陳情審査:近鉄桃山御陵前駅前への柵設置は再検討を(2022年12月22日/まちづくり委・建設局・山本陽子議員の質疑文字起こし)

221222大手筋通(近鉄桃山御陵前駅前)への横断防止策設置の再検討を求める陳情

221222まちづくり委員会資料

◆山本陽子議員/よろしくお願いします。まず、陳情者さんの、この道路の状況の御説明もありますけども、実際、この道路は歩行者が多いということなんですけども、自動車の交通量、歩行者の交通量というのはどのように把握されていますでしょうか。

それから、乱横断で交通事故につながるということが対策の大きな目的になっているのですけれども、そういった事故が現実にどのように発生しているのかという状況も教えてください。

(→黒井・道路建設部長)大手筋通の歩行者、自動車の交通量についてでございます。この事業を進めるに当たり、設計の段階で調査をさせていただいてございます。その結果で申し上げますと、平日の昼間でございますけれども12時間、歩行者の方につきましては約1万3000人の方が、東西方向ですけれども、御利用されてございます。車については、これも東西方向でございますが、約2000台が通過しているということでございます。歩行者は1万3000人が御利用されていますけれども、そのうち約4000人の方が南北の横断をされているという状況でございます。

続きまして、事故の状況でございます。事故の状況につきましては、伏見署の方に確認させていただいたところ、今回の事業区間でございますけれども、過去10年間で15件発生してございます。そのうち歩行者を含む事故件数は9件、9件のうち重傷者、いわゆる重大事故と呼ばれている入院1か月以上を伴うような大きな事故につきましては2件発生しているということをお聞きしております。以上でございます。

◆山本陽子議員/今、御説明いただきまして、この道路の状況は歩行者がとても多い、そして乱横断もあるということで、対策が必要なこと、そして、実際に事故も発生しているということは確認いたしました。

そういった状況の下で行われる今回の対策は、無電柱化と、あと、バリアフリー化ということでの事業で進められていると。そして、その事業については、2度、説明をされて、ビラや看板で周知もされているということですが、一つは、その説明会というのはどんな規模で住民の方に御説明をされたのか、参加されている住民の方の人数をお聞かせいただきたいのと、あと、ビラや看板というのはこの事業の説明になっているのではないかという風に思うのですけども、この横断防止柵の設置ということでも特化をして周知されてきたのかということをお答えください。

(→黒井・道路建設部長)まず、地元説明会の状況でございます。地元説明会の開催に当たりましては、地元3学区と御協議させていただきまして、沿道住民を対象に、令和3年3月9日、それと11日の2日間に分けて、伏見区役所で地元説明会をさせていただいてございます。参加人数につきましては、第1回目の9日については14名、11日の2回目については9名、御参加いただいている状況でございます。

あと、工事ビラにつきましては、委員が御指摘の柵に特化したものでございません。工事を進めるに当たって、適時、その工事の内容を説明させていただくに当たり、それと併せまして、そういうイメージ図等を掲載して啓発に努めているところでございます。以上でございます。

◆山本陽子議員/今の御説明で、この陳情者さんが言われているように、横断防止柵によって横断不可になるということを、そういうイメージ図は描かれていますけれども、それが飛び出して目立つわけでもないので、それを知っておられない住民の方もやはり多いのではないかなという風に思います。

そんな状況の下で、対策としては必要なんだけれども、歩行者の方の利用状況で見てみれば、向かいに飲食店など、商店街も建ち並んで、お客さんの動線ということも懸念されているということでありますし、また、陳情者さんが、逆にバリアを増やすのではないかと御指摘されている点なんですけども、丁度、一昨日に現地を見させていただいたときに、駅の前にはポストコーンもたくさん置かれて、警備員の方も見ていただいているのですけれども、駅から出てこられた高齢のつえを突いた方がすぐ前でタクシーを待っておられる、こういう方の利用状況で見れば、やはり遠い所に歩いていってタクシーを探すというのはなかなか厳しいということで、今回、御説明はありませんけども、課題の解決としては、新たに東の方にタクシー乗り場を設置されるということで、その解決を一方では図る努力はされているのですけども、100m以上離れていると思うんですね。なので、バリアフリー化の構想なんだけれども、こういう困難を持っておられる方にはちょっと遠い所まで行っていただかなくてはならないというような矛盾も生じたりしているなと思いまして、様々、悩ましい状況があることはこの状況から見て理解するんです。

横断不可になるということがまだ余り多くの方に知られていないとおっしゃっていますし、これを拙速に進めては、後から困る方が後々知ったということにもなりかねないということで、言っていただいていますけども、しっかり説明や、またお話を聴いていただきたいということもありますが、この陳情を出していただいて、皆さんのそういったお声もこうやって議会で取り上げることはできたのですけれども、横断防止柵の設置の時期はいつぐらいを見込んでおられるのでしょうか。

(→黒井・道路建設部長)横断防止柵の設置時期についてでございます。現在、このバリアフリー事業、無電柱化事業を大手筋で進めさせていただいています。横断防止柵の設置につきましては、地元説明会のときにも柵に特化した説明もさせていただいています。また、工事ビラについても、イメージ図でございますけれども、それで周知を図っていると。地元の学区の方とも幾度となく協議を重ね、また、地元の集まりにも御参加させていただいた中で、地域からも御説明させていただいている状況でございます。

現在、工事の方は無電柱化事業と併せてバリアフリー事業を進めている状況でございます。現在、京阪伏見桃山駅から道阿弥町通区間のバリアフリー工事を今年度から実施させていただいているところでございますけれども、この工事の中で設置をさせていただきたいという風に考えているところでございます。以上でございます。

◆山本陽子議員/この陳情を取り上げていただいて、議論をして、お声も聴いていただいたわけですから、これですぐに設置ということでは、何やということにも、やっぱり皆さん、ちゃんと私たちの声を聴いてちゃんと検討もしていただいたのかということにもなると思います。工事が進んでいるという状況は私も確認をしているのですけども、まだ柵は設置はされておりません。陳情者の方をはじめ、困ると思われる方もいらっしゃると思いますので、歩行者優先の道路にしていくためには、是非、皆さんの声を広く聴いていただくということを丁寧に進めていただきますようにお願いをしまして、質問を終わります。

2022年12月22日【まちづくり委】建設局/陳情審査「大手筋通(近鉄桃山御陵前駅前)への横断防止柵設置の再検討」

(更新日:2022年12月22日)