統一協会関連団体と京都市行政の関わりについて徹底調査を(2022年9月26日/総務消防委・総合企画局・加藤あい議員の質疑文字起こし)

◆加藤あい議員/よろしくお願いいたします。反社会的カルト集団である統一協会の関係団体と本市行政の関わりについてうかがいたいと思います。まず根本的な認識について、確認をしたいと思うんですが、旧統一協会はですね、霊感商法や高額献金強要など多大な被害を生んできたと。で、これもうメディアの報道で、日々刻々と明らかになっているというふうに感じています。この団体について当局が、どのような認識を持っておられるのかってことをまず聞きたいと思うんですね。

全国霊感商法対策弁護士連絡会によりますと、霊感商法の被害総額は1237億円。これごくごく氷山の一角ですよね。こういう分野に詳しい方にうかがいますと、「被害総額として出てくる額というのは10分の1だ」っていうふうに言われてますから、桁が変わってくるような被害総額ではないかと考えられております。で、実際に、統一協会系の印鑑販売会社の代表取締役らが逮捕されて、東京地検は統一協会との関連性を認定してると。「高度な組織性が認められる継続的犯行」の一環ということで、断罪をしているということになっております。

加えて、献金や商品購入させる行為の違法性にとどまらずですね、統一協会への加入の勧誘そのものが違法であるという判決まで出ております。と言いますのは、これ札幌地裁の判決ですけれども、これは宗教であることを秘匿してですね、隠して組織的勧誘をしていたという経過を認めてですね、こういうこの「宗教であることを秘匿した組織的勧誘は、信仰の自由を侵害するおそれがあり、違法だ」というふうに言っているわけです。

で、この一連はですね、何が問題かと言えば、こういうような団体について、政党や行政が関わりを持つことによって、社会的に認められた団体だということでお墨付き与えて、被害を拡大させてきた、この一連の経過が大変問題であるということだと思います。そこでうかがいたいんですが、行政組織が関わりを持ち、その活動にお墨付きを与えてはならない、この統一協会関係団体はですね。こういう反社会的団体であるという、この認識をそもそも京都市行政が持っているのかどうか、その点のご認識をまずうかがいたいと思います。

(→板原・総合政策室長)はい、旧統一教会やその関連団体が、反社会的組織であるかどうかということでございますけれども、私どもとしましては、あのそのことにつきまして、まあ特に、特段判断する立場でなく、お答えは致しかねると考えております。一方で、この間の報道や国の動向については、とても、大変注視をしているところでございます。

◆加藤あい議員/あの、今のようなね、立場ではダメだと思うんですよ。今回の事態を受けて、明らかにこれは行政としては関わりを持ってはならない、で、過去どういう関わりを持っていたのかっていうことを徹底して調べるべきですよ。この統一協会の問題は。まずはそこが据えられていないというのが、本市行政の大問題だということは、指摘をしておきたいと思います。

それで市長はですね、「統一協会の関係団体の企画への参加・挨拶・祝電はない」というふうに、表明をされています。「ない」と表明されている以上は、何らかの確認をされたのだろうと思うんですね。そこでうかがいます三点。

まず第一点は、確認をされた、この無いということをね、確認された、統一協会の関係団体は何団体についてされたのか。この総合企画局当局としてはどうなのかということと、京都市行政全体についてはどうなのか。それから第二にですね、関わりがないというふうに確認された内容についてです。この内容は、企画への参加、統一協会の企画への参加と、挨拶・祝電・後援名義、これがないというふうに確認をされたのか、この内容がそういうものでよいのか。それから三点目、過去何年について「ない」ということを確認されたのか。文書保存年限も含めて説明をいただきたいと思います。

(→板原・総合政策室長)はい、えっと8月に市長記者会見のほうで、まあ、市長のほうが、「政治的な関わりはない」というふうに、表明致しまして、その際に各局におきまして、それぞれで、それぞれの範囲で調査をしております。えー関連団体、につきましてはですね、まああの、世界平和統一家庭連合およびその関連団体を対象に、まあ各局が把握している限りで調査をしておりまして、主催イベントへの参加や後援名義、祝辞や祝電を送るといった行為については調査をして、「ない」というようなことで、えー聞いております。

またあの総合企画局におきましては、世界統一家庭連合および当時報道されていたピースロード、世界平和女性連合、世界日報、世界平和連合について調査を行っているところでございます。

◆加藤あい議員/あの、まずね、「ないであろう」というふうに確認された内容に関わって、今その何年にわたってっていうことが無かったと思うんですけど。

(→板原・総合政策室長)あ、失礼しました。ええ、先ほど申し上げました、主催イベントの出席、後援名義、祝電という部分につきましては、文書保存年限に従って、ええっと、えー調査をしております。えっと、後援名義が1年、それから祝辞・祝電等が3年ということでございます。

◆加藤あい議員/参加も何年ですかね。企画への参加。

(→板原・総合政策室長)企画への参加ということでございますけれども、あの参加してまあ祝辞とか祝電、申し上げるということもございますので、そういった意味で3年ということでございます。

◆加藤あい議員/あの、やっぱりね、ちゃんと調べるべきだと思います。まず確認された団体、今、総合企画局で5団体ってことですよね。あまりにも少なすぎます。これ全国霊感商法対策弁護士連絡会が公表している統一協会関連団体リストっていうのは75団体あるということでありますし、この5団体では不十分だということですし、今のご答弁でいえば、総合企画局以外の局が、どの範囲を調べたか、確認したかですね、こいうこともまあ判然としないという。まあちょっと見はった範囲だということだと思いますので、これではダメだと。

で、その確認の対象についてもね、今あった参加・挨拶・祝電・後援名義、これでは不十分だと思うんです。先ほど述べられた範囲に加えてですね、本市行政に関わって登録されているボランティア団体、この中に含まれていないのか。それからたくさん表彰をやってますね京都市は。市民憲章推進者とか、はぐくみ憲章実践推進者表彰とかですね、他にも色々あると思います。これ団体表彰たくさんあります。こういうものの中に、統一協会の関連団体がなかったのか、こういうのも見ていく必要があるんじゃないかと思うんです。この本格的な調査がいるという点についてはいかがでしょうか。

(→板原・総合政策室長)ええっと、今後の調査につきましては、えーですけれども、ええ、ま、これまでから、各局のそれぞれのマネジメントで、えー各種法令や基準に則って適切に対応しているというふうに認識しておりますので、えー、改めて、えー調査をする考えはございません。

◆加藤あい議員/あの名古屋はですね、総務局が取り仕切って全体調査かけてますね。今もずっとご説明あった内容ではですね、市長が会見するにあたって大丈夫やったなあというのを、さらっと見はった程度ということですから、調査とは言えないと思います。きちっと調査をいただきたい。

で、あの統一協会の関連団体の京都府本部の幹部であるっていうふうに公表されている方が、私どもの調査では、市長選挙で熱烈に門川市長応援しておられたということも分かっております。こういう明らかに統一協会関連の団体から市長が、その団体として組織的応援を受けた事実がなかったのかね。組織的個人的問わずですね、支援を受けて、まあ当選後、その後本市行政が行政として何らかの関わりを持ったことがなかったのか、大変心配ですけど、この点いかがでしょうか。

(→板原・総合政策室長)えーとあの名古屋市のほうが、あの調査をして公開されている公表されているというのは承知しておりますけども、えっと本市と致しまして、ええ、これまでから各局にそれぞれで適切に対応しまして、改めて調査するつもりもございませんし、またあの個人の方が発信されている情報について、えー調査することはございません。

◆加藤あい議員/あの後半の、質問に対してのご答弁はいただけないですか。その実際に今申し上げたような、団体から市長が組織的を受けた事実がなかったのか、それからそのことを経由してですね、本市行政が行政として何らかの関わりを持ったことがなかったのか。この点はどうですか。

(→板原・総合政策室長)そのええと、まああの、SNS等で発信されている個人の方につきまして、えー調査、特にあの思想信条にかかるものにつきまして調査するということはございませんし、またそういったところ、その方がどの団体に属するとか、そういったことにつきましても、あの調べるつもりもございません。

◆加藤あい議員/あのーこれね、市長が先ほども会見で言われた「政治的な関わりがなかった」っていうね、この本当に政治的関わりがなかったのかということに疑念を抱くような材料なんですよ。そこはね、一連の流れとして調査をされるべきだと思います。

教育現場でもですね、性教育や家庭教育の講演会で、統一協会系の団体が使用されている教材と同じスライドが一部使われていたことも分かっております。これみなさん方がね、お調べにならないから、私らのところにいろいろ情報が寄せられているんですよ。きちっと私は行政として調べるべきだと思いますし、京都マラソンでもボランティア団体として統一協会の関連団体が登録されていたということも分かりました。重ねてになりますけれども、本市行政においてきちんとした調査が必要だということは指摘をしておきたいと思います。

2022年9月26日【総務消防委】総合企画局/一般質問「統一協会の関連団体と本市行政との関わりについて」

(更新日:2022年09月26日)