大阪万博の赤旗排除問題とメタンガス対策(2025年5月9日/衆院経済産業委・たつみコータロー議員の質疑文字起こし)

◆たつみコータロー議員/まず最初に、大阪・関西万博から質問をさせていただきたいという風に思っております。この間ですね、我が党の機関紙「しんぶん赤旗」が、記者会見の場、あるいはAD証の発行を含めて排除されてきたと。そういう不当な問題っていうのを指摘をしてきたわけなんですけれども。今のところワンデー、ま、記者会見が週1ぺんだけ開かれるんですね。で、その日だけの通行証は認められてるということなんですけれども。

今日資料にもお配りをいたしました。この間色々やってきてるんですけど、このメディア用のAD証の発行対象者ですよね、ま、4つに分かれておりまして、1つ目が報道機関、2つ目がフリーランス、3つ目がインフルエンサー、で、4つ目がその他ということで、このしんぶん赤旗は、この4つ目のカテゴリーに入るんだという説明がされてきたわけであります。

そしてですね、商業紙、フリーランス、インフルエンサーですけれどもね、こういうところはワンデーだけではなくて、通期証が認められうるということなんですが、しんぶん赤旗がこの通期証、全ての期間の、ワンデーじゃなくてね、これが認められないのは「万博協会の裁量なんだ」という答弁が前回あったところでございます。

で、この、何が裁量なのかと。なんでこんなことが裁量になってるのかということもやらせていただいたわけなんですけれども、先日、協会からですね、しんぶん赤旗関西総局にメールが届きまして、「今後ワンデー、あるいは通期証の発行のためには、赤旗の活動実績を示して欲しい」と。で、その活動実績というのが、「2005年の愛知万博でAD証が発行されていたことが分かる記録、これを示していただければ」という条件がですね、付されてきたわけなんですね。

このメディア用のAD証の発行対象者、カテゴライズ4のその他の中には、愛知万博における実績が必要だということは書かれておりません。なぜ規定にも書かれていない、されていないような条件を付けて、通期証の発行というのを認めるということになるのか。これ納得できる説明を是非していただきたいなという風に思っております。経産省、どうですか。

(→茂木・経済産業省・商務情報政策局首席国際博覧会統括調整官)あの、今ご指摘があったメディアガイドラインでございますが、あの、委員ご提出の資料の中にもございますけども、この中で、メディア用のAD証の発行対象者というのが、5の1というとこに書いてありまして、申請にあたりまして、「所定の証明書等を博覧会協会広報部に提出し、事前の承認を得ることを条件とする」となっておりますので、この所定の証明書等について、何らかの活動実績をお示しいただきたいと、そういう趣旨だという風に考えております。

◆たつみコータロー議員/あの私が聞いたのはですね、メールには「愛知万博における活動実績」と明記されてるんですよ。愛知万博、あの我が党は愛知万博の実績ありますよ。ありますよ。これあの私記事、これ愛知万博の全部持ってきましたけど、むちゃくちゃ取材してAD証だって発行されてるという認識はあるんですが、なぜ愛知万博という風に限るのかが分からないんですよ。これいかがですか。

(→茂木・経済産業省・商務情報政策局首席国際博覧会統括調整官)ま、愛知万博ということで申し上げたという風には聞いておりますけれども、いずれにせよこれはあの、いずれのメディアにおきましても、何らかの活動実績をお示しいただきたいという趣旨で申し上げてるものという風に承知してます。すでにあの博覧会協会としんぶん赤旗さんの間ではですね、ま、ご相談をされてると聞いておりますので、ま、そういったあの取材実績等をお示しいただく中で、えー、ま、適切な判断がなされるものという風に承知しております。

◆たつみコータロー議員/つまりね、私がなぜこれをあえて問うてるかと言いますとね、我が党は愛知万博実績ありますよ。だけど我が党以外の、例えば政党機関紙、あるいは2005年の愛知万博以降に発刊されたメディア、それは当然愛知万博の実績なんてないわけですよ。「愛知万博」という風に限定をされてしまうと、そういうメディアは排除されてしまうという風に思うんですよね。今、局長のほうからあった説明で言うと、今回赤旗とのやり取りで愛知万博ということになっていますけれども、ま、もちろんそれ以外のメディア、その他の4番に属するようなメディアで、特に愛知万博にこだわってということではないと。そのメディアの活動実績、それは万博以外でも、これが示せられれば、これはパーマネント、通期証、含めて認める方向、ま、あの、ということでよろしいですか。

(→茂木・経済産業省・商務情報政策局首席国際博覧会統括調整官)あのメディアガイドラインにございます通り、所定の証明書等をという風になっておりますので、これは実質的な活動実績等とお示していただいて、それに基づいて協会が判断するということです。(たつみコータロー議員/万博以外でもいいってことやね)、万博以外も含めてという風に理解してよろしいかと思います。

◆たつみコータロー議員/これあの重要な答弁だと思います。

で、同時にもう一点だけ確認したいのは、やり取りのメールの中では、「AD証のコピー出してくれ」と。「愛知万博の時の」。こういう風にあるんですけれども、活動実績ということで言うと、ま、もちろんありますよ。AD証の、それ20年前ですからね。20年前のAD証、そのまま持ってるっていう話にそれは全てならないわけで、AD証の発行のコピーでなくてもいいと、活動実績ってのはつまり、その中で当時発行されたことが分かる取材内容、記事ですよね、それが提出されれば、これパーマネント、通期証も認めていくという、ま、そういう認識でよろしいか、確認したいと思います。

(→茂木・経済産業省・商務情報政策局首席国際博覧会統括調整官)あの、ご指摘の点につきましては、今あの、博覧会協会としんぶん赤旗さんでご相談をされてるという風に承知をしております。あの4月10日のしんぶん赤旗電子版を読みますとですね、その中では、えー、これ、「赤旗は愛知万博にも万博協会からの記者が発行されてる」と明確にお書きいただいてるので、ま、何かあるんじゃないかということでそういう話をされてるんではないかと推測をいたしますが、いずれにせよ、あのこれはあの何らかのその実績をお示しいただくという形で、やっていくということだという、(たつみコータロー議員/AD証のコピーに限らないね)、AD証のコピーに限らずですね。はい。

◆たつみコータロー議員/分かりました。ま、これ認めるっちゅうことになりますね。これね。通期証ね、赤旗ね。ああ、どうぞ。

(→茂木・経済産業省・商務情報政策局首席国際博覧会統括調整官)あの通期かワンデーかということにつきましては、これは取材計画をお出しただきまして、その取材計画に基づきまして、判断をするということでございますので、そういう風にご理解をいただけたらというふうに存じます。

◆たつみコータロー議員/はい、あのワンデーていうのは通期計画において、ま、だいたい1ヶ月以内の取材しますっていう人に対してはワンデーが発行される。それ以上になると通期証が発行されるというのがメディアガイドラインの趣旨だと思いますので、ま、そういう取材計画、長期の取材計画となれば、通期証が発行されるということが確認されましたので、えー、早く発行していただきたいという風に思っております。

大臣、ま、ようやくここまでたどり着きましたね。これ何回やりましたかね本当にね。5回、5回6回、5回ぐらいですかね、もうようやくですよ。そらね、赤旗は、経産省の記者会見だって行ってんですよ。省庁のね、記者会見だって行ってんですからね、ここで本当に不当に制限する、ま、もちろん赤旗だけじゃなくてフリーランスも含めてね、取材を不当に制限するってことはあってはならないということを、改めて言っておきたいという風に思っております。

さ、続けてその上でですね、ちょっと懸念がいくつか出てきておりますので、経産省に重ねて確認をしたいと思います。メタンガスの問題なんですけれどもね。ま、4月6日、テストランの時に爆発濃度以上ですね、の、メタンガスが検知をされて、ま、大騒ぎになったわけなんですけれども。始まって以降も、この5vol%、爆発濃度を超えた日があったのではないかという風に思うんですけれども、これはイエスかノーかでお答えいただければと思います。

(→茂木・経済産業省・商務情報政策局首席国際博覧会統括調整官)お答え申し上げます。まずあの会場の中で、建物、それから園路ですね、こちらについてはこれまで博覧会協会が設定してる基準値でございますが、1.5vol%以上の濃度は計測されておりません。

それから屋外の地下ピット、ま、マンホールという風に委員もおっしゃっておりますが、これはグリーンワールドエリアというエリアにおきましては、基準値以上の濃度を計測した箇所があったという風に聞いております。そのうち5vol%以上が検出された箇所もあったという風に聞いております。ただしこれらの箇所については、ま、蓋を開放するということで速やかに0%までなっていることを確認しておりまして、また、こういった箇所についてはですね、順次、グレーチング蓋という、あの網々の蓋なんですが、こういう形に取り替えることによって、常時換気ができるような形で措置をしております。ま、博覧会協会において、今後も継続的にモニタリングを行ってまいりたいという風に考えています。

◆たつみコータロー議員/はい、網目格子状のね、グレーチングに変えてるってことなんですけどね、それは5vol%、そもそも計測されることそのものが重大問題なんですよ。引火すれば爆発濃度ですからね。で、蓋を開ければ0になって、それは当たり前なんです。蓋を閉めてるところに5vol%以上になると引火してしまうってことなんですよね。それ以降はグレーチングにしてるということですけど、そもそもそういうガスが出てるということが大問題ということでありますし。それともう一点の問題はね、あ、これどこの地点かっていうのをちょっと明らかにしてほしいんですよ。1.5vol以上にしろ5vol%にしろ。これ明らかにすることできますでしょうか。どうですか。

(→茂木・経済産業省・商務情報政策局首席国際博覧会統括調整官)まずあの、どの場所で、そういう数字が出たのかということは、私自身は詳細の場所はまだ承知をしておりません。それからえっと、そういった情報をどう出していくのかということについては、これあの個々の情報をですね、この場所でこうだっていうのを一つ一つ出し始めますと、逆に、ま、ある意味そういったところにですね、ま、いたずらを誘発するとか、そういったことはありますので、えー情報の出し方についてはですね、よく検討させていただきたいという風に存じます。いずれにせよ、その日の計測結果が、安全基準以下であれば、これは全体として安全にご来場いただける旨をですね、朝夕ですね、公表させていただいております。(たつみコータロー議員/ふふ笑)

◆たつみコータロー議員/あの1日3回とか、朝の、ね、計測すると言っても、朝測ったものが昼には上がってるわけですよ。そもそも危険なんですよね。で、元々はね、「毎日公表する」って言ってたんですよ。公表することを検討するってことを、去年の段階では言ってたわけですけれども、で、実際に2ヶ月に1ぺん、毎日の計測ちゅうのは出してたわけなんですよね。それをぴたりと止めてしまったということになってるわけで、それは一体何のための計測なのかと言わなければならないと思います。本当に安全やというのであれば、全て隠さずにデータを公表して、協会が責任持って安全だと、ま、そういうことを公表するべきだという風に思っております。

もう一点確認したいのは喫煙所についてなんですね。今あの喫煙所はですね、東ゲート、ま、いわゆる会場の外なんですよね。これに設置をされておりますけれども、非常に、中に一旦入ってしまうと、そこまで行くのに時間がかかるということで、この会場内で喫煙してるということが多数目撃をされております。で、会場内っていうのは禁煙、これ大原則なんですよね。命、ね、大事だという万博ですから、これ禁煙なんですけれども、遠いもんですから、ルールを破って中で喫煙する人が出てくるということで、万博協会は先日の記者会見などでもですね、西ゲートのほうに喫煙所を設けようじゃないかということを検討してるということを言っております。で、西ゲートというのは、夢洲1区ですから、爆発事故が起きてるところですから、メタンガスがシューシューシューシュー出てる、多量、出てるところですからね、これね、こんなところに喫煙所を設ける、命吹っ飛ばすきかと、私は思うんですよね。これはね、私はやるべきじゃないと思うんです。いかがですか。

(→茂木・経済産業省・商務情報政策局首席国際博覧会統括調整官)あの委員がご指摘になったような、あの報道も含めて出ていること、私どもも承知をしております。で、喫煙所の設置については、今、博覧会協会で検討を行っています。具体的な場所はまだ決まっておりません。で、会場内の喫煙対策の一環として、ま、西ゲートに近いほうということで検討はしておりますけれども、具体的な場所はまだ決まっておりませんので、ま、安全管理をしっかりした上でですね、そうした検討を進めていくものという風に承知をしてます。(たつみコータロー議員/いや、ふふふ笑)

◆たつみコータロー議員/あの西ゲートっていうのは、夢洲1区なんですよ。はい。

(→茂木・経済産業省・商務情報政策局首席国際博覧会統括調整官)あの、西ゲートは、西ゲートそのものは1区なんですけれども、西ゲートエリアということですので、もう少し広い範囲で、どういった場所に喫煙所が設置できるのかも含めて、検討をしてまいるということでございます。

◆たつみコータロー議員/あのそのエリアで、1区じゃないエリアでということなんかも知れませんけれども、これね、もちろんメタンガスっていうのは1区が一番出てるわけですけど、あの会場全体にメタンガスっていうのは出てますのでね、これはよくよく検討して、やめなければならないということを改めて言っておきたいという風に思います。

2025年5月9日【衆院・経済産業委】大阪万博での「赤旗排除」問題、メタンガス対策について

(更新日:2025年05月09日)