◆やまね/私からは市民のくらしの足としての市バス網構築をという観点で、えー、お話をさせていただきたいと思うんですが、まずあの冒頭ですね、先ほど来からお話がありますように、あのー、コロナによる減収ですよね、これあの自然減ではなくて、お話あったように自粛をお願いして減になっているという部分もやはり大きいと思いますので、あのーそういう意味ではやはり減収補てんなどですね、国に強く迫っていただきたいと、私どもからもですね、要望しておきたいと、まず申し上げておきたいと思います。
えー、それであの、これまでその、観光客のみなさんにもたくさん乗っていただいてきたわけですけれども、それがまあ激減をしているということもありまして、今あらためてですね、公営企業法の第3条、公営企業が「本来の目的である公共の福祉を増進するように運営されなければならない」というこの基本原則が、やはり非常に大事になっているんじゃないかというふうに思います。で、市民のくらしの足を支える、で、市民のみなさんにたくさん乗っていただくと、いうところにですね、今これまで以上に軸足を置く必要があるんじゃないかと、思うんですけど、まずその辺りいかがでしょうか。
(→上田・自動車部担当部長)はい、えー従来からですね、え、観光のお客様だけではなく、市民の方の足をしっかりと守るという視点で我々も事業を取り組んでございます。
◆やまね/あのそれはもちろんのことだと思います。今も、先ほど来から、住民、市民の足を守ると、言っておられるんで。で、私あの、そうじゃなくてですね、これまでは、その中でも観光客のみなさんが乗っていただいていたわけですよ。で、今それがなくなってしまった。しかも回復状況はかなり時間を要するんではないかというご答弁もあった。だからこそ、これまで以上にですね、市民のみなさんに乗っていただくという、そこにやっぱり軸足を置かなきゃいけないんじゃないかと。そのご認識をうかがってるんですがいかがですか。
(→上田・自動車部担当部長)はい、これまでからも市民の方にご利用しやすい市バスとなるように、路線やダイヤの設定に取り組んできたところでございます。
◆やまね/あのこれまでから取り組んできたってのはそれでいいんですよ、それで。これまで以上に市民のみなさんにたくさん乗っていただかなきゃいけないんじゃないかというお話をしてると、いうことであります。
で、あの本会議でですね、市長は先ほどもありましたけれども、「最悪の場合、運賃や路線、ダイヤを見直さなければ経営が立ち行かなくなる」というふうに答弁されましたけれども、ま、そうなってしまうとですね、あの「公共の福祉の増進」という本来の目的が果たせないことになりますし、で、これ経営的にもですね、市民のみなさんが、市民のみなさんにとって、利用しにくい市バスになってしまえば、経営的にもより悪化してしまうんじゃないかと、思うんですが、その点はいかがでしょう。
(→大塚・企画総務部長)はい、えーとあの、今ご説明いただきましたように、あのこのまああのコロナ禍によりまして、あのやはり観光客の方が激減していると、ま、これが、えー思ってた以上に大きかったのかなというふうなことはあの我々としても実感しているところです。それはあの先ほどあの山本次長のほうが答弁させていただきましたように、他のバス事業者と比べましても、あの戻り方が遅いというようなことになってるのかなというふうに思います。あのあの、上田が答弁致しましたように、元々あの市民の皆様に、えー安全安心で、えーそして快適に乗っていただけるということが、我々、京都市の交通局としての基本的な理念でございますので、これあのこれまで通り、しっかりやっていきたい。で、あらためて、えー今回まあ特にあの定期等でご利用いただいております、えー市民の方、それから市の周辺でお住まいで市内に通勤される方、これらの方々の、に、えー軸足ということもあらためて、あの今回その重要性は思ってるところでございますので、えーこれまで通り、しっかりと取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。
◆やまね/あのぜひその辺りですね、市民生活の足を守るというところを、えーこれまで取り組んでおられたことはぜひがんばっていただきたいし、私はこれまで以上にですね、あのそこをよりあの重視しなければいけない時期に来てると、いうふうに思います。で、先ほどあの西京区のお話もありましたけれども、「住民要望をくみとった結果、赤字が少なくなっている」というお話、非常に私も重要だと思いまして。やっぱり住民要望に応える、利便性を高めることによって、乗客増につなげる取り組みというのがですね、あの大変重要だと、いうふうに思いました。
で、そこでですね、この乗客増っていうのを考えた場合に、あの潜在的なニーズをどう掘り起こしていくかってこともですね、私大事かなと思ってまして、例えばまあ何度もこれまで議論させていただいてますけど、伏見区の藤城地域なんかではですね、「バスが走ってたら買物に行けるのになあ」と、こういう声もありますし、で、あるいはバスが走ってるんだけれども、あのバス停から500mとか600mも離れているようなところにお住まいの方からはですね、「乗りたいけど乗れない」と、いうやっぱり声もあるわけで、あのー潜在的なお客さんと言いますか、バスを必要としている方はですね、これまで乗っておられない方の中にも相当数おられるんじゃないかと、いうふうに、えー思います。
で、今年度ですね、予定していたお客様アンケートはまあコロナの影響で延期になっちゃったわけですけれども、あらためてですね、このバス停から距離がある地域にお住まいのみなさんの声も、あのーきちんと聞くようなですね、あの取り組みをしていただきたいと、いうふうに思いますがいかがでしょう。
(→上田・自動車部担当部長)はい、基本的にはあのバス停の平均距離が400mでございます。え、議員おっしゃってるように長い距離というところにつきまして我々も、設置できるバス停につきましては設置をしてきてるところでございます。え、具体的に言いますと、平成31年3月には、嵯峨野秋街道町、北沓掛町6丁目、鳴滝松本町、という形で地元のご了解を得たうえでしっかりと取り組んできたところでございます。
◆やまね/あの、あのバス停の設置についてはあのがんばっていただいていると思いますけれども、あの今私お聞きしたのは、あのバス、あのこれからね、あの秋にやる予定だったけれども、延期になっちゃったそのアンケートをやる際に、あのーバス停に遠い地域のみなさんの声も、しっかり受け止めていただくように、取り組んでいただきたいと、いうふうに思ったんですが、その点いかがですか。
(→上田・自動車部担当部長)えー今回、旅客流動調査と、アンケート調査ていうのを、え、やる予定でございましたが、このコロナの関係で延期したところでございます。しっかりとアンケート調査におきまして、えーバス停、バスご利用の方だけではなく、いろんな方からご意見いただけるように取り組んでまいりたいと考えてございます。
◆やまね/でその、いろんな方の、お声をお聞きしたいと言った場合にですね、「インターネットで」っていうことも言われてきたわけですね。それすごく大事だと思うんです。で、ところがですね、高齢者のやっぱり方の場合ですね、なかなかネットでは、あのネットでって言われてもですね、難しい場合もあると思うんですよ。で、バス停がどこにあるかってのは交通局ですから、当然把握されてると思いますし、その例えばですね、半径300mとか半径500mとか、こう円を描いてですね、どこが空白地域になるのかということも、おそらくね、簡単に、簡単にと言うか、あのやれば分かると思うんですね。ですから、インターネットでっていうことだけでね、このー、「バスに乗れない方はインターネットで」ってことだけじゃなくて、やはりそういう地域をですね、バス停から遠い地域を、ちゃんと明らかにしてですね、そこに対して声を聞くという取り組みもぜひやっていただきたいと思いますけどいかがでしょうか。
(→大路・営業推進室担当部長)はい、あのアンケート調査につきまして、あのー今おっしゃられましたようにですね、あのWEBとかも今回、今までやってなかったんですけど、あのまあ、やる場合ですね、活用していきたいと思っておりますし、まあそういった意味で幅広く声を聞くということであれば、その区役所との連携等もですね、考えていきたいと思っておりますが、ま、全体的な、あの内容につきましては、えーこれから、あの構築していきたいというふうに考えておりますのでよろしくお願い致します。
◆やまね/今「区役所との連携も考えていきたい」ということですので、やはりそういう交通が不便な地域の、ところはですね、ぜひそういう形も検討していただいてね、あのがんばっていただきたいというふうに思います。
であの、高齢の方も増えている中で、私はですね、今あの大きな道に大型バスを走らせるということだけじゃなくて、あのー狭い道、あるいは坂道の多い地域にですね、小回りのきく形で、えー走らせていくというね、そういう形も追求する必要があるんじゃないかと思っています。で、福岡市ですね、昨年度の産業交通水道委員会で視察に行かせていただきましたけれども、これ民間ですけど、西鉄さんがですね、タクシーの運転手を雇用してジャンボタクシーを、ま、運行されてると。で、京都市交通局でも、あのー過去に行った、まあ小型車両やジャンボタクシー使ったですね、社会実験なども行ってますので、やはりその、バス停から遠い地域であるとか、交通が不便な地域の潜在的な、やはり公共交通を必要とされている方々を、どうつないでいくのか、あるいは地下鉄駅だったりとかですね、そういうところにどうつなげていくのか、これを「都市計画局の交通政策の議論だ」ということに任せずにですね、交通局としてもですね、ぜひそういうアプローチを考えていただきたいと思うんですが、いかがでしょう。
(→上田・自動車部担当部長)はい、えー都市計画局に任せるなという意見かと思いますけれども、基本的にはあの都市計画局のほうでしっかり交通政策というものをやられているものと承知しております。その中で我々協力できるところはしっかりと協力してまいりたいと考えてございます。
◆やまね/でまあ過去にね、京都市交通局でも、そういうあの小型車両とか、えージャンボタクシー使った実験行っているわけですから、ぜひ今こそですね、あの検討していただきたいと、あらためて求めておきたいと思います。
それから「バス停の設置要望」について、ちょっと具体的にお聞きしたいんですけれども、あの伏見区を走る南8系統なんですが、あのこれ横大路車庫から外環、そして国道24号線走って、本町通に入ってですね、えー竹田駅のほうに向かう路線なんですけれども、あのまあ営業係数で言うと大変厳しい路線であります。で、ただこれ地元の、伏見区のみなさんにお話を聞きますと「本数が少なすぎて、乗りたくても乗れないんだ」と、いう声もたくさんありましてね、「せめて30分に1本走ってくれたら」と、こういう声も大変多いわけです。でまあその営業係数が今厳しい路線でですね、どう市民のみなさんにたくさん乗っていただくかと、いうこと本当に今考えなければいけないと思っているんですが。そこでこの南8系統については、バス停設置の要望がいくつかありまして。
一つはですね、昨年の産業交通水道委員会でも取り上げたんですけれども、「最上町」から「墨染」間にですね、「バス停を新設してもらえないか」という声であります。これはあの24号線を北上して、昔のインクラインの下をくぐって本町通に入って、北上していくんですけども、おー現在はですね、えーバス停間の距離は500mあって、まあ平均より、えー多いと、あ、長いと。で、その間に、間にですね、桃山町丹下、深草墨染町、深草中ノ島町、深草金森出雲町などですね、非常に住宅街が、あのたくさんあるところなんですけど、そこにはバス停なくてですね、地域のみなさんなかなか利用しづらいということであります。で、これ24号線から本町通に入って、少し北上したところにコンビニがあるわけですけれども、ぜひその周辺にできればありがたいと。もしバス停ができれば、その地域の住民にとっては新しくバス路線ができたのと同じことになるんだ」という声もいただきましてですね、「市バスや地下鉄の乗客も増やすことができるんじゃないか」と、ま、こういうあの声いただいてまして、やはり住民の方々も、そういう乗客増につながるんじゃないかという観点ですね、思いで考えていただいているので、ぜひ受け止めていただきたいと思うんですが。
で、昨年あの取り上げた際はですね、なかなかその実現、「設置に向けては難しい条件があると考えている」ということをまあおっしゃっていただいたんですけど、合わせて「引き続き検討したい」というご答弁もあのいただいておりますので、えーその後ですね、あらためて検討されていたら状況教えていただきたいということと、例えばその、コンビニさんと、えー「バスの駅」なんかもね、連携もいろいろ、いろんなところでやっておられると思うんですけど、そういう話をされているのか、あるいは付近の方と何か交渉されたようなことはあるのか、その点いかがでしょうか。
(→上田・自動車部担当部長)えー今の、道路形状からいきますと、引き続き難しいと言わざるをえないのかなというふうに考えてございます。えー引き続き検討したいといいますのはやはり道路状況と、様々な環境が変わるようであれば、検討も可能かと、いうふうに考えてございます。今現段階では、あの安全面考えまして、新たなバス停の設置は困難な状況と考えてございます。
◆やまね/そしたら、周辺の方々とは別に何も話しているわけではないということでしょうか。
(→上田・自動車部担当部長)えー道路形状等考えまして、安全面、交通阻害等考えまして、現在のところ考えてございません。
◆やまね/だから周辺の方々とは話しておられないということですね。(上田担当部長/はい)
はい、それでね、後は、後はもう一つはですね、「観月橋北爪交差点の北西角付近にバス停ができないか」という声も、これも同じ南8系統でいただいております。で、これあの外環から24号線に入ったところに、ですね、えー桃陵中学校の東側の坂をのぼっていくわけですけれども、ま、現状では、その坂をのぼったところにバス停がありましてですね、「桃陵団地前」というバス停ですけれども、そこまで行かないと乗ることができないということで、あのー交差点の北西角付近に、えーまあビデオ屋さんなんかもあるわけですけど、そういうところにバス停ができればですね、その地域の豊後橋町のみなさんはもちろん、向島地域の方もですね、利用しやすくなるんじゃないかという声もありまして、えーぜひこれも検討していただきたいと思うんですが、過去にも同じようなご要望あったかとお聞きしてるんですけど、いかがでしょうか。
(→上田・自動車部担当部長)はい、えー4年ほど前にですね、赤阪議員(共産)のほうから「そこにバス停設置できないか」いうご要望いただいてございます。えーそれにつきまして、道路管理者、交通管理者を含めまして協議を行いました。で、その結果やはり道路幅員、また構造物の関係上、えー設置には困難な状況であると、いうことから設置を断念したところでございます。
◆やまね/あのぜひですね、まあいろいろその道路の状況、まあ安全は非常に大事ですから、それは考えるってのは当然のことですけれども、あのあらためて、あのー今こそ、市民のみなさんに乗っていただくっていうのは本当に大事なことだと思いますので、あの生活の足としての市バス網というものをですね、ぜひあの構築して、市民の方にたくさん乗っていただける、利用しやすい市バスに今こそしていただきたい、あらためてこのこと求めて終わりたいと思います。
2020年10月9日【決算特別委】交通局①/交通不便地域の声を聞き、ジャンボタクシーや循環バスの社会実験を行い、バス停新規設置で、市民が利用しやすい市バス網構築を
(更新日:2020年10月09日)