伏見区役所臨時駐車場の「砂ぼこり問題」解決を(2024年11月18日/文教はぐくみ委・文化市民局・やまね)

◆やまね/今日はですね、伏見区役所の臨時駐車場についてお聞きしたいんですけれども、昨年5月に京都新聞で報道がありまして、「伏見の一等地12年放置の『なぜ』」という記事です。「京都市伏見区にある旧伏見区役所の跡地が更地のまま長年活用されず、地元住民から『なぜ放置されているのか』と疑問の声が出ている」という中身なんですけれども。

現在は臨時駐車場として使われているわけですが、当該地はですね、「資産の有効活用」として「売却も含めた活用方法の検討を進める市有地一覧」のリストにも記載されております。財産区分は「公用」、登記面積は「1958㎡」。所管局は「伏見区役所」、所管課は「地域力推進室」ということで、つまり文化市民局の担当になっていると思います。

伏見区役所が北側に新設した総合庁舎に移転したのがH21(2009)年12月だと思うんですけれども、まず三点お聞きします。一つが、臨時駐車場の部分が「売却も含めた活用方法の検討を進める市有地一覧」のリストに加えられたのはいつの時点かということ。それから二つ目に、臨時駐車場として使い始めたのはいつからなのかということ。それから三つ目に、臨時駐車場の日常管理はどの部署がおこなっていて、日常管理の費用など予算計上はされてるのかどうか。この三点いかがでしょうか。

(→長谷川・地域自治推進室長)はい、三点お答えします。まずですね、その「活用のリスト」に掲載されたタイミングなんですけども、平成26年3月から、この記事にもございます「市民等提案制度」の対象として公表しております。

で、二点目のご質問なんですけども、平成22年9月から臨時駐車場として活用してるという状況でございます。

それと三点目なんですけども、日々の管理につきましては、先ほど地域力推進室とおっしゃいましたけど、これは伏見区役所の組織でございまして、伏見区役所の地域力推進室が日々の管理を行っております。で、予算措置なんですけれども、ここの管理費用については、除草費用程度が毎年かかっているだけでございますんで、特段の予算計上というものはされていないという状況でございます。

◆やまね/ありがとうございます。まず最初の、売却の関係のリストに加えられたのが平成26年ですかね、はい、ありがとうございます。分かりました。で、駐車場として使われ始めたのが平成22年の9月からということで。日々の予算計上は除草費用ぐらいだということでありました。

それでですね、この臨時駐車場の部分について、京都市として、あるいは文化市民局として、当該地を市民・住民のための公共施設というか、公共の使い方と言いますか、そういう活用の検討はこれまでされたのか。あるいは、地元要望を何らかの形で聞いていることはあるのかどうか。この点いかがでしょうか。

(→長谷川・地域自治推進室長)はい、当該敷地の有効活用つきましてはですね、民間事業者による活用も含めまして幅広く検討しているという状況でございます。また、地元からの要望については、特段そういう声は入っていないという状況でございます。

◆やまね/民間事業者含め幅広く検討ということなんですけれども、例えばこれまで何件か問い合わせというのは実際にあったんでしょうか。

(→長谷川・地域自治推進室長)はい、問い合わせについては、かなりの件数入ってございまして、この記事にも書いてありますけれども、実際問題として、伏見の来庁者用の駐車場としての位置付けというものが、要はその臨時駐車場でございますけれども、正規の駐車場に加えてこの部分もなければ路上に溢れたという、竣工当初のそういう状況ございますので、そういうところも踏まえて活用先を検討している、活用方法を検討しているという状況でございまして、その辺りにちょっと一般の市有地の活用と違う難しさがあるのかなというふうに認識をしております。

◆やまね/非常に重要なお答えだと思ってお聞きしました。一般の活用とはちょっと違って、やはり駐車場、臨時駐車場であるけれども、当初からここがなければどうしても車が溢れてしまうと。やはりそういう意味では駐車場としてのかなり利用、ずっと使ってこられたということもあるでしょうし、そこの現状ですかね、やはり駐車場として使っているという現状は大変大きい要素であるということでしょうか。ちょっともう一度確認したいんですが。

(→長谷川・地域自治推進室長)はい、伏見区役所の駐車場についてはですね、新庁舎を建てる時に大幅に台数を増やしたところなんですけれども、やはり「車で来庁できる」ということであれば、車で来られる方も増えるという状況もあったと思うんですけれども、そういう中でこの臨時駐車場は、実質的にはいま正規の駐車場と合わせて来庁者の足として重要な役割を果たしているものと認識をしております。

◆やまね/分かりました。それでですね、この間実は、近隣にお住まいの方から相談が寄せられておりまして、これまでも京都市に声は届いていると思うんですけれども、「臨時駐車場は舗装されていないので砂埃が大変だ」「雨の日は泥が流れてくる」「ベランダは砂埃だらけになる」「洗濯物を干せない」「喘息気味になった」という方もおられて、そこでちょっとお聞きしたいんですけれども、京都市として、伏見区役所の臨時駐車場から出る砂埃で、大変困っておられる住民さんがいることは認識されていると思うんですけれども、区役所から本庁に報告はいつの時点であったのかということをちょっと教えていただきたいのと、それから住民さんからはですね、「対策として砂利を入れているようだ」ということも伺ったんですけど、これまでどういう対応をされてきたのかも教えていただけますか。

(→長谷川・地域自治推進室長)はい、近隣の方からはですね、令和元年度にそういうお声がありまして、その際に駐車場、砕石舗装をすることで対応しているという経過がございます。それ以降ですね、同様の声が出てきてるということは区役所では把握をしてないと、いうふうに伺っております。

◆やまね/令和元年度ですかね、何度も何度もその時に言われたということでお話を伺っておりまして。で、そしたら砂利はその時にそういう対応されたということなんですかね。はい。

ただですね、一定そういう形で対応されているんですけれども、私も現地に行きましたけれども、ちょっと車が走ってちょっと風が吹けば、本当に砂がですね、舞い上がって、非常に、目に入るとか、咳き込むような状況があります。本当に。それで地元の方はですね、「伏見区役所には何度も改善を求めたが解決していない。『お金がない』と言われるだけだった」と言っておられました。で、未だこれがそのままになっているというのは、コスト面が理由ということなのかですね。で、臨時駐車場を囲っている白いパネルがあるんですけれども、あれは別に経費は何もかかっていない、京都市の持ち物なのか。その点はいかがでしょうか。

(→長谷川・地域自治推進室長)はい、囲いについては京都市の持ち物でございまして、経費はかかっておりません。

◆やまね/すみません、それで、未だに砂利が敷かれた程度で、砂埃が舞うっていう状況が改善されていない理由っていうのはやはりコストの問題が一番大きいということなのか、いかがでしょう。

(→長谷川・地域自治推進室長)はい、先ほど申し上げました令和元年度に砂利を舗装で、砕石舗装しておりますんで、ちょっとそれ以降、また状況が悪化してるということなのかなというふうに今理解をしてるんですけれども、施設管理の面としましては適切にそれは管理していく必要があるのかなというふうに思いますし、また区役所も連携しながら適切に施設管理上の対応していくべきものというふうに考えております。

◆やまね/「適切に管理することは必要」ということはお答えになられました。それでですね、砂利を敷いた場合にかかるコストと、あるいはもう舗装、アスファルトで舗装した場合のコストというのは、どれぐらいの差があるのかっていうのわかりますか。

(→長谷川・地域自治推進室長)これ令和元年度の費用なんですけれども、砕石舗装した際に、65万円かかったということでございます。で、今これちょっとネット上で、正式に見積もりを取ったわけではないんですけども、ネット上で拾った数字としましては、アスファルト舗装した場合には1000万~2000万必要というふうに、ホームページ上で算定したところではなっておるという状況でございます。

◆やまね/ちょっと私もネットで調べてみたんですけれども、そうするとですね、砂利の場合はだいたい平米単価が2000円~7000円ぐらいの数字で、2000㎡全部に敷くとなると400万~1400万っていう数字になるんですよね。で、アスファルト舗装の場合もだいたい3000円~8000円ぐらいで、そこまで変わらないのかなっていう印象を受けました。それでやはり砂利を敷いたとしても、アスファルトで舗装したとしても、コスト的にはそれほど変わらないのかなという印象を受けたんですけれども、やはり住民の方がこれ以上悩む、お困りになることがないように、で、先ほどお答えの中でですね、「ずっと臨時駐車場ではあったけれどもやはり正規の駐車場と合わせて非常に今重要な役割を果たしている」ということもありましたので、これきちっと舗装しておくべきじゃないかっていうふうに思ったんですけどいかがでしょうか。

(→長谷川・地域自治推進室長)はい、ご紹介いただいた単価については、令和元年度の単価と比べますとだいぶ割高の、砕石舗装の単価もそういう数字になっておりますんで、そのあたりちょっとどちらが正しいのかということについてはですね、現状の情勢も踏まえながら検討していく必要があるのかなというふうには思います。で、その費用対効果の面でですね、令和元年度に砕石舗装して、いま令和6年度ですんで、5年間は一応その砕石舗装の役割を果たしてきたのかなというふうにも考えられますし、そのあたりは費用対効果も見ながらですね、最善の策を講じていくということになろうかというふうに考えております。

◆やまね/ぜひ改善をですね、図っていただきたいと、改めてこれは求めておきたいと思うんですね。で、令和元年度にそういう声があってから「そういう話がない」ということなんですけれども、住民の皆さんからすればですね、何回言っても改善されないのでね、諦めに似たような気持ちもあるわけですね。逆に、京都市に言っても仕方がないのではないかというふうに思われてる、そのために声が届いていないということもある可能性もきちっと見ていただく必要があると思います。

で、地元の方はですね、この土地が売却を含めたリストに入っていることもご存知で、「だからなかなか京都市も対応しにくいのかなあ」ということもおっしゃってたんですけども、ただやはり、「それが売られて大きなマンションとかになったら非常に圧迫感もあるので心配だ」という声もありました。私たちもですね、やはり公共の、区役所の跡地ですから、共産党の会派としては、公共のための利用の仕方が一番大事だと思っておりますが、売却のリストに載せるということがそもそもおかしいと私たちは思っておりますが、それを置いておいても、やはり「洗濯物が干せない」「砂だらけになる」「喘息気味になった」という方も現状おられるわけで、こういう影響が出ていることについてはですね、何らかの改善が必要だと思いますので、ぜひとも検討いただきたいと思います。

地元の方からは「区役所建設後ずっと白いパネルで囲まれて景観も悪い」と。せっかく区役所が景観に配慮したデザインになっているのに「もったいない」というお話もありましたし、「区役所も商店街もあり駐車場としてのニーズは高いはず。これまでずっと駐車場として使われてきたのだから、全部アスファルトで舗装するか、有料駐車場にすべきじゃないか」という声もありました。「コストがかかるかもしれない」というお話あるんですけど、やはり昨年度88億円黒字が出て、一昨年度は77億円の黒字が出てですね、砂埃一つ解決できないというのはね、ちょっといかがなものかと思いますので、ぜひ考えていただきたいと思います。終わります。

2024年11月18日【文教はぐくみ委】文化市民局/一般質問「伏見区役所の臨時駐車場について」

(更新日:2024年11月18日)