全ての学校トイレに生理用品配備を/万博への校外学習はやめよ(2025年3月7日/予算特別委・教育委員会・くらた共子議員の質疑文字起こし)

◆くらた議員(共産)生理用ナプキンをトイレ配備する課題についてですが、令和5年9月時点の配備実績は、小学校で21校、中学校10校、義務教育学校1校、高校2校の計34校であります。で、これまでに「一層充実を図っていきたい」ともご答弁されてきましたけれども、今年度の進捗と来年度の計画はどのようになっているか、いかがでしょうか。

(→清水・体育健康教育室長)学校における生理用品の配布・常備等についてでございますけれども、各学校におきましてはですね、従前から生理用品を保健室に常備しまして、困りのある児童・生徒への相談・指導、実施してきてまいりました。で、令和3年度以降はですね、「生理の貧困」への対策というような考え方も含めてですね、文化市民局の事業も活用いたしまして、各校への生理用品の配備を拡充してまいりました。で、各校におきましては、衛生面、あるいはその校内管理面等についてですね、校内の体制等も考慮の上で、保健室での対応、あるいはトイレ等の配備等についてご判断をいただいておりまして、この間トイレに配備する学校も増加してきております。

今ご紹介ありましたように、令和5年度の9月段階では計34校でありましたが、令和6年度の9月時点の、1年後の、今年度の調査ではですね、小学34校、中学校15校、義務教育学校2校、高等学校4校の計55校に設置が広がっておりまして、そういう意味では徐々に広がりを見せているという状況かと思ってます。引き続き各学校の情報なんかも共有いたしまして、こういったことについては、後押ししていきたいと思っております。以上でございます。

◆くらた議員(共産)はい、一定の前進を図られているということは評価したいと思います。そして確認したいんですけれども、その費用は、つまり令和7年度ですね、トイレ等への生理用ナプキンの配備をするという予算は、これ教育委員会の予算で措置をするということかということの確認と、そして拡充を図っていただいてるわけですけれども、全校に配備するという方針を持たれないのでしょうか。いかがですか。

(→清水・体育健康教育室長)生理用品に関する予算、それから今後の計画等でございますけれども、教教育委員会としての追加の予算計上と言いますか、来年度の計上を行っておりません。で、現時点では教育委員会の在庫分と言いますか、確保してる分、他局から頂いた分も含めてですね、それを配備する、あるいはすでに学校のほうで用意していただいてる分の活用という形で、来年度はそういった形でスタートになろうかと思っております。

で、今後につきましては、その全校に拡充すべきかどうかという点も含めてですね、引き続き各学校の実状も色々お聞きしながらですね、研究と言いますか、それは続けてまいりたいと考えております。以上でございます。

◆くらた議員(共産)はい、なぜそれを聞くかということなんですけどね、ちょうど1年前のこの予算委員会で私が質問をさせていただいた際に、その当時は防災危機管理室が備蓄をしている分の、10年ごとに更新をしなきゃいけないということで、それを払い下げると、払い下げるのであれば活用すべきだという議論の中で、文化市民局のこれは事業の活用ということをベースに、それならば教育委員会としてもぜひですね、これ活用されたいと、ま、こういう議論の中で対応いただいてきたというふうに思います。

しかし、今のご答弁でいくと、まだ残ってるんだというようなことかと思うんですが、私ね、積極的にね、これやっぱり進めるために、やはりまずは全校でこれを広げ実施するっていう方針が必要だというふうに思います。なぜなら教育委員会がですね、いろんな角度でこれ進捗を、モデル、実施をされてきましたが、西京高校の実践事例ではですね、これを生徒たちが自由に生理用ナプキンを活用できる状況を作られたことにより、「生理によって下着や衣服を汚すことが少なくなった」と、この評価が示されておりますが、これ極めて大事な成果です。これ以外に、子どもたちの声を、どのような声があるのか、そのことをどう受け止めておられるか、これ聞かせていただけるでしょうか。どうですか。

(→清水・体育健康教育室長)まず現在の教育委員会の備蓄の件ですけれども、先生からご紹介と言いますかご示唆ありました防災関連の備蓄分の活用も含めてですね、利用はさせていただいておりますので、引き続きそれは有効に利用してまいりたいと思っております。

で、今お話した西京の例は、ディスペンサーの例かと思うんですけども、それにつきましては、私どものほうとしても今ご紹介ありましたような感想も含めましてですね、非常に好評であるというのは認識しております。ただ、全校実施っていう点につきましてはですね、先ほど冒頭にも答弁いたしましたように、各校では様々な校内事情に含めてですね、各校において今現在判断してやっておられる状況もございますので、それは十分に勘案した上で、今後の方策については研究してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

◆くらた議員(共産)はい、あのね、生理用ナプキンというものが、人間の生理に対応する社会的必需品であることは、これ概ね認知されているとは思うんですけれども、性差と人権を結びつけた社会的なシステム、これが遅れているっていうことが残念なことに我が国の実態だと思うんですね。やっぱり今求められているのは、どこの学校に通っても安心して生理の手当てができるようにすると、このことはね、私、教育的価値として極めて重要だと思います。未来を担う子どもたちに、より自分たちが主体的に豊かな人間社会を作ると、この示唆をも私は与えることになると考えます。ぜひですね、全校実施へ教育的な視点で、私は教育委員会が推進を図られるということが必要だということを求めておきます。

続きまして、次の質問に入りたいと思うんですが、大阪・関西万博への引率についてです。様々な課題を抱えつつですね、4月4日~6日にテストランが予定されているとの報道がございました。これは大阪府が府民を対象に参加者を公募しているというふうに見受けますけれども、本市の校外学習等との関係はあるのでしょうか。いかがですか。

(→福地・担当部長)関西万博で学校の校外学習で実施する学校と4月に実施されますテストランとの関係でございますけども、このテストラン、本格開会に先だってのいろんな運営のシステムを確認される場ということですけども、学校が校外学習で実施するという時の下見、見学ですね、を、この機会、同時にやっていただけるということで、4月5日・6日がその対象になってます。で、これにつきまして、京都の学校の中でも、この4月と5月に実施する学校を対象に、このテストランの際の見学が可能ということを聞いておりますので、本市といたしましても、学校のほうに通知を提出をしたという状況でございます。以上でございます。

◆くらた議員(共産)はい、ではこのテストランは、いわゆる下見、下見の機会と、いうことになるかと思います。当然この下見もなくですね、これは引率なんてとても不可能なことだと思われますが、本市内でこのテストランに参加をされる学校数はいくらあるんでしょうか。

(→福地・担当部長)参加する学校数まではちょっとまだこちらでは把握はできてないんですけども、この4月5月の実施のこの対象になるのは17校ございます。以上でございます。

◆くらた議員(共産)はい17校ということですね。それは小・中・高の分類でお答えいただけますか。

(→福地・担当部長)すいません、小学校が約11校、それから中学校が2校、高校が4校で・・・はい。

◆くらた議員(共産)はい、分かりました。我が党議員団はですね、これまでにこの大阪・関西万博、様々な問題があるということで、これ自体の、急いでこれ開催する必要はないということで、中止を求め、及び今年1月には、校外学習先としてこの大阪・関西万博を強制するということはやめるよう、また、大阪・関西万博会場における安全性が明らかになっていない現状において、京都市立の学校の校外学習、修学旅行等の行先として、この選択は見合わせるよう、このことを各学校に徹底されるよう申し入れを行ってきました。そこで伺いますが、現時点で避難経路、上下水道の整備、衛生、熱中症対策など、会場の安全確保や、また、会場までの交通経路等の安全の確認状況というのは確認されているのかどうか。また、市内各学校の判断状況ですね、先ほどはテストランに関わって伺いましたが、学校が参加・不参加をどう判断されているか、この判断状況はいかがでしょうか。

(→福地・担当部長)まず運営全般にかかる安全確保ということでございますけど、もちろん関西万博、学校の校外学習のためだけではなくて、国内はもとより世界から多くの方がお越しになられます。その上で、安心安全な開催をされるということにつきましては、主催者におきまして責任を持って取り組まれてるというふうに認識してますし、我々教育委員会だけではなくて京都市総体、また、関西広域連合を通じまして、様々要望も出しながら、そういったものが確保されるようにこれまでも取り組んできたところでございますし、今まさにそういったことがしっかりと最終確認の段階に入ってるというふうに認識をしております。

その上で市立学校の現時点での希望校、参加校ですけども、万博協会のホームページに直接申し込むことになっておりますので、どこまでいっても正確な数字はないんですけれども、一応希望した学校の中で今教育委員会のほうに報告が上がってきてるのは27校ございます。で、この27校のうち4月5月の実施校が先ほど申し上げた17校ということでございます。以上でございます。

◆くらた議員(共産)はい、何をおいてもですね、やっぱり子どもの安全が大事です。大阪・関西万博は一般的な万博見学ではくくれない問題性があります。教育的観点からも慎重な判断が必要であることを重ねて申し述べて終わります。以上です。

2025年3月7日【予算特別委】教育委員会/学校トイレに生理用品設置を、大阪万博への校外学習やめよ

(更新日:2025年03月07日)