京都市の市立高校がフィールドワークで米軍基地訪問&射撃訓練体験⁉(2022年10月24日/教育福祉委・教育委員会・くらた議員の質疑文字起こし)

◆くらた議員/よろしくお願いいたします。私は教育行政のあり方というと大変幅の広いテーマでございますけれども、この間市民の皆さんからも少し情報もございまして、確認してほしいと求められている件があります。西京高校の総合的な探究の時間における「特別行動」としてフィールドワークが実践されているというふうにお聞きをしています。学校が7つのコースを提示されまして、で、生徒が自主的に、どういうそのフィールドワークに取り組むか、自主的な取り組みとして、いろいろ企画からですね、練り上げて取り組んでいらっしゃるということであります。そこでそのコースの一つに選定されている沖縄コースというものですけれども、10月3日~8日の、こういう行程で取り組みがされたということでした。で、その行先なんですけれども、もちろん沖縄あちらこちらということですけれども、その一つに、米軍海兵隊・キャンプフォスターにあるクバサキ高校というところとの交流を図ったということであります。で、このことについてはこれ間違いがございませんでしょうか。

(→菅野・指導部担当部長)あの間違いございません。

くらた議員/はい、これだけの一定の日程を要するフィールドワークでございますし、子どもたちの安全・健康面も含めてですね、色々な配慮をしながら取り組まれたものかと存じますが、このフィールドワーク、もちろん各方面で取り組まれているものですが、この沖縄コースに限ってうかがいますけれども、同行の先生は何人、伴われたのか。また、その先生がどういう役職の方々がお行きになったのか。これについてはお答えいただけますか。

(→菅野・指導部担当部長)申し訳ありません。あの、えっと何人これについてですね、あの参加したか、教員が引率したかっていうのはすみません、今ちょっと手持ちがございません。あの、ただあの先ほど申し上げたクバサキ高校のところには、1名の教員が引率したと聞いております。

くらた議員/はい、あのまぁ、沖縄に赴いて4つのグループ、これクバサキ高校の中で4つのグループに分かれて学習されたというふうに、これキャンプフォスターのホームページではそのように書いてますが。引率した先生はお1人だったということですか。もう一度確認したいと思います。

(→菅野・指導部担当部長)1名でございます。

◆くらた議員/はい、あのちょっとね、まずその沖縄コースに、何人の先生が行かれたか。そしてこのキャンプフォスターの中でこういうふうに書いてるんですね。これももちろんオープンになっているものでございます。キャンプフォスターのホームページ2022年10月7日ですけれども、「京都市立西京高校の生徒24名が沖縄県北中城村にある米国防省教育部・クバサキ高校・海兵隊キャンプフォスターに来訪してくれました」ということから始まりまして、中略をします。「生徒たちは4つのグループに分かれてクバサキの生徒たちと一緒にJROTC、芸術、体育、音楽の授業を受けました。日本の学校になじみのないJROTCのクラスは予備役将校訓練課程の高校版」というふうにこのように説明があります。で、「ほとんどのアメリカの高校でオファーされているプログラムです。このクラスを通し軍の規律やフィジカル面や射撃などを学びます。プログラムの指導者は退役した軍の兵隊が行います。今回は退役したブレント・クック海兵隊特務曹長とケネス・ギブソン大尉が訓練を行ってくれました」とありまして、その指導を受けている、射撃の指導が行われている写真も、これ掲載されているわけですけれども、これ西京高校の生徒が海兵隊キャンプフォスター内で射撃の指導も受けたということなんでしょうか。いかがですか。

(→菅野・指導部担当部長)あの今回まああの、訪問したあのクバサキ高校の中でですね、まあ実際、あの基地内にいる高校生の交流とかですね、あと学習体験を目的とした活動の中ということで、まあ特にあの学習体験については、芸術、体育、音楽とともに、まあクバサキ高校ですね、今回あの基地内にあるクバサキ高校はじめまして、多くのアメリカの高校で選択科目として実施されている、今おっしゃられたJROTCというプログラムの一つを体験したということでございます。で、その中で、現地高校生がおこなっている、まあ、海兵隊の式典での作法であったり、そのまあ練習用のモデルガンを用いたその射撃の体験もあったというふうに聞いております。以上でございます。

くらた議員/あのこれね、あの、もちろんこういうフィールドワークの、何を体験するのかっていうのは当然学校としてこれは確認をされて、そして子どもたち、生徒たちと確認をしあって、これやったということで間違いないですか。いかがですか。

(→菅野・指導部担当部長)まあ、学校のほうでございますがあの、この事前にですね、あのまあ、あの調整するなかで、4科目、先ほどの申し上げたJROTC、芸術、音楽、体育に分かれた授業をすることは、体系あの把握はいたしておりました。ただ、まあ、あの実際にですね、その場で、あのそれぞれについてどこで何をするかっていうところまでは学校は把握してなかったということでございます。

くらた議員/いやそれはちょっと、あまりにも重大じゃありませんか。まさに非日常的なそういう状況下で、これきちっと何をそこで体験するのか、どんな教育課程でもですね、とりわけ校外学習であれば、まずはその教員がですね、子どもたちが実践するまでに自らが体験もし確認するっていうのが、私は基本だというふうに思ってますが、それはなさらなかったということでしょうか。それをした上でということでしょうか。いかがですか。

(→菅野・指導部担当部長)まず、あの今回のフィールドワークでございますが、あのまあ、あのもちろんこのクバサキ高校行く前にもですね、あの例えば平和祈念公園でのあの、大学生との交流であったり、またあの、ひめゆりの塔での平和の講和とか、そういった流れがございます。そうした中で、あの様々な人の視点からの過去の戦争や今の現在の基地問題を見ることで、多様な見方があるということで、あの実施をしているものでございます。その中で、あの今回、あの訪問したクバサキ高校についてはですね、そうした中で特に、ええ、あの生徒のほうがですね、その基地内に学校があるということで交流をしたいということで、あの申し上げ、あのまあ実施をしたいということで、まああの実現したものということで、その中で本当にあの、ええ、それぞれのあのそのクバサキ高校が実際に実施しているあの科目ですね、その中にこのJROTCのプログラムがあったということでございます。ですので、一定その辺あのですね、あの、まあ、あの教員についてはそういったプログラムがあるということはあの把握はしておりましたので、まあこうした体験があったということのみで、その部分だけを捉えて問題があるというようなものではないかなというふうに思っております。

くらた議員/この体験が「問題なかった」と言われることがですね、いや本当にそうでしょうか。あの未成年者で高校2年生ですよね。モデルガンを持たせて、それが一つの体験だとおっしゃる。もっとね、熟慮すべきだったんじゃないですか。なぜこういう体験が必要だったのか。ここは疑義があります。

あのそれで今日はですね、時間もありませんので、資料をお願いをしたいと思うんです。この沖縄コースのフィールドワークについて、その具体的な一日一日の行程、そしてどのような実践がなされたのか、どのような引率形態であったのか。そしてもちろんこれは企画段階からですね、当然学校の中での決裁を取って、そして確認がされた事業でありますから、その決裁の手続きはどういう手続だったのか。これらについては、私くらた共子の個人資料でご提出をお願いしたいと思います。私これは、今回のことはですね、単なる体験で済まされないと思います。教育基本法に私これ抵触する可能性があるというふうに考えております。やっぱりね、それは子どもたちはね、いろんな希望をおっしゃる可能性あると思うんです。今やインターネットでいろんな情報が氾濫もします。しかし、その教育課程において何が必要なのか、そしてその子どもたちがいくら自主的に色々とプログラムを立てたとしても、あくまでそれを体験させるかどうか、その見学を必要なものとするかどうかは、これあくまで学校、教育を提供するサイドの責任でありますので、この点については引き続き議論をさせていただきたいと思います。

2022年10月24日【教育福祉委】教育委員会/一般質問「教育行政のありかたについて~西京高校の沖縄米軍海兵隊基地クバサキ高校での射撃訓練問題」

(更新日:2022年10月24日)