◆やまね/よろしくお願い致します。えーと私から豪雨・台風被害に関わって三点、お聞きしたいと思います。で、一点目はですね、7月29日未明の台風12号の被害についてなんですけれども、わが党の山本陽子議員から報告が寄せられておりますので、少し紹介させていただきますが、山科区東野北井ノ上町の住宅で「強風によりアーチ状の屋根のトタン部分が剥がれ、道に落下、電線にも引っかかった」「トタン下の板がむき出しになり屋根裏への雨漏りも生じた」ということで「翌日に緊急補修し、今後足場を組んで屋根の改修をする」というお話だったんですが、この被害にあわれた方が区役所に問い合わせるとですね、「いまの破損状況で対応する制度は融資くらいですね」と、いうふうに言われたということで、「しかし被災したことに変わりはない」ということで、「ぜひ被災者住宅再建支援制度の適用をしてほしい」という、こういうご要望でありました。この間、大阪北部地震や7月豪雨の被害でも対応されてきたと思うんですが、市民の方が求めておられるように、今回の台風被害でもですね、被災者住宅再建支援制度の適用をぜひしていただきたい、と思うんですけれども、そういう検討はされてるのかどうか。えーいかがでしょうか。
(→平松・防災危機管理室長)はい、えー台風12号、えーによる被害についての、被災者住宅再建支援制度、適用に関してですけども、えーこの適用の有無に関しましては、えー被害状況を踏まえまして、制度を所管する保健福祉局において、えー判断をされると、いうふうにうかがっております。以上でございます。
◆やまね/ま、保健福祉局の判断となるとは思うんですが、防災危機管理のほうからも、そういうお声を伝えていただいているのかどうか。この点いかがでしょう。
(→平松・防災危機管理室長)はい、えー、先の大阪北部地震、えーそれと7月豪雨ですね、えーそれと、まあ、の時も、えーこちらのほうから、えー制度所管局、えーにはお話をさしていただいておりますし、今回につきましても、適用について検討していただくよう、申し入れはしておるところでございます。
◆やまね/えーぜひですね、しっかり伝えていただいて、こういう被災者支援が、えーしっかりできるように、がんばっていただきたいと思います。で、あのこの間その、例えば「耐震リフォーム」などもですね、要件緩和をされて、えー、この間その地震や台風などで被災をされたみなさんへの支援の実施、いろいろされてきたと思うんですけれども、そういうものをですね、今回もぜひ対象に、えーなるようにですね、がんばっていただきたいと思いますし、またあの農業施設なんかもかなりたくさん被害が出ておりますので、ぜひとも支援をしていただきたいと、求めておきます。
それから二点目にですね、前回あの7月23日の委員会でもお聞きしました伏見区小栗栖地域での土砂崩れについてなんですが、この問題はその後の7月26日のまちづくり委員会でも議論されていまして、わが党の西野議員の質問に、都市計画局はですね、「今までよりも危険な状態」と、いう答弁をしております。で、その翌日の7月27日付の毎日新聞でも大きく報じられまして、テレビ報道もあったということで、私もですね、これ、上空から撮影された動画やあるいは画像を見ますと、ほんとにその山頂付近から土砂が流れた跡と言いますか、木がごっそりですね、なくなっているそういう跡がはっきりわかると。で、地元でもそういう報道見られたみなさんから不安の声がいま広がっているわけですけれども、あの心配されるのは、こういう一度、こういうふうにしてですね土砂が流れますと、道というか筋というか、やっぱりそういうものができてしまって、次に大雨が降ればですね、今度は住宅、さらにですね、その下の住宅、下流にも、土砂が流れるのではないかと。本当に心配をされます。早急な対応が求められるということなんですが、あらためてですね、この防災危機管理室の現状認識を聞かせていただきたいということと、もう一つは、この緊急対策についてもこの間、されてきてると思うんですが、「山頂付近で造成工事をしている事業者を指導して緊急対策させてる」と、いうことなんですけれども、この問題は、その事業者を指導するだけで果たして解決するのかどうか。その辺りについてちょっとお考えを聞かせていただきたいと思います。
(→平松・防災危機管理室長)はい、えー今回の、えー小栗栖地域の土砂崩れに対する現状の認識でございますけれども、えー7月上旬の豪雨によりまして、えー伏見区小栗栖石川町にございます、えー農業用ため池に、えー当該ため池に流入する沢筋側面の崩落による土砂とともに、上流部の違法造成箇所からも一部土砂が流入したため、えーこのため池が閉塞を致しまして、えーその後の災害発生時において、さらなる被害が想定される状況にございます。えー先般の台風12号の接近にあたりましては、えー事前に関係局間で情報共有と、えー対応について協議を行いまして、えー土嚢ですとか、土留柵の設置等、えー可能な限りの緊急対応を行ったところでございます。えー結果としてまして、幸いにも、特段の被害は起きなかったものの、えー今後も、台風等の被害が想定される中、えー早急に抜本的な対応が必要であると、えーこのように考えております。えーそしてあのー、上流部分の、違法造成箇所、えーにつきましては、えー、まあ、あの、原則としては、その、えー違法造成、えーを行った業者に対する指導、行政指導というところが、必要になるかと思いますけれども、えーまあ時間的なこともありますので、それにつきましては関係局集まってですね、えー対応につきまして協議をしてるところでございます。以上でございます。
◆やまね/あのー、今まあ抜本的な対応も必要ということで、「関係機関での協議」ということなんですけども、この関係機関というのは具体的にはどちらの部署になるんでしょうか。
(→平松・防災危機管理室長)はい、えー、この台風12号の接近に備えての、えー協議を行ったところと引き続いてやっておりまして、えー防災危機管理室、それから資産活用推進室、えーそして都市計画局、えー、建設局、えー醍醐支所、えー、以上、あ、産業観光局、はい、以上となります。
◆やまね/わかりました。あのー、ま、関係部局、いま言っていただいたところの連携というのは大変重要だと思います。あのーぜひ市の責任でですね、抜本的な対策ができるようにがんばっていただきたいと思います。
で、このあの7月豪雨でその、民家のですね、わずか10mほど手前まで土砂が迫ってるわけですけれども、で、いまも言っていただいたように、急傾斜地の上にある「ため池」のところで何とかストップした。で、あのこれ、前回の委員会で少しお聞きしましたけれども、土砂が流れ込んだため池の所有者ですね、えーどこになっているのか。前回の委員会では「わからない」とのことだったんですけど、その後調べていただけたでしょうか。
(→岡田・資産活用推進室長)はい、えーため池の所有者についてでございます。あのこのため池につきましては、えー昭和6年に、当時の醍醐村から引き継いだ普通財産として本市が所有しております。
◆やまね/えーそうすると所有は京都市と、いうことになるわけですね。で、その、あのー、ま、管理については土地改良区さんとなってると思うんですが、ただその、このような災害時にもですね、そういう、ま、あの何か管理責任が問われるってことになると、それは大変厳しい話だと思うんです。で、そこで、こういう、ま、京都市が所有者となっているとすれば、その所有者としての責任というのは、あのどう考えておられるかということを一つ聞かせていただきたいと、いうことと、で、もう一つあのー、この土砂で埋まったため池なんですけれども、これについてもですね、「山頂付近で工事を行っている事業者を指導して浚渫作業をさせる」と、いうことだったんですが、あの私どもも現場に行って痛感をしたんですが、これ、現場に行くには畦道のような、あのほんとに細い、えーところしかなくてですね、「機械を入れることができない状況」だと、そういうご苦労もされていると、いうふうに聞いておりまして、で、このため池の浚渫作業についてもですね、あの事業者を指導するということだけで、解決できるのかどうか、この点についても認識をうかがいたいと思います。
(→岡田・資産活用推進室長)はい、えー所有者としましては、やはりあのー、適正にその土地を管理していくと、いう責任があるというふうに考えております。すなわちあのー、具体的に、あの周辺に、ま、被害を及ぼすようなことはあってはならないと、ま、いうふうに考えております。ま、そういった観点から、先ほどやまね議員からあのお話がありましたように、ま、元々は、あのー違法造成工事を行った業者に責任の一端があると、いうふうに考えておりまして、ま、その業者に対して、あのー浚渫等の、作業をさせるというのが、本来の筋と、いうふうに考えておりますけども、あのーそれを待っていては、さらなる被害が生じると、いう可能性があります。そこであの、いま現在、あの関係部局、で、の間で協議をしまして、本市として何ができるのか、えーいつ、できるだけ早く、ま、あの、対策を講じていかなければならないという認識のもと、いま協議をしてるところでございます。
◆やまね/わかりました。あのー、ま、ぜひですね、えーできるだけ早く、そういう安全が確保されるように、あの引き続き取り組んでいただきたいと、思います。
それであの三点目ですが、あの「観光業への影響」について、お聞きしたいと思います。あの防災危機管理室の豪雨被害報告「19報」、7月30日、これがたぶん一番新しいものかなと思うんですが、これ見ますと「観光施設」の被害はゼロとなっているわけですけれども、ここでいう観光施設というのは、いったい何を指すのかですね。過去には、えーどんな施設が被害を受けているのか。もし事例なんかがあれば教えていただきたいと思います。
(→平松・防災危機管理室長)はい、えー災害の被害報告にあります「観光施設被害」ということに関してでございますけれども、えー「京都市地域防災計画」におきまして、えー被害状況の収集にあたっての区分、これを定めております。えー人的被害ですとか、建物被害、道路被害、農林水産被害、などといった区分を規定しておりますが、その一つに、えー観光施設被害という区分を規定しております。えーここでの観光施設被害と申しますのは、ホテルや旅館、その他観光施設での、物理的な、直接的な被害が対象と、いうふうになっております。えー過去には、えー「保津川遊船」での、「着船場、その他周辺設備、水没、流失」という事案が、えーございます。以上でございます。
◆やまね/えっとそうすると、これは地域防災計画の中にある「ホテル」「旅館」、それから「観光施設等」と、いうことであると。で、それらが直接的な被害を受けた場合と、いうことで、過去の事例としては、「保津川遊船」ですかね、これが水没したり流出したり、えー周辺設備がそういうふうになってしまったと、いうことでした。で、あのー、今回のですね、7月豪雨では、あのー伏見区の、南浜地域で、宇治川派流が増水を致しまして、えーまあ普段、市民のみなさんや観光客のみなさんが歩いておられる遊歩道が水に浸かってしまう、それから、地域の名物になっております十石舟がですね、えーこれあの酒蔵の風景を通っていく、人気がある十石舟ですけれども、これが何日も運航できない、営業できない事態が起こったわけですけれども、これは被害にはあたらないのかどうか。ご認識はいかがでしょうか。
(→平松・防災危機管理室長)はい、えー、十石舟の、えー運航ができなかったっていう件について、でございますけれども、えーこの件につきましての直接的な被害、これは、えー遊歩道の浸水であろうかと思います。えー京都市地域防災計画において、えー観光施設被害につきましての、えー被害収集は産業観光局の担当となっておりますが、えー同局としての認識は、あらためて確認をしたいと思っております。え、しかしながら、ま、状況は把握しつつも、水辺の遊歩道として、浸水はそもそも想定済みであったと、ま、そういう判断があったのではないかと、推測をされるところでございます。ま、いずれにしましても、ご指摘を踏まえまして、えー被害状況の収集方法や、えーその対象などにつきましては、あらためて周知徹底してまいりたいと考えております。以上でございます。
◆やまね/あのー、ま、「直接的な被害は遊歩道の浸水だ」と、いうお話があって、ま、これは「そもそも想定済み」ではないかというお話だったんですけれども、あのーただですね、私も現地でいろいろお話を聞いてますと、えーっとですね、確かにですね、今回その、まあ、住宅というか、ほんとに近隣が多くが水に浸かって大きな被害が出るというところまでは起きておりませんが、あのー、やっぱり市民のみなさん、観光客のみなさんが楽しまれている、いま言われた遊歩道、だけじゃなくて、もう十石舟というのはいつも満員でですね、賑わっている、そういうものなんですけど、それがですね、一週間近くも運航できないと、えーいうことで、非常に経済的なですね、損失も大きいんではないかと。で、これあの、十石舟関係者の方にお話を聞きますと「予約も断らざるをえなかった。『予約を取り消すならその代わり同じくらいの時間をつぶせる場所を探せ』ときつく言われ大変だった」というお話も聞きまして、あのー、ま、直接的な被害と、いうことでいいますと、先ほどの遊歩道になるかもしれないですけど、観光業にとっても、これは大きなマイナスではないかと、いうことで、ま、先ほど「指摘も踏まえて」「実態も」ということでありましたので、ぜひこの被害報告なかにですね、今回の件についてはぜひ反映させていただきたいなあと思うんですけれども、その点はいかがでしょう。
(→平松・防災危機管理室長)はい、観光施設にかかる被害報告に関しましては、えー風評被害等の、えー可能性もございます。えーそういった点が生じないように、その扱いにつきましては慎重に検討してまいりたいと、そのように考えております。以上でございます。
◆やまね/ま、風評被害生じないようにってことなんですけど、これはですね、地元のみなさんがね、言っておられることなんですね。あのーほんとに観光業ということで、伏見の、南浜地域の活性化ってことで取り組んでおられる、えー観光協会も関わっておられるね、そういう十石舟が、豪雨のですね、被害受けてしまったということで、これがね、なぜ市の報告の中に載ってないんだと、いう声がね、ありますので、ぜひこれは、前向きに検討していだきたいと、このことを要望しておきたいと思います。
で、最後にもう一つだけ、なんですが、あのー、今回のこの伏見区南浜で起こった被害ですね、実は「未然に防げたのではないか」というご意見があります。で、大雨などで宇治川が増水した際に、宇治川派流への逆流を防ぐためのですね「平戸樋門」というものがあります。これは「三栖洗堰」と連動がしてるわけですけれども、今回、国土交通省・淀川河川事務所に問い合わせますと、「7月5日からの豪雨で一度閉めた樋門を、雨があがった後、7月7日、宇治川の水位が低くなったため全開にした」と言っている。その後、「7月8日午前10時15分」、雨があがった後ですね、「琵琶湖の水位を低下させるため、瀬田川洗堰を全開にし、天ケ瀬ダムの放流も増やした」と、これはあの国土交通省・近畿地方整備局ホームページにも公開されている資料のなかにそうあります。その結果ですね、宇治川の水位が再び上昇して、ところが、その時に、今度は平戸の樋門を閉めなかったわけですね。で、そこで宇治川派流に水が流れ込んでですね、雨は上がっているけれども、宇治川派流の水位が上昇し、先ほど紹介したような事態が起こってしまったということで、「もしきちんと樋門を閉めていれば防げた事態ではないか」と、こんなふうに地元の方がおっしゃっていました。。
南浜地域でお話を聞きますと、宇治川派流の水位が高くなった際にですね、その事態が、行政がしっかり対応してもう打つ手がない状態でそうなっているのかですね、それとも大丈夫ということでそういう状況になってるのか。そこが地元の方がですね、「よくわからない」、こういうことで不安に思われてたということもありますので、あらためて防災危機管理の問題として、河川管理に関わる国土交通省、それから京都府や建設局や上下水道局と、ぜひ、さらに連携強化していただきたいと、で、そのうえで、樋門の操作ついてですね、そういうまあ「もっと早い段階で閉めるべきではなかったのか」と、こういうご意見が、要望があることをぜひ伝えていただきたい。そういう河川の情報を住民のみなさんにですね、ぜひ正確に伝わるような、そういう努力をしていだきたいと、この点について最後答弁を求めて終わりたいと思います。
(→平松・防災危機管理室長)はい、えーご指摘の、えー樋門等の管理につきましては、えーまあ本件の場合は、国土交通省の淀川河川事務所、えーここが管理をしてるところでございますけれども、えー一定の基準に従いまして、えー操作をされているものだと、えー認識をしております。えーそのうえで、えー河川の管理等に関しましては、えー国ですとか、府、えー本市関係局、えー等ですね、各種連絡会議棟も含めまして、日ごろから情報交換等、行いまして、緊密に連携を図ってるところでございます。えーご指摘の内容につきましては、関係機関にしっかり伝えてまいります。えー引き続き、適切な河川管理に向けて、連携を強化してまいりたいと、そのように考えております。以上でございます。
2018年8月6日【総務消防委】行財政局/一般質問「豪雨・台風被害への対応について」
(更新日:2018年08月06日)