまして、老朽化対策に取り組んでいるという中で、再整備のほうに力を入れている、このような状況でございます。

ただしですね、今ご紹介いただきました通り、10㎡というのも合わせまして、目標、今の現在の「緑の基本計画」におきましても、公園の1人当たり面積を10㎡にしていくという方針は、目標は立てているところではございますけども、現状5.21㎡ということで足りてない、これが認識してございます。短期的に目標を達成することは非常に大変難しい状況という風に認識しておりますが、引き続き取り組んでまいりたい。このように考えてございます。以上です。

◆北川議員(維京国)/分かりました。引き続き目標に向かって少しずつ、公園は増やしていかれるのかなあと思う中でですね、例えば、ここの今の建物の現状を考えますと、今回その地元の方々からね、請願も含めて熱心にお声を上げていただいているということは非常にありがたいことですし、市として、今現在そこで、実際今、日々暮らしていらっしゃる方々のお声というのは非常に重く受け止めなければならないと思うんですけれども、地域の方々のお声として、まず私も先ほどの若者子育て世帯に住んでほしいなどもよくお聞きしますが、今一旦、今まで住んでくださっていた方が今いらっしゃらなくなった状態で、非常に建物なども老朽化が進む中で、今の現状がどうなっていくのかを非常に不安に思っていらっしゃる市民の方々がいらっしゃるんですが、地域の方々のお声としてこの公園の設置以外にもいろんなお声があるのかなと思うんですが、局としてどのようにお声を受け止めてらっしゃるのか、あとどんなお声が他にも上がっているのか、ちょっと一つ、ま、一例でもいいので教えていただけますでしょうか。

(→田中・都市計画局住宅室長)はい、ありがとうございます。地域の方々のお声ということで、今回の請願という中で、お声も頂いてございますけども、我々これまでからですね、10回ほどですね、自治連合会さんも含めて、お話のほうをさせてきていただいてるところでございます。

で、先生、今ご紹介いただいた通り、この川西市営住宅におきましては、令和4年度にですね、住民の方の移転が完了されてございまして、あの、令和6年の2月にですね、元々あの、西京の保健福祉センターの別館がこの建物の中に入ってございましたけども、それが西京区の総合庁舎のほうに移転をしまして、現在閉鎖中と、いうような状況でございます。

そういった観点から、やはり今、夜間も含めてですね、やっぱりどうしても街灯というかその室内灯もついてございませんので、不用心なんで早く活用してほしいというようなお声も聞いてございますし、また先ほどちょっとご紹介をさせていただきました、やはり60世帯の方々が、他の市営住宅のほうに移転をされてるということもございまして、その新しい住民の方々に入ってきていただきたいと、これが、特に若い方々に入ってきていただくことによって、やはり地域のほうも活性化をしていくと、いうようなことで、そういったことが大きな要望ですという話もお聞きしています。

で、それから、元々この団地内広場というのもございましたんで、そちらについても、やはり、一定ですね、ここが、例えばその戸建て住宅っていうような形で、先ほどもご説明させていただいた通りですね、そういうような開発をされればですね、公園という形でですね、一定のスペースっていうのは確保されますんで、そういった、それほど大きくなくてもいいんで憩えるスペースが欲しいというような声もお聞きをしているところでございます。以上でございます。

◆北川議員(維京国)/はい、分かりました。えっと、そうですね、せめてその今の建物の現状何とかして欲しいっていうお声は私も非常に聞いてまして、例えば以前お聞きした時に、建物の除却に関しては、その京都市なんですか、次に決まる業者さんなんですかっていうところで、「業者さんです」という風にお答えをいただいてるんですけれども、その例えば話し合いが伸びれば伸びるほど、業者さんが決まらなければ決まらないほど、あの建物がそのまま、今のまま残ってしまうと。で、非常にその治安の面でも不安を抱えていらっしゃる方、もちろん見た目もすごい悪いんですけれども、治安の面でも不安を抱えていらっしゃる地域住民の方々に対して、ちょっとどのようにお答えしていこうかなというところで、例えばその京都市が考えている今後のスケジュール感というか、これぐらいの時期に業者さんとしっかりお話をして、これぐらいの時期には手をつけられると、そういうスケジュール感てありますか。

(→田中・都市計画局住宅室長)はい。ま、今現状、この川西市営住宅につきましては、先ほど来、建物のほうが今まだ建ってございます。で、これをですね、本市のほうで、えっと、除却をして、活用していくとなるとですね、当然あの、予算を取って、で、設計を、除却の設計をして、更地にして、そして活用っていう形で、なかなかやっぱり時間的にですね、かなり、時間を要するという部分もございますし、やはり全市的にですね、これ今建替えを団地再生等も含めて建替えを進めている中で、なかなかこう予算をですね、1つ1つの団地についてですね、こう取っていくっていうのもなかなか難しい状況もございまして、我々といたしましてはこの川西市営住宅につきましては、現状のこの有姿のままですね、しっかりと民間活用を進めてまいりたいという風に考えてございまして、あの地域のお声等もございますんで、できる限り今年度中に何らかの形で道筋という風に考えてございます。以上でございます。

◆北川議員(維京国)/分かりました。ありがとうございます。その民間活力をということで、その民間活力にお願いするとなると、プロポーザルに出すのか一般競争入札になるのかというところなんですけれども、それは本市としてはもうすでに決定された、何かがあるんでしょうか。お答えいただける範囲で大丈夫です。

(→田中・都市計画局住宅室長)はい。ま、今現状といたしましては、その入札等も含めてですね、今考えているところでございまして、できればその先ほどの話もございますけども、今年度中に何とか道筋をつけていきたいという風に考えてございます。

◆北川議員(維京国)/はい、分かりました。今年度中ということで、ま、その早ければ何になってもいいわけではないと思いますし、ただ一方で、あのまま残されるということが地域の方々にとっては非常に、すごい気になる点ではあると思いますので、ちょっとうまく落としどころを見つけないといけないなと思うんですけれども、例えばその街区公園であれば、「主として街区内に居住する者の利用に供することを目的とする公園で、1箇所あたり面積0.25haを標準として配置する」ということが書かれてまして、例えば開発となった場合、前回も、京都市があらかじめこういう質疑あったと思うんですけど、公園用の土地を確保した上で、残りを売却っていうのはできないのかとか、最低限3%の、開発面積に対して3%は公園などになる可能性があるが、それではちょっと少なすぎるんじゃないかなとの質疑もあったと思うんですけれども、ここの辺り改めていかがでしょうか。前回の質疑とちょっと重複する部分はあるんですけれども、残りを売却ってことは難しいという認識でよろしいでしょうか。

(→田中・都市計画局住宅室長)はい。先ほどちょっとあの、建設局のほうからも説明がございましたけども、今、団地内広場というような状況でございまして、これあの街区公園のほうに、整備をするっていうことになると一定の条件、例えばその公道のほうに面してなければならないというようなこともございます。ま、そういった観点になりますと、やはり今の状況で言いますと、やはりその道に面して、団地内広場のほうがですね、道に面していない部分もございますんで、ま、一旦除却をしてというようなこともございますんで、我々としたらその一体的に活用を、民間での活用をさせていただきたいという風に考えてございます。以上でございます。

◆北川議員(維京国)/すいません。最後にちょっと確認したいんですけれども、その接道の条件であったりとか、公園を作る上での法律が様々ある中でですね、例えば、京都市が一般入札であったり、プロポーザルを出す際に、改めてその地域の方々のお声を聞いていただくような業者さんを選定していただいたりとか、地元の声を最大限に反映していただくような条件をつけたりとか、特にこの土地って、桂全体で見てもなんですけど、これぐらいまとまった土地っていうのなかなか取りにくい地区で、なかなかない土地なんですけれども、見ていただいたら分かるように、老人の方々向けの施設、保育園や幼稚園、児童館なんかも本当に隣接しているようなところで、広場があれば、すごくいろんな人が幅広い世代で助かるんじゃないか、多くの方がご利用されるんじゃないかと、見受ける中でですね、いろんな条件をつけ、せめてこの請願内容に近いようなものに少しでも持っていけるような条件付けをした上での業者選定っていうのは可能なんでしょうか。最後に教えてください。

(→田中・都市計画局住宅室長)はい。この間、この川西市営住宅の活用を進めるにあたりましては、先ほど来ご説明させていただいてる通り、自治連合会さんも含めてですね、意見交換、情報提供のほうを繰り返しさせてきていただいてるところでございます。従いまして、エリア全体でのまちづくりっていうのは我々としても非常に重要なものだという風に認識してございますんで、今後仮にですね、入札等も含めて、事業者さんが決まった場合におきましても、やはりその地域の自治会さんともしっかりと、意見交換をした上で、活用してくださいというような条件も、しっかりあの、お伝えした上で、活用を進めてまいりたいというふうには考えてございます。以上でございます。

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◆やまね議員(共産)/よろしくお願いいたします。えっと、いま北川議員からも質疑がありまして、で、児童館が隣接する中で公園というのがあれば、やはりいいのではないか、で、多くの方にとっても利用できるんじゃないかというご趣旨の発言がありまして、私もその通りだと思いました。

で、改めていくつかお聞きしていきたいんですけれども、8月4日の委員会の際にですね、桂学区にはちびっこ広場的な公園があるだけだけれども、「500mの範囲内で隣接する学区も含めると6つの公園がある」と。で、「1500㎡の池尻公園もある」というご答弁があったわけですけれども、その6つの公園というのは具体的にどこで、それぞれどの学区にある公園かというのを教えていただきたいのとですね、それから500mの範囲で数えている理由っていうのは何なんでしょうか。

(→田中・都市計画局住宅室長)はい。以前のあの陳情の議論の中で、私のほうから、500mの範囲の中に、学区を限られなければですね、6つの公園があるという風な形で、ご説明をさせていただいてございます。で、その1つがですね、1つは、桂徳学区にございます、桂御所公園、それから先ほど先生ご紹介いただきました池尻公園、それから同じく桂徳学区の、池尻第二公園、それから同じく桂徳学区の桂御所第二公園、それから、この同じ桂学区にございます平和台公園、そして、隣の学区でございますけども、桂川学区の上桂森下公園、この6つでございます。

◆やまね議員(共産)/その500mの範囲内で数えた理由っていうのはどういうところにあるんでしょうか。

(→田中・都市計画局住宅室長)あの、位置的にですね、やはりこの川西市営住宅の跡地からですね、あの徒歩圏内で、アクセスできるという部分で、一般的には500m範囲程度かなということで、今こういうような形で、計上させていただいてございます。

◆やまね議員(共産)/はい、ま、徒歩圏内ということですよね。で、桂小学校のホームページで公開されている「桂小学校のきまり」、ま、いわゆる校則のようなものなんですけれども、そこにはですね、「校外生活について」「校区外へ子ども同士で遊びに行きません」という風に、あるわけですよね。ま、ごく普通のことだと思うんですよ。通常は校区外へは行かないように啓発されている場合が多いんじゃないかと思うんですけれども、これはなぜそうなっているか、この点どう認識されてるでしょうか。

(→田中・都市計画局住宅室長)あの、もちろん、あの、お子さんだけで、遊びに行くというようなこともございますけども、我々としたら、そのあの、若い世帯の方々、特に、その小さいお子さんをお連れしてですね、親御さんが、ま、連れていけるような公園というような形で、今こういうような形で500m範囲というような形で、今あの、ま、考えてるところでございます。

◆やまね議員(共産)/ま、あの、これ教育委員会にも関わることですので、都市計画局、建設局が「なぜそうなってるのか」ってのはちょっと答えにくいかもしれませんが、しかし、通常はですね、やっぱり防犯面であるとか、あるいは交通事故など安全面など考えますと、やっぱり家の近くの公園にというのが当然の話であります。

で、これ住居学が専門で子どもが育つ生活空間を研究されている大学の先生がおられまして、その方がですね、「小学校区に見る子どもの遊び行動制限と地域差」という論文を、十数年前に書かれております。で、その中でですね、非常に大事なご指摘がありまして、保護者の皆さんが、子どもたちを自由に外で遊ばせたいという思いを持ちながらも、犯罪とか交通事故の心配をしてですね、「1人で遊びに出ないこと」と、それから「子どもだけで行って良い範囲は小学校区内」など、様々な制限をせざるをえない、しておられる、こういう調査をしておられます。で、その場合ですね、小学校低学年の子どもたちが遊ぶ場というのは、おおむね歩いて5分以内にある公園と。で、親の目の届く範囲、狭い範囲に限定されているということであります。で、このことから、「特に低学年の子どもにとっては、おおむね歩いて5分以内という小さな生活圏を考慮して遊び場を配置する必要がある」というご指摘されてるんですけれども。ですのでやはり子どもたち、それから保護者の皆さんにとってもですね、家から近い場所に、学区内に公園がある、そういう住環境をつくっていくことが非常に重要だと私は考えているんですが、これ住宅室ではなくて、ちょっと都市計画局全体として、企画部長いかがでしょうか。こんな風に私は思うんですが。

(→大岸・都市計画局都市企画部長)ありがとうございます。小さな子どもさん含めて、子どもさんに、しっかり遊んでいただいて、元気に育っていただく、非常に大事なことだと思っております。その中で公園の果たす役割というのは非常に大きなものであって、的確な範囲内、適度な範囲内に、公園が配置されておるというのは目指すべきまちの姿だというそのようには思っております。ただやはり現実の中で、どれだけそれがうまく、的確に配置できるかというところは、なかなか現実的な制限もあるものかなという風には認識してございます。以上でございます。

◆やまね議員(共産)/はい。やはりその配置、目指すべき姿であるということは、言っていただきました。

それで、建設局にこれはお聞きしておきたいんですけれども、先ほども少し議論があったんですけれども、法律上最低限作らなければいけない開発公園、今回の敷地面積5600㎡の3%ということになりますと、大体168㎡ほどになるわけなんですが、で、これについては完成後ですね、建設局が所管するというお話がこれまで何度もあったわけですね。で、それでは、建設局がこの新しくできた開発公園っていうのを管理する場合ですね、法律上最低限の広さの公園しか管理できないのか、仮に元々の団地内広場にあったのと同じ面積約1000㎡ぐらいの公園ができた場合には、建設局はもうこれ管理できないということになるんでしょうか。この点いかがでしょう。

(→永田・建設局みどり政策推進室長)はい。都市計画法施行令によりましては「3%以上」という表記がございますので、3%という数字は一番小さいもの、最低条件という風に認識してございます。なので、ですので、協議の中で、開発協議の中で、3%以上の公園であってもですね、開発技術基準に基づいた公園が整備された場合におきましては、建設局が引き取って管理するということになると思っております。

◆やまね議員(共産)/そうすると仮に、ま、私たちは売却しないほうがいいと思ってますけれども、実際に開発されて、1000㎡の公園ができたとしても、それは建設局としては管理していくということになるんでしょうか。いかがでしょう。

(→永田・建設局みどり政策推進室長)はい。1000㎡の公園が開発技術基準に基づいた整備がされるのであれば引き継ぐということになろうかと思います。

◆やまね議員(共産)/で、あの、これはですね、先ほどあの、私、代読をさせていただいたんですけども、請願趣旨説明の文書にはですね、「土地を新たに買って新しい公園を作って欲しいと要望してるわけではない」と。で、「川西市営住宅が廃止されるまでの56年間、団地内広場として公園があって、その場所を街区公園として整備してほしい、残して欲しい」ということを訴えておられるわけなんですね。

で、ただ、扱いとしては新規の設置になるんですということだったんですけれども、やはり地域住民の皆さんにとっては、元々あった公園を残して欲しいということで、やっぱり要望されているわけです。で、この点でですね、建設局は公園の整備について、先ほどもありましたけれども、「本市においては老朽化している公園が多いということで、再整備を重点的に進めている」ということなんですけれども、事実上元々あった公園をやっぱりなくすというのはですね、私はいま京都市が進めている方向とも、これまでの答弁ですね、「公園の魅力アップ」っていうこともやっておられる、そういう中身とも矛盾するんじゃないかなと思ってるんですが、この点いかがでしょうか。あの、建設局にお聞きしたい。

(→永田・建設局みどり政策推進室長)はい。繰り返しになりますが、当該広場は都市公園ではございませんで、開発技術基準に基づいた整備がなされていないという認識でございますので、公園としての再整備という位置付けにはならないかと思っております。

(→田中・都市計画局住宅室長)先生おっしゃっている「元々」という部分で申し上げると、やはり元々が市営住宅ということでございますんで、我々の今この敷地を所管する、住宅の部署といたしましては、そういう低層住居専用地域でもございますんで、そういったしっかりと良好な住宅を資するべき地域だと認識してございますんで、新しい住民の方々に入っていただけるような活用っていうのを目指してまいりたいという風に考えてございます。

◆やまね議員(共産)/はい。あの「元々市営住宅」とおっしゃいますけれども、そこに団地内広場があったわけですからね。そういう議論を無視しないでいただきたいと思います。

それで、これ9月の陳情審査の際にですね、公園の果たすべき役割っていうことで都市計画局から先ほどもお答えいただいたわけですけれども、「近くの方が過ごされる、災害時などに集合する、非常に多様な役割がある」と。で、「魅力向上の取組は地域の顔になる、地域の魅力向上という意味で、たくさんの人に住んでいただくというところもある」というお答えをいただいております。で、建設局にも改めてお聞きしたいんですけれども、この間、「子どもまんなか公園魅力アッププロジェクト」に取り組んでいる目的というのは何だったか、改めてお答えいただけますか。

(→永田・建設局みどり政策推進室長)はい。子どもまんなか公園魅力プロジェクトの取組についてのご質問かと思っております。京都市はですね、人口減少社会に対応するためですね、魅力ある公園づくりを通じまして、そうした子育て世代の方でありますとか、子どもたち、それだけではなくですね、それを取り巻く高齢の方とかそういった方にもですね、快適な環境としての公共空間、公園のそれを、ご提供したいということで公園、子どもまんなか公園魅力アッププロジェクトとしてですね、老朽化した遊具の更新でありますとか、施設の更新、それからトイレのリニューアル、こういったとこに、重点的に取り組んでいるという状況でございます。

◆やまね議員(共産)/ま、老朽化した公園をということを言っておられるんですけれども、しかしやはり公園の整備がですね、子育て世代への、いい環境をつくっていくと、人口減少対策であると言っておられる。これ全く私もその通りで、私どもがあるいは請願者の皆さんが求めておられる、公園を設置してほしいというこの願いというのは、その今皆さんが進めておられる施策とも全く矛盾しないと思うんですけれども、これいかがですか。

(→永田・建設局みどり政策推進室長)はい。今ご指摘いただきました通りですね、子どもまんなか公園魅力アッププロジェクトにつきましては、そういった多世代に渡るもので、魅力あるものをつくっていくというところではございますけども、繰り返しになりますが、今現在ですね、建設局が抱えてる公園というのは非常に老朽化が多い、これ今3割という先ほどご紹介させていただきましたけども、このまま10年間ほうっておきますとこれが5割に増えていくというような状況でございますので、現在では再整備のほうに重点化をし、重点的に力を入れてると、こういう状況でございます。

◆やまね議員(共産)/それであの、ま、子育て世代へのいい環境を作っていくっていうのは私ども非常に大事なことだと思っておりますし、実際に洛西とか山科なんかでかなり力を入れていただいて、それも私たちは非常に大事なことだと思ってるんですけども、やっぱり加えてですね、公園面積をやっぱり増やすことにはなかなかなっていないわけですね。先ほども議論ありました「1人当たり10㎡以上」の目標があるにも関わらず、目指すけれども、すぐには無理なんだということになってしまってですね、老朽化の改修が主になってしまってるというのは非常に残念でありまして。

で、私はですね、もう1点だけお聞きしたいのは、請願文書表に「地域に居場所となる公園があるかどうかは、居住地を決める上でも大切な要素であり、公園があるから引っ越そう、公園のあるところに住みたいと思う家庭は少なくない」と。これこそ人口流入を促進させることにつながるんだという点ですね。私全く同感なんですけど、公園があったほうがですね、事業者の方も例えばですよ、住宅販売する際もですね、より魅力的な地域として、新たな世帯呼び込めるんじゃないのかと。で、あるいはこの当該地だけではなくてですね、周辺地域あるいは桂学区にお住まいの皆さん、移住して来られる方、あるいは戻って来られる方にとってもですね、住みやすさ、地域の活性化、公園があったほうがよりそういうふうになるとは思われないんですか。いかがでしょうか。

(→田中・都市計画局住宅室長)あの、繰り返しになりますけども、あの、これ、住宅開発等が行わればですね、一定の、公園が開発されるということですんで、ま、引き続きそういった形で取り組みを進めてまいります。

※昼休憩後に再開

◆やまね議員(共産)/よろしくお願いいたします。もうあの一言で終わろうと思ってたんですけれども、ちょっとあの休憩挟みましたので、少しだけ、もう少しだけお聞きします。

で、午前中の議論もありまして、で、これまでも何度も議論をさせていただいて、他会派の議員の方からも質疑があって、私はですね、議論を聞けば聞くほど、この、これまであった団地内広場を残して公園を整備するというのは、決してその無理難題ということではなくて、極めて現実的な話ではないかなという風に今思っています。

で、午前中の議論の中では、仮に開発公園として1000㎡ほどの公園ができても、それは管理するんだという答えがですね、建設局のほうからもありましたし、で、説明の中で、この川西市営住宅の跡地活用について「人口流入に資する」とかですね、「市全体として効果的な活用」ということもおっしゃられました。ならば単純に売却ということにしてしまうんじゃなくて、そこに公園をつくるということが最も効果的な活用と言えるんじゃないかなと私は思っています。

で、これ京都市全体の話としてお聞きしたいので、住宅室ってことではなくて、私は都市企画部長か局長にぜひ認識を聞かせていただきたいんですが、いかがでしょうか。

(→田中・都市計画局住宅室長)はい。ま、あの、本市全体のということではございますけども、この川西市営住宅の部分で、ま、言いますと、やはりあの先生、先ほどちょっと申し上げておられた、ま、現実的という部分で言いますと、やはり、今あの、既存の建物がどうしてもやっぱり建ってると、この部分について、そのどのようにしていくのかっていう問題がやはりありますんで、我々としてはそこの部分について、ま、午前中の、私の答弁でも申し上げましたけども、民間活用をしっかり活用してですね、人口流入に資するような形での、活用を、あのしっかり行っていきたいというところもございますし、また、あの建設局のほうからもご説明があった通り、元々その今、その、既存の公園の再整備を、中心に、行っているという部分がございますんで、我々としては、この川西市営住宅の部分で言いますと、その新規の街区公園、あの、新たに建設をするっていうことは、難しいという風な形で認識をしてございます。

◆やまね議員(共産)/はい。事実上既存の公園の再整備なんですよ。これは我々が言ってるだけじゃなくて、他会派の議員さんからもありましたけれども。で、私はですね、この市の京都市の進めている方向とも矛盾しないのに、なぜできないのかなっていうのが本当に不思議でなりません。で、最後1点だけお聞きしたいんですけど、あの、もうすでに、売却先とか、活用方法が決まっちゃってるのかなあと。で、もう事業者と何か約束してしまってですね、後に引けないということになってるのか。まさかそんなことはないですよね?いかがですか。

(→田中・都市計画局住宅室長)活用のあの売却先、そういったことが決まっていることはございません。

◆やまね議員(共産)/まだ何も決まってないと、そういうことはないというのであれば、私は売却ありきではなくてですね、令和5年度の学区要望とか、それから繰り返し寄せられている請願・陳情をやはり受け止めて、京都市が掲げている子育て世代への良い環境を作っていく、市民の居場所作り、そしてウェルビーイングなまちづくり、こういうことに照らしてもですね、川西市営住宅の跡地を活用して、桂学区に街区公園を設置すると、ぜひこの請願内容を実現するための検討をしていただきたいと、重ねて求めて終わります。以上です。

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◆宇佐美議員(維京国)/よろしくお願いします。もうあの、ずっと議論がありましたんで、もう端的にお伺いしたんですけども、先ほど、午前中北川議員が質疑させてもらってる中でね、その周辺の状況についてもしっかりとその考慮してということを、ま、言っていただいてると思うんですけれども、もうちょっと具体的に言うとね、今これ児童館であるとか保育園であるとか、そういった施設が元々今建っているわけですよね。で、その横にこう住宅をバーっと建てていくとなると、やっぱこれ騒音とかね、こういう新しく来た人が、いろんなことをね、その施設に言うと、これもまた具合悪いと思うんですよね。

で、今京都市が持ってるその土地に対して、何かをその、次新たに計画してやるわけですから、これ京都市がある程度はコントロールしとかなあかんと思うんですよね。で、そういう意味では、その、もちろん公園の話もあるし、そういったその子育て施設があるっていうことも十分考慮した中でね、やっぱり計画をしっかり立てていく必要がこれは京都市にもあると思うんです。

で、もちろん地元の意見っていうのも、これもしっかり、まあ一番ね、その何かを建てていくにあたって事業者がもう勝手にポンポンとやっていって、もうこれだけですってんじゃなくて、やっぱそれなりの話し合いが持たれるような機会もやっぱある程度担保していく必要もあるだろうという風に思うんですけれども、そういった、そういう子育て施設があることであるとか、そういったとこも含めてね、しっかりこれは今後、折り込んだ形で、その計画を立てていくと、こういう認識で、そういうのを書き込んでもらえるという風な認識でよろしいんですかね。

(→田中・都市計画局住宅室長)はい。あの、近隣のほうに、あの児童館があるという状況は我々としても当然把握はしてございます。ま、今後その活用をしていくにあたってですね、仮に新しい住宅ができるっていうなるとですね、新たに入ってくる住民さんとの関係性っていうのは非常に、重要だという風にも考えてございますし、ま、そういった、より良い関係がですね、構築をされるような形での、我々としてもその周辺地域の状況を考慮した形での、その活用条件っていうのは、ま、しっかりと、検討していかなければならないという風には考えてございます。

*請願の取り扱い

◆自民/先ほど来ずっと質疑応答も聞いておりましたけれども、ま、請願の趣旨というのは、ま、理解できる部分もある一方で、ま、良好な住宅街区ということを、新しいコミュニティを1日も早く作って欲しいという多くの地元のお声があるということも聞いております。本請願については不採択ということでお願いします。

◆維新京都国民/ええ、はい、公園設置に関する様々な法律とか、京都市の既存の公園を取り巻く現状に鑑みると、記載内容通りでの実現っていうのが非常に困難、または時間がかかるであろうということが分かりましたので、この内容通りでという意味では、会派としては不採択となるんですけれども、今回いただいたお声はですね、西京区民としても、また、子育て中の母としてもですね、非常にあの理解できますし、少しでもみんなが納得できる形で、お話が進むようにしていただきたい。当然売って終わりではなくて、先ほどご答弁いただいたような、地域との話し合いとか周辺環境に配慮した開発となるよう、今の一連の議論を踏まえて、本市から相応の条件をしっかりとつけていただきたいと思います。以上です。

◆共産/我々としてはやはり紹介議員としてもなっておりますし、で、今、他会派の議員さんからも、気持ちはよくわかるというお話もありましたので、私たちとしてはぜひ採択をしていただきたいと思います。

◆公明/ま、色々お話し聞かしていただきました結果、不採択とさせていただきます。

◆改新/不採択でお願いします。

◆無所属・しげ議員/不採択でお願いいたします。

➡表決の結果、賛成少数・不採択多数で、委員会として「不採択」に決定

2025年10月24日【まちづくり委】都市計画局/請願「西京区桂学区への街区公園の設置」

請願文書「川西市営住宅跡地に街区公園の設置を」

資料1川西市営住宅跡地についての今後の方針など

資料2川西市営住宅跡地と周辺のマップ

(更新日:2025年10月24日)