市民生活との調和を無視する簡易宿所事業者の広告が京都市地下鉄の車内に⁉(2019年12月9日/産業交通水道委・交通局・やまね)

◆やまね/地下鉄構内や車内にある企業広告についてなんですけれども、まああの様々なものが、団体さん企業さんあると思うんですが、その広告を掲示する際のですね、えー基準とか要件とか、あーこれがどうなっているのかというのをまず教えていただきたいと思います。

(→坂根・営業推進室長)はい、広告の掲出の基準でございます。えー交通局の広告媒体に掲出する、えー広告につきましては、えーまずあの京都市交通局広告物取扱規定の中に、えーいわゆるその、えー公序良俗に反するものでございますとか、え、美観を損ね不快の念を与えるもの、まあその他の不適切なものについては広告の掲出を承認しないと、いう形になってございます。また、あーその、えー内容につきましての、え、審査につきましては、京都市交通局広告掲出審査基準というものを設けてございまして、えー例えば、えーこういう交通として性格上、問題があると、えーいうような観点でございますとか、消費者保護の観点でございますとか、えー公序良俗に反してないかどうかというようなことでございますとか、あるいは、えーとこれはまあ非常に特殊な部分ではあるんですが、交通局の事業と競合してないかどうかと、いうようなこと、あるいは法令等にえーっと照合して適切かどうかと、いうような観点で、審査のほうを行いまして、えープラスアルファであとあの安全性の配慮ですね、色でありますとかデザイン、まあこういったことを、えー審査致したうえで、えー広告の掲出をすると、いうことで、えーと事業のほう行ってるところでございます。以上でございます。

◆やまね/はい、ありがとうございます。で、それであの、今そういう基準があって、その審査のうえに出されているということなんですが、あの例えばですね、えー簡易宿所の事業者が、あーこの地下鉄構内や地下鉄車内へ広告を出すことについては、えーまあ別に問題ないということで考えていいのかですね。というのは、あのー交通局がですね、直接その旅館業の認可、許認可に関わっているわけではないんですが、あのま、京都市とですね、簡易宿所の事業者との関係で言えば、場合によっては指導する側、される側と、いうことになるわけでして、ま、その両者の間に、そういう、ま、広告料であっても、お金のやり取りが発生するというのが、あー好ましいことなのかと、いうのちょっと思ったりしまして、えーその点についてはお考えいかがでしょうか。

(→坂根・営業推進室長)はいあのー、えー広告料のあのーお金のやり取りと、いう部分についてはこれはもうあくまでもビジネスかなというふうにして考えております。で、ただ、今お話がございました通り、例えばこれはあの民泊等にもかか、以外のあの部分そうですが、あ、例えば今申し上げた通りで、法令に例えばもう抵触しとると、いうようなそんな状況があるかどうかということにつきましては、あー担当の、えー、と部署のほうとも連携のほう取りましていろんな情報交換をする中で、えー広告として、えー掲出することが適当かどうかということを判断していること、ところでございます。ただ、簡易宿所であるからダメと、いうような、えーとそういうあのーなんちゅうんでしょうか、あの一律のその、えー対応というのは今のところはしておりません。以上でございます。

◆やまね/えーまあ法に抵触してるかどうかと、まあそういうようなことを担当部局とも連携して判断することがあると、まあただ、簡易宿所だからダメということにはならない、まあそれはおっしゃる通りだなというふうに思うんですが。

で、それではですね、もう一つちょっと進めて聞きますと、あのーまあ市長も、言っておられるようにですね、「市民生活と調和していない」「市民生活を最重要視しない」事業者ですね、「お断りしたい」と言っておられるわけですけれども、そういう、例えば周辺住民とトラブルを起こしている簡易宿所の事業者、あー、の、広告というのがですね、どうなのかと、いうことであります。で、あの9月市会の際に、伏見区深草祓川町の住民の方から、えー「京都市が掲げる周辺環境との調和も無視する姿勢に終始している」として、陳情がですね、市会に提出をされまして、えー「レ・コネクション」という企業でありますが、教育福祉委員会での審査の際には、あの他会派の委員の方からも、えー「地域の方々との調和が現時点では図れていない」と、こういう指摘があった企業であります。で、その企業の広告が、えー今ですね、地下鉄車内の横枠広告と言われる、うーところにですね、あの「ドアちか」のPRと一体に出されていると。それから、あの駅構内に掲示されている、この「ドアちか」の便利マップにもその広告が入ってる。で、それからですね、これあの京都市役所前(駅)の改札口でもらったやつなんですけれども、こういう改札口ではですね、ま、小さなこういう「ドアちか」のマップが配られているんですが、この中にもですね、烏丸線で、えーこういうものが配られている中にその広告が入ってる。それからインターネットを見ると、「ドアちか京都市地下鉄便利マップ」というページにバナー広告もあってですね、私はあの、「ドアちか」の取り組みそのものは全く否定するつもりはないんです。これあの便利、利便性向上のための意味もあると思うんですが。

二点、そこでお聞きしたいんですけれども、え、一つはですね、そういうあの、伏見区の地域でですね、住民のみなさんと深刻なトラブルを起こしている企業から、京都市は広告料という形で、お金を得ているのか。このちょっと事実関係を教えていただきたいと。いうことと、二つ目に、今行われている地下鉄車内広告、それから地下鉄ホームでの掲示、えー改札口で配られているマップ、あるいはネットのバナー広告ですね。これを今、その私が指摘した企業が出しているものをですね、通常、普通の企業がやろうとすればだいたいどれぐらいの額になるのか、分かるのかですね、えーその点はいかがでしょうか。

(→土田・高速鉄道部長)はい、えー今ご紹介ありました「ドアちか」のまあ取り組みの中でのまああの広告でございます。で、えっと広告料がっていう話でございましたけれども、あの、この「ドアちか」の広告につきましては、えー、まあ、あの実施する際に交通局の負担、あるいは「ドアちか」のまあ、プロジェクト、プロジェクトチームというのがございまして、そこのメンバーが、あの、無償でやっていただいているわけでなんですけれども、そのメンバーに、え、費用負担が発生しないように、えー、「ドアちか」のプロジェクトチームが広告代理店を通じて、えーまあ広告を募っていただいて、そのお金でまあやっていると、いうことでございまして、えーその広告の費用が、えー交通局のほうにお金が直接入ってるということは全くございません。

それとですね、えーこの間の費用につきましてはその、えープロジェクトチームがまあ広告代理店を通して、まあやっていただいているという内容でございまして、えーいくらかかるかっていうのはちょっと申し訳ございませんけど私どものほうで、えー把握はしておりません。

◆やまね/えーとそうすると、あの広告料という形ではなくて、えープロジェクトの、おーところで、えーですね、出していただいていると。でーあのー、これまあ単純に、そういうことでしたら、単純になかなか比較は、あーできないのかなっていうふうに思うんですが、でー、で、今のお話ですと、広告料はまあ受け取ってないということですよね。そうすると、えー、そのプロジェクトの中に入っているまあその協賛と、協賛金というか、協賛されている企業が、そういう形でお金を出されているということで理解していいんでしょうか。

(→土田・高速鉄道部長)はいあの、まあ私どもとプロジェクトチームで、まあこれだけの枚数を駅の中に貼る、で、あるいはこれだけの「ドアちかマップ」を作って、ま、配布するっていうそういう前提の中で、えーそれに応じた額で、えー広告収入を得てやっておられると、いうふうなことでございます。

◆やまね/で、それであのー、広告料は得てないということなんですけれども、しかしこれ事実上ですね、えー京都市が、無償で、企業に、こういう宣伝の場を与えてるということに、えーならないのかなあと、いうことも思うわけです。で、あの今私が指摘をしたこの企業の、広告がですね、駅構内の看板、それから地下鉄車内の広告、額はまあわからないってことなんですが、数としてはどれくらいのものがあるんでしょうか。

(→土田・高速鉄道部長)はいあの、烏丸線20編成の電車で1車両1枚、え、貼られていると、いうことでございます。あの、ここの網棚の上のところですね、そこの部分でございまして、えーなおかつ交通局で普段使ってない空きの枠、で、えー全くうちのほうに、広告的にマイナスにならない、そういう状態で、まあ掲示をしていると。で、あとーそれから烏丸線の、えー、ホームとコンコースに貼られている「ドアちかマップ」そのもの、そこのところにまああの、掲出がされているという状況でございます。

◆やまね/その、コンコー、えっと、ホームのっていうところなんですけど、これは全駅っていうことでしょうか。

(→土田・高速鉄道部長)はいあの烏丸線の全駅に、あの掲出をされております。

◆やまね/まああのですから、たとえ広告料としては入っていなかったとしてもですね、これまあ、こういう車内広告、あるいはホームに全駅にこういう形で設置されているということであれば、それ本気で、普通に考えれば、あーかなりの額に相当するんじゃないかということは言えると思うんです。

で、あの先ほどそのー、額は分からないというお話があったわけですけれども、あのー市の広報資料見たらですね、京都市のこの地下鉄便利マッププロジェクトチームのメンバーには、門川市長と交通局長も入っておりますので、えーあのどれくらいの協賛金が入ってるかってのは、あのー分からないんだろうかと。分かってるけれども言えないっていうことなのか、それとも協賛金そのものがもう分からないと、いうことなのか、これはいかがですか。

(→土田・高速鉄道部長)はいあの、協賛金っておっしゃっておられますけど、ま、協賛金ではなくって、えー広告代理店が、あのー、ま、私どもその、えー「ドアちかマップ」というものに、えーまあ賛、ご賛同いただいて、で、その広告代理店が、えー自主的に、広告を集めて、その、えー「ドアちかマップ」を貼ったり、配ったりできるだけのお金を広告で集めて、ま、やっていただいていると、いうことでございます。あのーまあそういう私どもが実施主体というわけでもございませんので、えーいくら、あの集めているかとか、そういうことについてはあの現在把握しておりません。

◆やまね/まあなので、その広告代理店が自主的に集めてされているということなんですけど、まあそうするとですね、いよいよいったいどれくらいの、えー費用がかかっていったいされてるのかていうのがよく分からないような、あのーことになってくるわけでして、でーこの看板にはですね、結局あの「協力:京都市交通局、協賛:レ・コネクション」と、いうふうに書かれてあるわけでね、で、これをですね、あの実際に地元で簡易宿所のこの近隣で困っている、住民のみなさん、あるいは事業者とやり取りして、大変あの不誠実な態度に怒りを持っておられるみなさんが見ればですね、「京都市は周辺環境との調和を図ろうともしない企業と一体なのか」と、えー「陳情書まで提出されている企業を京都市はPRされるのか」と、受け取られかねないと思うんですけど、この点についてはいかがでしょうか。

(→土田・高速鉄道部長)はい、まああの、この企業、ここ3年ぐらい、どうもやっていただいてるようでございます。で、えー私どもとして、えーまああの議員のほうからこういうお話があった時に、えーその、民泊の関係は所管のほうにお聞きしたんですが、今現在でその違法な状態にあるということではないというふうにお聞きしております。で、あとは私どものあの広告のまあ審査基準ですね、これに基づいて、えー掲出っていうのを続けさせていただいているところでございまして、もしこれが違法なことにあのなっているというようなことでございましたらまたそこは一考することがあるかと思いますけど、現状で、あのーこの広告の掲出が、まああの、まずいとか、そういうような状態にはないのではないかというふうに考えております。

◆やまね/あの私が聞いたのはですね、違法かどうかってことじゃないんですよ。実際この企業と、地元の住民さんが、非常に今ね、重大な、まあトラブルといいますか、なかなか話し合い折り合いがつかない、えーそういう中で住民に向けてですね、非常に高圧的な態度を取ったり、バカにしたような態度を取ってる、私目の前で見てますからねそれを説明会で。そういう企業が、京都市の地下鉄に広告を出しているというのを市民の方が見た場合にですね、これはどうなのかと、思われるんじゃないんですかっていうことについて、えーお考えを聞いたということであります。

で、あらためてですね、えーまあそういうことがあるから、今「3年間やっていただいている」というような話もありましたけれども、「だから京都市は厳しく指導できないんじゃないか」と、いう市民の方がですね、疑念を抱かれかねない、あのことだと思いますので、まあこういった広告についてはですね、ま、慎重に検討していただく必要があるんではないかなと、指摘をして終わります。以上です。

2019年12月9日【産業交通水道委】交通局/一般質問「地下鉄の駅構内や車内に、住民とトラブルを起こしている簡易宿所事業者の広告が掲示されている問題について」

(更新日:2019年12月09日)