琵琶湖疏水・鴨川運河の通路整備と水質について(2019年6月7日/産業交通水道委・上下水道局・やまね)

◆やまね/えと、よろしくお願い致します。私のほうからは本日は、琵琶湖疏水・鴨川運河に関連していくつかお聞きしたいと思っております。でーまずですね、管理用通路の問題なんですけれども、あのまあご承知のとおり伏見区を流れる鴨川運河というのは、えーまあこれ過去の委員会答弁の中でもあるんですが、まあ「水を通す機能」とともに、「憩いの場」でもあると。えーいうことで、えー私も都市の中のですね、貴重な水辺空間だというふうに思っていますけれども、で、あのまあ疏水のその両岸にある道はですね、えー実際に市民のみなさんのまあ生活道路にもなっているし、散歩コースにもなっていると、いうことで、えーそれであのー、右岸側ですね、いわゆる右岸側(西側)は建設局の所管で遊歩道として整備をされてきたと。で、えー左岸側(東側)については上下水道局の所管で、疏水管理用通路となっていると思うんですけれども、で、その中にですね、岸和田レンガという貴重なレンガが敷き詰められているまあ部分があって、で、これが、えー数年前にですね、このレンガ道を黒のアスファルトで舗装する計画が、ま、水道局のほうから出されて、その際にですね、えー地元、市民のみなさんから「貴重なレンガを残してほしい」「景観を守ってほしい」ということで、京都市に要望書や陳情書が出された経過があると。で、結果的にはですね、えーまあ一つはその墨染ダム、船溜まりのあるところの東側の通路はですね、えーまあレンガは一部を残して取ってしまったんですけれど、えーしかし、そのレンガ色のカラー舗装にして、景観に配慮をしていただいた。それから京阪鳥羽街道駅の南側地域の、高松橋~相深橋間はですね、レンガを残して整備をしていただいたと、いうことで、まあ歩きやすさとともに景観にも配慮する形で地元の声を反映していただいたと、いうふうに思っております。

で、えーその一方でですね、市民の方から、えー「砂利道のままでは歩きにくいのでアスファルトで舗装してほしい」というような要望が寄せられるケースもあると思うんです。で、そこでお聞きしたいんですけれども、この鴨川運河沿いの疏水管理用通路で、アスファルト舗装をされていない部分というのはどれくらいあるのか。まずこの点を教えていただけますでしょうか。

(→辰巳・水道部担当部長)はい、えーっと管理用通路のうちですね、あの現在、未舗装の箇所につきましては、えー約600mほどございます。

◆やまね/えーとそしたら未舗装は600mということなんですけど、全体の、おー長さの中で、どれくらいなのか、それで、その未舗装というのは、えーレンガのところが入るのかですね、ここは除いて、いわゆる砂利道だと、いうところが600mと、いうことで理解していいんでしょうか。

(→辰巳・水道部担当部長)はい、えー鴨川運河におけます管理用通路の延長でございますが、えー疏水事務所の管理する部分につきましては、えー約4.6kmございます。それからいまご質問のあった、あーとこにつきましては、あの具体的にはそのレンガをされたところも省きまして、あのー未舗装、砂利等のですね、道でございます。

◆やまね/わかりました。それでですね、あのちょっと具体的にお聞きしますが、えー京阪の墨染駅の西側の地域ですね、えー高田橋の、おー、ま、北側の通路は今もう舗装されてるんですが、高田橋の南側から墨染橋までの通路が、えー舗装されていない道になっておりまして、えーこれあの地元の町内会のみなさんから「歩きにくい」「草が伸び放題で虫もわいて大変だ」と、いうようなご意見も私も頂戴を致しましてですね、でー実際にあの水道局のほうにも要望書が出されているというふうにお聞きしているんですが、このご要望についてはいまどのような検討がされているでしょうか。

(→辰巳・水道部担当部長)はい、あのー当該箇所につきましては、あのー地元からの要望もいただいておりまして、あのー現在、まああのー、調査ということで、あのーしておりまして、まあ課題等の整理を行っているところでございます。

◆やまね/えっとー、課題まああの整理ということで行っているということなんですけど、ま、どういうような課題があるんでしょうか。

(→辰巳・水道部担当部長)はい、あのーまだあの現時点でと、今のところでと、いうことでございますけれども、まああの大きく3点ほどちょっと課題があるのかなあと認識しております。①まずあのー現地なんですけれども、あのまあ通路全体でですね、あのー疏水側とかですね、住宅側の、まあ高さ、高さの違い等がございまして、あのー路面排水等のですね、雨水排除方法のまあ検討をまあ必要であるかとというふうに思っているのが一点。②それから、まあいま言いましたように、あのー通路と住宅につきまして、まあ高さの差を、えー舗装する時にどう処理していくのかと、いうのも課題かと思っております。③それからまあ最後に、引き続きあの地下埋設物等のですね、えー詳細な調査も必要かと、認識しております。

◆やまね/わかりました。そしたらいくつかまあそういう課題がある中でいま検討されていると、いうことでした。それであのーまあぜひですね、そういう景観保全とともに歩きやすい歩行空間の創出にぜひ取り組んでいただきたいと思っているんですが、ま、その時にですね、えー、あのー、ぜひ例えば、まあ疏水の右岸側はですね、ま、建設局が管轄しているわけですけど、ここはあのインターロックで舗装されていると、で、景観にも配慮されているということですし、で、まあ水道局の管轄されている部分でも先ほど少し紹介したように、レンガ道をカラー舗装するところもあったし、レンガ道を残してまあ補修をすると、保存をするというところもありました。で、まあ一般的な道路の場合も、自然な色合いで舗装する場合もありますので、まあぜひですね、「こういう方法がありますよ」と、まあこれ、「こういう方法だとこういうくらいのお金がかかりますよ」とかですね、まあそういう、えーやり方というか、そういうものをしっかりあの地元のまあ住民のみなさんにも市民のみなさんにも示していただいて、で、話し合いの中でですね、しっかり、えーそういう市民のみなさんが納得できるような形で、ぜひとも進めていただきたいと思うんですけれどもいかがでしょう。

(→辰巳・水道部担当部長)はい、あのーこの疏水沿線につきましては、あのー延長も比較的長いところでございます。で、あのその中で、いろいろなご要望もあると、いうことを認識しております。で、現在のところですね、あの具体的に、こうするああするということは、非常に申し上げにくいところでございます。あのーまた引き続きですね、予算等を考慮し、まあ優先順位もつけながら、あのー適切に対応してまいりたいと、いうふうに思っております。

◆やまね/まあね、具体的なところはこれからだと思いますので、ぜひとも、あのしっかりと、えー地元・市民のみなさんとも話し合って進めていただきたいと思いますが、で、まああの、というのはですね、えーその以前のそのレンガ道を補修・保存、残していただいた件でですね、あのーまあ鳥羽街道の南の地域の件なんですけれども、まあ非常にレンガを、当初の計画を変えて、レンガを残すという判断をしていただいたのはですね、「非常に良かった」と、市民の方も喜んでおられたんですけれども、ま、ところがその、残ったレンガの色とですね、補修をした場所の色がね、かなり違ってしまって、えー非常に「景観が台無しになってしまったんじゃないか」という厳しいまあご意見もいただいたこともありましたので、まあぜひその点はですね、えーしっかりと、丁寧に進めていただく必要があるのかなあというふうにも思っております。

それから、えーもう一点ですけれども、この鴨川運河を流れている水の水質についてお聞きしたいと思います。でーあのー墨染ダム、船溜まりのあたり、その少し南に行きますと、水路が二手に分かれると思うんです。で、一つは、東高瀬川へ合流する水路と、もう一つは濠川、「濠川」と書いて「ほりかわ」ということで、で、この濠川がですね、住吉小学校南側地域、まあ堀詰町のあたりまでが、京都市上下水道局・疏水事務所の所管と、いうふうに聞いておるんですが、それより下流ですね、最後は宇治川へ合流していくわけですけれども、この部分は京都府の所管と、いうことで聞いております。で、まあこの宇治川に合流する手前では、えー十石舟が運行されて、伏見の酒蔵風景をめぐる観光スポットとなっているんですけれども、ここをですね、宇治川派流とか濠川を流れる水がですね、いつも濁っている状態になっているということで、この水の濁りの原因がですね、えー何なのかということで、あのよく地元の方とか、それから観光客の方に、私も聞かれることがあるんですけれども。で、例えば宇治川派流は所管は京都府なんですけども、そういう管理がうまくいってないのか、ま、それともこの地域ではですね合流式下水道ですので、合流式下水道の問題がまだ解決していないことがあるのか、それとも、えーそもそも琵琶湖から流れてくる水に、そういう濁るような原因のものが混じっているのか。まあ上下水道局としてどのようにこれ考えておられるでしょうか。

(→渡辺・技術管理室長)はい、あのー濠川・宇治川派流の濁りの件です。えーまあこの濁りに関しましては、あのー雨などの気象条件によっても変動がありますが、えーこのまあ濠川・宇治川派流につきましてはあのー水があのー、滞留しやすい、えーポイントでありまして、このーまあ水の流れがあるその河川等に比べまして、藻などが繁殖しやすいということが考えられまして、えー濁りが発生しやすい可能性があると、考えております。以上でございます。

◆やまね/えーということは、あのー水質は問題なくて、そういう河川の滞留しやすいというところから藻が発生をしやすい、ま、こういうことで、ちょっとあらためて確認をしたいと思いますがいかがですか。

(→渡辺・技術管理室長)はい、えーあの濠川・宇治川派流につきましてはその、おー、えー、疏水を通じまして、えー琵琶湖の水が流入してくる、ということで、あのー琵琶湖の水質にもまあ左右、影響はされるんですが、まあ特に問題はないと、考えております。またあのー上下水道局におきましては、その濠川の、えー上流部であります土橋付近でですね、えー採水を行いまして、えー水質試験を、月に2回行っております。その結果まああの特に異常な値は出ていないという状況でございます。以上です。

◆やまね/えーまあそうすると、水質検査のところでは特に異常な値は出てないと、いうことですよね。でーまあただそのやはりたくさんの観光客が訪れるところでもありますし、地元でまあ気にされている方も多いところですので、いろいろですね、まあ東高瀬川、あるいは宇治川、えーまあ宇治川派流とかですね、まあ国、国交省あるいは京都府、そして京都市がそれぞれ管理しているところがいろいろ重なり合ってるというか、非常にややこしいところもあるんですけれども、ぜひその辺で国、京都府とも連携をしてですね、水害対策はもちろんですけれども、こういう水質の向上ですね、少しでも良くする、環境を良くするためにぜひ取り組んでいただきたいと、いうふうに思っております。

で、最後にこれちょっと資料いま少し言っていただいたのもあるんですが、このまあ琵琶湖疏水・鴨川運河において、上下水道局が行っているその水質の検査ですね、行っている地点とその結果、いま先ほど2カ月に一度(※正しくは1カ月に2回)ということありましたけれども過去1年分ほどで結構ですので、ぜひとも鴨川運河における上下水道局が行っている水質の検査とその地点、その結果をですね、いただきたいというふうに、それだけ求めて終わりたいと思います。

2019年6月7日【産業交通水道委】上下水道局/一般質問「鴨川運河の管理用通路と水質について」

(更新日:2019年06月07日)