伏見桃山城運動公園の「フットサル施設」「お城の保存活用」は、地元の声をしっかり受け止めて(2018年10月10日/決算特別委・文化市民局・やまね)

◆やまね/えっと私からは、今日は、えー、補正の時に少しお話をさせていただいた、伏見桃山城運動公園について、いくつかお聞きしたいと思います。で、まず、えー第3駐車場へのフットサル施設計画についてなんですけれども、えー私もあのー2年前のくらし環境委員会の時に、えー議論を少しさせていただきまして、でー当初、出てきた、あの公募案っていうんですか、えーそれではあのお城のすぐ近くまでですね、大きなグラウンドが、えーできるかもしれなかったと。で、そうなれば、たくさんの木々が伐採されるかもしれないということで、えー京都市全体で緑を増やしてがんばろうと言っている時に、えーそんなことでいいのかということで、ま、様々な、えー委員の方々から、あー意見が出されまして、まあ結果、第3駐車場部分のみを活用した計画となったと、いうことで、このことについてはですね、私は既存の公園部分、緑が守られたと、いうところは、あのー非常に良かったと受け止めてきました。で、先ほどからあのー、スポーツ施設がもっと充実する必要があると、いう声も、非常に共感を、同感の思いで聞いておったんですけれども。

そのまあ一方でですね、地元の住民のみなさんに、一つ新たな不安がいまありまして、えーそれが、あのスポーツ施設ができることについては、あのそんなに何も異論はあの持っておられないんですけれども、あのただ、現在の計画がですね、「営業時間が23時まで」というのが、「ちょっと遅すぎるんではないか」と、いう声が出ております。で、施設そのものは、えー山の中というか、その少し住宅から離れたところではあるんですけれども、その周辺ですよね、そこに行くまでのルートというか、それがあの住宅街を、周辺は静かな住宅街でそこを通るということになりますので、夜遅く住宅街の中をたくさんの車が通行するということを大変心配をされております。これ非常によくお気持ちはわかるなあと思うんですが、で、その点でやはり周辺地域への、えー配慮がですね、必要ではないかと。でー、なぜこの23時という時間になったのか、その辺りちょっとまず教えていただきたいと思います。

(→牧村・スポーツ振興室長)はい、あのー伏見、伏見桃山城運動公園の第3駐車場の関係でございます。あのミズノスポーツサービス株式会社が、あのー伏見桃山城運動公園内、に、あの整備するということで、現在整備かかっておるところでございます。あのーこちらの場所につきましては、都市公園法の公園設置許可に基づいてミズノスポーツサービスが設置し、建設後、設置後、運営する民間施設でございます。そのために、あのまずあの私どもの運動施設とはあの同じ都市公園の中ですが別のもの、というのがまずございますし、あの、今回、これを設置するにあたりまして民間事業者からの公募、いま委員からもありましたように、受けたうえで決めてきたところでございます。その中であの民間事業者の柔軟な運、経営方針、これに沿って自由な営業時間っていうことが可能でございますし、あのー応募にあたりましても、プロポーザルの公募の際には、周辺の立地状況などを踏まえ営業時間23時まで、として事業提案、いただいたところでございます。最終的にそちらを選、そちらが選定された、というものでございますし、あの私どもと致しましては、ミズノスポーツサービスに対しまして、当然あの事業を進めていくにあたっての連携、を図るのは当然の上で、近隣住民の方への丁寧な説明を行う、ご理解をいただく、ご協力いただくように、というふうにしっかりと働きかけをしておるところでございます。以上です。

◆やまね/あのまあ京都市の施設、ま、民間事業者ということで、別のものであると、でまあ立地状況を踏まえて23時間、ああ23時までと、いうことで提案があったと、でー周辺の方には丁寧な説明が必要だと、いうことをおっしゃったんですが、あのー何か特別、特別というか、あのーご迷惑がかからないような、配慮というか、そういうものはあの考えておられないんでしょうか。

(→牧村・スポーツ振興室長)はい、あのー配慮と申しますかあの、場所としましてあの車が通る、ような当然あります。そういう部分について、あの地元に対して十分説明するようにと、説明責任を果たすように、というのを言っておるところでございます。あのー場所的にはあの、山の向こう側、という部分にはなりますけれども、それについて何か対策、私どものほうで何か取るというものではないかというふうに考えております。以上です。

◆やまね/んーっと、まあ「地元への説明責任を果たすように」ということで、まあそれだけだとですね、あの説明して終わりなのかなという感じが致します。で、あのー、ま、実は私もですね、学生時代には、フットサルをやっておりました。で、アルバイトの後にですね、夜遅くに、日付が変わるまで、プレーしてたというようなこともあるわけです。で、あの確かにですね、いま仕事帰りだとか、夜遅くでないとスポーツをする時間もない、まあそういう方々が、えーおられるというのも十分私は理解してるつもりなんですけれども、で、例えばあの、同じ伏見区の油小路沿い・名神高速の北にあるスーパー銭湯の、ところに併設されているフットサルコートもあるんですが、そこは夜遅くまで、26時までですね、営業されてると、そういう施設ももちろんありますよ。ただここは、あのーやはり周辺環境がまあ全く違うわけで、やっぱり近隣へのですね、配慮が、何らかの形で考えていただかないと、いけないのではないかと。で、アクセスのルートやですね、営業時間については、あの引き続きしっかり考えていただきたい、このように申し上げておきたいと思います。

それであの近隣で、いまお話を聞いておりましたら、あのこのスポーツ施設、フットサル施設ができることは、あのー知っておられる方も多くなってきたんですが、その営業時間についてはですね、えー知られていない、えーご存知でない方もたくさんおられると、いうことで、もう少しお聞きしますが、先ほどあのー説明責任果たしていくのがまあ重要だというようなお話ありましたけれども、その近隣のみなさんへの説明ですね。地元説明会などはきちんと行われたのかどうか。えーこれ近隣住民のみなさんのお声を聞いたうえでの、おーこういう計画となっているのか。地域的には、えー桃山学区と藤城学区が、あー隣接をしていると思うんですが、それぞれの地域にはどのように説明をされたんでしょうか。

(→牧村・スポーツ振興室長)はい、あのいまお話ありました近隣地域、いうことではあの藤城学区、それから桃山学区、という二つの通りでございます。あのまず藤城学区でございますが、こちらにつきましてはあの自治連合会とお話し致しまして、あの工事の開始にあたりまして、自治連合会からも説明会を開催してほしいと、いうご依頼をいただいたところです。ってことであの8月に自治連合会の関係者、約30名、来られたところでございますが、ミズノスポーツサービス、が、工事の説明と合わせて事業の説明を行った、っていうものでございます。あのその際、藤城学区自治連合会の方からは、あのー「これまでは夜暗いイメージがあったけども今回こういう形でできる」と、まあ「明るくなる」いうことでまあ「いいことである」ということで前向きなご意見をいただいておったところでございました。

で、もう一つ、桃山学区でございます。こちらにつきましてはあの市政協力委員の方にご説明のうえ、あの自治連合会という形ではございませんので、市政協力員の方ご説明のうえ、あの工事で通過する経路、ということで近隣の市政協力委員の方にチラシの配布、ご説明のうえ依頼したところでございます。あのその後、桃山学区の方からは、あのー「23時までと聞いた。やはり利用者の車が通るということは納得しているのか」というご意見も、私ども市役所のほうもいただいてはおります。そういう意見も踏まえまして、あのー、ミズノスポーツサービスに対しましては、藤城学区、桃山学区の皆様に丁寧に説明していこうと、ということで私ども話しておりますし、あの必要に応じて説明会、しっかりやるようにと、いうふうに言うておるところでございます。

あの、合わせましてですけども、あのー当初の公募の際、におきましてはあの、公募、いろいろとあの要件決めておったところでございます。こういう条件で、ということで。その中であの地域との連携ということで、地域コミュニティの活性化と、地域と良好な関係を構築するよう努めること、ということでそれを貸付の条件にしておるところでございます。あらためまして、そういう貸付条件、念頭に置いてミズノスポーツサービスとともにあの事業を取り組んでいっていただくようにしたいというふうに考えております。以上です。

◆やまね/あのーそうすると、ま、藤城学区のほうでは、えー説明会をやって、で、桃山学区のほうはそしたら市政協力の方には、ま、一定説明というかチラシなんかもお渡しをしてと、いうことなんですけれども、説明会自体はやってないわけですよね。で、ただ、いまお話あったように、学区、桃山学区の地域の方からはご意見をいただいているということでありました。で、あのーこれですね、施設へのアクセスというのは、桃山学区の住宅街を通ることになるんですよ。で、仮にまあフットサル施設が23時まで営業する場合に、夜遅くに静かな住宅街をですね、何台もの車が走ることになるんではないかと。やはりいまの住環境とは一変してしまうのではないかという不安を、やはり多くの方が持たれていますので、にもかかわらず、その一番影響のある桃山学区では説明会がされていないと。いうことですので、まあ知らない方がたくさんおられてですね、ご意見をいただく、あるいは怒りのお声を頂戴するというのもある意味当然かなあと、いうふうに思いました。ですのでこれあの、この事業をですね、京都市が本当に大切だと、考えているんであれば、あのやっぱり営業開始までにですね、できるだけ早く、桃山地域でも、やっぱり説明会を一度開催していただくと、いうことが必要ではないかと、思いますがいかがでしょうか。

(→牧村・スポーツ振興室長)はい、あのー先ほども最後にあのご答弁致しま、答弁致しました通り、あのー当初の貸付、貸付にあたりまして、地域との連携、ということでの良好な関係構築するように、というのはもう条件でございます。そういう要件に応じて、募集をいただいている通りでございます。あらためてまして、こういう条件に基づいて、事業を進めるってことでミズノスポーツサービスにしっかり伝えて、今も伝えておりますし、引き続き、しっかりスタンスとして、取り組んでまいります。以上です。

◆やまね/まああのミズノミズノというふうにおっしゃるんですけど、私はやはり京都市がですね、公園設置者としてのやっぱり責任をしっかり果たしていただく必要もあるんではないかというふうに思うんです。このそもそもこの現在の伏見桃山城運動公園というのは、えーこの平成16年4月の、えー「基本構想」に基づいて整備されたものであると。で、その、この基本構想の中にはですね、「整備に当たっての基本理念」ということで、「周辺の景観等との整合性に配慮する」、でー「隣接する伏見北堀公園との調和を考慮する」などの文言があります。で、あの現在、北堀公園の地域体育館、あるいは伏見桃山城運動公園の多目的グラウンドはですね、夜9時までの、おー開園というか、えー時間です。でーですからあのフットサル施設がですね、あのたとえ民間事業者の事業であったとしても、あの伏見桃山城運動公園、つまり京都市の公園の一部なわけですから、当然これは周辺施設との整合性のとれた運営にするべきではないかと。その点でやはり京都市の設置者としての責任、これについてはどうお考えでしょうか。

(→牧村・スポーツ振興室長)はい、あのー先ほど委員からもお話ありましたがあの民間のフットサルコートということではあの26時のお話ありました。私どもも他の施設確認する中で26時まで営業されておる施設、市内3施設ございますし、あの25時までという施設も1施設ございました。やっぱりそういう意味での気軽にスポーツできる、という施設でやはり25時を超えて24時を超えてという施設が多々あるのは事実でございます。そういう意味で私どもの施設、あのー運動公園の部分につきましては21時まで、という形で決めておりますがこちらについてはあの都市公園、同じ都市公園の中とはいえ別の施設ということで、あの維持管理していくものでございます。そういう意味では利用者のあの使われる状況等も考慮したうえで、21時23時の差は出てきておる、という状況ではございます。というもののやはり先ほどから申しておりますようにやはり地域の方、にしっかりとご迷惑かけずに使っていける施設という形で私どもも一緒に考えていきたい、というふうに思っておるところでございます。以上でございます。

◆やまね/あのまあ地元の声をですね、あのあらためてしっかりと受け止めていただきたいと思います。

それからあのもう一点、えーお城の、天守閣の保存の、と活用の問題についてお聞きしたいんですが、あのーこれ補正予算の審議の際にも申し上げたんですが、あの阪北部地震や台風で、お城の屋根の瓦、あるいは飾りなんかが落ちて、飛ばされている現状があると。で、立入禁止の範囲も広がっている状況ということで、えーいろいろとやり取りをさせていただいたんですが、あのまあぜひですね、引き続き、必要な作業は、やっていただきたいと、いうふうに思っています。で、加えて、あの元々あった耐震性の問題や、インフラ整備の問題もあります。で、やっぱりですね、これまでなかなか、あのー結局抜本的な改修ということでは手がつけられてこなかったわけなんですけれども、あのこの度の災害による被害や影響を考えれば、あのーいよいよですね、やっぱり本格的な改修というか、耐震の問題、えー考えるべき時に来ているのではないかと、いうふうに思っています。

で、あのーこれ昨年の3月の予算特別委員会の議事録を見ておりますと、他の会派の委員の方からですね、の質問に答えて「局内で検討会を設け全庁的プロジェクトチームを作って具体的にどういった活用ができるのか含め、検討をこれから進めていく」と、まあこういう答弁がありました。で、同時に、えー「現在のところは活用というふうな形で考えている。第3駐車場の公募も『お城のロケーションに十分留意すること』を前提にしている」と、いうまあご答弁があったわけですね。で、その1年前、今からいえば2年半前ほどになるんですが、その時にも「関係部局によるプロジェクト会議を立ち上げ」と、いうこういう答弁があるわけですよ。毎年。でーそこでお聞きしたいのは、この一昨年と昨年度、このプロジェクトというのは実際にどういうメンバー構成で、あの立ち上げられて、議論がされたのか。えーいかがでしょうか。

(→川端・共同参画社会推進部長)はい、えー、伏見桃山城天守閣の活用に関しての、以前の答弁のプロジェクトについて今どうなっているのかというご質問でございますが、えーご承知の通り、天守閣につきましては、築後54年、えー経過しておりまして、非常に老朽化が進んでおります。耐震性も低いですし、えー電気水道等のインフラもないという状況で、活用となれば、まず改修費用等で多額の財政負担が生じると。それと同時にですね、あの建物が、市街化調整区域に立地しておりまして、えー都市計画法ですとか、えー都市公園法の制限を受けるなどの多くの課題が、えーございます。で、活用にあたっては、活用の検討にあたっては、ま、全庁的なプロジェクトチームを設置して、いくという旨の方針についてはあの変わっていないわけなんですけれども、えー現状と致しましては、えーまだプロジェクトチームの立ち上げには至っておりませんが、えー現在あの関係方面、関係部局による、えーそのプロジェクトチーム設置の前段階と致しまして、えー我々文化市民局が中心となって、その課題整理、それからあの活用の大きな方向性、これを決めてからと思ておりますので、えーその検討を、継続していると、いう状況でございます。

◆やまね/そしたら、まああのプロジェクトチームはまだ立ち上がっていないけれども、その前段階で、課題を整理検討されてると、いうことでした。でーあのー、あらためてですね、あの過去を振り返れば、「伏見桃山城の保存」など求める請願が出されてもう16年近くになりますので、でーその度にですね、いろいろ、あの様々な委員の、会派のみなさんが取り上げられてこられて、その度に「保存活用を」とくり返しまあ答弁されてるわけですが、実際には手つかずでここまで来てしまったと。

で、あの昨年、昨年度の予算でですね、この天守閣の耐震診断の予算要求が、ま、却下されたことについて、えーその理由についてですね、当時の共同参画社会推進部長が、「天守閣の活用について、課題や方向性の整理が」、まさにいまおっしゃられたんですが、あのこれが「不十分だった」と、まあ答弁されてるわけですけど、しかしそれを検討するためにはですね、私は、まず京都市が、あのー本気でですね、保存・活用を考えているんであれば、まずは実際に耐震診断調査をやって、お城のその状態をきちんと把握すると、で、本格的改修にどれくらいの費用がかかるのかということを、まずは明らかにすることが、あのー必要ではないかなと思うんですけど、その点はいかがでしょうか。

(→川端・共同参画社会推進部長)はいあの先生おっしゃる通り今のままの建物ではあの活用できないということは明らかになっておるわけでございますけれども、あの今後検討していく中で、えー活用のほう、活用していくと、いうことがあのはっきりとしてきた場合に、具体的にどのような活用を行うか、ということによりまして、あの耐震の工事っていうのも、あのーまあ変わってくるかと、いうふうに思っておりますので、今後具体的に、ま、この話が具体化していく中で、えー耐震改修については、えー検討してきたいと、このように思っております。

◆やまね/で、あの先日ですね、私あの地元の伏見のお住まいの方にご意見をいただいたんですが、「人口約28万の行政区なのに歴史資料館が一つもない。偉い有名な人が何やったかということだけじゃなくて、民衆がどんな暮らし・文化をつくってきたか、どんな産業を興してきたかを伝える資料館がぜひほしい。記憶は消えていくけれども記録は残る。ぜひ桃山城を改修しそういう施設を」と、こういう声をいただきました。であの伏見区には、あの伏見稲荷大社だけではなくてですね、えーこの秀吉の時代からの城下町、あるいは坂本龍馬とかですね、鳥羽伏見の戦いとか、大阪と京都のまちをつなぐ港町、あるいは酒蔵、琵琶湖疎水・鴨川運河とかですね、第二次大戦に関わる戦争の遺跡など、いろんな材料がありますので、ぜひこういう地元のみなさんの思いを、しっかりあの受け止めていただきたいと思います。終わります。

2018年10月10日【決算特別委】文化市民局/伏見桃山城運動公園・第3駐車場へのフットサル施設計画、お城の保存活用について

(更新日:2018年10月10日)