◆武田良介議員(共産)/次に、アルバイト収入が減収した学生への緊急給付金について、質問させていただきたいと思います。パネルを用意いたしました。(資料提示)これあの、給付金を申請する際に学生に提出を求める誓約書であります。これ見ますと、「家庭から多額の仕送りを受けていない」、あるいは「自宅外で生活をしている」「アルバイト収入50%減」、幾つもの条件が付いているんですが、なぜこんなに条件付いているのか、大臣、ご説明いただけますか。
(→萩生田光一・文部科学大臣)学びの継続のための学生支援緊急給付金につきましては、アルバイト収入が大幅に減少し、大学等での修学が困難になっている学生等を対象としております。本給付金は国費による支援であることから、給付金の趣旨を踏まえた一定の要件を設けております。要件を考慮した上で、大学等が特に必要と認める者を対象とすることとしており、最終的には大学等が学生等の自己申告状況に基づき総合的に判断を行うこととしております。いずれにしましても、迅速かつ確実に支援が行き渡るように努めるとともに、学業の継続が困難と認められる学生の支援に万全を期してまいりたいと思います。
◆武田良介議員(共産)/学生を諦めさせるようなことがあってはならないということを私は思っております。幾つか確認をさせていただきたいと思うんですが、これ要件に「自宅外で生活」とありますけれども、自宅生は対象外なんでしょうか。
(→萩生田光一・文部科学大臣)先生、資料にあの申告書を、コピーを皆さんに配っていただいたんですけれども、本当はあのQ&Aも一緒に配っていただくと分かりやすいんですけれど、あのー自宅生であっても家庭から学費等の援助を受けていないなどですね、家庭から自立してアルバイト収入により学費などを賄っている学生等の場合は対象となり得ます。あのこれらもあのぜひ大学の方で、一番身近でですね学生さんを見ている大学で、その実情に沿って総合的に判断していただいて、申請していただきたいと思います。
◆武田良介議員(共産)/対象になると。「アルバイト収入50%以上減少」していないと、これ申請できないんでしょうか。
(→萩生田光一・文部科学大臣)えっとあの、そこの申告書には50%以上減少して…(発言する者あり)…あっ、ごめんなさいね、誓約書には、えー「アルバイト収入が50%以上減少している者を対象」となっておりますけれども、あの、別添のQ&Aでも示しておりますけれども、えー、先月の収入から50%減っているか減っていないかじゃなくて、あの、まあアルバイト、学生のアルバイトって、例えば試験の時期なんかはなかなかその、多くやれないですよね。ですから、あの一番低い金額のところを取っていただいてその月で比較をしていただいても結構ですし、ま、50%というのは一つの目安であるということをQ&Aでも示させていただいておりますので、あのー明らかに、えー収入が減っていると、いうことを学校側で認めていただければ、それに沿った形で申請をしていただきたいと思っています。50%というのはマストではございません。
◆武田良介議員(共産)/マストではないと。もう一つ確認しますが、新入生はそもそもアルバイトの減収がないがために、これ申請できないということになってしまうんでしょうか。
(→萩生田光一・文部科学大臣)えー新入生においても、アルバイトを予定をしていた人たち大勢いらっしゃったと思います。3月にだいたい新しい新居を見付けて、特に新入生の場合は土地勘のないところに来て、そして求人雑誌だとか、ネットを見付けてアルバイトに申し込んだんだけど、一度もシフトに入らないうちに学校が休校になってしまって、バイトもなくなってしまったという学生さんも当然いらっしゃるというふうに考えておりますので、そういった場合には自分が申し込んでいたアルバイトが、週3日間、時給幾らで、1か月働けばこのくらいの収入を当てにしてたってことをちゃんと書いていただければ、それを読み取るようにさせていただいております。このこともQ&Aに示させて学校に伝えています。
◆武田良介議員(共産)/もう一点。例えばですね、信州大学のホームページ見ましたら、申請期限は6月12日ってなってるんですね。今日なんですこれ。今日過ぎたらもう申請できないんでしょうか。
(→萩生田光一・文部科学大臣)この制度は、当面困っている学生たちを緊急に支援するためで、推薦を2回に分けて行うこととしております。一次推薦の締切りを6月19日というふうに設定しておりますので、6月19日までに学生支援機構に書類を出すことを逆算して各学校が独自の締切日を設定しているんだと思います。仮に、この6月の信州大学の申込日に間に合わなくてですね、しかしこれはあのぜひ申請したいという学生さんがいましたら、二次推薦をやることをあらかじめ大学には伝えております。あのしたがって、多分、二次推薦の日時というものが学校で告示になると思いますので、その日程に合わせてぜひ申し込んでいただければ結構でございます。
◆武田良介議員(共産)/ずっと確認してきたもの、やはり大学によって判断というのもあるわけなんですけれども、これパネルもう一つ用意いたしました。全国の学生による一律学費半額アクションが行った調査であります。これ、切実な声が実際出ているんですね。「4月、5月のバイトのシフトがゼロで給料はゼロにもかかわらず、奨学金という借金を借りていないので支援されないのはおかしい」「母子家庭でもなく下宿生でもなく、アルバイト収入の実績もない僕のような者には今回の支援制度の利用は難しいと大学に言われた」と。現にその学生たちの不安の声が広がっているわけですね。だけど今確認したように、要件は機械的な選別の基準ではないと、いうことだと思うんです。学生はどんどん申請をする、大学は支給できるかということで選別せずにどんどん支援機構に推薦をしていく。総理にぜひ、「そうやってこの制度を大いに活用していただきたい」という、そういうメッセージを発していただきたいと思いますが、いかがですか。
(→安倍晋三・内閣総理大臣)あの、おー、ま、子どもたちの未来が、家庭の、ま、経済事情によって左右されてはならない、また、ま、今回のコロナ禍によってですね、学生を諦めさせるようなことがあってはならないということについては、これは、武田委員と我々も考え方は全く同じ、で、えーございます。
ま、その考え方から本年4月からですね、「真に支援が必要な子どもたちに対する高等教育の無償化」を開始をしたところ、で、えーございます。え、さらに、えー今般の、おー感染拡大に当たってはその影響を受けて、家計が急変した学生を高等教育の無償化の支援対象にするとともに、えー授業料等の納付が困難となった学生に対し、それらの減免を行った大学等への助成や、ま、経済的に厳しい状況にあるアルバイト学生に対し、予備費を活用した、して、最大20万円の給付金を行うなど、様々な支援を行っております。
えーそしてまた今、あのほー武田委員と、おー文科大臣とのやり取りを聞いていただいた学生の皆さんがですね、一応、え、そうした、えー要件を設けていますが相当柔軟に対応していく、それぞれの学生の状況を見ながらですね、一番身近で見ている、えー学校に判断をしていただくということにしているわけでございまして、その辺のところも、え、御理解が進んだのではないかと思いますので、どんどん活用して、えーいただきたいと、このように、えー思っておりますが、政府としては、こうした取組を通じて、今回の感染症の影響によって子どもたちの学びの機会が、奪われることのないように対応して、えーまいりますと、と、ともにですね、子どもたちの誰もが、自らの意欲と努力によって、えー明るい未来をつかみ取ることができる、まあそういう社会をつくっていきたいと、考えております。
2020年6月12日【参院予算委】アルバイト収入が減収した学生への緊急給付金について(日本共産党・武田良介議員の質問)
https://www.mext.go.jp/content/20200522_mxt_gakushi01_000007328_01.pdf
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/mext_00686.html
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(更新日:2020年06月12日)