請願審査:桃山地域の公共交通充実を(2024年4月24日/まちづくり委・都市計画局・平井議員の質疑メモ)

240424請願338桃山丘陵地域の交通機関の改善

*請願紹介議員からの趣旨説明

◆くらた議員(共)/請願にあたっての趣旨を説明させていただく。これは呼びかけ人が10名連名で請願を提出されていることを最初に申し上げたい。桃山丘陵地とその周辺ということで、地元の方は当然ご承知のとおり、坂が多い地域であり、本市全体の問題であるが、高齢化している住民の交通手段、移動手段ということで非常に難儀している、現状でも難儀がある上に、今後のやっぱり不安が増大しているという訴えをお聞きしてきた。小回りのきく、いわゆる巡回バス、これに限らず何らかの移動手段を、住み続け活動し、できるだけ元気にこの地域で住みあっていけるように、京都市としての公共交通施策として展開してもらいたい、こういう切実な願いである。ぜひ皆さんの、どの地域にも一定類似する課題を抱えている本市全体の問題だが、とりわけ今回、この地域、周辺住民からの切実な要望であることを申し上げておきたい。

*市担当者からの補足説明

(→矢内・歩くまち京都推進室事業推進担当部長)まず、桃山地域の公共交通の状況について。桃山地域は、東部には桃山丘陵があり、主に地域の西部及び南部に住宅地が広がっている。その住宅地をJR奈良線が通り、西部には近鉄京都線と京阪本線、南部には京阪宇治線が通っており、おおむね徒歩圏内に鉄道駅が位置している。また、京阪バス、近鉄バス、市バスが地域の西部及び南部を走り、それぞれのバス停が地域内に位置しており、公共交通の利便性は一定確保されているものと認識している。

続いて、請願内容に対する本市の考え方について。新たな公共交通の導入を検討する場合、まずは地域において、その必要性を一部ではなく、地域全体の総意としてまとめていただき、地域内で十分共有していただいた上で、事業者や行政への要望にとどまらず、持続可能な交通手段のあり方について十分に議論いただくことが重要であると考えている。そうした地域での機運の高まりに加えて、安全に運行できる走行環境が確保できること、一定のご利用が見込まれることが必要だと考えている。

しかしながら、現在、運転手等の担い手不足の深刻化に加え、公共交通の利用者数の減少等により、現実問題として、既存の公共交通を維持・確保していくことすら困難な状況にある。そうした状況を踏まえ、今後、市民の生活交通を確保するためには、事業者・行政のみならず、実際に利用する市民も加えた、それぞれが連携を図りながら、それぞれ主体的に役割を果たすことが不可欠と考えている。まずはその前提として、桃山地域の持続可能な交通手段のあり方について、地域で十分ご議論いただきたいと考えている。

*議員の質疑

◆平井議員(共)/今回の請願は、循環バス等この地域に欲しいという趣旨で書かれている。以前走っていた公共交通機関がなくなって、この地域の特徴として、先ほどくらた議員から説明あったように、坂が続いてると。地域が高齢化してることなどを踏まえて、至極まっとうな要望ではないかと思っている。以前の公共交通機関の状況は、市バス、民間バスともに、どんな状況だったのかまずお答えいただきたい。

(→矢内・歩くまち京都推進室担当部長)地域のバスの状況。請願文書表にも書かれている外環状線を走っていた市バスということだが、以前、外環状線沿い、これは相当前だが、平成9年以前に市バスがこの外環状線を走っていたと。横大路車庫から小野、山科の小野まで走っていたということがあるが、これが平成9年の東西線の開通を機に、京阪バスに一元化されたということで、今は京阪バスがほぼ同じルート、京阪バスのほうは横大路車庫ではなくて、地下鉄の竹田駅のほうに向かっているが、そちらのほうへ走っている。

それから、(近鉄)桃山御陵前からキャッスルランドまで、これは近鉄バスが当時走っており、これはキャッスルランドの廃園と共に路線がなくなってる状況。その他は、先ほど説明したとおり、鉄道駅がいくつもあり、おおむね徒歩圏内で公共交通の駅やバス停が存在するという状況。

◆平井議員(共産)/今ご説明いただいたが、そこから見ると地域の状況変わってきてるんではないかと思う。こういう状況を一番身近につかんでるのが区役所だと思うが、動きなんか一定、区役所がつかんでいる場合あると思うが、今回のケースは区役所でこういう動きをつかんでいるのか、地域からこのような声が学区要望で出ていたことはあるのか、この点はいかがか。

(→矢内・歩くまち京都推進室担当部長)今回請願が出てくる以前に、昨年年末に区役所のほうで、我々と交通局が代表したが、伏見区のいくつかの地域のご要望を受けるという機会があり、そこで初めて今回桃山地域の要望が出てきたということなので、その状況については区役所のほうも、共有してるということで、今回初めて出てきたということ。学区要望という形では上がっていないと認識。

◆平井議員(共産)/いずれにせよ、「徒歩圏内だ」という話を出されて、一定の「鉄軌道も含めて利便性がある」ということだが、高齢者からすると、そういう坂の多い地域で、やっぱりかなり徒歩圏内そのものが厳しくなってるからこそ出てる声ではないかということと、もう一つは、224筆でしたかね署名、添えられてるわけで、一定の地域の声になってるっていうことだと認識してるが、やっぱり請願内容は、買物など日常必要な移動手段だということであって、巡回バスなんかを望んでおられる。やっぱりこういうたくさんの声があるわけだから、慎重に区役所との連携を行う必要があるんではないかと思うが、この点はいかがお考えなのか。また、巡回バスだけに限らず、いろんな移動手段があると思うが、そういうことがこの地域で可能なのかどうかも合わせてお答えいただきたい。

(→矢内・歩くまち京都推進室担当部長)交通問題というのは、まちづくりの一体なものだなというふうに我々考えているので、地域の要望を日頃から聞いてる区役所との連携は非常に重要だと思う。なので、地域で議論されたことが区役所に相談されて、それが我々のとこに届くというようなことが、通常他の地域でも行われてることなので、そういった形でまずは地域全体の議論というような形で、地域でどういった移動ニーズがあって、誰がいつどこにどういった頻度で移動を希望されてるかというようなこと、あるいはどういう乗り物が必要なのかというようなことを、しっかり議論していただいた上で、その際にはいろんな移動の手段はあると思うが、誰がそれを担うのかというようなこともあるので、そういうことをしっかり、地域の中でまずご議論いただきたいなと考えている。

◆平井議員(共産)/最後に、そういう地域の要望を、どうまとめていいか、市民の皆さんは一般的に分からないわけだから、地域で話し合うっていうこともどういうことなのか、ぜひ区役所通してご説明いただいて、どういう形が取れるのかっていうことと、移動手段の確保として、ぜひ何らかの方策を求めたい。

*請願の取り扱い

◆自民/うちの会派としては留保でお願いします。

◆維新京都国民/当会派としては、当該地域、交通機関に関しては、昨年度も森本委員からも質疑があった通り、現在議論を深めてる最中なので、本請願急がずに、今後一般質問等で地域のニーズ捉えながら、質問質疑していきたいと思っている。よって留保でお願いいたします。

◆共産/この切実な要望であるので、ぜひ採択に向けて前向きな議論を深めていきたいと思う。いま留保というお申し出も聞こえたので、今回は留保でお願いします。

◆公明/留保でお願いします。

◆民主市民フォーラム/留保でお願いします。

◆無所属(しげ委員)/留保でお願いします。

➡全会一致で「留保」

2024年4月24日【まちづくり委】都市計画局/請願審査「桃山丘陵地域の交通機関の改善」

(更新日:2024年04月24日)