自民市議が市民の請願権を否定する暴言/全員制の中学校給食求める「請願」審議文字起こし(2020年2月5日/教育福祉委・教育委・各会派の発言メモ)

◆鈴木豊子委員・共産/よろしくお願い致します。1月28日に、この請願に関わる署名ですね、同じ趣旨を求める署名が提出されました。2万2031人の方から署名が集まり提出されたと思います。昨年9月以降に集められた第一次分と聞いています。教育委員会としてこの2万2031人の署名、この声をどう受け止められているのかということをまずお聞きしたいのですが。

(→福西・体育健康教育室長)今先生がおっしゃいました1月28日に署名のほう確かに受け取らせていただいておりまして、私どものほうも内容について確認をさせていただいております。今回だけでなしに今までもこうした署名を提出されているということもありますし、こうしたご意見があるということについて私どもも承知しているというところでございます。

◆鈴木豊子委員・共産/これまでも署名が提出されているし、今回も比較的短い期間に2万2000余り集まったということをしっかり受け止めて下さっているということも前提にしながら、少しお話をしたいんです。この請願が出されてからこの委員会でも、食育の観点・貧困対策・子育て支援など様々な観点と、何より中学生の親御さん、祖父母の方、中学生本人の要望もお伝えして質疑してきました。

今回市長選挙という機会もあって私どももさらに地域の方からね、幅広く、意見や要望をさらにお聞きする気概が本当に増えました。保育園児や小学生をもつ親御さんからですね、「今から取り組んでもらえたらこの子の時には間に合いますよね」とか、そういう期待の声がね、非常にたくさんありました。他県から引っ越しされてきた方なんかは、全員制でないことを知ってね、「本当にびっくりした」と。こういう声は全国85%は全員制の時代なので、当然ではないかなというふうに感じています。

門川市長が4期目をスタートするにあたり、京都新聞2月3日付でこのように紹介されていました。「市民のみなさんの意見を聞くのが大事で、批判にも謙虚であるべきだと考えている。最大限の意見を聞き、結論を出し、行動していくことが大事だ」と。このように述べておられました。署名は、声をかけられなかった方にもね、さらに意見を聞きながら、引き続き活動していくと、請願者の方々から聞いています。門川市長の発言通り、この市民の声に耳を傾けて、意見を聞いていただきたいなあと思うわけです。

対立候補だった福山さんの掲げた、予算の1%の「すぐやるパッケージ」という公約があったわけですが、この全員制の給食というのは、6ヵ年計画で1年間28億円ずつ積んでいくという内容でした。前回の質疑でも、大道委員(公明)のほうから「病院形式の委託の見積は取っているのか」という質問にしたいして、「それは取っていない」ということでした。方法はいろいろあると思うんです。しかし全員制給食をやるということも視野に入れて、手法の検討であるとか、予算の見積を取っていただけるよう、ぜひ門川市長とも「子育て環境日本一」の充実を図るべく協議していただきたいと考えていますけれども、その点はどうでしょうか。

(→福西・体育健康教育室長)中学校給食に関しましては、いろいろな意見をお持ちの方があろうかというふうに思っております。そうしたいろいろなご意見を幅広く聞くということは大変大事かと思いますし、そういう意味で現在、保護者、生徒、学校に対してのアンケート調査を実施しているところでございます。また、試食会の充実拡大ということも含めて、いろいろな幅広く、ご意見を聞かしていただく機会を設けてきたところでございますので、そうした機会を通じて、また意見を聞いて、現行の中学校給食の充実、また食育の充実に努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

◆鈴木豊子委員・共産/いまおっしゃいました、「中学校給食の充実及び食育の推進に関する実態調査」というのが、当初ご説明で9月上旬から10月上旬に実施されて、この間の答弁で、「10月中旬から1月中旬まで集計・分析して、1月下旬には結果報告」と、認識していたんですけど、このアンケートの結果報告等々はどういう進捗状況でどうなっていくかをお聞かせください。

(→福西・体育健康教育室長)アンケートの報告についてでございます。当初予定しておりましたのが1月末にできましたらご報告をさせていただきたいということで準備を進めておりましたけれども、現在集計・分析をしているところでございます。非常に多くの保護者の方からも含めましてご協力をいただいたところでありますので、貴重な意見としてそうしたものを丁寧に集計しているというところでございます。一定の集計結果がまとまった段階で、またご報告をさせていただけたらということで急いで作業を進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。

◆鈴木豊子委員・共産/あのまあしっかりと、急ぎつつもしっかりと、集約しながら分析して、ご報告をいただきたいと思うんです。やっぱり選択制を前提としては解決しえない課題も私は見えてくるのではないかなあとも思っています。ぜひ今度出されるアンケートの結果も報告もお聞きしながら、再度議論もしていきたいなあと考えます。そういう点では各党派の委員の皆様もぜひ、今回の選挙での結果や、また、この署名の数ですね、それと今、教育委員会の方のご答弁にもあったような、しっかりと幅広く意見を聞いていくと、そういう意味で踏まえながら、今回の請願に関しては、「やる」と決定するわけではありませんので、そういう方向での願いをぜひ採択していただけるよう呼びかけまして、質疑は終わりたいと思います。

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◆中村三之助委員・自民/ま、このですね、請願の内容については、もう過去ずっとですね、引き続き聞かされているところであります。で、先般の、それこそ選挙でですね、いろいろ争点としてもなりました。まあ共産党さんはですね、あのー、歌もつくって、そして専用のそういう宣伝カーも出してですね、「中学校給食を」ということでですね、そういうもう耳の中に、脳の中に訴えるようなですね、まあ戦略でですね、そういうことでやってはりました。けれども結果はですね、やっぱり京都市民の冷静な判断でですね、まあ門川市長の4選ができたということはですね、これはあの我々が言っているように何も中学校給食がですね、ダメということは言っていないわけで、今拙速にですね、すぐできないと、これはバランスを考えて、オール京都のバランスを考えてですね、やる中で、で、限られた財源の中で、一歩一歩進めていくと、いう中において、すぐはできないと、けれどもその中学校の給食を充実するために今はアンケートを取ってですね、先ほど来また再度お聞きしますけれども、いつ報告ができるのかね、おたずねしたいんですけれども、そういったところからですね、とにかくいい中学校での給食環境をやっていこうということで、鋭意進めているところなわけですよね。

まあそういう中でのスタンスについてもですね、まあ良識ある市民のみなさんは、まあそれで良しと、いう判断をされたということですから、ここに書いてあるのはですね、「ついては一刻も早く全ての中学校で実施することを願う」と、まあこう書いたあるんですよ。「一刻も早く」てね、分かってる、我々からしたらね、そこまで言うんじゃないと、我々分かってるて、そんなん最初から分かってることをね、何回も何回も言うなと、いうのがね、もう思いですよ。もう重々分かってんねんね。だからその中で、まあ我々自民党にしてもですね、いい中学校給食の環境をどうしていったらええかということで鋭意こうやって進めてきてるわけやから、いずれそういったですね、まあこれからも財政もですね、いろんな意味で税収も上がり、財源も豊かになってくればですね、自ずと解決することなわけで、そのためにですね、全体オール京都として、いかに財源確保しーですね、財政再建行っていくかと、いうところをですね、一生懸命やろうと、これからの4年間でやっていこうと、いうスタートなわけですから、まあそういうところの、まあ理解が得られたと、いうのが今回の結果です。ですからまあその辺について言えばですね、今回、このような、毎度毎度同じような、私からもう一つ言わしていただければですね、同じようなこんなくり返しはですね、エネルギー、ね、不要なエネルギーを出すゆうことは、税金のムダ使いになると、いうことにもつながるんで、こういったことについてもですね、考えていただかないと、いいやっぱり行政がですね、より進めていくためにですね、我々もその辺を考えていく必要があるなと、こんなこと思いますが。

あのー先ほど言いましたそのアンケートについてのその報告は、あとどういうビジョンで、我々に示されるのか、ちょっとお答えください。

(→福西・体育健康教育室長)アンケートの報告についてでございますが、まず一旦単純集計と言いますか、集計結果についてはとりあえず急いで集計させていただきたいというふうに考えておりまして、できましたら次の、3月の委員会で報告できたらというふうに考えております。それと合わせまして例えば関連する項目ごとの分析ですとか、20年前との経年比較ということもやっておりましたので、その比較も含めて、その後続けて分析を進めてまいりたいというふうに考えております。それにつきましては今年度中には難しいかと思いますので、来年度のしかるべき時期に報告をさせていただきたいと、このように思っております。それぞれ単純集計は単純集計で、また今の制度、また食育に生かせる部分があろうかと思いますので、それも合わせて検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

◆中村三之助委員・自民/今の話では3月の時には一応、集計結果、で、後のまあ分析した、そういった内容についての総括は来年度、になるということやね、まあ今年度は無理やと、はい、まあその辺作業の手順があるから仕方ないかと思いますが、ひとつその辺を生かしですね、まあ結果が出てからの話ですから、またその議論は進めていきたいと思います。以上、終わります。

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◆中野洋一委員・民フ/まあ何回もこの場所で、いろんな形でこの請願という形、また一般質問も含めてですね、まあ中学校給食の話が議論されております。まあそこの中でまず枕詞として「冷たくてまずい中学校の給食」という「お弁当給食」というふうな形があって、非常に本当にそんなに冷たくてまずいのかなというふうに素朴な疑問を抱きました。で、先日機会がありましたので、中学校で出されているお弁当を試食させていただきました。まあ正直温かくて美味しくて、そして栄養士さんがきっちり見られて、おかずが4種類、で、ご飯も大中小と選べる、牛乳も付いて全部で610円。保護者の負担が300円で、税金からの負担が310円と、いうふうなことで、あのまあその際に、冗談半分で係りの方ともお話をしてたんですけれども、今言われるサラリーマンのお父さんが500円で何とかお昼ご飯をのり弁で済ませたりとか云々というふうなところから見ると、非常に子どもたちの中学校の給食は恵まれてるよねというふうな話をさしていただいたところでございます。まあそこから考えるとですね、この議論の際にまず出てくる枕詞として、「冷たくてまずい中学校の給食弁当」というのは、非常に私は何かかあの悪意を感じるかなっていうふうに思うところもありますし、またその民間のお弁当会社の方が栄養士さんと連携しながら、当然そのお弁当会社の方も利益を出さなければならないということでいろんな形で苦労されて、結果として子どもたちに、非常に栄養価の高い、きちっと計算し尽くされたお弁当が出されていると、いうところから見ますとですね、私は、今のこの現状というのが、非常に子どもにとっては恵まれた環境を与えられているんではないかなというふうにあらためて実感したところでもあります。

ただ一方でそのお弁当を実際に食べてらっしゃらない保護者の方に、「冷たくてまずい中学校の弁当給食よりも温かい小学校の給食のほうがいいんじゃないですか」と、いうふうな形ではたらきかけられたら、食べたことのない方は当然「いや温かいほうがいいよね」というふうな形で、そういった質問に対しては回答されると思います。まあそこが、一定その保護者の方の誤解の中でですね、それを求めてる方が非常に多いと、いうふうな形で言われてるんではないかなというふうに憶測、推測するところがございます。

まあそこから考えるとですね、あらためて、保護者の方全員とは言わないまでも、その中学校で出されている温かくて美味しいお弁当を、保護者の方が試食する機会、まあそれは年に1回か2回かは別にしても、いろんな保護者の方がそれを召し上がって、特に小学校の高学年の保護者の方が召し上がられて、「あ、中学校の時はこれやったらまあいいんとちがうか」と、「いやでもうちの子はアレルギーあるから」とか、「非常にたくさん食べるから早弁遅弁するやろしもう一つお弁当必要やし」とか、いろんなパターンがあるかと思います。そこから考えると、家庭の子どもの事情で、弁当持ってくる子もいるし、注文弁当を頼まれる子もいるし、いうふうないろんなスタイルがあって、それぞれの子どもの発達に合わせて食事ができるというところでは、今の形というのは非常に恵まれているんではないかなというふうにも思ってるところでもあります。で、合わせてですね、やっぱりそういうな環境の中で、保護者の方に、あらためてこの温かい美味しい中学校で出されている弁当を、試食してもらう、この機会を積極的に提供する中でですね、今子どもたちがどういうふうな形で食事をすることができているのか、まあ恵まれているのか、というふうな形を、みなさんのほうからアピールする機会も必要ではないかなというふうに感じたところでもあります。

学校の先生とかにお話を聞くと、けしてその注文弁当を取っている子どもが、差別されたり、自宅から弁当を持ってきている子どもが、逆に卑下されたりというふうな現状は、正直ありませんというふうな話もありました。だからそこから考えると、果たして今一部で言われている「中学校の冷たいまずいお弁当をやめて小学校のような温かい給食にすべきではないか」というふうな話が果たして全体に理解のうえで成り立っているのかどうか分からないというふうな疑問も先だって試食させていただいた時に感じたところでもありますし、ぜひその保護者の方、来年から中学校に入れられる、再来年から中学校に入れられる、まあそういった保護者の方にも含めてですね、「中学校ではこういうふうな温かくて美味しいお弁当も出しているので、どちらか選択していただける機会がありますし、よく考えてくださいね」と、いうふうなそういう機会の提供というのも、ぜひ工夫されるべきではないかなというふうに思ったんですけれども、そこについてはいかがですか。

(→福西・体育健康教育室長)中学校給食につきまして保護者の方に知っていただく機会をということでお話をいただきました。またあの先日は試食をいただきまして誠にありがとうございました。そうした取組、いま保護者に知っていただく取組ということでいま取り組んでおりますのが、中学校の保護者に対してまず食べていただくということで、年間45校ということで取組を進めております。この実施校の拡大を来年度も進めてまいりたいというふうに考えております。また合わせまして、小学校6年生に中学に上がる前に一度試食してもらうという機会を積極的に今年度設けております。約55校でそうした取組を実施しております。合わせてその中では一緒に保護者の方も、小学生と食べるという機会をつくっていただいている学校もございますので、そうした取組を今後も進めていきたいと考えています。そのことで知っていただいて、選択をしていただくという保護者も増えていくのではないかというふうに考えております。以上でございます。

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◆大道義知副委員長・公明/私どもの党としましてもですね、この中学校給食の課題については、議論を深めていかないといけないということで、おります。で、そのうえで、その実施のですね計画、あるいは構想の、いわゆるそのスパンですね、いわゆる「すぐにできる」「できない」という話があったりしますので、今の現状のこの選択制でもですね、実は1990、たしか4年か5年頃に、前・桝本市長が、立候補された時の、いわゆる検討委員会をつくろうという話からスタートしたわけですね。で、すでにこれもう20年以上超えてるわけです。

で、あの今回例えばですよ、この中学校給食を全校の実施でってなことに仮になるにしてもですね、また、しようとしたとしても、例えば20年後30年後にどういう社会になるのかと、いうことまでも見据えてですね、投資をしませんと、子どもが減少するという一方で、またその反面多様性ということで、非常にニーズが細かくなってきております。したがって、単に全員同じものを食べるということの良さもあります。しかし、一方で食べられない、あるいは食べようもないっていうこともあるかもしれません。また、家庭で言えば働き方改革ということで、お母さんの「お弁当つくりたいけどもつくれる時間が確保できない」とか、いろんなことがこうあるわけですけれども、そういう意味ではですね、ぜひとも私はこの今回3月頃に一定のその調査結果を出されるこのアンケートですね、これを踏まえて次のいろんなビジョンで食育含めてですね、教育委員会としては中学校給食のあり方とか、あるいはこの学校における食育のあり方とか、そういうことをまたプランを立てられると思うんですけれども、その場合に、最低20、20、四半世紀といいますか、25年くらいの先まで見通してですね、どういうものをしていくべきなのかっていう長期ビジョン、そしてさらにはちゅきビジョン、それから短期の課題と、で、今すぐやらないといけない課題もあると、いうことをですね、やっぱり整理すべきなんじゃないかなと。

で、今回の市長選挙でもですね、門川市長は「次の京都へ挑戦と改革」と、いうことをおっしゃいました。で、次の京都ってことは明らかに持続可能な社会が求められてる中でですね、次の京都のビジョンの設計図をですね、あるいはその未来予想図をきちっと立てないといけない、その時期に今来てるんだろうと、いうことに思うんですね。まあそういう意味ではちょっとこの点については確認をしたいのですけれども、例えばですね、今約72校くらいの中学校の、学校でですね、いわゆる小学校と一緒に統合してる学校がありますね。小中一貫教育ですね。そこは、小学校の子どもさんの提供されているところと一緒に、中学校のまあ8年生とか9年生とか名前になってますけれども、その子どもさんも食べていただいている。そこの給食を食べていただいていると。こういうことがあの、一見見るとですね、私は地元の南区でいくと、凌風学園てのがあります。で、凌風学園はそうしてみな非常にそこの校区のお母さん方、父兄の方は、「ありがたい」と、こういう意見もあるわけです。ところが一方でですね、実はその、料理、まあ料理というか給食のですね、献立の、栄養の、そういうアドバイスとか指導とかメニューとかですね、そういうものを中学校用につくっているかというとですね、実は小学校の子どもさん用にシフトしている形が多いと聞いているんですけれども、そうなると中学校にいらっしゃる、身体が成長している時に、ご飯の量もですね、そんなに食べられないとか、まあおかずが結局同じものを食べているわけですから、その分の課題なんかもですね、実は現状でもあるわけですね私あると思うんですよ。そういうことがきちっと議論の幅としてですね、この委員会でも私は中学校給食を全校実施でやるのかやらないのか、あるいは選択制がいいのかというだけの議論ではなくてですね、もっと深い議論を議会も我々もですね、していくことも必要でしょうし、委員会としてもそういう考え方でやった末に出る結果がですね、いい方向に出るんではないかなと、このようにまあ思っておりますので、ぜひともその次の計画の中でにですね、幅広い深い議論が反映されるような、そういうものにしていただきたいなってことを強く思っております。

で、最後にこの、統廃合された学校のですね、現状の、中学校の子どもさんたちの給食の質、あるいは、どういうんですかね、食育のほうについてはですね、どのようになっておるのか。また、どのような課題をご認識されてるのかですね、この点についてだけちょっと確認を、今日はさせていただきたいと思います。

(→福西・体育健康教育室長)いま先生のお話ございました通り、例えば凌風小中学校におきましては、中学生が小学生の1.3倍から1.4倍の量を食べるということで、品数につきましては小学校と同じものを食べると。中学校給食の場合は五品出ますけど、小学校の場合は基本的に三品ということで、やっておりますので、品数は少なくて一つの量が多いと、いうのが現状でございます。その中でいろいろ栄養士のほうもメニューを工夫しまして、栄養素がしっかり取れるようにということなんですけれども、例えばカルシウム、牛乳をメインに取る分ありあすと、牛乳を2つ飲むということもありませんので、できるだけカルシウムが多い献立の工夫をしたりと、いうふうなことがございますので、また、中学生と小学生で趣向も違う部分も出てきますので、そうした発達段階に合わせたメニューの工夫というのを今後やっていく必要があろうかと思っております。その他にもまたいろいろ課題もあろうかと思いますので、学校のほうのご意見もうかがいながら、取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。

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◆くらた共子委員・共産/先ほど来いろいろご意見がありましたように、確かに市長選挙の大変大きな争点となったという事実であります。そして現実問題として、2018年度のこの今の選択制学校給食のデリバリー弁当方式ですけれども、喫食率は26.7%、これが事実であります。やっぱりあの豊かな給食にしていこうと、いう私は方向性のもとで、十分にやっぱり議論を尽くしていくことが必要だというふうに思っています。

それから、財源についてはですね、もちろんそのやり方について検討をする中で、確保すべき財源というものが決まってくるとは思いますけれども、今現時点でもですね、これあの市長選挙で福山和人氏が示されたように、今の一般会計の1%、その枠で、例えば今、教育委員会が示してこられた財源でそれを基に考えたとしても、6か年というそうした計画で見れば、実施することができる。これは厳格な財源確保という筋道を示しておりますので、私はあの未来的にというよりも、財源はあると、そのうえでどういうやり方が求められるのかと、いう論点でしっかり検討していくと、いうスタンスを取っていただきたいというふうに思っています。

それからあの、全員での給食というのがやはり望ましいというのがあってですね、全国的に普及してきている、まあこれも厳然たる事実であると思いますので、私はやっぱりこの方向性で、しかも、人口減であるとか、子どもの数が減るとか、そういうマイナス的な視点ではなくですね、豊かな学校給食を実現していく、そういう自治体であることで、子どもたちを安心してもうけることができ、そしてこの京都で子どもを教育していく、そういったこう未来に対して明るい展望を持つ、そういう政策としてですね、私はぜひ検討されるべきだというふうに思っているところです。

アンケート結果についての報告「今集計中」ということでおっしゃっておられましたけれども、来年度予算を決する予算議会を挟むということにもなります。やはり今回のこうした論点になっていることを踏まえてですね、しっかり積極的な検討をしていただきたい。このことを求めたいと思います。これについてのご答弁をいただいて終わりたいと思います。

(→福西・体育健康教育室長)現行の中学校給食、選択制につきましては、この間申し上げておりますように、定着をしております。また、導入につきましても元々、幅広い方々から議論を尽くしていただいて導入してきたという経過もございます。そうしたところで私ども今アンケート調査を実施しておりますが、それをもとに今後、選択制の給食の充実、食育の充実を図ってまいりたいというところでございます。以上でございます。

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◆河合ようこ副委員長・共産/今議論聞いておりまして、最後のあの室長の答弁、あくまでも選択制というところを落としどころにされてるんですけどね、この今の議論で言えば、いろいろ幅を持たしながら、もっとあの広がった議論をしていくべきだという話だったと思うんです。ですからそこでそのことに限定をされるっていうのは、問題ではないかなというふうに思います。今後また次、あの3月の委員会で出されたアンケートをもとに議論するわけですけれども、もう固定的な中で考えるっていうのは、出た結果をちゃんと見てやるということで考えるべきだという意見を申し述べたいと思います。終わります。

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◆中村三之助委員・自民/今ね、あの先ほど来のるるの意見て言うてはるけれども、そんなこと僕は言うてないですよ。あくまで先般の行われた選挙の結果、見ればね、分かるでしょ、ということを言ってたんですよ。それこそ、あの給食の音楽をつくって、宣伝カー回して、それこそこうガンガンガンガン大きなスピーカーでね、洗脳するがごとくですね、やってきたあの選挙ですよ。大きな争点になりました。結果がですね、出たわけですよ。ということは、これは、さっきも言うたように中学校給食はアカンとは思ってない、けれどバランスが、ね、京都市民はですね、冷静に判断して、賢明な、ね、良識ある判断をしたということですわ。その結果がこうやったんや。それをですね、やっぱりしっかり受け止めて、受け止めて、これからの市政をやっていくべしやと。

すなわちこの給食も現行の、その制度はそのまま維持し、ただそれを今アンケートやってますけれども、より良いものとして充実化していく。良いものとしてつくりあげていく。こういうことが大事であって、そのずーっと過程においてそら当然、さっきも言うたように、財源が、財源ってね、さっき1%、たった1%っていうね、あれもほんまふざけたことで、その1%はどれだけ大きいかということね、どっかからしわ寄せがくるということですよ。減らしていくという。オール京都、全体を考えたときにはですね、やっぱりバランス感覚を持って、やっぱり優先順位を考えてやっていくというのは当たり前のことで、限られた財布の中でのことやから。そういう中でのね、施策が認められたということやから、これはしっかり受け止めて、で、これからもまあ市政はですね、門川はんがんばっていってほしいし、こと給食についてはですね、そういう中で、進む中で、いずれ、財源が豊かになれば、もっといいですね給食環境、その一つが中学校の全体給食になるということもそれも当然選択肢の一つにはあるというのは、これは何も否定してないわけです。もっと良いものがあるかもしれん。そういうことやと思うので、けしてあの、今までの議論を聞いていただいてよく考えてほしいと、いうことにはですね、ならんということはあらためて私はそういうことを最初に申し上げたということを言わしてもらいます。以上です。

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◆くらた共子委員・共産/冒頭鈴木委員(共産)からも紹介がありましたように、その門川市長自身がですね、「批判にも耳を傾け」、そして争点になったということはみなさんがお認めになられている。争点になった政策について、どのように検討していくのか、今も河合副委員長からも指摘がありましたように、あくまで今の硬直した考えの範囲のもとでとおっしゃる、理事者の答弁というのはこれはもう全く、それこそ先の争点となっている市長選挙に示された幅広い民意そのものを受け止めない姿勢であると、いうことで非常に問題だということは指摘しておきます。

いずれにしてもですね、しっかりと議論を尽くしていく、その中で多くの市民がやはり注目をしております。選挙後の議会、どのような議論がされるのか。これに対して教育委員会自身が、どれだけの度量を持ってですね、検討をし、そして市民に提案をしていくのか、このことは本当に重要な問題であると、いうふうに思いますので、ぜひ、これは請願審査でございますけれども、引き続く重ねた、重層的な議論を行ってまいりたいというふうに思います。以上です。

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◆中村三之助委員・自民/引き続きですね議論というのは、同じようなですね、こういった請願の、が、またまた出てくるようなことがあってですね、いくようなことであればですね、今までもずーっと、だからこそ今回の選挙でですね大きな争点となって結果が出てるわけですよ。だからこれをあえてね、またまたね、これをずーっとやっていくいうのは、それこそ多くの民意をですね、無視してると、いうことに逆に言えるわけですよ。そういうことをですね、分からずしてね、すごい一部をもっともっと広げていく、私はそういう意味ではこれがね、新しいものであればね、どんどんこれからやる。もうこれずーーーっと議論が続けられて、そしてそのシーンも我々も言うてきてるわけです。今の現実的に考えたときの話を。だから、そういうことですから、とにかく、今後ですね、この話が継続されるということをですね、あえておっしゃいましたけれども、そういうことはやめてほしい。これが新たな局面、一つの節目なり一つの提案がまた変わった時に、それでお話しされる議論言われるならいいけども、また同じようにですね、給食を、中学校の、全給食をですね、「やってほしい」「やってほしい」ようなこの話がですね、毎回来るようなことであればですね、何を考えてるのかと、あらためて申し上げたいと思います。以上です。

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◆くらた共子委員・共産/あの市民がそれぞれの要求を示されるということは当然自由なことでございますし、また教育委員会としても、3月にはですね、今集計中のアンケートの結果を提示すると、いうことであります。そして、それにとどまらず、分析を深めるというご答弁でありましたので、その経過、推移を見守りながら、私ども引き続き議論をしたいということでございます。以上です。

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◆中村三之助委員・自民/そういう議論はね、私はそれはいい、認める。ただ私が言うてるのは、これで中学校給食をね、また同じように「実施せえ」「実施せえ」と、いうことをですね、いうような議論はこれはダメですよと、いうことで私は言わしてもうてると。以上です。

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【請願の取り扱いについて】

◆自民党議員団(中村委員)/先ほど来、私も述べてますように、まあまず今回はですね、「留保」と、いう具合にさしていただいて、でー次回はですね、もし同じようなことが何度もということも私も言ってますので、あればですね、もう「不採択」と、いう形を取りたいと、思います。ですので、今回は「留保」でお願い致します。

◆共産党議員団(くらた委員)/大変いろいろとご意見も出ております。ぜひとも「採択」をしたうえで、議論を続けたいと思います。以上です。

◆公明党議員団(大道副委員長)/公明党としては今日は「留保」で結構ですけれども、共産党さんのみなさんにちょっと一言言っておきたいのは、我々もですね、中学校給食についての議論はね、深めてまいりましょうと、いうことは言ってるわけです。だけどこの請願のね、内容は、みなさん方の立場から、一方的な、まあいわば、ご意見の主張的な、議論になってますので、本来ならですね、今日は採択してくれってなことはね、私はご遠慮いただく話ではないかと。むしろ同じようにスタンス乗るんだったら、「留保して議論しましょう」と言うならまだしもですね、この前提で議論されますと、やっぱり今中村先生(自民)がおっしゃったようなことになっていくんではないかなということを思わざるをえないんですね。したがって、まあ今日最初のことですからしっかり頭冷やして、言動に注意してですね、言われてますから、しっかりあのやらなあかんのですけれども、まああくまでやっぱりそういうスタンスで議会として議論しましょうよと、いうことでございますので、よろしくお願いしたいと思います。あの「留保」でお願いしたいと思います。

◆民主・市民フォーラム議員団(中野委員)/「留保」で結構です。

◆日本維新の会議員団(くぼた委員)/はい、「留保」でお願い致します。

◆京都党議員団(森委員)/「留保」でお願いします。

⇒挙手多数で「留保」に

2020年2月5日【教育福祉委】教育委員会/請願審査「小学校のような全員制の中学校給食の実施」

(更新日:2020年02月05日)