◆やまね/私からはですね、まずあのーこの間ですね、交通局のいろんな新年度に向けての文書の中で、車両収容スペースや担い手不足ってのが、まあ一つの大きな理由になって、「限りある輸送力」っていう言葉が、ま、強調されていると、いうふうに思います。で、そこで、少し単純な疑問なんですが、まああのこれまでですね、交通不便地域の問題を、くり返し私もこの質疑で議論させていただいて、で、まあ議論するたびにですね、交通不便地域のそういう問題は、「モビリティ・マネジメントで」「MMで」と、いうことで、「道路が安全に走れるか、採算ラインの2分の1程度の利用が見込めるか、利用促進の体制・素地があるか」、こういうものを条件にしながらですね、「区役所を窓口に、学識経験者や交通局も参画していく」と、ま、こういうことが、あのー答弁をされてきました。で、実際に地域のみなさんの、ご尽力・ご努力によって、このMMで新たな路線も生まれてきたと、いうことでありますけれども。しかしこの「輸送力が限界」ってことになりますと、あのこれからですね、例えば「私のところでもMMでがんばりたい」と思われている地域ですね、新たな路線をつくりたいと思っている地域、あるいは今、えー市内各地域でMMに取り組まれて更なる増便をぜひ実現させたいと思っている地域のみなさんにとってですね、ま、この京都市がくり返しこれまで交通局が答弁してきた「MM」でがんばっていたとしても、この「輸送力が限界だ」ってことになるとですね、これ以上路線の新設というか、えーあるいは増便というか、これができないということになってしまうのかどうか。その点まず教えていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
(→中山・自動車道担当部長)はい、あのMMの取り組みによりますまあ路線の新設とか増便のご質問でございます。あのまあ、おー今回の3月のダイヤ改正の際にも、おーご紹介しておりますけども、ま、今回3月のダイヤ改正におきましては、混雑の対策、また、MMで取り組んでいただいているところの、えー延伸また、あー増便等に取り組んでいるところでございます。ま、この輸送力をねん出するために、今回におきましては、えー生活に必要な路線とかを、まあ特に減らすということは意識せずにですね、えー今現在ある路線のうち、他に代替えがある、系統が走っているところで輸送力に余裕がある部分、これをおー見直しましてそちらに充当したと、いうような形で、えー新たな輸送力をあみ出したということでございます。あの今後におきましても、おー昨日よりご答弁さしていただきましてる通り、えー旅客流動調査等を行いましてですね、えーどこにどういうふうな輸送力が隠れているのか、また、どういうふうな効率的な運用ができるのか、いうことをしっかり、検討して決定していく中で、必要な輸送力を見出していきたい、というふうに考えてございます。
◆やまね/まああの今おっしゃっていただいたように、今ある輸送力の中でもですね、増便をしていただいたりとか、経路変更だとか混雑対策とか、まあいろいろ取り組まれているわけですけれども、まあ今、調査のお話もおっしゃっていただきましたけれども、ま、ということは、あの今の輸送力もなかなか厳しいけれども、しかし、調査を踏まえて、増便、あるいは新たな路線としてもですね、可能性はあると、いうことでよろしいでしょうか。
(→中山・自動車道担当部長)はい、あのまあどのような輸送力が必要になるか、当然これからあの検討していくことにはなりますけども、例えばあのこの混雑時期におきましては、民間事業者さんの輸送力も活用して、市内の輸送力を確保したということでございます。ま、周辺部なんかにおきましては、民間事業者さんとも連携しながら、新たな輸送力については、あの、おー、私どもの調査も含めて、えー検討してまいりたいという考えでございます。
◆やまね/で、もう一つあの車両の収容スペースの問題についてもお聞きしたいと思います。事前にお聞きした時にですね、「収容スペースが限界」だと。で、「車両が転回するスペースもいるので、置けるスペースとしてはもうこれが限界」なんだというお話うかがいました。で、かつてですね、醍醐営業所、五条営業所があったころなんかには、市バス車両が最大で1000両超える時もあったと思うんですが、それが750両ほどになった時期もあって、で、そこから現在また822ほどに増やしてきたと、いうことなんですが。で、あのこの京都市の「交通事業白書(平成30年度)」もですね、あらためて読みますと、確かに昭和53年の市電廃止後、昭和54年の1101両がピークになって、そこから平成12年~18年頃の750両が最少ということなんですが、そこでお聞きしたいのはですね、この市バス車両を収容できるスペースというのは、この750両に減らした時点からこれまで変わっていないのか。この間、車両増やすにあたって少しずつ増やしてきたとかですね、そういうことがあるのかどうか。この点いかがでしょうか。
(→中山・自動車道担当部長)はい、あの、おー、ま、過去に言いますとまあ市電からバス輸送に切り替わった時代、また今ご紹介ありましたように、いー醍醐営業所、また五条営業の廃止という部分がございましたけども、えーその間経営健全化も含めて、一定車両の減ということもありました。あのその当時とですね、えー現在と、については特には車両の収容スペースについては変わりはございません。
◆やまね/えーと特にそんなに変わっていないというお話でした。で、あのこの「白書」のですね、p55に書いてあって、ちょっと気になったのがですね、平成28年4月に「バス操車場として使用していた施設を市長部局へ有償管理替え」というふうにあってですね、ま、そんなことも書いてあるわけで、元々土地がなかったわけではないのかなあというふうに思ったわけであります。で、いま「資産の有効活用」ということがよく言われるわけですけれども、その「資産の有効活用」といった場合に、言われるのはまあ「売却」の話ばっかりでありまして、で、私はですね、この「資産の有効活用」という時に、えー逆にですね、この市長部局が持っている土地であってもですね、えー操車場や車庫に使えるところがないのかどうか、そのことによって車両の収容スペースを確保するというようなことができないのか、そういう議論は、これまでされてこなかったんでしょうか。
(→中山・自動車道担当部長)はい、いまあのご紹介いただきました場所につきましては、私どもあの旧の産業会館の下にございました四条烏丸の操車場でございまして、あのバスを夜間に留置していわゆる車庫として使用しておったわけではございません。あの車両運用上、ビルの間にですね、そこを起点として、えー運行する系統の一時駐留スペースと、いう形で使っておりました場所でございます。
◆やまね/あの今のところについては分かりました。で、私お聞きしたのは、あの今市長部局が持っている土地であってもですね、あの使ってない土地、まあ今いろいろ「資産有効活用」ということで売却されているわけで、そういうところも含めて、車両を停めるスペースを確保できないのかということで、交通局とですね、市長部局が、何かどこか良い場所ないだろうかというような相談を、されたことがないのかどうか、いかがでしょうか。
(→大塚・企画総務部長)はい、えーあの、車両の台数だけではなくてですね、あの運用上、あのーできるだけまあ何というか便の良いところに確保したいという思いは我々としても持っております。で、あの、そういった視点であの市長部局のほうあの、えーいろいろまあ有効活用ということで、あの資産活用されておりますので、そこの部局との間で、えー情報共有という形ではしております。あのー、えー、何ていうかその、向こうの持っておられるですね、そのリストをまあいただくなり、あるいはまあ情報があれば、こういうところがこんなふうなことがあるよということを言っていただいているということでございます。で、ただまああの、その土地なりを取得しようとしますと、当然その分に関しての、えー必要な経費等々がかかってくるという問題とか、ま、いろんな課題がございますので、で、ただあの、えー、一定その必要なところについては、えー今後もアンテナを張り巡らして、えーしっかりとあの探っていきたいと、いうふうに考えております。
◆やまね/あのーそしたらまあ情報共有はされてると、いうことですし、今後もスペースがないかどうか探っていきたいということでしたので、ぜひこれはですねやはり努力していただきたいというふうに思うんですね。でまあ一定経費もかかるとおっしゃいましたけれども、利益剰余金で言うと67億円でしたかね、そういうのもあるわけですから、あのやはりそういうところを生かして、市民の要望にぜひ応えるような、態勢つくっていただきたいと、いうふうに思います。
で、最後にもう一つ、モビリティ・マネジメントの問題、いくつかお聞きしたいと思います。で、あのー、国土交通省が示している「モビリティ・マネジメント」の考え方の基本としてですね、「一人一人の意識や行動を十分に踏まえるところから交通問題を考えていく」と、これ2007年に示されているわけですけれども、この点からもやはり市民のニーズに合った公共交通をつくるためには、「市民生活の実態把握」あるいは「住民参加」がカギだというふうに思いますし、この新年度に行われる「お客様アンケート」非常に重要だと、私も思っています。で、そこで調査方法として昨日も議論ありましたけれども、えー「京都駅前や四条河原町などの主要なバス停で、調査員がバスをお持ちのお客様に調査票を配布し、郵送で回収する」ということと、「WEB(インターネット)によるアンケート調査も実施する」というふうにあるわけですけれども、あの市民の方からはですね「市バスの利用者だけでなく、乗りたくても乗れない市民の声を幅広く聞いてほしい」という声があるわけでありまして、その点で市バスや地下鉄の走っていない地域のみなさんの声はどのように集めようと思っておられるのか、いかがでしょうか。
(→大路・営業推進室担当部長)はい、えーお客様アンケートの調査につきましては、えー先ほど申し上げましたように、バス停でのですね配布に加えまして、WEBでの今回は活用して調査などもやりたいと思います。ということですんで幅広い方からですね、えー意見をお寄せいただけるのではないかなというふうに思っているところでございます。
◆やまね/WEBも活用するということで幅広い方からご意見いただけるのではないかと、いうお答えありました。まああの、もちろんインターネットで、活用できるということでは、あーかなり可能性が広がると、私は思いますけれども、しかし、それで果たして実態をしっかりつかめるかということはですね、非常に疑問に思っております。で、特に、ご高齢の方はですね、そういうパソコンの操作など、非常に苦手な方もおられるのではないかということで、あのー難しいんじゃないかというふうにも思います。で、あの「郵送で送れるんだったら、それを全戸配布してほしい」と、いう声も市民の方から寄せられているわけですけれど、えー、そういうことはされないんでしょうか。
(→大路・営業推進室担当部長)はい、えーただ今のご質問でございますけれど、えーまあバス停でお配りするという中で、えーこのアンケート、前回ですと、えー昨日申しましたけど、えー割と年齢の高い方の意見が寄せられているところでございます。え、今回は、えー幅広い世代ということでWEBもやります。で、そういった中でですね、えー今回初めてWEBもやるということでございますので、えーそこでそこそこ、えー広い範囲の意見が取れるのかなというふうに思っておりまして、今のところ全戸配布という調査は考えてございません。
◆やまね/あのだからバス停でお配りする場合、まあ年齢層の高い方もおられるということ、いまお聞きしましたけれども、しかしその、市バスがない地域、で、走ってない地域の高齢の方はじゃあどうなるのかということをですね、私いま申し上げていて、それについてのお答えがですね、まあなかなかないというのが非常に残念であります。
で、例えば「区役所からこれまでも地域の要望は聞いている」とか、あるいは今もあったように「インターネットで」ということなんですけれども、例えば高齢化でですね、ほんとに町内会活動がなかなか困難になっている地域もあるわけで。全ての声が区役所に届いているわけではないと、いうふうに思います。一人暮らしのお年寄りも多くなっている中で、そういう地域やそういう人たちこそ切実なですね、課題を抱えている場合が多いわけでですね、えー支援が求められるのではないかと、いうことであります。
で、国交省の資料で、MMに関わる調査方法の一つとしてですね、「家庭訪問形式」ということで、これ福岡市の南区で2005年から2006年にかけてですね、住民を対象にした調査が行われていると。実施主体は国土交通省九州地方整備局ですけれども。まあそういう調査もされているということが紹介をされております。で、福岡市はですね、「都心部の自動車集中による渋滞問題や環境問題」が深刻であったことが背景で、「自動車に過度に依存していると想定される地域を抽出」した上で、「3地区を選定」して、「アンケート調査を実施することにより地域の特性把握を行った」というふうにあるんですね。で、実際訪問するので対面で話すわけですから、そのコミュニケーションすることによって、「物理的・心理的抵抗を軽減」して、「結果として高い水準の調査票回収(60~70%)」できた、まあこんな報告であります。で、私は、「誰一人取り残さない」と言ってるんであれば、ぜひそこまでやっていただきたいと、思うんですが、そういうことはあの考えられないんでしょうか。
(→大路・営業推進室担当部長)はい、あの福岡の例はあの国土交通省の、ま、えー補助というか何か活用されたのかなと思います。えー、ま、それがあの、今回の、えー件につきましては、えー福岡の例で言いますと、えー全市的にやられたかもしれませんけど、それも幅広い、交通政策論的な観点でやられてるのかなというふうに思っております。今回の調査につきましては、アンケート調査、まずあの市バスをご利用いただいた方、旅客流動調査では、えーちょっとあの、えー取り切れない部分を補完するという意味合いでまずやらせていただいた上で、えー幅広い意見を聞くということの中からWEB調査をまず、えー今回初めて実験的にやらしていただくと、いうことでございますので、えーそれでまずあの意見のほうを聴いていきたいと思っております。
◆やまね/あのーまあ旅客流動調査を補完する形でWEBでの調査アンケート、まあ非常にそれ自身はですね、あの大事なことだと思うんですけれども、今回の、やはり調査・アンケートによってですね、これからの路線・ダイヤをですね、「あり方を考えていく」ということをおっしゃってるわけですから、私はやはり交通政策、大きな意味での交通政策やビジョンなんかも視野に入れてですね、やっていただく必要があるというふうにあの思います。で、一人でもたくさんの声を聞いていただきたいと思いますし、市バスの走っていない地域の声をどう集めるかっていうことを、ぜひとももっと考えていただきたいと。で、昨日の敬老乗車証の議論の中で「必要であれば保健福祉局とも議論したい」と、あのこれも大事なご答弁だったと思いますけれども、ぜひそういう意味では、都市計画局なんかとも連携をして、京都市全体の交通政策にも生かせるような、ぜひ体制でこのアンケートやってほしいと、あの求めて終わります。以上です。
2020年3月4日【予算特別委】交通局②/市バスお客様アンケートに交通不便地域の住民の声反映を
(更新日:2020年03月04日)