◆井坂議員(共産)/今の説明とやり取りを聞いてて、私二つほどお聞きしたいんですけどね、あの、そもそも考え方として、「コロナで大変だから五輪なんてオリンピックなんてやってる状況ではないだろう」っていう議論にはね、私は組みしないし、組すべきじゃないと思うんです。つまり、何があろうとどういう状況だろうと、文化やスポーツっていうのは、きちんとその意義や目的に基づいてやるべきだと。だけどもなぜ今オリンピックについて考えなければならないのかって言ったら、それを成功させるような条件になってないからじゃないかと、ていう意味で私はオリンピックは再考すべきだというふうには考えています。
で、そこでね、「聖火リレー」なんですけど、聖火リレーをする「意義」はさっきおっしゃった。じゃあ聖火リレーをやる「目的」は何なんですか。
(→川口・スポーツ担当部長)はい、聖火リレーの事業の目的についてでございます。まずこの聖火リレーは、オリンピックのシンボルである聖火を、えー日本全国、えー京都府におきましては、1日目は京都府の北部、2日目は京都府南部を経て、最終的に京都市にゴールする、という日程になっております。で、このオリンピックのシンボルを、京都府内いろいろなところで見ていただくことによりまして、見ていただく皆様に、オリンピックへの理解と、えー関心を高めていただくとともに、オリンピック開催の機運を醸成すると、このような目的のもと推進されております。
◆井坂議員(共産)/そうだと思うんですよね。「機運を醸成する」。ま、平たく言えばムードを盛り上げるということですよね。だったらね、その公道を走ってムードを盛り上げるということがあると思うんだけど、それを中止をして、「一つの施設の中でやる」と。で、「二条城でやる」。じゃ、岡崎のグラウンドじゃなくて、二条城でやるってことを選択した理由は何なんですか。
(→川口・スポーツ担当部長)えーはい、えー今回の会場に二条城を選定した理由についてでございます。これは大きく分けて二つございます。
一点目は、岡崎と二条城を比較した場合においてでございますが、二条城は基本的には周りにお濠がありまして、えー入るところが門だけに限られておるということから、一つ会場としても、施設、会場といいますか、施設として一つ形がなっておると、いうところでございます。対しまして岡崎は、えー何もない、ま、多目的の広場・公園を、今回のために、えーフェンス等で区画をして会場を設ける必要がございます。えーそのようなことから、えーどのような会場にすべきかという点の検討など含めまして、開催費用や時間の関係を考えると、まず二条城に分があろうというのがまず一点。
もう一点は、やはり二条城が、我が市を代表する歴史を伝える施設でございまして、ま、今回こちらを会場に選ぶことによりまして、えーオリンピック聖火リレーの発信とともに、やはり京都の魅力を最大限発信してまいりたいと、このように考えております。
◆井坂議員(共産)/だからそこでね、私矛盾になるんじゃないかと思うんだけど、リレーは機運を盛り上げムードをつくっていくってわけでしょ。だけど、そのリレーは、閉ざされた塀の中でやっちゃうと。岡崎のように周りから見れるとこじゃない。で、その理由は何かと言うたら「密にならないように」観客を、観客というかね、見に来る人をガードするためっていうことでしょ。だったら二条城の中で走ってイベントをやって外から見れないと。どうやって盛り上げるの。
(→川口・スポーツ担当部長)えーはい、えー見えない環境でのリレーをどう盛り上げるかと、あの盛り上げる課題というのをどう両立するかという点についてでございます。こちらにつきましては、先日も愛媛県松山市で行われましたリレーの件を、リレーの例を、いまちょっと念頭において、あのお答えさせていただいておりますが、えー松山におきましても、やはりその、盛り上げるという部分と、安全対策をどう両立するかということ、大変苦念、苦労されたようでして、最終的にはそのセレブレーションの会場の周りに白い幕を張り巡らせることによって、ま、実質的に見えない環境をつくられました。と同時に、えーNHK様ほか、えー事業者の協力を得まして、状況を広くインターネットを通じて共有するという形で、えー実施されたと聞いております。私たちも、まあそのような事例を参考にして、えー二条城での開催を成功させることができたらというふうに考えております。
◆井坂議員(共産)/で、今全国各地でいろんなリレー、聖火リレーやってますよね。で、テレビなんかでも報道されています。で、そこでは有名人が、ね、トーチを持って走っている姿、っていうことで分かるようになっていますよね。だけど、実際にネットなんかのニュースを見てると、それだけじゃなくて、オリンピックの大手スポンサー、名前はあえて言いませんけど、それは大型の宣伝車を、その前に走って、大音響で音を流しながらやってるということで、「それがいかがなものか」という声もあるんですよね。だけど今回は二条城の中でやるとしたら、そういうのももう全部排除しないとあかんと、いうことで、そのスポンサーとの関係での効果とか含めて、いろんな意味で、ま、先ほどね、あのやり取りありましたけど、ま、どうやって経済効果とか、あるいは対応していくのかっていうこともなっていくと思うんですよね。
だからまあ5月26日だから、まああと1カ月という期間、そういった問題も全部解決をしていかないといけないということになると思うんだけども、最初も言ったように、今この時期にコロナでやるのかやらないのかということじゃなくて、物理的な問題としてね、もし東京オリンピック・パラリンピックをやったとしたら、医療関係のスタッフがね、1万人必要だと言われているんですよね。で、コロナの感染拡大が収束の目途がないもとで、その7月8月に、それだけのスタッフを、一限定された地域に配置するっていうことが可能なのか、あるいはそれがいいことなのかも含めて、今オリンピックの開催の是非については議論しないといけないと、いうふうになってると思うんですよね。
だから今回は、聖火リレーという問題で議論なってるけど、その聖火リレーっていうのはオリンピックの開催とセットものになっているということなんで、やはりスポーツのね、で、このイベントなどの担当の部長としては非常に悩ましい時期だとは思うんです。ね。大変だと思うんだけども、そういうのを鑑みながら、全体を総合的・俯瞰的に見て、判断をぜひしていただきたいと、いうふうに申し添えて終わります。
2021年4月23日【文化環境委】文化市民局/一般質問「本市における聖火ランナーなどの取組について」(維新・くぼた議員の関連質問)
(更新日:2021年04月23日)