コンクリート製の滑り台の存続を(2025年3月4日/予算特別委・建設局・やまね)

◆やまね/どうぞよろしくお願いいたします。私からは公園の充実について今日はお聞きしたいと思います。で、もう常々、私たちも京都市にはですね、子どもたちの遊ぶ場所が本当に少ないということをご意見をたくさん市民の方から頂いてきてるわけですけれども。「緑化推進」の中に含まれる「こどもまんなか公園魅力アッププロジェクト」は前年度8億6400万円から13億8200万円へと充実されていますけれども、その中身がですね、❝こどもまんなか❞にふさわしいものになっているかということで、市民の方からも声をいただいております。

で、今日はですね、まずお聞きしたいのは、遊具の更新に関わってですね、滑り台が今までのコンクリート製のものからステンレス製のものにどんどん置き換えられていってるという問題についてなんですけれども。ある公園の滑り台には、「やけどにちゅうい ひざしのつよいときは すべりめんが あつくなるばあいがあります」というシールが貼ってありました。それでこれ、当然滑り台は小さなお子さんが遊ぶ場合が多いと思いますので心配なわけですが。まず確認したいのはですね、この注意喚起のシールは京都市が貼っているものなのかということと、それからもう一つ、これまで実際に火傷した事例などがですね、医療機関やあるいは市民の方から報告が寄せられてるということがあるのかどうか。この点いかがでしょうか。

(→永田・みどり政策推進室長)はい、滑り台に関する注意喚起のシールについてでございますが、こちらは京都市のほうで貼っているものでございます。それから、火傷等の怪我についての通報でございますけども、こちらのほう、土木みどり事務所のほうでお受けしたことはございません。以上です。

◆やまね/はいわかりました。それから、報道によりますと、サーモカメラで測定するとですね、滑り台の表面温度が猛暑の日には70℃以上になるというような記事もありまして、これステンレス製の滑り台がですね、最高で何℃くらいになるのかっていうことを、京都市として現場で計測したことはあるんでしょうか。

(→永田・みどり政策推進室長)滑り台の表面温度の計測につきましては、東京都がホームページで70℃以上になることもあるというふうに公表してございまして、本市としては計測してはございません。

◆やまね/はい。それでこれもですね、報道の中で皮膚科のお医者さんの方ですね、コメントを載せておられまして、「滑り台、アスレチックなどの公園遊具は、気温30℃の時に約60°C、気温40°Cの時に約70°Cになると言われている」と。で、「夏場は半袖半ズボンが多いので熱い部分に触れてしまう危険がある」「どうしても子どもは皮膚が薄いので大人に比べると熱に弱い面がある」と。「体表面積も小さいので火傷が重症化しやすい」「火傷が重症化すると細菌感染を引き起こしたり傷跡として色が残ったりする場合がある」などと語られております。で、昨年2月の京都新聞記事なんですけれども、京都市が「2021年度に、更新時期を迎えた滑り台をステンレス製に換える方針を決定した」と。で、「21年度に50基、22年度に30基、23年度も60基をステンレス製に更新する」という中身が書かれてあったんですが。そこでちょっと確認したいんですけれども、実際にこの2021年度~23年度に、ステンレス製の滑り台にですね、何基置き換わったのかということと、それから24年度と新年度は、予算ベースで見た場合に何基ほどそういう更新が予定されているのか。この点はいかがでしょうか。

(→永田・みどり政策推進室長)はい、ステンレス製滑り台への更新の基数についてのご質問かと思います。令和3年度に54基、それから令和4年度は34基、それから令和5年度は51基という実績でございます。また、今年度につきましては108基が更新の予定となってございます。来年度予算には16基を計上してございます。以上です。

◆やまね/はいわかりました。それで、それとも関連するんですけども、現在その京都市内の公園にある滑り台というのが全部で何基ほどあってですね、で、そのうちコンクリート製の滑り台がいくつ残っているのか。そのうち更新が必要なものがいくつあるのかですね。この点は分かるでしょうか。

(→永田・みどり政策推進室長)はい、滑り台につきましては、全市で約600基ほどございます。で、そのうち、現在ステンレスに置き換わってるものは約150基となってございます。残りの450基のうち大半はコンクリート製の人研ぎ製、人造石研ぎ製でございます。以上です。

◆やまね/えっと残りの450ほどが大半がコンクリート製というようなことなんですけれども、その450っていうのは、かなり、どれもが更新が必要なものなのかですね。最近できたものもあるのか。この点はいかがですか。

(→永田・みどり政策推進室長)これまでですね、標準的に採用してきた滑り台、今こ紹介いただきましたコンクリート製の人造石研ぎ仕上げ、こちらにつきましては流通が限られるということで、令和3年9月以降ですね、ステンレスに置き換えれてるということで、それ以前のものは大半が人造石研ぎ製ということになってございます。なお、緊急で補修が必要なもの、例えばもう使用停止になってるようなもの等は速やかに補修のほうさせていただいておりますが、そうでないものにつきましては、順次点検の上ですね、順番をつけてですね、補修をしている、こういった状況でございます。

◆やまね/はい、今コンクリート製の滑り台がステンレス製に置き換わっていっている、その背景も少しお話いただいたと思うんですけども、この改めてちょっとお聞きしたいんですけども、このステンレス製に変更していく理由ですよね。今少し触れていただいたんですけども、それは流通量が非常に少なくなってしまっている、つまり関わる業者さんが今不足しているということなのかですね。で、あるいは、私ちょっと思ったのは、門川市政時代の「行財政改革計画」の中でとにかくコストダウンだというような話があってそういう話になったのか。これ改めていかがでしょうか。

(→永田・みどり政策推進室長)はい、先の繰り返しになりますが、流通量が限られるということで、令和3年9月から標準をステンレス製に変えてるというところでございます。

◆やまね/はいわかりました。それでこのコンクリート製の滑り台については、流通量が非常に限られてると。で、新聞記事なんか読みますと、「左官職人さんが非常に不足している」という話が載っておりまして、なるほどそういう事情があるのかと私も思ったわけなんですが。で、これはですね、そういう仕事ができる職人さんと言いますか、関係者の方が、本当にいなくなってしまったのか。いるにはいるんだけれども少ないっていうことなのかですね。ちょっとその点を教えていただきたいのと。

それから先ほどもありましたけれども、2020年度頃まではやはりコンクリート製で更新していたのかということですね。で、例えば2021年度以降でコンクリート製の滑り台を、例えば長持ちさせるためにちょっと修繕をしたりだとか、あるいはリニューアルなんかでちょっと新しくもう一度したりだとか、そういう事例は一つもないのかどうか。ちょっとこの辺り教えていただきたいと思うんですが。

(→永田・みどり政策推進室長)はい、まず左官職人さんのお話ですけども、非常に少なくなっているということで聞いております。府内での納品の設置の可能数ですね、これが年間5基程度というふうに業界さんからはお聞きしているところでございます。なおですね、コンクリート製の更新、人造石研ぎでの補修の実績はございます。

◆やまね/はい、府内で年間5基程度と。非常に確かに少ない数字だなと思いましたけど、補修の実績はあるということでありましたが、これは具体的に何箇所ほどなのか。あるいは場所とかはお答えいただけますか。

(→永田・みどり政策推進室長)申し訳ございません。今ちょっと手持ちには持ってございません。

◆やまね/わかりました。そしたら補修をした場所ですね、コンクリート製の滑り台を補修・修繕した具体的な公園について、これは資料提出を後ほどお諮りいただきたいと思います。

それで私はですね、非常に今お話を聞いてても状況がよく分かったんですけれども、ただ、子どもたちにとってはですね、やはり火傷の危険があるステンレス製の滑り台よりはコンクリート製の滑り台のほうがいいのではないかなというふうに思いますし、実際に今お答えいだいたように修繕している事例があるということであれば、できるところはですね、できる限り長持ちさせていくと、で、そして確かに一度に先ほど30基50基100基というような数字がありましたので、一度に大量に更新するっていうことが確かに難しいなっていう話よく分かったんですけれども、時間がかかったとしてもですね、例えば住民の皆さんが「この公園の滑り台は何としてもコンクリート製のままでぜひ更新してほしいんだ」というような非常に要望の強い場合ですね、そういうところにはやはりコンクリート製の滑り台を設置していく、あるいは修繕をしていく、そういう対応ができないんだろうかと思ったわけですが、この点いかがでしょうか。

(→永田・みどり政策推進室長)はい、滑り台の高温になるっていうところなんですけども、全ての滑り台が一様に高温になるわけではないというふうに考えてございます。やっぱり設置の位置でありますとか、向きにつきましては我々のほうも設置する時に工夫はさせていただいております。例えば設置位置につきましては樹木が生い茂っているところについては日陰になるような場所、それから向きにつきましては滑り面が北側を向いてできる限り日光を浴びないような向き、こういった工夫をすることによってですね、ステンレスでも安全に、できる限り安全に使っていただけるような工夫はしているところでございます。

また、公園の利用者がどのような格好で公園を利用されるか、先ほども半袖半ズボンというお話もございましたが、肌が直接施設に触れるのかどうか、それから衣類越しで接触するか、こういった使用状況によってもやっぱり影響の程度は異なるのではないかなと、このように考えてございます。こういったことから我々といたしましては、注意喚起によって、安全に利用さしていただくのが望ましいかなと思ってございます。

このためですね、標準をステンレスから変更するていうことは予定は、今現在の時点ではございませんけども、例えば今言っていただいたたような声の大きい方がいらっしゃるから違うものにする、これはちょっと市としてはないのかなというふうに考えてるところでございますし、やはりその場所でありますとか、その状況に応じましてですね、地域の方とこれは遊具の更新におきましては相談をしながらやっているところでございますので、お声を聞きながら、例えば滑り台をじゃあ辞める代わりに違う遊具に入れるのか、こういったことも可能でございますし、どういったものを地域の方がご要望されるか、こういったことをしっかり聞きながら対応してまいりたい、このように考えてございます。以上です。

◆やまね/私も今おっしゃっていただいた、何かその強い何か権限を発言力持った人がいたら対応しろっていうことじゃなくてですね、今おっしゃっていただいたように地域の皆さんと話し合う中でね、やっぱりこの地域の皆さんは本当にこの滑り台ずっと大切にしてこられた、公園大切にしてこられたと、そういうご要望がある場合はぜひ考えていただきたいなという趣旨で申し上げましたので、ぜひ検討をいただきたいというふうに思います。

それでもう一つですね、これはちょっと話が変わりますけれども、伏見区の北堀公園の「せせらぎの道」が何年も前から水が枯れた状態になっている問題なんですけども。市民のみなさんのウォーキングスポットでもあり改善を求めてきまして、昨年の補正予算審議の際「水路に水を流すポンプが経年劣化により故障。市としてH28年度には停止を確認」「これまで修繕していなかったのは調整池が溢れた時に下水に排水するもう1つのポンプ修繕を優先して、公園利用者の安心安全優先して対応」されてきたということで、で、「今年度中に修繕が行われる見込み」ということでお聞きしてきましたけども。で、その後、ポンプは予定通り直していただいたとお聞きしたんですが、まだ水は流れていないということで、再びこの水が流れるのはだいたいいつ頃になりそうなのか、ちょっとこの辺りだけ教えていただきたんですがいかがでしょう。

(→永田・みどり政策推進室長)はい、伏見の北堀公園のポンプ施設の修繕についてかと思います。令和7年1月にポンプのほうの修理、修繕は完了してございます。今現在ですね、せせらぎ水路の浚渫の作業をやる準備をしているところでございまして、3月中には完了予定という予定でございます。以上です。

◆やまね/はいわかりました。ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。

それで公園の、この間ですね、色々維持管理の予算だとかリニューアルの予算だとか増やしていただいて非常に重要だと思っているんですけれども、伏見区内にですね、本当に非常に綺麗な状態に保っていただいてる児童公園がありまして。で、他の地域から車に乗って親子連れで来られる方もいるほどのところがあるんですけれども。で、公園愛護協力会で清掃に尽力いただいてる方からですね、お話伺う機会がありまして、非常にちょっと厳しいご意見もいだきました。「京都市のやり方では公園は綺麗にならない」というふうにおっしゃっておられたんです。で、どういうことかと言いますと、「市が自力でやるのは年2回の除草だとかトイレ清掃ぐらいで、愛護協力会には年数万円の補助だけだ」と。で、「報告で求めているのは月1回の清掃、年1回の除草」ということで、「これでは綺麗な状態は保てなくって、毎日必死で掃除して今綺麗にしてる」というようなお話がありまして、で、「本来ならもっと京都市自身が公園の日常管理に責任を持ってもらいたい」というお声であります。

それで公園維持管理の予算として、今回前年度17億7471万円から20億5980万円に増額となっておりますが、そのお金が増えただけじゃなくて、その事業としてですね、どうなるのかっていうのをちょっとお答えいただきたいんですけども。一つは除草の回数、それから二つ目に樹木の管理、それから三つ目にトイレの清掃ですね、こういう京都市自身が行っている仕事が充実していくのかどうかということと。それから四つ目に愛護協力会への補助金、これが増額というふうにはならないのかどうか。この点はいかがでしょう。

(→永田・みどり政策推進室長)はい、維持管理費の予算の内容についての部分でございます。まず除草につきましては、令和6年の5月市会で市長総括質疑でも当時の坂越市副市長からもご答弁申し上げておりますが、除草回数を1.5倍に増やすということで予算を付けていただきまして、来年度も同じ額を予定しているところでございます。

また、樹木につきましては今回の充実予算の中で樹木管理についてプラスアルファで付けていただいているところでございます。

また、トイレにつきましても、今回のこの公園維持管理、公園緑地維持管理費ですね、長帳にあります、その部分の中の増額の中の最も大きい部分はトイレ、公園トイレの洋式化というところでございまして、洋式化に伴いましてトイレの清掃費についても当然、洋式化したところは通常(和式)のところは3日に程度に1回のところを、洋式化したところにつきましては1日1回ということになりますので、その分も積んでいるところでございます。

それから愛護協力会さんへ向けた報奨金の話でございますけども、作業していただいてる面積に応じまして6つの区分に分けて2万円~7万円を交付してございます。また、必要となる物品といたしまして、竹箒、熊手、ちりとり、ゴミ袋、それから報奨金とは別にこういったものを本市から愛護協力会のほうには現物として提供させていただいてるところでございます。以上です。

◆やまね/愛護協力会の補助金についてはそのままということですよね。

(→永田・みどり政策推進室長)はい、現在のところ、現在の報奨金での活動で支障が出ているという認識はございません。

◆やまね/はいわかりました。今お答えいただいたように面積によって6つの区分にしていただいてるわけなんですけれども、その面積がちょっと足りないということで額がそこに至らないというところでご要望なんかも出ておりますので、ぜひ今後ですね、増額の検討だとか、あるいはさらにこう実態に見合ったような形での支給ができるような改善も検討いただきたいと思います。

で、もう一つですね、伏見区での公園整備に関わって、これは令和7年度、2025年度に予定されている「桃山東第2地区4号公園(509㎡)」についてなんですけど、これ補正予算の審議の時に頂いた議員団要求資料の中でですね「整備種別」としては「桃山東第2地区土地区画整備事業に伴う公園整備工事」とされてますので、つまり、区画整理によって生み出された土地であるのかなというふうに思うんですけど。で、そもそもこの桃山東の公園整備が決められた、先ほど別の方のところで「ワークショップ」なんかもされてるというお話あったんですけど、この公園整備が決められたのはいつか、ワークショップのようなことがここでも行われてるのかですね。それから「伏見西部第4地区8号公園(4449㎡)」、これについてもですね、いつ決められたのか、ワークショップなどは行われてるのか。この点を教えていただきたいと思います。

(→朝山・みどり政策推進室・事業促進担当部長)はい、まず桃山東第2区4号公園の関係なんですけど、令和元年度から2年かけまして、ワークショップのほうを2回、開催をさせていただいて、公園の整備計画案を取りまとめさせていただいております。また、伏見西部第4地区8号公園につきましても、同じように令和2年度のほうにワークショップを3回開催をさせていただいて、整備計画案を固めさせていただいてるというところになっております。以上でございます。

◆やまね/はいわかりました。そしたらもう一つだけお聞きしますけれども、このワークショップの時には、「東吉祥院公園の代替公園になる」というような話は説明されているんでしょうか。

(→朝山・みどり政策推進室・事業促進担当部長)えっと、ワークショップにつきましては、令和元年度と令和2年度ですんで、そういう話はさせていただいておりません。以上です。

◆やまね/はいわかりました。2023年11月末ですね、令和5年度に廃止手続きが行われた南区の東吉祥院公園ということですので、今のお話ありましたように、この2つの公園が代替公園とされてるんですけれども、しかしそれが決まった時には全然、そういう東吉祥院公園のための、代替公園のために作る公園ではなかったということがはっきりしたと思います。以上です。終わります。

◎さくらい主査/はい、先ほどやまね委員から要求のありましたコンクリート製滑り台の補修箇所、この資料については理事者提出できますか。

(→永田・みどり政策推進室長)過去何年に遡ってとかいう指定はございますでしょうか。それによってはちょっと、あまりにも古すぎるものはちょっとご提出ができかねますので、例えば直近…。(やまね/それでは個人資料として相談します)

◎さくらい主査/個人資料でよろしいですか。はいじゃあ個人資料でいいということでございますんで、個別にご相談ください。

2025年3月4日【予算特別委】都市計画局/コンクリート製の滑り台存続を

(更新日:2025年03月04日)