陳情審査:川西市営住宅跡地に十分な広さの公園を」(2025年9月25日/まちづくり委・都市計画局・やまね)

◆やまね/よろしくお願いいたします。私からもお話をさせていただきたいと思います。まず「桂駅西口地域への安価で利用しやすい集会施設の設置等」についてなんですけれども、陳情の中にもありますように「西京区には他の行政区には整備されている、いきいき市民活動センターや」「青少年活動センターも設置されないまま」というふうにあります。

で、改めてこれは、いきいき市民活動センターというのは、所管が文化市民局で、市のホームページを見ますと「市民公益活動はもとよりサークル活動など市民活動を幅広く支援していくため」「市民がいきいきと活動できる場所と機会を提供する施設」として紹介され、現在市内13箇所に設置されていると。それから青少年活動センターは、所管が子ども若者はぐくみ局でありまして、「青少年の福祉の増進、健全な育成及び自主的な活動の促進」を目的として現在市内に7箇所設置されているということであります。

で、まずお聞きしたいのはですね、都市計画局としては、まちづくりに関わってこうした公共施設が果たす役割、その必要性についてどう考えているのかということでですね、これは住宅室で本来答えるような話ではないと思うので、ぜひ都市計画局長に伺いたいと思いますが、いかがでしょう。

(→大岸・都市企画部長)ありがとうございます。松井市長のほうもですね、いろんな場面で仰っていると思うんですけど、人と人の関わりというのは非常に大事なことだと思ってございます。我々としましては、公共施設が果たす役割というのは、非常に大きいとは思ってございます。

一方で、公共だけが提供するものではなくて、民間の方々が提供されてる施設であるとか、あるいはオープンな公共空間であるとかというところもしっかり役割果たせるものだと思ってございます。それぞれがあるべき姿といいますか、できるところで、うまく融合しながら取組を進めていくというのが大事かなと思ってございます。以上でございます。

◆やまね/はい、あのー、ま、人と人との関わり、そして公共施設の役割が大きいというお話ありました。で、例えばですね、これ市ホームページに載っているんですけれども、青少年活動センターの利用者の声なんですけれども「いつもちょっとした相談に乗ってもらえて嬉しい」「友達とゆっくり過ごせるので自分の家みたい」「評価されないでいられる場所って他にあまりないんですよね」「だいたい無料で過ごすことができるのがいい」「一人で自習できるスペースがあるのが嬉しい」「友達と一緒にスポーツができる」「ボランティア活動でいろんな経験ができた」などなど、こういう感想が書かれているわけです。

で、あのー、その「公共施設だけではなくて」というお話が今あったんですけれども、まさに公共施設だからこそ、無料で使えるからこそ、こういう感想、若い人たちもですね、気軽に使える、そういう施設が存在しているということだと思うんです。

で、あのー残念ながらですね、西京区にはこのいきいき市民活動センターそして青少年活動センターがいずれもないと。で、西京区・右京区・上京区がそういう地域になっているということなんですけれども、こうした地域では、それに代わる施設や機能を京都市としては、どのように保障していこうと考えてらっしゃるのか、改めてお答えいただけますでしょうか。

(→田中・住宅室長)はい、ちょっと先ほどもご説明したので重複する部分はあるかと思いますけども、先生仰る通り、いきいき市民活動センターについては文化市民局の所管、それから青少年活動センターについては子ども若者はぐくみ局の所管でございます。

その両局からはですね、例えばそのいきいき市民活動センターについてはですね、実際にその、今の、先ほどご説明した通り、地域体育館等があるので、その例えば活動内容に応じて、その施設をご利用いただきたいというようなことであったりとか、そのエリア自体にいろんなその公的施設がございますんで、そういった用途に合った場所を使っていただきたいという形でお聞きしているところでございます。

で、一方で子ども若者はぐくみ局のほうからはですね、新たなセンターの整備は考えてはいないということでございますけども、今現在、アウトリーチ手法によって、若者が気軽に過ごせる居場所づくりを進めているんで、そういった部分で西京区内では先ほどちょっとご紹介した交流促進まちづくりプラザというのが鉄道の高架下にございますんで、そうした施設をですね、ぜひ使っていただきたいというふうには聞いているところでございます。

◆やまね/そういう努力もしていただいているのは私も承知をしておりますけれども、で、青少年活動センターなんかもいろんなところから来ていただいていいということでね、やっていただいているのはすごくいいんですけれども、しかしやっぱり自分の住んでいる地域に、近くに、そういう施設がやっぱりあるということが非常に大事だと思いますので、私は本来であれば京都市内のどの行政区に住んでいてもですね、同じように身近なところで利用できるようにですね、いきいき市民活動センターにしても青少年活動センターにしても、整備が進められるべきではないかと考えております。

で、あのー、陳情文書を読みますと、川西市営住宅跡地についてはですね、「こうしたニーズに応えるにうってつけの敷地面積と地理的位置にある」ということで紹介されてはいるんですけれども、結論としてね、求められているのは、もっと広い視点で言われてるんじゃないかなと思いましてね、「自治会の枠や年代を超えて集まれる集会所的施設の建設をぜひとも西京区のまちづくりの観点から決断を」ということであるとか、「住民から要望の高い街区公園の整備を」ということですので、この点で言えば私は、地域自治に関わる文化市民局や公園に関わる建設局の皆さんもですね、ここに来ていただいてね、やっぱり議論をしたかったということは申し上げておきたいと思います。

で、川西市営住宅についてですけれども、8月の当委員会で私が陳情質疑の際にですね、地域住民の皆さんが求めておられるいきいき市民活動センターや公園の設置というのは「法律上は可能である」ということ、それから当該敷地のですね、活用方法も売却先も「具体的にはまだ決まっていない」ということを確認致しました。で、その後ですね、もう活用方法とか売却先とか決まっていないのかどうか、ちょっと改めて確認をしたいということとですね。

それから先ほどもお話ありましたけれども、京都市としては今「住宅に」ということで考えておられるようなんですけれども、しかしこの桂駅西口エリア全体を考えればですね、陳情にあるように「単に住宅ができるだけではなくて」「安価で利用しやすい魅力ある集会施設」だとかですね、「公園」、こういうものがやっぱりあってこそ、高齢者の皆さんも暮らしやすいし、あるいは「子育て世代を呼び込みたい」というお話ありましたけれども、子育て世代の皆さんにやっぱりそこで住んでもらおう、子育てしてもらおうと思ったら、やっぱり公共施設、公園、必要だと私は思うんですよ。そういうほうが、そういう施設作ったほうがですね、より皆さんが言っておられる「子育て世代を呼び込んでいく」、そして「地域も活性化していく」ということに繋がるんじゃないかと私は思っているんですが、この点いかがでしょうか。

(→田中・住宅室長)はい、8月のまちづくり委員会で質疑をさせていただいた時からですね、活用の部分についてはまだ進展はございません。

一方で、えっとこの子育て世帯向けにいろいろ整備をして活用すればどうかという部分につきましては、我々としてもやはり、その元々、その先ほどもちょっと申し上げた通り、市営住宅が建ってて、そこに住民さんが住んでおられたと、今退去されてやはり人がいなくなって寂しいというお声もやっぱりお聞きしてますので、住宅政策を所管する部署としては、やはりそういった部分で、あのー、ま、若い世帯の方々にですね、入ってきていただいて、しっかりとまちづくりを進めていただくような形も含めてやっていただけるような土地にしたいというふうな形で考えてございます。

で、あの、これ参考例でございますけども、ちょっと隣の学区にはなるかと思うんですけども、えっと、その病院の近くにですね、寮の跡地があって、そこを同じような形で住宅として整備をされて、その際に公園整備をされた場所がございまして、そこは今、桂御所第二公園という形で、今、公園としてなっているという部分もございますので、こういった経過なんかも含めましてこのエリア全体のですね、まちづくりというのはしっかりと考えてまいりたいというふうに考えてございます。

◆やまね/あのね「元々市営住宅があったから住宅にするんだ」と何度も仰いますけれども、元々、団地内広場、公園もあったわけですよ。だったらそれもきちっと残すっていうのが、そこにたくさんの人に住んでいただく上でもですね、私は大事なんではないかなと改めて思いました。

それで次に「西京区桂学区への街区公園の設置」についてなんですけれども、陳情者の方はですね、「新京都戦略」も引用されて、京都市が公園の魅力向上に取り組んでいること、そして居場所としての公園の大切さが述べられていることについて「京都市民として誇りに思う」ということで、市の姿勢も評価もされております。同時に、京都市の公園整備面積の目標は市民1人当たり10㎡であることや、2024年度末の到達が5.18㎡ということで目標の半分であることを指摘されているわけなんですけど、そこでこれもお聞きしたいんですけれども、今、京都市が公園の魅力向上に取り組んでいる理由は何かと。そして、市民1人当たりの公園面積が目標の半分にとどまっていることについて、都市計画局としてどう評価しているのか。これも住宅室の所管では難しいと思いますので、もしよかったら企画部長よろしくお願いします。

(→田中・住宅室長)ちょっともう一度お願いしてもよろしいですか。

◆やまね/あのー、要は今、京都市がですね、公園の魅力向上に取り組んでいる理由は何かということ、それから市民1人当たりの公園の面積の目標が半分にまだとどまっていると、これは都市計画局としてどう評価してますかということで、ぜひお願いしたいんですけど、いかがですか。

(→大岸・都市企画部長)ありがとうございます。公園の果たすべき役割というのは、非常にいろいろあるものかなというふうに思ってございます。近くの方が過ごされる、あるいは例えば何か災害がある時などに一旦そこに集合するといったような、非常に多様な役割を果たすべきものだと考えてございます。その中でも特に魅力向上という取組されておりますのは、やはり地域の顔になるものとして、地域の魅力を向上するという意味で、たくさんの人に住んでいただくというところもあるのかなというふうには思ってございます。

ただ、その中で先ほどの目標数値に達していないというお話でございますけれども、えー、管理をしていく中、あるいは整備をしていく中で、経費がかかるであるとか、いろんな制約がある中で建設局に置かれて、えー、いろいろなその、えー、段取りといいますか、順番付けながらいろいろ議論をされる中で、えー、進めておられるものというふうに認識してございます。以上でございます。

◆やまね/はい、ありがとうございます。私はですね、やはりそもそもこの陳情のタイトルにある「街区公園」ですね、これ設置してほしいという陳情ですので、あのー、街区公園というのは都市公園の種類として「主として街区内に居住する者の利用に供することを目的とする公園で1カ所あたり面積0.25haを標準として配置されている」ということがあります。で、あのー、街区公園の設置もですね、市民1人あたりの面積の話も、これ所管、建設局ですので、やっぱりですね、これ陳情のタイトル・結論で求めているのは「西京区の桂学区に新たな街区公園の設置」ということであって、あのー、桂学区、あるいは市全体の公園政策に関わる問題だと思いますので、これしっかりですね、深めようと思ったら、やはり公園所管する建設局にぜひ来ていただきたかったなということも申し述べておきたいと思います。

それでこれは私、地域を歩いた時に感じたことなんですけれども、同じ学区内にある平和台公園という325㎡ほどの公園があるんですけれども、そこにですね、地元の皆さんが作成された「桂学区の安心マップ」というものがあったんですね。その中には、川西市営住宅にあった団地内広場について「川西児童公園」というふうに記載されているわけです。で、先ほども北川議員からのお話もありました、遊具もあるわけですね、ブランコもある、滑り台もある。で、団地内広場であったとしても、事実上、地域の公園として陳情文書にあるようにですね、「地域の皆さんから長く利用され愛されてきた場所」ではないのかというふうに私は感じたんですけど、この点はどんなふうにご認識されているでしょうか。

(→田中・住宅室長)はい、団地内広場として、児童公園という形で、住宅、市営住宅とともにですね、所管はしてきているという経過がございます。で、あの、今仰ったように、遊具があったりという部分でございますんで、あのー我々としては、基本は市営住宅に住んでおられる方々のお子さんであったり、そういった方々に使っていただくための公園ということで設置をしてございますけれども、現実的には周囲の方も使っておられたのかなというふうには、ま、あの、推測されるところでございます。

一方で今後、先ほどからくり返し申し上げてございますけども、仮に開発されたとしてもですね、公園という部分は一定以上作られる必要があるというような形で、あの、ま、活用によって大きさは変わってくるとは思いますけども、そういった公園というのはできてくるというふうに認識してございます。

地域のお声としてもですね、先ほどから「新しい人に入ってきてほしい」というお声もお聞きしてますけども、「公園というのもそれほど大きくはなくてもいいんで憩えるスペースが欲しい」というのをお聞きしてますんで、そういった部分について今後、活用したとしても、ニーズとしては我々としては合致してくるのかなというふうには考えてございます。以上でございます。

◆やまね/それでね、先ほどあの公園を、「新規建設になった場合」に、「公園の維持管理をどうするか」という話があったんですね。しかし今言っておられたように「開発公園」、例えば3%、最低でも168㎡ということになるわけですけれども、この開発公園は、できた後は京都市管理するわけでしょ?これはこの間ずっと言ってこられた。ところが、もう少し、この地域の皆さんが求めておられるように1000㎡ほどの公園になると「管理できない」、そういうことになるんですか?

(→田中・住宅室長)まあその辺りは、あのすみません、建設局の部分での役割になるんで、ちょっと詳細は我々のほうとしても把握はしていないんですけども、あの、ま、公園として例えば開発されて、引き継げるような基準に合うように再整備が必要であったりとかいう部分があるというのをお聞きしてますんで、そういった部分で建設局のほうが、やはりお金をかけて整備する部分があるという部分で、あの、大きさによってやはり引き継げる部分、大きな公園であるとたくさんの予算がかかりますんで、なかなか難しいという部分もあるのかなというふうな形では考えられるところでございます。

◆やまね/あの、それだったらやっぱり建設局出てきてほしかったですね、そういうお答えをされるのであれば。先ほどこれも北川議員仰いましたけど「事実上老朽化した公園の整備」じゃないのかと。私も本当その通りだと思って聞いてたんですけどね、新しくできるというより、むしろ今まであった公園をきちっともう一度再整備するという、そういう位置付けでですね、やっぱり本来取り組まれるべきじゃないのかなというふうに思います。

で、やっぱりこの長年地域の皆さんに愛されてきた公園が今使えていない、そしてこれからどうなるか分からないというところは、地域の皆さんにとって重大なやはり問題だと思います。少なくとも「憩えるスペースが欲しいという声は聞いている」と、これは都市計画局としてずっとお答えされてきたわけですが、ところがですね、元々の団地内広場の面積は約1000㎡で、川西市営住宅跡地の敷地面積約5600㎡の3%となると168㎡しかなくなるということで、元々の6分の1の面積になっちゃうわけですよね。そうなると。で、これでは私京都市の言う「憩えるスペース」さえも、本当に十分なものになるのかどうかということも思いますし。

で、もう一点お聞きしたいのはですね、仮に事業者に売却し、住宅開発が行われる場合ですね、市として公園面積について「開発面積の3%以上作ってください」「もっと地域の要望に応えて大きな公園にしてください」、こういう要望をするお気持ちはないんでしょうか。いかがでしょうか。

(→田中・住宅室長)はい、これも以前ちょっとお答えさせていただいている部分でございますけども、3%以上という部分でございますんで、これは開発される方の計画によって広さについては変わってくるものと認識してございます。一方で、今先生仰っていただいたような、もしお声があるのであればですね、我々事業者のほうにお伝えするということはできるというふうに思っています。

◆やまね/まあだから、開発する事業者によって変わってくる、まさに民間事業者丸投げだとそういうことになるわけですよ。で、ただ、「お伝えする」ということは仰ったんで、これはぜひですね、地域の皆さんの要望を真摯に受け止めていただいて、できる限り大きな公園になるようにですよ、仮にですよ、仮に売却するとしたらですよ、そういうことは、そういう姿勢はですね、絶対必要だというふうに思います。

で、先ほども仰っていますけれども「公園は決して大きくなくてもよいというようなご意見もいただいている」ということもですね、以前から仰っているんですが、私はそういうふうにしてね、地元の方に責任を押し付けるような議論はやめたほうがいいんではないかと。問われているのは京都市の責任だと思います、どこまでいっても。で、これは令和5年度の学区要望で示された切実な願いが、地域の私は総意だと思いますし、陳情もくり返しこれだけ寄せられているということをですね、重く受け止めるべきではないかというふうに思います。

で、児童館や老人福祉センターが隣接するからこそ、その場所に公園があればですね、より児童館にとってもあるいは老人福祉センターにとっても素晴らしい、地域の環境にとってもですね、いい環境になると思いますし、私はこの陳情に寄せられている「桂学区内に十分な広さの公園面積確保する」こと、ここにやっぱり京都市がしっかりと責任を持っていただきたい。今日建設局来てないの残念なんですけれども、ぜひですね、市民の貴重な財産を切り売りすることはやめるべきだと、最後に申し上げて終わります。以上です。

2025年9月25日【まちづくり委】都市計画局/陳情審査「桂駅西口地域への安価で利用しやすい集会施設の設置等」「西京区桂学区への街区公園の設置」

(更新日:2025年09月25日)