旧塔南高校グラウンドは市民のスポーツ活動のために貸出を(2024年9月11日/文教はぐくみ委・文化市民局・やまね)

※自民・みちはた議員の関連質問

◆やまね/一般質問でやろうと思っていたが、久我橋東詰グラウンドについては今お話も出たのでここで聞いておいたほうが分かりやすいと思い質問させていただく。先ほどのお話では、水のついてしまった桂川緑地久我橋東詰公園のグラウンドを復旧するまでの代替措置、緊急避難的にということで、期間限定で旧塔南高校のグラウンドを貸し出されるということだが、これは第1グラウンドだけではなくて第2グラウンドもということでよかったか。

(→山口・市民スポーツ振興室長)はい、第1、第2グラウンドとも緊急避難的措置として、利用対象と想定している。

◆やまね/分かりました。この措置自身は、私たちも歓迎をしたいと思う。非常に大事な対応だと思う。同時に、この旧塔南高校のグラウンド、第1グラウンドは、元々スポーツのできる都市公園だっので、ならば復旧するまでの間だけではなくて、その後も貸出を継続すべきじゃないかと思う。というのも、我々の会派としては、給食センターをその土地に作ることには反対だが、しかし少なくとも、仮に作られるとしても、実際には今すぐでなくて、着工はまだ先の話だと思うので、それなら少なくともその間は、市民のスポーツ活動に貸し出せるように、文化市民局として教育委員会にぜひ働きかけていただきたいと思うが、いかがか。

(→山口・市民スポーツ振興室長)あくまでも久我橋東詰公園が復旧するまでの、利用停止期間中の緊急避難的措置として、教育委員会の協力を得て対応をするもの。長期間に渡る恒常的なスポーツでの利用は想定していない。

◆やまね/そういう意見があったということは伝えていただけるか。

(→山口・市民スポーツ振興室長)はい、お伝えはさせていただく。

◆やまね/それで、なぜ私がここにこだわっているかと言うと、久我橋東詰グラウンドについては、2018年10月10日の決算特別委員会で重要なやり取りがあった。当時、自民党の吉井あきら議員が、こんなふうに仰っている。「市民スポーツ振興計画で週1回以上運動をすると言うけれども、やれるところがない、そもそも少ない」と。「そこへ持ってきて、台風で水でどんといかれたり、学校が廃校になって使えなくなったら、試合もできない、練習もできない」ということを訴えられた。私も当時その場にいたのでよく覚えているが、やはり京都市にスポーツをする公園、できる場所がないということを非常に強く訴えておられた。それに対して文化市民局は、この久我橋東詰グラウンドについては「毎年のように災害復旧してる」「絶対的に施設の数が足りない」という点をあげて、「いわゆる代替地として今ある施設にこだわることなく、他にいい場所がないのかどうかを並行して常に模索している」と。「いいところがあれば今の機能を廃止してでも整備していくぐらいの思いは持っている」ということを答弁されている。それだけの決意というか、強い思いを持って、当時答弁されている。私はやはり京都市という都市特性を考えた場合、歴史都市でもあったり、あるいは海がないまちでもあるので、なかなか一定の広さを持った市有地を確保するのは本当に容易なことではないと思う。だから非常にこれは貴重な場所だと思うので、そもそもこの久我橋東詰グラウンドについて代替地を模索しているということであれば、やはり旧塔南高校のグラウンドについては、今回の緊急的避難措置ということだけではなくて、できる限り継続して市民の皆さんへ貸し出していただきたいと求めて終わる。

※自民・みちはた議員の質問「自然災害にかかるスポーツ施設の対応について」

◆みちはた議員(自民)/今回は自然災害にかかるスポーツ施設の対応についてお伺いしたい。この8月末、台風10号では国内各地でかなり被害があったと聞いている。これから本格的な台風シーズンを迎えるが、台風に加えて近年ではゲリラ豪雨や線状降水帯など、これまで経験したことないほどの大雨による被害も日常的に耳にするようになったが、そこでまず一点目お伺したいのが、本市のスポーツ施設では、これまでに台風や大雨など様々な自然災害により、どのような被害を受けたことがあるのか、その辺りを教えていただけるか。

(→山口・市民スポーツ振興室長)自然災害による本市のスポーツ施設の被害としては、過去には伏見区の横大路運動公園において、台風による樹木の倒木、フェンスの損傷があった。また、南区の久我橋東詰公園や伏見区の宇治川公園において、大雨や河川の増水による被害があった。今年度の被害の例だが、今年5月末の大雨の際には、久我橋東詰公園が浸水被害を受け、グラウンドに土砂が流入し、現在、一部のグラウンド、第1球技場と多目的グラウンドだが、この二つが使えないという状況になっている。また、今年の8月に雷が発生した際には、伏見区の伏見桃山城運動公園内に落雷があり、電光掲示板やグラウンドの照明が一時使えなくなるといった被害があった。この伏見桃山城運動公園については、現在は復旧している。引き続き災害の対応について迅速に行う。

◆みちはた議員(自民)/今聞かせていただくといろんなことが起きてるのだなと思っている。本市のスポーツ施設はほとんどが指定管理者制度を導入されているが、自然災害の事前事後に京都市と指定管理者でどのように連携対応しているのか、また、台風や大雨など天気予報などで一定事前に想定可能なものがあると考えるが、何か具体的に事前対応しているのか。その辺り教えていただけるか。

(→山口・市民スポーツ振興室長)警報レベルの台風や大雨が想定される場合には、本市と各指定管理者の間で施設の被害や、利用者への影響を抑えられるよう対応しているところ。具体的には土日・夜間等の緊急連絡網や当日の職員体制の確認はもとより、施設の閉鎖ルールを確認し、利用予約の入っている方への周知・連絡も行っている。また、風で吹き飛ばされる恐れのある備品等については、倉庫に収納するなど、また、雨漏りもしやすい場所については土嚢を積むなどの対応を指定管理者と一緒に行っている。そして、万が一被害が生じた場合には、すぐに本市に連絡を頂戴できるということになっており、本市としてはただちに状況確認、そして復旧、利用再開に向けた関係者との調整を行い対応に努めているところ。今後も指定管理者としっかりと連携して対応してまいりたい。

◆みちはた議員(自民)/事前対応していても自然というのは思わぬ風や雨で、もちろん嵐もあるので、被害を受けてしまうことがあると思うが、被害を受けて施設が利用できるようになるまで時間を要するケースも多分あると思う。特に復旧までに長期に渡って施設が利用できなくなるケースは、今のところあるのか。その辺りの説明を。

(→山口・市民スポーツ振興室長)例えば、電気系統の被害を受けた場合については、設備が古い場合には部品の調達に時間がかかってしまうという状況がある。また、河川敷にある久我橋東詰公園、そして宇治川公園については、河川の増水により浸水被害を受けやすい施設であると考えている。そして、久我橋東詰公園については、現在一部のグラウンドにおいて使用ができないという状況ではあるが、できるだけ速やかに復旧したいと考えている。しかしながら一方で、現在も台風、そして大雨のシーズンで、引き続き河川の増水、そして浸水被害を受ける可能性もあると我々は考えている。このため復旧工事の着手も見送らざるを得ない状況。

◆みちはた議員(自民)/久我橋東詰公園が未だに使用できないと説明があったが、本格復旧まで今後どのように対応していくのか、その辺りの見通しを教えていただけるか。

(→山口・市民スポーツ振興室長)久我橋東詰公園ついては、復旧に向け必要な工事内容、そして費用の見積もりの把握に努めている。本格的な復旧工事については、概ね11月以降の着手を予定。そして利用再開の時期については、今後の台風・大雨の状況にもよるが、早くて年明け以降となるのではないかと思っている。そして復旧のための工事費については、現時点の想定ではあるが、2000万円~3000万円かかるのではないかと考えている。予算については現時点では補正予算ではなく当初予算の範囲内で対応したいとは思っている。引き続き復旧に向けた調整を鋭意行ってまいりたい。

◆みちはた議員(自民)/この利用停止がかなり長い期間で、利用者にも我慢していただいてもらう状況になって、今説明があったように復旧にそれだけ多額の金額もかかるという説明もあった。利用停止がそれだけ長期に渡るとなると、利用者への影響を考慮し緊急避難的に何らかの近くの施設を利用していただくなどの対応ができればと考えるが、そうした施設が都合よくあるとも限らないので、なかなか難しいと思うが、何かその辺り検討しているのか、考えておられるのか、その辺りあれば教えていただけるか。

(→山口・市民スポーツ振興室長)久我橋東詰公園については、利用停止が長引くため、改めて検討を行った。同じ南区内にあり距離的にも比較的近く、現在閉校している旧塔南高校のグラウンドを、教育委員会のご理解とご協力を頂戴し、久我橋東詰公園が復旧するまでの緊急避難的措置として、練習場所の確保に苦慮されている団体、そしてチームに貸出を行えることになった。

なお、旧塔南高校グラウンドについては、教育委員会の所管の施設。当室所管の既存のスポーツ施設とは状況・管理形態も異なる。緊急避難的措置として教育施設の目的外使用という形で利用調整を行っていく予定。

現在、詳細を教育委員会と調整中のため、ご使用いただくまでにはもう少しお時間を頂戴したいと考えている。しかしながら9月中にはご使用いただけるよう努力をしたいと考えている。引き続き教育委員会としっかりと連携していきたいと考えている。

◆みちはた議員(自民)/いま9月中に利用できると説明があったが、このいわゆるスポーツ振興室の所管施設が利用できない時に、教育委員会とか他の部局と協力して緊急避難的な措置として、少しでも施設が利用できるということは本当に市民とか利用者にとって、非常に大事なことだと思う。自然災害はいつどこで何があるか分からない。何事も備えとして事前の準備、そしていざという時に被害にあった時の事後の対応というのが非常に私は大事だと思っている。公共スポーツ施設が市民のスポーツ活動の場として重要な役割を担っており、少しでも利用者に我慢していただく期間を短くできるよう常日頃から防災意識を高く持って、事前事後の対応に徹底的にしていただくことを望んでいるのでよろしくお願いする。

2024年9月11日【文教はぐくみ委】文化市民局/一般質問「旧塔南高校グラウンドはスポーツのできる公園として市民に貸出を」

(更新日:2024年09月11日)