◆とがし議員/昨年の出席は7970人、今回は1月当初は7300人くらい申し込みされていたが、参加辞退が相次いで、直前の段階では7035人にまで減少し、実際当日参加された方は4510人。例年よりも3000人以上少ない開催となった。かなりの規模の参加自粛となっているが、地域的な内訳は。
(→塩山・子ども若者未来部長)他都市からの来所者の状況だが、大きく申し上げると、全体は7035とご紹介いただいたが、そのうち360名ほどは他府県からの方となっている。実際出席された方はそこまでは把握していない。
◆とがし議員/参加者ベースで言うと圧倒的には元々登録されてた方が大半であったと言えるかと思うが、その中で他府県、他府県というくくりなので緊急事態宣言の地域というくくりではない。京都市以外のところと思うが、京都市内の方もかなりの方が出席を見合わせたと受け止める。
開催をめぐっては様々な議論があったが、首都圏1都3県に緊急事態宣言が発令される見通しになった段階で、京都市は宣言が出された地域のみなさんに「出席の自粛要請」をされていた。我が党市会議員団としては、京都市内の医療ひっ迫状況、保健所の限界を超える厳しい感染状況であることから、全ての参加希望者が安心して参加できる時期への延期を求めさせていただいた。
局からは「今後の動向で判断する」とのことだったが、その後、京都府の各種指標の多くが爆発的感染拡大の危機を示している「ステージ4」になっている中で、京都市京都府が8日に緊急事態宣言出す要請の方針を確立させて9日に大阪と兵庫と一緒に要請された。この段階でやはり普通は延期ないし中止の判断をすべき事態に相当したと考える。なおかつ市長自身も8日のコロナ対策の本部会議を受けた動画メッセージで「生活と健康に必要なものをのぞく外出自粛を要請」されていた。この訴えとの整合性、これらの京都市京都府の対応、それから市長メッセージとの関係で、延期にならなかったことは、やはり整合性が問われるのではないか。
(→塩山・子ども若者未来部長)二十歳を祝う記念式典については、二十歳を迎えるみなさんが、これまでお世話になった方への気持ち、感謝を表しつつ、自覚と責任を持って新たに一歩を踏み出すと、そういったみなさんを心からお祝いの気持ちを伝えて、励ますために行うという、非常に、一生に一度の大切な式典だと思っている。
開催に向けては12月28日に判断した後も、日々の感染拡大の状況を見ながら、市民の皆様からも実際には「実施すべき」ということとか、「延期・中止すべきだ」というご意見、たくさんいただいていた。私どもとしては、会場を分散化させるとか、最終的には会場要件、緊急事態宣言下での人数上限5000人かつ収容率50%以下、これは緊急事態宣言下でもイベントを実施する要件とされているものだが、それをクリアしたうえで、最終的に実施するという判断になったもの。
これまでのところで申し上げると、京都市独自だが、今回からLINEによる事前申込制を取り、参加者の方とつながって、お一人お一人把握する仕組みを導入した。式典には主催者が責任を持って感染症対策しっかりやっていくことは当然だが、参加いただける方のご協力も必要だと思っており、そこの部分については、やはり感染拡大のことで申し上げると、やはり式典前後の飲食であったりとか、そういったところが非常に心配もされるということで、LINEを活用し、終了後も含め計13回「飲食は控えて下さい」「式典終了後は速やかにお帰り下さい」ということを呼びかけしてきた。こういった、しっかりとやっていけるというふうなことと、あと新成人の方の自覚と責任感を信頼して、より一層の緊張感を持って徹底した感染症対策を行うということで開催の判断をさしていただいたもの。
◆とがし議員/「新成人の方を信頼して」ということで、多くの方はその呼びかけに応えられたと思うが、私、事前に延期したほうがいいんじゃないかと言った時もお話したが、新型コロナ感染症に関しては様々な情報が氾濫している。メッセージをそのまま受け止めることもできれば、できない、あるいはそれよりも強烈な情報を受けている場合もある。京都市の感染状況は、国のイベント開催の基準守ったとしても、現時点でもういっぱいいっぱい、追いつかない状態があるというのが現実。やはりそうした感染拡大の芽というのは徹底的に抑え込む必要ある局面という認識だったので、延期を最後まで要望した。
式典自身は議会の教育福祉委員会の代表として、桜井委員長(自民)、兵藤副委員長(公明)、山本議長(自民)、青野副議長(公明)と一緒に参加し、参加するからにはお祝いをしっかりしようという立場でのぞんだ。実際に式典参加して、新成人の方の決意は本当に素晴らしく感銘を受けたし、コロナ禍の困難の中で、何とか希望を見つけてがんばろうとされている、そういう感銘を受けただけに、一生に一度であるからこそ、やはり市長が、安心して全ての参加者、参加希望の方が出席できる時期に延期を決断されなかったということは、大変残念であったと思っている。
もう実際終わってしまった話ではあるが、今後しっかりとフォローしていくのが大事だし、本人の自己責任というところにとどまらず、感染者が出た場合には、京都市総体をあげて、そうした感染された方についてはフォローしていくことも大事だし、引き続き若い世代のみなさんに対しての情報発信についても取り組んでいただきたいと求めて質問を終わる。
2021年1月13日【教育福祉委】子ども若者はぐくみ局/一般質問「京都市における成人式開催について」
(更新日:2021年01月13日)