東高瀬川の濁水は伏工跡地での開発工事に伴う排水が原因(2025年9月11日/建設局・一般質問・やまね)

◆やまね/よろしくお願いいたします。今日はですね、伏見区の東高瀬川についてなんですけれども、国道24号線の東側ですね、下平田橋付近から上流でですね、今、護岸の改修計画が進められてきてると思うんですけれども、まずその計画・事業の目的ですね、これをちょっと簡単にご説明いただけますでしょうか。

(→藤井・土木管理部河川防災担当部長)はい、東高瀬川の改修についてでございます。東高瀬川につきましては、一級河川ではございますけれども、えー、一級河川でございまして、京都府や国が管理している河川でございますけれども、当該河川を「都市基盤河川事業」としてですね、都市周辺部のきめ細やかな治水対策を進めるためですね、本市が改修事業を実施してございます。で、今、議員お話、ございましたように、国道24号の高橋から上流で今、工事を実施しているというところでございます。

◆やまね/はい、今言っていただいたように治水対策ということですよね。ですので、災害対策ということで大変重要な、大切な事業だと私も思っておりますが、一方で、この地域・場所ではですね、地元の皆さんがホタルを飛ばしたいということで、長年いろいろ努力をされてきたわけでございます。で、あの、ですので、その工事によって、そういうホタルの生育環境への影響がないかということが、当然皆さん心配をされるわけでして、この地域ではこの点で地元の皆さんとですね、建設局としてどんな協議をされてきたのかとか、この計画の進捗状況というのが今どうなっているのかですね、この点もちょっとご説明いただけますでしょうか。

(→藤井・土木管理部河川防災担当部長)はい、地元の地域の皆様との、に対しての、どういうふうに今進めているのかというところでございます。で、今、お話…地域の皆様につきましてはですね、このま、今ホタルの育成というお話もありましたけれども、この高瀬川、どういった形の改修にするのが望ましいのかというのをですね、アンケートをする、それから地域の皆様と学識経験者も含めたワーキングを経てですね、ごめんなさいワークショップの開催を経てですね、皆様の意見を反映したような改修という形で進めてきたものでございます。

で、今、お話あったように令和4年度から工事、実際の工事は着手しておるんですけれども、工事前には皆様のほうにですね、河川改修の概要につきましてイメージをですね、分かってもらえるようなイメージ図を書いたものをですね、配布または回覧することでですね、地域の皆様のほうのご理解をいただいているというところでございます。以上です。

◆やまね/はい、ありがとうございます。今、仰っていただいたようにアンケートもし、で、ワークショップもして、それからイメージ図なんかも配布されてということで、非常に建設局としてですね、地域の皆さんの取組も尊重されながら丁寧な対応されてきたんじゃないかなと思っております。

で、そんな中で先日、この東高瀬川に関わって相談が、声が寄せられました。それはですね、7月の下旬にこの東高瀬川の水が濁っており、その原因がですね、伏見工業高校跡地での開発工事に伴う排水であったということが分かったと。8月に入ってからもこの水の濁りは続いていたんだけれども、現在は京都市の指導もあって濁りはなくなっているというお話をお聞きしてきました。

そこでですね、地域の方が言われていたのは、当初「京都市のどこが対応してくれるんだろうか」と困っている時にですね、伏見土木みどり事務所が機敏に動いてくれたということで、この点非常に感謝をされていたわけなんですけれども、そこでちょっとお聞きしたいんですけれども、この伏見工業高校跡地での住宅開発そのものは「脱炭素」の取組で環境政策局が所管されてるわけですけれども、河川管理あるいは東高瀬川の改修は建設局が関連しておりますので聞いておきたいんですが。分かる範囲で結構なんですけれども。

一つはですね、この水の濁りというのが、工事に伴う排水が原因ということなんですけど、どのような水がこれ排水されたのかですね。例えば、水質に問題はなかったのか?何か有害物質が含まれているというようなことがなかったのか?そういう点について建設局が掴んでいるのかどうか。これが一点です。で、それからもう一つは、京都市としてその後どのような対策といいますか、指導といいますか、おこなったのか、この二点教えていただけますか。

(→藤井・土木管理部河川防災担当部長)はい、今、お話ありました濁水の件でございます。この濁水につきましては伏見工業跡地のですね、工事現場からの湧水でございまして、掘削する際に湧水を、まあ、えー、掘削、掘削する時にですね、湧水が出てきますので、それを一旦水槽に溜めた上でですね、東高瀬川というところに排水、東高瀬川に排水していたんですけれども、想定以上のですね、湧水量が7月下旬から出たというふうに聞いておりまして、十分に濁りが落ちきらないままにですね、東高瀬川に濁水が流れ込んだということを事業者から聞いてございます。

で、ま、その後につきましては、関係機関と調整を行いまして、現在はですね、水槽の容量を増やす等致しまして、下水に放流されているというところでして、高瀬川のほうにはもう放流されていないいうところでございます。

で、対策、次の対応なんですけれども、濁水が流れたことでですね、学識経験者のほうに対応を尋ねられておられましてですね、その学識経験者からのアドバイスによるとですね、浚渫してしまいますと、浚渫というか、その流れた泥をですね、取ってしまいますと、水中の中の昆虫もですね、一緒に取り除くことになるので、自然流化に委ねるほうが望ましいということでして、いま特に浚渫等はされておられません。

で、昨日、担当は現場に行って現状の写真を私も確認しているんですけれども、7月のですね、その工事の濁水が流れる前とさほど、ま、あまりその、大きな、大きなと言いますか、あまり変化を全く見られなかったので、一定流化しているものかなというふうに考えております。以上です。

◆やまね/すいません、えっと水質には何も、その濁っている以外には問題なかったということでよかったでしょうか。

(→藤井・土木管理部河川防災担当部長)申し訳ございません。掘削した水ということですので、特に水質については問題なかったというふうに聞いております。

◆やまね/わかりました。それで今仰って頂いたように、専門家の先生の方にもお聞きしたら、泥を取ってしまうというよりも自然流化に任せた方がいいんじゃないかということでお話もされているということでした。

それであの、ちょっとふと気になったんですけれども、「湧水の量が想定以上だった」ということなんですけれども、この事業者はですね、今回のような状況になることを知っていたのか?それとも住民の方が気づくまでは全く分からなかったということなのか?この点は事業者が何と言っているかというのは分かりますか?

(→藤井・土木管理部河川防災担当部長)あの申し訳ございません、事業者さんがどこをどういった形でというところまでは我々も確認してございません、はい。

◆やまね/はい分かりました。いずれにしてもですね、住民の方が気づかなければ今回の事態は分からなかったのではないかなというふうに思うんですね。それで、だとすれば非常に工事の管理がずさんではないかというふうに思いますし、分かっていてやったのなら悪質ではないかというふうに思います。この点ちょっと言っておきたいと。

で、あの、やはりですね、伏見工業高校跡地での開発事業というのは「脱炭素」、非常に環境に良い、そういう取組として進められているわけですけれども、しかし地域の自然環境に影響が出るようなことが起こってしまったらですね、非常に本末転倒な事態だと言わなければならないと思います。で、実際に建設局の皆さんがこれまで非常に丁寧に地元の皆さんともいろんな協議をしながら対応しながらやってきた努力もですね、台無しにしてしまいかねない、そういう事態だと私は思いますので、ぜひ環境政策局や上下水道局、あるいは京都府、こういったところともしっかり連携してですね、こういう事態が起こらないようにぜひ頑張っていただきたいと思いますが、最後この点見解を伺って終わります。

(→藤井・土木管理部河川防災担当部長)はい、今後もですね、東高瀬川の連携工事についての連携ですけれども、本市の関係する部署とですね、情報共有を図りまして、この、ま、河川、この河川、この部分の河川につきましては、京都府の京都土木事務所が管理されておりますので、京都土木事務所にもしっかり連携しながら、事業の着実な進捗に努めてまいりたいという所存でございます。以上です。

2025年9月11日【まちづくり委】建設局/一般質問「東高瀬川の改修及び管理について」

*そもそもの伏見工業高校跡地での大規模開発の問題点はこちらの質疑文字起こしを参照下さい→http://yamane-tomofumi.jp/activity-diary/3358

(更新日:2025年09月11日)