醍醐陀羅谷地域への産廃持ち込みに厳しい指導を!(2021年7月6日/文化環境委・環境政策局・やまね)

◆やまね/よろしくお願いします。まずあの冒頭ですね、えー熱海市での土石流について一言申し上げておきたいんですが、あのいろいろ報道など見ておりましたら、上流での開発あるいは盛り土などが、引き金になったのではないかというふうに言われております。で、あのーまあ本市でもですね、過去を振り返れば、伏見区の岡田山、産廃が積まれていった問題だとか、あるいは近年で言えば、大岩山がですね、土砂が持ち込まれて崩落するというような、土石流が発生するということがありますので、初期対応が甘かったことで後に重大な事案につながる、えーこういう事例があります。で、もちろん、土砂で言えば都市計画局の所管になりますし、廃棄物ということで言えば環境政策局に所管がそれぞれなるわけですけれども、この土砂とか廃棄物っていうのはもう密接にあのー関連のある場合が多いわけですから、ぜひともそういう意味ではですね、所管局で連携をして、厳しい対応を行っていただく必要があるんじゃないかなと、いうことであらためて最初に申し上げておきたいと思います。

で、あの今日ですね、えー取り上げたいのはこの陀羅谷への産業廃棄物の持ち込みについてということで、これ昨年7月の委員会でも、我が党の西野さち子議員が取り上げた問題でもあるんですが、それから新たに今年の4月と5月にですね、同地域へ「新たに産廃が持ち込まれている」という情報が住民の方から寄せられております。で、この陀羅谷地域へ入るルートというのは、大津市側と、それから宇治市の笠取のほうから入る、この2つのルートがあるわけですけれども、例えば大津市側の住民の方は、朝夕の時間帯に4トントラックが往復しているのが度々目撃されていると。それから宇治市のほうでもですね、夜中にダンプの音が確認されたり、廃棄物らしきものを積んだ2トン車の目撃情報もあるということなんですが、今年に入ってからのこの問題について、環境政策局では今どこまで現状をつかんでおられるでしょうか。

(→張田・循環型社会推進部担当部長)はい、えー、陀羅谷地域の、えー件でございますが、えーと昨年度の委員会でも、えーご質問いただきましたけれども、えー陀羅谷地域におきまして、土砂混じりのまあ廃棄物がまあ積まれていると、いうことで、えーそうした事実につきまして私どものほうも一昨年ぐらいからまあ把握をしております。

で、事業者にまあ確認をしましたところ、えー「それらの廃棄物は外部から持ち込んだものではなくて、場内」、この敷地がまあ一部京都市で、大部分は宇治市の区域になるんですが、「その宇治市のところで土地の造成を行う際に出てきたものを京都市側の区域に移動させたものだ」ということで、そうした事実確認をおこなっております。で、ただまああの京都市側にあの、えー移動させたものにつきましても、えー廃棄物混じりの土砂でございますので、ま、廃棄物がまあ飛散・流出することがないように、また、処分する際は適切に廃棄物として処分するようにと、いったような指導をしております。

で、その後、えー新たに京都市側で、えーその廃棄物が増えると、いったような事態というのは確認をしておりません。えー先ほど4月5月にまあそうした廃棄物が持ち込まれているというお話がございましたが、あの少なくとも京都市側の区域では、えーあのそうした廃棄物が新たに持ち込まれていると、いう形跡はあのございません。であの、宇治市側の区域につきましては京都府の所管になりますので、京都府のほうであの監視等をおこなっておると、いうことでございます。

◆やまね/あのーまあ私も昨年ですね、この産廃が持ち込まれている情報が寄せられた、お寺の建設予定地とされているところなんですけれども、まあ現地で、産廃混じりの土砂が大量に積まれているのを見てきました。でまあ昨年は大雨時に川の濁りも発生したということで、非常にみなさん環境への影響を心配されているところであります。で、現在ですね、どうなってるかっていったら、その搬入した土砂がトン土嚢で積まれていると。で、トン土嚢は耐用年数も短くて、なかにはですね河川の構造物にのっているものもありますし、裂けてきているものもあるということで、大変危険であります。

で、我が党の府会議員からですね、京都府の保健所に問い合わせたところ、「当該河川を管理する行政機関は京都市伏見土木事務所」だと。「そこから事業者への対応を依頼済み」だと。「指導内容は、河川に支障が生じないよう適正管理を依頼する」と。それから「伏見土木事務所も現地を確認済み」というお話でした。で、伏見土木事務所はですね、「河川の安全管理はもちろん土木の所管なんだけれども、水質や廃棄物指導については環境政策局の所管なのでそちらでお願いしたい」とも言っておられると。まあそれその通りだと思うんですけども。

私はですね、昨年に続いてこういう情報が市民の方からやっぱり寄せられているということが、やっぱりなぜなのかなあと。いうことをやっぱり率直に思うわけであります。で、あらためて監視体制を強化する必要があるんじゃないかと、いうことで3点お聞きしたいと思うんですが、一つは、昨年の事案と今年の事案は同じ事業者が起こしたものなのかどうか。それから二つ目に、陀羅谷地域へは定期的なパトロールなどおこなっているのかどうか。それから三つ目にですね、河川の水質検査や不法投棄をさせないための監視カメラ設置など、京都市独自で行うべきじゃないかと。この3点お聞きしたいと思いますがいかがでしょうか。

(→張田・循環型社会推進部担当部長)はい、今3点いただきましたが、えっとまずあのまあ、昨年の事案と今年の事案というのがまあ何を指しておっしゃっておられるのかというところがあるんですが、少なくとも現地で作業をしている事業者としてはあの昨年と今年で変わっているということはあの聞いてはおりません。

えーそれからえっと、パトロールにつきましては、あの私どもとしましてもまああのこの当該地に限らず、こうしたあの、えー廃棄物があのーえー積まれておったり、あのそうした不法投棄がされるおそれのある地域につきましてはあの全市的にパトロールをしておりますし、あの本件地域につきましても、えー定期的に、あの職員があの一定あの現状を確認しておるということでございます。

で、最後にまあ、監視体制のことでございますけれども、えー京都市側の区域におきましては基本的にあの道路側からあの見える場所でございますので、あのー定期的に行くことによりまして、新たに、あの廃棄物が増えたり、あのそうした変化がないかといったことにつきましてはあの確認をできておりますので、えー現状の体制で、えー確認が、あの監視ができておるというふうにあの理解を致しております。

◆やまね/あのー今「パトロールは全市的にやってる」と、で、「当該地域も行ってる」ということなんですけど、どれくらいの頻度で行かれてるんでしょうか。

(→張田・循環型社会推進部担当部長)ま、あのー指導等の関係もありますので、えーちょっと具体的なことは差し控えさしていただきますが、あの今年度に入りましても、あの数回はあの、当該地域のほうにもあの行っております。

◆やまね/ま、今年度に入って数回ということですから、まあ毎月1回ほどになりますけれども、はたしてそれでですね、十分なのかなあと、いうふうに思います。であの、パトロールっていうの、まあもっと増やしていただきたいというのもあるんですけれども、あのやはりですね、こういうゴミ、廃棄物ってのが、深夜に持ち込まれたりとかですね、あの休日に持ち込まれたりとか、こういうことがあるわけですから、あの日中にいくらパトロールしてもつかめないものもあるんじゃないかと。あらためて監視カメラ等を設置して実情をつかむということも必要じゃないかなというふうにも思います。

それであの、環境省の通知でですね、「⾏政処分の指針について」ということで、これ平成30年3月30日に出たものですけれども、その冒頭で「一部の自治体においては・・・行政指導をいたずらに繰り返すにとどまっている事案・・・が依然として見受けられる」「断固たる姿勢により法的効果を伴う行政処分を講じなかったことが、一連の大規模不法投棄事案を発生させ、廃棄物処理及び廃棄物行政に対する国民の不信を招いた大きな原因ともなっている」ということが指摘されております。だから「指針を踏まえ、積極的かつ厳正に行政処分を実施されたい」と、いうことで、行政処分を行うための事実認定についてもですね、「廃棄物の脱法的な処理を目的としたものと判断される場合には、占有者の主張によらず、廃棄物に該当するものと判断される」というふうにもありますので、より積極的に、より厳しく、事業者等の主張がどうこうということではなくって、事実をしっかり見て、厳しく対応すべきということが、求められておりますので、ぜひこの立場で、今後も厳しい対応求めたいと思いますが、最後その点だけ答弁を求めて終わります。

(→張田・廃棄物指導・生活環境担当部長)はい、えーパトロールの回数につきましてはあの先ほど申しましたけれどもあの、当該地域には京都府も入っておりますので、そうしたところともあの連携をしておりますので、えー回数的に不足しているとは考えておりません。

それからカメラにつきましてですが、ま、例えばあの、他人の土地とかにあの深夜に持ってくるといった場合につきましては監視カメラも有効でございますが、ここはあのその事業者がやっておりますので、廃棄物が増えればその事業者が持ち込んだということが明らかに分かりますので、あの現在カメラでなくてあの監視体制で十分と考えております。

最後に行政処分の件でございますが、何か違反事実が確認されているにもかかわらず、まああのそれを、えー必要な手を打たないということがあの問題視されているのかなと思うんですが、当該地域におきましては廃棄物処理法違反の事実は確認できておりませんので、えー問題ないと、いうふうに考えております。

2021年7月6日【文化環境委】環境政策局/一般質問「陀羅谷地域での産業廃棄物の持ち込みについて」

(更新日:2021年07月06日)