◆西野議員/あんまり時間もないのでまずは確認させていただきたい。大岩山の是正工事について。「3月中に終了」という予定だったが、まだ見ていると重機がいろいろ動いている。頂上部分で産廃のふるい分けなどもされているようだが、進捗状況、現状がどうなのか。そして、これまで「工事が完了した場合、詳細な工事結果も報告される」「モニタリングをする場合、年度末までにつめる」と答弁もあった。それが現状どうなっているのか。そして「公共工事と同じ基準で最後確認する」ということも答弁あったが、その基準がね、私素人なので分からないので、どういう基準でチェックをされるのか。例えば、雨の量だとか、地震の強度だとか、植樹されるということだがどれくらいされるのか。それと「定期的に立入検査もする」とおっしゃってたから、その辺のことをちょっと確認したいがいかがか。
(→平井・都市景観部・土木担当部長)まず進捗状況についてお答えする。元々大岩山の恒久的な安全対策として、何度も答弁させていただいて、4つのポイントということで「斜面の成形」「側溝の設置」「調整池の設置」「斜面の緑化」、この4つのポイントについては、今までご説明した通り、3月末までに概ね完成している。ただし、一部の斜面の緑化、種子の吹き付けだが、こちらについては3月の気温が低かったということで、4月になって暖かくなってからということで4月早々に日程を確保していたが、またその日が雨降り、再日程調整をおこなっており、明日明後日で最終的な種子吹き付けが終わるというふうに考えている。「重機が動いている」というお話だが、それは我々が今回の是正命令をした対象外のところで頂上付近で整地をしている工事でないかなと思っている。我々の命令した工事についてはほぼ終わっているという状況。
それから二つ目のモニタリングの件については、学識者とも調整し、若干の谷埋め形状になっている部分があるので、地下水の動向を把握していこうということで、観測井、いわゆる観測井戸をいま掘っていて、ただ掘った後に雨があんまり降ってないので、その辺の降雨と地下水の状況、動向についてはちょっと確認仕切れないところがあるので、その辺のデータを集積したうえで、また学識者と調整してまいりたいと今考えているところ。
三点目、検査について。こちらについては宅造法の技術基準に適合しているかどうか、という視点で検査しており、まず先ほど言った4つのポイントについては、そもそも命令する時に、学識経験者の意見聴取しており、こちらについては「概ね妥当なもの」という見解をいただいたということで3月のまちづくり委でも申し上げさせていただいた通り。そのうえで、宅造法の現地の検査については、職員(課長)が検査したが、この課長は建設局で公共事業の検査官をしていた経験のある職員。これは公共事業の同様の検査をおこなっている。書面検査として施工体制と安全管理に加え、盛土の締固めの管理、調整池、L型擁壁に生じたコンクリートの圧縮強度、鉄筋のミルシート、こういったいわゆる品質管理の確認もおこなったし、不可視部分、見えない部分における写真の確認、それから現地検査では出来形図面、これが現地測量により別途作成させ、これらを元に確認をおこなったもので、宅造法の技術基準を満足するものであったということで考えている。
◆西野議員/いまるるご説明いただいたが、例えば私みたいな素人でも分かるように、雨量についてはこれぐらいの基準だというふうな、様々な基準があると思うので、個人資料でも結構なのでいただけたらと思う。モニタリングについてもいまご説明いただいた分をいただきたい。
それと、こことはまた別だが、大岩山の隣接地に、また大量の土砂が持ち込まれて、非常に私見てビックリしたが、今でも10m以上の高さがあると思う。少しずつの是正が始まってはいるが、道との境目に1mに足らないような杭が打たれて板が張られてる。これではもし崩れてきても何の効果もないと思うし、指導内容をお聞きしようとは思わないが、最終形がね、どうなるまで指導されるのか、全量撤去なのか、それとも全量撤去にはいかないけれども、宅造で最低限の基準があるからそこまで持っていくんだとか、そこのところはどうなるのか、地域の方、大変心配されているので、そのことをお聞きしたいがいかがか。
(→平井・都市景観部・土木担当部長)まず前段の、どの程度の安全を大岩山確保できたのかというご質問については、これも昨年度の委員会のほうでもご答弁さしていただいたが、宅造規正法の技術基準に沿って現地が完成しているということなので、概ね50年に一度の大雨、それから震度6か7ぐらいの地震に対しての安全であるということ、こういったことを技術基準の中でうたっているので、参考とするのであればその数値になるのかなというふうに考えている。
それから二点目、「周辺のところでまた盛土してる箇所がある」というふうなことだが、こちらについては大岩山のように、谷筋だったり斜面とか、そういったところに盛土したものではなくて、比較的平らな土地のところへの盛土で、それが(平成)30年7月の大雨で認定道路、いわゆる深草トレイル、こちらのほうへ土砂が流出したことを指摘されているのではないかと考えている。これは違反指導の事実とか、指導内容、こういったものについては本市がおこなう事務の適正な遂行に支障が生じるということと、それと個人情報保護の観点で、ちょっとお答えできないけれども、けれどもですね、違反を覚知すれば当然、適切に指導するというのは当然のことなので、取り分け危険な宅地であれば、速やかに安全な状態になるように求めてまいったし、これからも求めてまいりたいと考えている。
2022年4月21日【まちづくり委】都市計画局/一般質問「大岩山の是正工事の進捗と周辺の指導について」
(更新日:2022年04月21日)