続・文化芸術関係者へのアンケート調査継続を!(2021年6月8日/文化環境委・文化市民局・やまね)

◆やまね/4月の委員会でおこなった質疑のちょっと続きということで、お聞きしたいんですけれども、えー昨年5月と今年1月におこなわれた文化芸術関係者へのアンケート結果についてなんですが、あのー、えーまあ、本当にですね、この私あの京都市の文化政策にも反映すべきといいますか、本当に貴重な、切実な実態であったり、ご意見であったり、あのそういうものがあふれているなど思っておりまして、本来なら、私はこの文化環境委員会に、ぜひ報告案件としてですね、報告もしていただいてしっかり議論をすべき問題ではないかなと、いうことはまず申し上げておきたいと思います。

第2回京都市の芸術家等の活動状況に関するのアンケート調査結果

それでまずお聞きしたいのはですね、この二度にわたっておこなわれたアンケート比べてみた際に、えー私の感想なんですけれども、収入損失の状況がより一層深刻になっているということとか、それからオンラインへのニーズっていうんですかね、これが昨年5月の時点と今年1月の時点ではアンケート見ていたら少し違ってきているのかなと、いうふうに思ったんですけれども、文化芸術担当のところではですね、この文化芸術関係者のみなんが置かれている状況、昨年5月時点と今年1月時点でどういう状況変化があったのかと、どんなふうに受け止めておられるでしょうか。

(→砂川・文化芸術都市推進室長)はい、あの議員ご紹介いただきました、2度に渡っておこないました「京都の芸術家等の活動状況に関するアンケート」、これを比較した、えーまああの京都市の考え方、ご答弁させていただきます。

まずあの、収入の損失の状況でございますが、これはあの長引くコロナ禍の中で、多くの産業が打撃を受けております中、ま、当然ながらこの文化芸術関係者についても、第1回調査よりも損失が積みあがっていると、いう状況かと思います。

で、またあの、コロナ禍によって困っていること、えーこちらにつきましては、えー「創作発表の機会の損失」、これが75%と第1回と同じく最も多くございました。また、「生活収入の減少」あるいは「創作意欲の減退」ということにつきましても引き続き困りごととしてたくさんあげられておりまして、まあ時間が経過致しましても同様の課題が続いているのがうかがわれるかと思います。

で、一方ですねあの、各種支援金や相談窓口など、京都市がおこないました、あの各種施策の満足度、これについては総じて高うございまして、いずれも過半数の方が「満足」等と評価していただいてるところでございます。

であの、「現在必要な支援策」、これにつきましては、先ほど議員おっしゃいましたように、オンラインの展開のための支援というのは第1回よりもやや落ち着いてきております。で、しかしながら損失補てんや事業資金の支援、それから発表機会の提供、あるいは支援策の相談、情報提供、こういったものはあの引き続き求められていると、いうような状況というように分析しております。

◆やまね/はい、ありがとうございます。あの、まあそういうふうに今おっしゃっていただいたようにですね、収入損失のところでは積み上がっているということだとか、あるいはいろんな悩みが継続しているだとかですね、それから引き続き必要な支援策としてはやはり損失補てんだとか資金の面であるとか、やはりそういうものが、この2回の調査をやったことでですね、そういう変化といいますか状況がより深く分かってくると思うんですね。ですから私はぜひこの引き続きアンケート調査というのは、今後も継続していただくように、検討をお願いしたいと、あらためて要望しておきたいと思います。

であの、このアンケート結果報告文書の前文といいますか、目次の後に出てくる文章の中ではですね、この本市の支援策について、「広報や支援対象など、更なる改善・検討が必要な点も多々あることが明らかになりました」というところがあります。で、ここで言うこの「支援対象の改善・検討」というのは何かっていうのを教えてほしいんですけれども。例えば、「両立支援補助金」は、あの結果的に7000万円使い残してしまって、減額補正ということになりました。で、例えばこういうものについてですね、「もうちょっと使いやすくしたほうがよかった」とかですね、「対象範囲拡げたほうがよかった」と、こういうようなことをお考えになっているということで理解してよろしいんでしょうか。

(→砂川・文化芸術都市推進室長)はい議員ご紹介いただきましたあの前文に書いてございます広報や支援対象の改善・検討というところの標記につきましては、まずあの本市の支援策をいずれもご存知なかったというお答えが9.4%あったこと、また、えー支援施策が希望する施策と合致していなかったというふうにお答えになった方が6.7%ございまして、その理由が、「対象範囲」というふうにお答えになった方が最も多かったということを受けまして、ま、全体としては低い割合ではあるんですけれども、あの今後の改善・検討が必要な点というふうに、言及をしているものでございます。

であの、この回答結果につきましては、え、例えばその対象範囲を幅広く、えーとりまして、多くの方に支援させていただいたあの緊急奨励金、えーこれなどに対しまして、えー「対象が広すぎて個々の支援金額が低い」というようなまあお声なんかもお聞きしておりまして、えーそういった文化芸術関係者が求めておられるものと、その支援対象のミスマッチっていうのが一部あったことも、あの想定される状況なのかなと思っております。

であの、本市の施策全般につきましては、7割以上の方に「活動の再開につながった」と、いうふうに評価いただいているところでございまして、全体としてまあ有効だったというふうに言えるのではないかなと考えております。あの大事なのはその必要な支援策が必要とする人に的確に、まあ届くようにと、いうこういうあの支援策を考えていくことだと思いますので、えーこのアンケートの結果ですとか、えー各種相談窓口をはじめとしましたそういうネットワークを通じた関係者の声を聞くと、いうことを引き続きしていきたいと、いうふうに考えております。

◆やまね/あの今その、まあ支援策について「合致しなかった理由」というところで、対象範囲のお話がありました。で、やはりですね、私はあのこれまでおこなった支援策がそういう意味ではもっと使いやすいものにしていくと、改善が必要だというふうに考えておられるのであればですね、ぜひ今後も改善をして、新たなものをぜひ打ち出していただきたいと、このことも要望しておきたいと思うんです。

で、今も少しありましたけれども、この「京都市の支援策」についての評価ですね。あの大きな満足度があったとか評価高いと、確かにその通りだと思うんです。で、特に今もありました昨年春いち早く30万円交付された「京都市文化芸術活動緊急奨励金」の満足度がやはり高くなっておりまして、で、これもいろいろ理由というか、見ておりましたら、「イベント中止等に伴う損失補てんを目的に」申請したという方がですね、43.5%ですかね。非常にたくさんの方がそう答えておられるということで、事実上の給付金というか、損失補てんの役割果たしてると、私はこれ見て思いまして。

で、全体としてはですね、やはり「オンラインサポート」とか「相談窓口」、これも私は必要なことだと思うんですけれども、そういうことよりも、やっぱり「公演等の中止による損失補てん」であったり、「活動再開・新規展開に向けた資金」、こういうものを求める声がやっぱり多いというふうに思います。ですから私はこの活動継続のためにはですね、「損失補てん」あるいは「休業補償」であったり「資金」であったり、こういうものがしっかりされるようなことを、考えていかなければならない、目指すべきだというふうに思うんですが、この点のご認識いかがでしょうか。

(→砂川・文化芸術都市推進室長)はいあの議員ご紹介いただきましたようにあの昨年度はコロナ禍の初期の感染拡大期におきまして、ま、国の支援策もまだ整備されていない中で、京都の文化芸術関係者の活動をしっかり継続するために、国の財源を活用しながら、本市としてできることを、こういうのを実施してまいりました。であの、本市が全国に先駆けて大規模な支援策を展開しましたことが、えー国や他の地方自治体の、えー支援策につながりまして、コロナ禍の文化芸術活動を支える全国的なムーブメントを生み出すことができたというふうに考えております。

あの現在はキャンセル料に関する支援等も含めまして、国の支援策、一定整備されてきております。で、また京都市におきましても「中小企業等再起支援補助金」、こういったものも芸術の関係者にもお使いいただけるような取組をしております。こういったあの現在の状況を踏まえまして、えー個々の文化芸術関係者の、えー実態に寄り添いまして、国等の支援策を最大限活用できるような、そういうきめ細かなニーズに対応して、えー文化芸術関係者の満足度を高めていくためのそのサポート、これが大事だというふうに考えております。

でまた国に対しましては、地方自治体がそれぞれの実情に応じた支援策、これをおこないやすい、そういう財政支援ってのを引き続き求めてまいります。

◆やまね/あのまあ昨年、国からの支援がまだ見込みがない中で先駆けてやったと、京都市がやったという、これほんとに大きなことだと思うんですね。で、今年度、今は国の施策が充実してきたというお話も少しありましたけれども、しかしまだまだ関係者のところにはですね、情報もまだまだ届いていない実態がありますので、引き続き周知・サポート含めてお願いをしたいと思います。また引き続き議論させていただきたいと思います。

2021年6月8日【文化環境委】文化市民局/一般質問「文化芸術関係者へのアンケート結果について」

(更新日:2021年06月08日)