月額6000~9000円の給付型奨学金(250人分・札幌市で実施)なら約2000万円、京都市予算7900億円のわずか0.0025%で実施可能!(2019年3月5日/予算特別委・総合企画局・やまね)

◆やまね/えっと私からは今日は「大学のまち・学生のまち京都の推進」の施策に関わって、学生の支援の施策についてお聞きしたいと思います。それで、えー本会議質問でですね、我が党の平井議員が奨学金問題をあらためて取り上げました。で、えー「京都市独自の給付型奨学金制度の創設をすべき」だと求めたことに対して、副市長の答弁で「意欲のある学生が経済的理由により進学を断念することがないよう、教育の機会均等を図ることは重要」としながらですね、「京都で学ぶ4人に3人が全国から来られ、京都の高校生の約半数が全国へ進学されている」ことから、「国において充実が図られるべきもの」と、まあこういう答弁がありました。で、一方でですね、あのそこで教えていただきたいのがですね、あのー、一方で京都市独自で「大学を核とした地域連携・企業連携の推進2000万円」「学生活動の支援1500万円」、そして午前中からも議論がありましたけれども「留学生誘致・支援6400万円」ということで、こういう事業も計上されていると。で、こういう事業はですね、京都市外から来られた方にも関わる、まあ事業だと思うんですが、なぜ、奨学金の話になると京都市内・京都市外という話になってしまうのか。えーいかがでしょうか。

(→塩野谷・大学政策部長)はい、えーお答え致します。えー、ま、現在あの本市として大学政策に関わる施策についてはですね、まあいろんな各大学の取り組みを後押しする、いま来ていただいている学生さんの取り組みを後押ししていく、ま、やがてはえー、長期的に見ればですね、学生さんにはぜひ卒業してからもですね、ここにとどまって生活をしていただいて、えーまあ京都の将来の担い手になっていただくと、そういった視点において、やっているものでございます。えーお尋ねの、市独自の奨学金につきましては、えー先般、えー副市長の岡田より、申し上げた通りでございます。

◆やまね/まああの、来ていただいている学生さんを後押しして、まあ将来的にはできれば京都にとどまってと、いうお話がありましたけれども、それだったらですね私は別に、あのー市外から来る学生さんの、えー生活を支援していただいてですね、京都ってのは素晴らしいなと感じていただいて、とどまっていただくということだって十分別に私は何も不思議なことではないと思いますし、あのーまあ副市長の答弁の中では「公平性の観点」と、いう話があったんですけれども、私はあの学生のまち京都だからこそ、「経済的困難を抱える学生を直接支援する」と、こういう観点が必要ではないかと、いうふうに思います。

それで、あのー、まあ「奨学金は国において充実が図られるべきもの」と、こういうこと言われる一方で、これはあの他局の所管になりますけれども、昨年からですね、「京都市内の児童養護施設を退所し、大学や専門学校に進学される方を対象」に、22歳までですかね、月額数万円の給付をされてる、こういう奨学金も実施をされてるわけですね。で、あのこれは篤志家の方からの寄付を積み立てていた基金3100万円を、えー活用するものということで、まあ年間300万円ほど、対象になるのは十数人と、いうことなんですけれども、まあ対象者が限定されてとはいえですね、私は大事な取組だと思うんです。で、これはあのー「教育の機会均等」、あるいは「経済的支援」が大事と、こういう観点で実施しているのではないかと私は思うんですが、この事業についてはあの大学政策を所管する部局としては、どういう認識を持っておられるんでしょうか。

(→塩野谷・大学政策部長)えーすみません、ご指摘いただいた奨学金の具体については、現在すみません手元に資料がございませんが、えー福祉施策として、えー児童養護施設にいらっしゃった方の自立支援を促すという目的で、実施されているものであると承知をしております。

◆やまね/まああの、福祉施策としてということですけれども、しかしとにもかくにも大学生の方をですね、経済的な事情を抱えておられる学生の方を、支援する、制度ですよ。非常に重要だと思うんですが、これについて、総合企画局のみなさんはですね、意義ある制度だというふうな認識を持っておられるのかどうか。いかがですか。

(→塩野谷・大学政策部長)えーくり返しですけれども、福祉施策として、えーする部局において、えーしっかり取り組んでいただいているものだと認識しております。

◆やまね/まあちょっと質問と答弁があまり噛み合わないんですけれど、あのーこれはですね、私は経済的事情を抱える学生への支援がですね、わずかであっても行われていると、これは重要なことだと思っているんです。で、それについて、大学政策を所管する部局としてですね、連携をしてですね、その予算を、おー拡大できないのか、あるいは対象を拡大できないのかと、これを当然検討されるべきではないかと思うんですけど、いかがでしょうか。

(→塩野谷・大学政策部長)えー担当している部局において、えー増額するかどうかの判断はそれぞれしていただくべきものだと思います。

◆やまね/まあちょっとですね、私はね、あのこれはね、悪いことをやってるなんて批判はしてないんですよ。良いことだと言ってるんですよ。それをですね、なぜ胸を張ってね、これ意義あるんだと、ぜひこれをですね、もっとたくさんの方に利用できるような制度にしたいんだというようなね、こういう気持ちで議論ができないのかと、大変残念に思います。で、なぜかと言えばですね、やっぱり学生のね、経済的に困難を抱えている学生を支援するという視点がないんですよ総合企画局に。そこがね、私は決定的なあの問題だというふうに思います。

それであのー平井議員がですね、我が党の平井議員が代表質問でも紹介をした、札幌市の大学生向けの給付型奨学金。これはあの月額で国公立の方に6000円、それから私立大学の方に9000円、そしてそれとは別に入学支度金として国公立1万4000円、私立大学の場合2万1000円と、まあこういうことなんですが、これ対象はですね、「本人又はその親などが札幌市内に居住していること」と、まあこういう制度なんです。で、予算規模で見れば、約2000万円で約250人分と、いうことなんですね、大学生向けの分については。で、札幌市の大学生の総数は5万5000人ということですから、その0.45%と、いうことですので、まあ札幌市の予算額、あるいは大学生の規模から言えば、額も規模も非常にささやかなものではあるんですけれども、しかしま、これだけで学費がですね全てまかなえるということでは当然ないんですが、それでも市独自の、おー学生生活を直接支援、こういう形でやっておられると。

で、あの京都市はですね、「市外から来る学生に市民の税金は使えない」と、いうようなことずっと言っておられるわけですけれども、しかし市内の学生に対してもですね、あのほとんど支援がないのが実情じゃないかと、あーいうことです。で、この札幌市で行われている大学生向け奨学金の予算規模は約2000万円ということを申し上げましたが、あのー京都市のですね、平成31年度の一般会計予算、これ7900億円ほどですけれども、この規模から見れば、えー0.0025%の額だと。ところが、あーそういう施策さえ京都市にはないと、いうことでですね、私は「大学のまち・学生のまち」を掲げながら、こういう年間予算で見れば0.0025%何度も言いますけれども、この程度の支援策もできないのかと。これやっぱりあまりに不十分だと考えますがいかがでしょうか。

(→塩野谷・大学政策部長)えー各自治体において適切にご判断いただくことだと思いますが、えー本市と致しましては、えー国において統一的に充実を図るべきだというふうに考えておりまして、えー、これまでからも国に対して、えー給付型奨学金事業の着実な実施等を強く要望してきたと、いうことでございます。

◆やまね/あの国におい、あの国への要望はどんどんやってもらったらいいんですよ。しかし、「学生のまち」を掲げてですね、東京よりも人口比率で言ったら学生さんの比率が多いわけですね京都市は。で、そういう大学のまち・学生のまちで、えーほんのわずかでさえもですね、えー予算化できない。これなぜなのかですね。財政的な、これ問題なんですか。

(→塩野谷・大学政策部長)えーくり返しになりますけれども、えー本市と致しましては、えー、全国の学生、えーの2人に1人が活用して、えー奨学金を使っている中でですね、えー京都で学ぶ学生の4分の3は全国から来られ、えーさらに京都の高校生は約半数が全国に進学されている状況を踏まえれば、えー公平性の観点から、国において統一的に充実が図られるべきものというふうに考えてございます。

◆やまね/あのー私の質問に全く答えてないんですね。あの財政的な理由なんですかと聞いたことについて全く答えてない。であのー私はですね、あらためて申し上げておきたいんですけれども、リニア中央新幹線の誘致であるとか、北陸新幹線の延伸の問題ですね、今日も議論ありましたけれども。その誘致活動だけでね、毎年600万から700万円のお金使ってきたと。でー実際につくればですね、巨額の自治体負担が想定されるというのは今日議論があった通りですよ。そのような大型事業を推進をしながら、京都市の未来を担う若者たちへのですね、支援がないというのはもう私は納得できないし理解できない。

で、あの午前中の議論でですね、北陸新幹線の延伸について「いくらかかるかわからないからという理由でやめれば全ての可能性を閉ざすことになる」というような、ご答弁がまたあったわけですけれども、私はその言葉をですね、ぜひ若者や子どもたちのために使っていただきたいと、いうことを申し上げたいと思います。で、ほんとに京都市が、あの、人を大事にしているのかどうか、あの問われてると思うんです。北陸新幹線を通さなかったら京都の大学にまるで来てもらえないかのようなですね、答弁もあってですね、私は大変乱暴な議論だと思いました。「京都の大学で学ぶ学生の4分の3は全国から来ている」と、こういうこと言いながらですね、北陸新幹線が通らなかったらみんな東京に行ってしまうかのようなね、そんな議論は本当に乱暴じゃないかと。で、私はあらためて、不要不急の大型公共事業を抜本的に見直しをして、若者が住みやすいまちをつくると、経済的に困っている学生を直接支援する制度をですね、京都市独自で創設をし、充実させていただいきたい。あの求めておきたいと思います。

それから最後にもう一つだけ、えーちょっとお聞きしたいんですが、あの都市計画局で、新規事業として打ち出されてます「市営住宅自治会及び大学との地域連携事業」、これがありますけれども、これあの大学との連携とあるので総合企画局にもお聞きしたいんですが。あの学生に家賃2万円で市営住宅に住んでいただいて、地域活動にも参加していただくと、いうようなことだと思うんですが、まあこれもですね、枠は3つということで非常に少ないわけですけれども、しかし、地域活動に若いみなさんが参加していただいて、そして、えー学生に安価なですね、住宅を提供するという点では、あのー非常に注目を私はしています。で、この政策について、大学政策を所管する総合企画局としては、どのように連携していくのかですね。で、今回は、まあ伏見区の市営住宅で、龍谷大学との連携ということで聞いておりますが、今後はですね、他の地域の大学や、他の市営住宅との連携、あるいは空き家の活用、こういうことも、おー総合企画局としても、大学所管する部局として、都市計画局なんかとですね、そういう連携・議論をしていくのかどうか、この点はいかがでしょうか。

(→塩野谷・大学政策部長)えーお答え致します。えー都市計画局で行われています、えー、あ、すみません、来年度から行おうとしております、えー当該事業につきまして、えー現在準備委員会等々におきまして、えー私も参加を致しまして、えーいろいろと事業に関わっているところではございます。えー、ま、学生の主体的な活動をよりそくし、えー高めていくという点、えーそれからそれによってまあ地域の活性化、地域の自治の活性化を図るということのモデル事業というふうに承知しておりますけれども、えーそういった取り組みについてですね、えー必要に応じまして、各大学との連携については取り組んでまいりたいと、いうふうに考えてございます。

◆やまね/まああの、そういう、その点ではね、あのー非常に安価な住宅をね、若い方々に提供していくってのは非常に大事なことなんで、やっぱりあの若い方々にですね、直接お話うかがってますと、家賃てのは非常にあの重要なんですよ。やっぱり固定費ですから。それは削れないと。で、やっぱり何を削るかといったら食費を削る、こういうことにならざるをえないというね、非常に切実なお話もお聞きしまして、そういう意味では、えー安い安価な住宅をですね、学生さんにできるだけたくさん提供していくということは非常に重要なことなんで、ぜひこれが拡大できるようにですね、がんばっていただきたいと思いますし、まあそれ以外にも、あのブラックバイト対策なんかは産業観光局、あるいは先ほど申し上げた、えー児童養護施設の奨学金の対象者の方のですね、奨学金なんかも他局でやられているということで、他の部局ともですね、いろいろ関係する問題たくさんあると思いますんで、やはり学生のみなさんの生活を支援すると、こういう視点しっかり持っていただいて、他局との連携も図っていただきたいと。であのー、えー奨学金、学費問題については、今議会に「請願」も提出されておりますので、また常任委員会のほうで議論させていただきたいと思います。終わります。

2019年3月5日【予算特別委】総合企画局/京都市独自の給付型奨学金創設・充実を

(更新日:2019年03月05日)