◆ほり議員/えっと私のほうも、今の「生徒指導提要」に関わって聞きますけれども、8月27日の京都新聞に「生徒指導提要を改訂」という記事が掲載されておりました。で、今回の改訂版は、性に関する内容、それから発達障害や精神疾患に関する内容、貧困家庭やヤングケアラーに関する内容、そして外国人児童生徒に関する内容などが取り上げられている。文科省のホームページでは、先ほど田中議員(自民)もおっしゃっておりましたけれども、令和4年8月26日に開催された「生徒指導提要の改訂に関する協力者会議・第9回」で書いてありますけども、において、「生徒指導提要改訂案について座長一任となりました。今後、デジタルテキスト化を行い、9月中を目途に改訂版を公開する予定です」っていうふうに書かれておりまして、まあ京都新聞の記事には、「ブラック校則とも呼ばれる不合理な校則の是正に向け、子どもの意見を反映し、必要性が説明できないなら検証して見直すことも求めるのが柱」というふうに書かれております。そこで今回は、3章に書かれている「校則の運用見直し」について質疑をさせていただきます。
今回の改訂されようとしている生徒指導提要は、校則の運用についてですね、「校則を守らせることにばかりこだわることなく、何のために設けた決まりであるのか、教職員がその背景や理由についても理解しつつ、児童生徒が~」先ほどあの清水主事も言われましたけれども、自分事としてその意味を理解して自主的に校則を守るように指導していくことが重要」というふうに記載されております。さらに、「校則の制定にあたっては、少数派の意見も尊重しつつ、児童生徒個人の能力や自主性を伸ばすものとなるように配慮することも必要」と書かれております。つまり、子どもの権利が保障されることの重要性が私はあげられているというふうに考えておりますが、このことに関して教育委員会としてどのように対応していこうとしているのか。教育委員会としての対応どうしようとしているのかっていうことをお聞かせください。
(→清水・担当部長)新たな改訂案につきましては、今、先生からご紹介ありましたような内容が盛り込まれております。例えばあの、児童の権利条約に関することでありますとか、ことも含めて載っております。こういったものが今示されている、今示されようとしてるってことですので、この内容についてはしっかりと学校現場と共有していくべきだと思っておりまして、研修等も含めてですね、周知の機会を速やかにもっていきたいと、いうふうに考えております。以上でございます。
◆ほり議員/「子どもの権利条約」、それがもうきっちりと、この中に収まっている、含まれているというふうに私も認識しております。で、この提要にはね、「校則の内容を、普段から学校内外で参照できるよう、学校ウェブサイト等に公開しておくことや、制定の背景を示しておくことが適切」との考えを示し、さらに「制定から一定期間が経過し、意義を適切に説明できないような校則があれば、見直しを行うこと」も求めているっていうのが書かれております。で、校則を公開する意義は、私は大きいと考えておりますが、教育委員会として各学校に対し、ホームページで校則の公開をするよう通達を出すつもりはあるかないか、お聞かせください。
(→清水・担当部長)生徒自身がまあ自主的に校則を守っていく、自分事としてとらえていくということ、そのためにはやはりしっかりとホームページなどで公開して、まあ、あの常に身近なものにしておくということ、それについては保護者、地域等の理解も含めてですね、あの公開していくってことについての重要性について認識していることでありますし、こういった趣旨について、もうすでに校長会との協議を進めているところでございます。現時点で一律の指示を出すかどうかについてはまだ決めておりませんけれども、引き続きしっかりそうした運用になるように検討を進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
◆ほり議員/岐阜県ではね、県立高校の全てで、3年前から校則をホームページで公開するよう、教育委員会が指導して公開している。で、三重県でも今年から公開しているっていうことがありました。やっぱりね、教育委員会が、提起をしないといけないんじゃないか。提起する必要があるんじゃないかというふうに思いますけれどもいかがでしょうか。
(→清水・担当部長)校則の運用、特に公開に関すること、まあ、ホームページ等への運用も含めてですね、こういったことが今あの求められていることについては、既に校長会のほうとも協議しておりまして、まあ、こういった方法を推奨していくという方向で、今あの調整を進めていこうとしてるとこでございます。あの、どういった形で、あの最終的に指示することになるかはまだ未定でございますけれども、そういった方向性については今、鋭意進めているところでございます。以上でございます。
◆ほり議員/いつまでにそういう結論を出そうとしてるのかとか。私少なくともですね、その公開をしようと思ったら、やっぱり各学校のね、校則を、まあ教職員が、見直しをする、研修をする、それこそこの提要を、生徒指導提要の校則の部分を、だけでもとりあえず読み合わせをして、自分とこの校則と合わせてどうなのかっていうことを、まあ研修する。「子どもの権利条約」も含めて一緒に研修をする。そういう取り組みをして、新年度から校則をやっぱりホームページで公開をする。そういうそのタイムスケジュールをね、私は教育委員会として持っていただきたいというふうに思っておりますけれども、いかがでしょうか。
(→清水・担当部長)校則公開の件に限らず例えば、見直しの機会をどれぐらいの頻度で持つであるとか、あるいは保護者・生徒の聴取、意見聴取の仕方についての基準を設けるかどうかだとか、様々な側面がございますので、まあそういった点について、またあの広く、総合的に考えていく必要があると思っております。ちょっとタイムスケジュールについては今申し上げられませんけども、速やかにそういった課題については、校長会と整理をして、一定の周知をはかってまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
◆ほり議員/あの、「各学校で校則の見直しを進める取組例」まで紹介されてんですよね。この提要の中に。で、学校での取組、教育委員会での取組っていうのが書かれているわけですよ。そして、生徒指導の参画という形で書かれている。このことを実践していこうと思えば、あの本当にその決まりが、自分たちが学校で生活をして行く上での重要なルールっていう形になっていくというふうに思っています。
あのね、私、2021年5月の代表質問、そして6月8日の教育福祉委員会での一般質問で、「校則を事細かく生徒の振る舞いや行動を制約制限するのではなく、子どもの権利条約にある意見表明権を、児童生徒が行使することを保障し、人権やジェンダーの視点で、生徒の生徒による生徒のための校則に変えていく取り組みが必要だ」というふうに私申し上げてまいりました。で、今回の提要は、その通りのことが指摘されているというふうに私自身受け止めております。
で、どのような形でやっていくかという部分のところで、まあぜひ、この「校則の見直しにかかっての意義」、それから「学校における取組例」、それから「教育委員会における取組例」、そして「児童生徒の参画」、こういった部分をしっかり各学校でね、読み合わせができる、そして話し合いができる、そういう時間をあの教育委員会として保障をしてね、まあ教師大変忙しいですから、まあそういうことをやってられへんっていうようなその状況もあるかというふうに思いますけれども、そういう時間をしっかりと確保して、そして、子どもたちが活き活きと学校生活を、そして自分事として校則をとらえてやれるようにしてほしいなあというふうに思っております。
まあ、そういう意味で、少なくともこのページ数にしたら、この校則の見直しと運用と見直しの部分はそれほど多いわけではありませんし、「子どもの権利条約」の部分についても、児童生徒をどうみるかっていうような観点で、見ていくっていうことはできると思いますので、ぜひ校長会と相談して取組を進めていく、というようなことを言われていらっしゃいますけれども、実際、教育委員会がホームページに載せることができるように対応していってくださいということをぜひやっていただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
(→清水・担当部長)校則につきましては、すでにあの昨年度の段階で、あの文科省のほうから一定の見直しについてのまあ打診と言いますか、あの指示がありまして、それを踏まえてですね、もうすでに内容的な部分につきましては、例えばあの、生徒の人権にかかる表現であるとか、あるいはまあ、ジェンダー・多様性の観点から理不尽なもの、合理的でないもの、見直し等は、すでに速やかに各学校がおこなっていただいています。
で、しかもその、見直しの過程で、教職員の意見はもちろんですけれども、まあ生徒子どもたちの意見、あるいは保護者の意見、学校の協議会等の意見なども聞きながらですね、行うという、こういったプロセスはすでにやっていただいている学校がほとんどですので、まあ今回のまあ、運用についての見直しについてもですね、まあすでにそういったものに対する意識といいますか、そういったものは一定醸成されているというふうに考えておりますので、引き続き校長会との協議を精力的に行いながら、適切な運用について、検討を進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
◆ほり議員/何か「やっている」っていうような、「やっていただいている学校もある」っていうような表現をされていらっしゃいますけれども、保護者の中には、本当にそういうことが話し合われているというふうに認識している保護者がほんとどれだけの人がいるのかっていうことを考えると、あのやっぱり、子どもの生徒手帳見ないとこの学校の校則が分からないっていうような、まあ状況ではなくってね、ホームページ必ず開いているわけですから、そこの中に校則を載せておく、そして「ぜひPTAで考えてください」という、そういう誘導をしない限り、あの広がっていかないというふうに私は思います。
そういう意味で教育委員会の果たす役割っていうのは大きいと思います。各学校で、もちろん各学校でその地域性に応じて決めるものではありますけれども、その中身のことを言うのではなくて、ホームページに公開をするというところは一律的にやっていただかないと効果はないというふうに、私は思います。そういう意味で教育委員会が主導を取って、そこの部分については進めていただきたい。とりわけ、そのホームページでの公開については、ぜひあのタイムテーブルを作ってやっていただきたいということをお願いしたいと思いますが。そのことについて答えていただいて終わりにしたいと思います。
(→清水・担当部長)校則を本当に意義のあるもの、子どもたちにとってより良きものにしていくためには、やはりそういった外部への公開という視点は非常に重要だと思っておりますので、校長会と引き続き協議をおこなってまいります。以上でございます。
2022年9月7日【教育福祉委】教育委員会/一般質問「校則問題について」
(更新日:2022年09月07日)