陳情審査:スポーツ関係者の声を受け止め「東吉祥院公園」は廃止すべきでない(2024年1月10日/文教はぐくみ委・文化市民局・やまね)

陳情1349塔南高校第一グラウンド跡地の東吉祥院公園としての活用

陳情1350塔南高校第一グラウンド跡地の東吉祥院公園としての活用

陳情1351塔南高校第一グラウンド跡地の東吉祥院公園としての活用

陳情1352塔南高校第一グラウンド跡地の東吉祥院公園としての活用

陳情1353塔南高校第二グラウンド跡地の活用

陳情1354塔南高校第二グラウンド跡地の活用

陳情1355塔南高校第二グラウンド跡地の活用

陳情1356塔南高校第二グラウンド跡地の活用

陳情1357塔南高校第二グラウンド跡地の活用

◆やまね/よろしくお願いいたします。今のお話を聞いてまして私驚きましたのは、この第2グラウンドについては「売却・貸付」の方向で今考えておられるということで。ですので、第1グラウンドだけではなくてですね、この第2グラウンドまでなくなってしまうということになれば、これは地域の皆さんや市民の皆さんにとってますますスポーツをする場所がなくなるということではないかと。で、先ほどもありましたけれども、やはりスポーツをする場所がない、ボール遊びができる場所がないということで、多くの子育て世代の皆さんから私お話を聞いてきましたし、京都市においてですね、そういう状況であるにも関わらず、ここの第1グラウンド、第2グラウンドそのものがなくなってしまうというのは、いかがなものかと。率直に感じたということをまず申し上げておきたいと思います。

私はやはり今回の陳情を見まして、スポーツをする権利の保障という点でですね、やはり公共施設や公園が果たす役割は重要だというふうに感じました。それで陳情者の方の声ですけれども、この「京都市のスポーツ施設はかなり少ない」「地域の児童公園は球技が禁止されている場所がほとんど」「子どもたちがスポーツをするには月謝を払い、スポーツクラブややスクールに通うしかなく、ハードルが高く、スポーツの機会が減少」と。先ほども紹介のあった通りです。で、改めて私はこれ文化市民局にですね、認識を伺いたいんですが、やはりこういった球技のできる公園の少なさが、スポーツ機会の減少につがってるというこのご指摘なんですけども、文化市民局としてはどんなふうに認識されてるでしょうか。

(→平松・市民スポーツ振興室長)はい、スポーツ施設につきましては、京都府全体を見ましてもですね、全国的にも低位という中で、京都市としましても、それは当てはまることかなというふうには思っております。ただですね、私ども、限られたスポーツ施設につきまして、できるだけ多目的利用を進めるとか、試行実施の段階ではありますけれども、例えばその主に野球で使用していただいている運動公園のグランドをサッカー等でも、サッカー等の他の種目でも使えるように、利用種目の拡大にも順次取り組んだりとか、そういった工夫もしながらですね、対応をしてるところでもございます。

◆やまね/私がお聞きしたのは球技のできる公園の少なさがスポーツ機会の減少につながってるんじゃないかっていうことで認識を伺ったんですけれども、ま、ちょっとあの噛み合わない答弁だったかと思いますが。で、私はですね、先ほどもお話があったように、月謝を払える人しかスポーツができないというようなことになってはいけないと思うんですね。で、そのやはりスポーツの場を保障するのがスポーツ行政の役割だと思いますし、それはスポーツ基本法の中にも貫かれている問題だと思います。で、12月の委員会で「文化市民局所管の野球場・グラウンドの稼働率にはまだ余裕がある」「ニーズには概ね対応できている」という答弁がありましたけれども、やはり今回のような陳情を見ますと、ちょっとそのスポーツ関係者の皆さんとの思いにズレが、率直にってあるんじゃないかと思います。

で、陳情にはですね、こんなふうにもありまして、「数少ないグラウンドで社会人・大学生・高校生・小中学生のリーグ戦やサッカー協会の行事をやりくりしているのが現状」「他府県と比較してもサッカーチームの練習場所の確保、公式戦等の使用状況が著しく悪い環境」ということも述べられておりますので、ちょっとそこでですね、資料を求めたいんですけども、政令市における球技のできる公共施設・公園・グラウンドについてですね、その施設数や施設名ですね、で、もし可能であれば使用料とか利用料なんかもちょっと比較ができる資料を作っていただきたいと思いますが、いかがでしょう。

(→平松・市民スポーツ振興室長)はい、資料として提出させていただきます。

◆やまね/はいぜひよろしくお願いいたします。それで、今回の塔南高校の第1グラウンド・東吉祥院公園についてなんですけども、これ12月の委員会でも議論をさせていただきまして、元々はスポーツのできる公園だった場所を、教育委員会が暫定利用していたということでありますが、これ教育委員会がこれまで使ってきたことと、これからも使えるかっていう話は、私は別の話じゃないかというふうに思います。で、12月の委員会で確認しましたように、元々はスポーツのできる公園として使用されていた場所で、法律上はですね「近隣公園」という近隣に居住する方々のための公園であると。ま、しかし、そういった経過を知らない方も方もたくさんおられると思いますので、私は、だったらそういう経緯を改めて説明をしてですね、再びスポーツのできる公園にするというのが本来の筋ではないかと思いますが。

で、このグラウンド活用にあたって、少なくともこの近隣住民の皆さん、スポーツ関係者の皆さんの声を聞いた上で検討すべきだだと、私は12月に聞きましたけどそれもされてなかったと。しかしですね、やっぱり今回の陳情によって、やはりスポーツ関係者の皆さんにはこのグラウンドの活用について強い思いがあるということが分かったのではないかと思いますが、この点について、文化市民局としてはどのようにお考えでしょうか。

(→平松・市民スポーツ振興室長)はい、今回につきましては、第1グラウンドにつきましては、喫緊の課題になっております少子化対策、子育て関係施策を充実、これに資する活用として、給食センターを整備とするということが最適であるという判断のもとで、私どもとしましても、それは適切なことだと思っております。で、これに関しまして、申し上げた通り、特にはそういう判断のものですので、改めてその地元なり協議団体に声を聞いたわけではございませんけれども、話戻りますけどけども、一定、ま、現状を見ますと、一定のニーズは満たしてるという判断でございます、状況でございますので、引き続き今現状の施設中心にお使いいただきたいというふうに思っております。

◆やまね/全くですね、スポーツ関係者の皆さんの思いとかけ離れてしまってるんじゃないかなと今のご答弁聞いてて率直に思います。陳情にもありますようにですね、色々私たちも直接この間サッカー関係者の方にもお話を聞いてきましたけれども、普段の練習場所の確保にも苦労されてるわけですね。で、京都の大会を他府県で行うことさえあるということもお聞きしまして本当に驚いたんですけども。しかも宝が池や下鳥羽の芝張替えの時期にはさらにまた色々やりくりしなければいけないということでですね、やはり球技のできるグランドがもっと必要だというこの思いを、ぜひ受け止めていただきたいと思います。

で、陳情では、「京都市の青少年のため、本来の役割である運動グラウンドに戻して、地域スポーツ発展のために使用できるようになることを強く願う」という声もありますし、もしそうなれば、私はそれこそですね、市民が気軽にスポーツできる機会を増やして、子どもの健康、健全な発展・発達のためにも寄与する、そういう大きな役割果たせるというふうに思います。で、もう一つお聞きしたいのはですね、当該地はですね、これ少なくとも第1グラウンド、野球のグラウンドとして使ってきたわけですから、手続き的にはですね、本来の公園に戻すだけで、費用もほとんどかけずに、スポーツ、そして球技ができる公園を増やせるんじゃないですか。そういうやり方すれば。いかがでしょう。

(→平松・市民スポーツ振興室長)はい、その整備に関しましては、おっしゃる通りかも分かりませんけれども、スポーツ施設として整備した場合、その他に管理運営費用っていうの出てきますので、ま、それに関連して当然その条例の制定ですとか、料金等々の関連も出てきますので、単純にまあ整備費用が安いっていうだけで対応できるものではないかと思っております。

それと先ほどちょっとまあ話ありましたけれども、冒頭に申し上げました通り、今野球場として使用していただいてる野球場・グランド、運動公園のグラウンド、これについてですね、他の種目でも利用いただけるように努めてるとこでもございますんで、そういったところを活用していただくことは可能かなと思っております。

◆やまね/私はやはり、この「本市の財政」ということを皆さんよく強調されますので、その点から見ても非常にもったいないことを今回されるなというふうに思うんですね。せっかくそういうグラウンド、スポーツのできる場所があるのに、そしてそこまでたくさんの費用をかけなくてもですね、できるにも関わらず、これを、ま、言わばスポーツ施設としては手放してしまうというのは大変もったいないことではないかなというふうに思います。

で、最後に強調しておきたいのは、この陳情者の皆さんはですね、「中学校給食かグラウンドか」という話をされているわけではなくって、やっぱり中学校給食がもっと良くなってほしいという思いもですね、この陳情を見てたら思っておられるんだなということを思います。で、いろんな点を指摘されてます。「周辺道路の混雑状況」「通学路の安全」「塔南高校から市内各地の学校へ運ぶリスク」「各地域に給食施設を建設してそこから配送するほうが効率も良く事故やトラブルのリスク分散になる」という、こういう中学校給食についてもですね、もっとこうしたほうが良くなるんじゃないかという観点もおっしゃっていて、私も同感だと思うんですけれども、ですから改めて、全員制中学校給食をもっともっとより良いものを実施していくためにもですね、そして、スポーツをする環境の充実という点でも、ぜひ今回のですね、スポーツ関係者の方々の声を真摯に受け止めていただきたいと、求めて終わります。以上です。

2024年1月10日【文教はぐくみ委】教育委員会(文化市民局も出席)/陳情審査「塔南高校第一グラウンド跡地の東吉祥院公園としての活用」「塔南高校第二グラウンド跡地の活用」

(更新日:2024年01月10日)