◆堀川あきこ議員/日本共産党の堀川あきこです。北陸新幹線の延伸計画についてお聞きをしていきたいと思います。先日3月25日に京都市内で自治体向けの説明会が開催をされました。非公開での開催ということでしたが、その後28日、ルート上にある南丹市の市議会では「着工を認めない」という決議が全会一致であがっています。「自然環境、景観破壊の恐れ、地下水への影響、巨額の地元負担金への懸念など、実に多くの重要な問題を孕んだルートであると考える」とした上で、「地域住民及び本市議会の一定の理解を得られるまで、本市内の工事着手は認めない」という内容です。この25日の説明会に参加をしていた南丹市の西村市長は「概略を聞いただけで『影響が何%』などと言われても分からない」と。で、京都市の松井市長は、京都市から「4つの懸念」ということで、トンネル工事による地下水への影響などを、4つの懸念が示されていたわけなんですが、「それが払拭されたとは思わない」というふうに述べたということが京都新聞で報じられております。
で、そこで、国交省、鉄道運輸機構の説明が妥当なのかを調べるために、追加資料を要求したんですけれども、その提供が「困難だ」というふうな回答でした。で、私が求めた資料は一つはですね、東西地下水位観測業務委託・その8・観測業務、その1~その8、総合解析報告書、これ地下鉄東西線工事の地下水への影響に関する資料です。で、この「提供困難」だという理由を、国交省は「京都市作成の資料なので情報提供の可否について、国交省が最終判断を行うのは困難だ」と、「京都市に問い合わせて欲しい」ということだったんですね。で、そこで私の事務所のほうで京都市に問い合わせをしたところ、「鉄道運輸機構から入手してもらって結構」というふうに確認をしています。これ国交省はなぜ資料提供できないのでしょうか。
(→五十嵐・鉄道局長)お答えいたします。先生の事務所との議論のやり取りの中で、今、先生からご指摘がありましたデータ、資料、報告書の提出ということはございましたが、鉄運機構及び鉄道局が入手しておりますのは、この報告書の一部だけでございまして、現に頂いておりますのは。先生の事務所から頂いてるご要請は「全体を提出せよ」というご指示でございましたので、現に全体を持っていない鉄道局から出すことについて判断することはできないことから、先生、先ほどご紹介されたように、鉄道局として情報提供の関与について最終的な判断、文書作成者じゃない我々は判断できないという理由で、提出できない旨を、昨日ご連絡したところでございます。以上でございます。
◆堀川あきこ議員/一部のみ、この資料のことですよね。しかし、この資料とそれ以外の資料に基づいて、国交省ある結論を出されていると思うんです。で、そのこと後ほど質問したいというふうに思うんですけれども、このなぜその結論を出したのかということの資料をですね、開示できないというのはあまりにもおかしいんじゃないかというふうに思います。
で、もう一つ、提供が困難だとされた資料が、ボーリング調査に関する資料です。で、この資料は、独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律、これにおける「法人文書」に該当し、開示請求があれば鉄道運輸機構は開示の義務があるはずです。これなぜ提供が困難なのでしょうか。
(→中野・国土交通大臣)お答え申し上げます。北陸新幹線(敦賀~新大阪間)につきましては、鉄道運輸機構におきまして、令和5年度より北陸新幹線事業推進調査の一環として、敦賀~新大阪間の全線でボーリング調査等を実施をしております。で、その上で、鉄道運輸機構においてボーリング調査で得られた地質のデータも活用し、地下水への影響についての分析や、駅施設の概略設計などの検討を進めておりまして、その検討結果について沿線の自治体に情報提供をするとともに、公表をしているところでございます。
で、他方、ルートの公表前に行われるボーリングの調査につきましては、整備新幹線の他の線区におきましても、事業の円滑な遂行に支障を及ぼすことなどを考慮して、ルートを公表する前の段階では公表をしていないものでございます。また、公表するには地権者の同意も必要と考えております。従って、現時点ではこの公表については、慎重に検討すべきと考えております。
◆堀川あきこ議員/はい、「提出できない」として、やり取りの中でですね、「工事実施計画の認可前である」ということが仰っておられました。ただこのボーリング調査は、通常、工事実施計画の認可が下りてからやるべきもののはずが、その認可前にやるというルール違反をしておいて、資料を求めたら「認可前だから提出できない」というふうなこと仰ってるんですね。これあまりにもご都合主義じゃないかというふうに思うんです。で、委員長、お諮りお願いしたいんですけれども、この東西地下水位観測業務委託、観測業務総合解析報告書と、ボーリング調査の詳細な結果に関する資料を、当委員会に提出を求めたいと思います。取り計らいをお願いいたします。(委員長/理事会で協議いたします)
はい、よろしくお願いします。続いてですね、京都市営地下鉄東財線の工事による井戸補償の件と地下水への影響に関して質問をいたします。資料2についてご説明をしたいと思うんですけれども、これは25日の京都市内の説明会で使用された資料ですが、京都の地下水の水量と水質への影響として、京都市営地下鉄東西線の施工事例が示されています。で、四角の囲みの中の3つ目の丸のところで、二条駅~太秦天神川駅間のシールド工事区間について「周辺井戸の影響はほとんどなく補償件数は0であった」というふうにされています。しかし我が党の市会議員団が、改めて京都市に求めた資料によると、二条駅~御陵駅間の工事で井戸の補償件数が290箇所にも及ぶということが分かりました。で、その数字をですね、駅区間ごとに資料に記載をしています。で、二条~太秦天神川駅間の井戸の補償件数は確かに0なんですけれども、二条駅よりも東の路線工事では相当数の井戸の補償があったということ、これ当然説明されるべきだと思うんですが、この井戸の補償について、国交省、確認していたのでしょうか。確認していたのであれば、なぜその記述がここにないのでしょうか。お答えください。
(→五十嵐・鉄道局長)お答えをいたします。委員からご指摘がありました井戸補償が発生した地下鉄東西線の蹴上駅~二条駅間の工事につきましては、京都市交通局作成の「京都市高速鉄道東西線建設小史」によれば、工区ごとにシールドトンネル工法、または開削トンネル工法のいずれかの工法が採用されており、2つの工法が併用されている区間でございます。合わせて、京都市交通局に提供を受けた施工時の地下水変動を示す資料から、蹴上駅~二条駅間において、開削区間を中心とした地下水位の変動が見受けられる一方、シールドトンネル区間を中心とした変動は見受けられないことから、シールドトンネル区間の地下水位の低下は隣接する開削区間の影響が及んだことによるものと考えております。また、同建設小史におきましては、京都市営地下鉄東西線の工事のうち、二条駅~太秦天神川駅間の工事については、シールドトンネル工法が採用され、補償件数は0であったという記載がされているところでございます。これを用いました説明会では、括弧書きでですね、建設小史に書いてる文言として出したものでございます。
それから先生ご指摘ありました井戸の補償件数、それから、につきまして、私ども報道では承知しておりますが、報道出た後も、京都市交のほうに確認を求めておりますが、現時点で京都市交からのご協力が得られてないもんですから、私どもで、この数字等が正しいかどうかの確認は現状できておりません。以上でございます。
◆堀川あきこ議員/京都市交通局が出している資料です。きちんと確認をお願いいたします。で、開削区間の地下水位低下の影響が、シールド区間にも及んだというふうに結論付けたいんだと思いますけれども、それ京都市も同じ結論なのでしょうか。
(→五十嵐・鉄道局長)本件につきまして、京都市と突っ込んだご議論をしたことがございませんので、現状で京都市がそのような認識であるかどうかはお答えをできません。
◆堀川あきこ議員/京都市は地下鉄東西線の工事による地下水の低下について、これ検証がなされていないので、はっきりした結論持っていないはずなんですね。で、資料の2つ目の丸について、このことについて、先ほど答弁があった中身について、妥当かどうかを確かめるために、私は資料要求をしたわけですが、それをまともな理由なく拒否をされました。きちんとした情報開示せずに、国交省の出した結論だけ信じろというのは、あまりにも横暴だと言わなければなりません。自分たちにとって都合のいい情報は出して、都合の悪い情報は隠すという誹りは免れないというふうに思います。その姿勢を根本的に改めるべき。で、引き続きこの問題は取り上げていくことを予告しまして、質問を終わります。
2025年4月2日【衆院国土交通委】北陸新幹線(敦賀―新大阪)延伸計画の問題点について
(更新日:2025年04月02日)