早急に対応改善を!地震による屋根被害に京都市がブルーシート貸し出しもできず…(2018年6月25日/総務消防委・行財政局・やまね)

◆やまね/私からは建物被害についていくつかお聞きをしたいと思います。あのー私の伏見区でもですね、えー淀や、あるいは向島、比較的大阪に近い地域でですね、特に古い家を中心に建物被害がたくさん出ております。で、えー例えば屋根が壊れたりだとか、それからあのー植木鉢を作業していた方がですね、後ろからブロック塀が倒れてきた(写真)と、こういうお話もお聞きをしましたし、それから4階建ての建物の外壁からですね、レンガがたくさん剥がれ落ちると、子どもたちがよく歩くような場所でそういうことも起こったということで、えー大変な、危険な、事態も起こっております。それでまず一つお聞きしたいのはですね、この建物被害の実情については、全容はだいたい把握はできているということなのか、で、先ほどのですね、ご説明の中でも、この住宅の被害ですね、えー、6月22日の14時現在の資料では、えー例えば伏見区ではですね、60件と、一部破損、となっているんですけど、ここからさらに数が増えている部分もあると思うんですけれども、今後もこれは増えていくというような認識を持っておられるのかどうか。この点まずいかがでしょうか。

(→平松・防災危機管理室長)はい、えーと建物被害の状況に関してでございますけども、えー私どもが把握しておりますのは、区役所を通じて報告があった内容でございます。えー被害につきましては、えー伏見区につきましては、おっしゃったとおり60件ということであがっております。えー今後、おー、ま、ちょっと、どのような、その報告あるかわかりませんけども、ま、その地震に伴う被害ということで確認できれば、被害というのは増えていくかと思います。以上でございます。

◆やまね/それであの、私が担当している深草地域なんかですと、あのー、ま、「大きな被害はなかったが、屋根の瓦がずれた」とかですね、でー「お風呂のタイルにひびが入っていた」とか、「家の外壁にあった小さなひびが大きくなっていた」とかですね、ま、そういう事例がいくつもありまして、この報告されている以外にも、多数の被害ってのがやはりあるのではないかということも思っております。で、そこで、そのー被害の多い、ま、この淀だとかですね、伏見区のそういう被害が一定集中しているような地域に、あらためて調査に入るようなことなどは考えておられるのかどうか。その点いかがでしょうか。

(→平松・防災危機管理室長)はい、えー、いま現在特にそういう予定はございませんけれども、えー状況次第では、えー考えていくことも必要なのかなとは考えております。以上でございます。

◆やまね/これはぜひですね、あのー事態をしっかりと把握するという意味で、あのーどれだけのやっぱり被害が起こっているのか、特に被害のいくつも報告されている地域についてはですね、あらためて調査をしていただきたいと、このこと求めておきたいと思います。

それからあの住宅再建の支援についてなんですが、「京都市被災者住宅再建等支援金」、これま、直接の所管はですね、保健福祉局になると思うんですが、ま、その交付要綱を見ますと、えー、激甚災害以外にもですね、「市長が特に必要があると認める自然災害」ということで、えー市長が特別に認める場合には適用することができると、いうことですので、過去には適用したどのような事例があったかということをちょっと教えていただきたいということと、で、今回の場合もですね、あのーぜひ適用して、きめ細やかに、できるかぎり支援をしていただけるように、えーしていただきたいと。で、これによって、そういう住宅などの再建が早く進むことでですね、災害に強いまちづくりという点でもね、非常に大事だと思いますので、行財政のほうからもしっかりと求めていただきたいと思うんですがいかがでしょうか。

(→平松・防災危機管理室長)はい、えーまことに申し訳ございません。あのー過去にこの制度が適用された災害については、いま現在ちょっと把握できておりませんので、また確認してご報告はさしていただきたいと思います。えーそしてあのこの制度ですけれども、あのおっしゃっていただきましたとおり、えー制度の所管は保健福祉局になっております。えー私どもとしましても、災害復旧の観点からも、えー保健福祉局と協議を積極的に進めてまいりたいと思っております。以上でございます。

◆やまね/はい、ぜひお願いしたいと思います。それからあの、もう一つですね、えーとその、屋根が実際に壊れたり瓦が落ちた場合の、応急的な対応としてですね、えー市民の方からは、「ブルーシートを配布してほしい」「貸し出してほしい」と、いうような声がたくさん今回寄せられてます。で、あのー実際に近隣の八幡市、それから長岡京市ではブルーシートを配布してると。で、豊中市なんかでも、えーホームページ見ますと、「住居の屋根瓦が落ちているなど屋根もしくは建物の外壁が破損し、応急措置が必要で入手困難な人に対し、ブルーシートをお渡しします」と、いうことにしておられまして。ところがですね、この京都市では「京都市はやってません」ということで「断られた」ということでありました。でー伏見区、例えばですね、伏見区の淀地域は、八幡市、あるいは久御山とのですね、境目が非常に入り組んでおってですね、「なぜすぐそこのお家にはブルーシートが配られていて、なぜ自分のところはもらえないのか」と、いうお怒りの気持ちも市民の方から寄せられております。でーこの間ですね、「レジリエント・シティ」ということで、「回復力」「立ち直る」、こういうこと強調されながらですね、肝心な時に市民の要請に応えられなかったと、いうのは、これなぜ、あの貸し出しができなかった、無料配布ができなかったのかと、いうことをお聞きしたいのと、こういう「ブルーシートを貸してほしい」と、えー「配布してほしい」という問い合わせが何件ほどあったのかという、こういうことはつかんでおられるのかどうか。いかがでしょうか。

(→平松・防災危機管理室長)はい、被災家屋等への、えー緊急対応としてのブルーシートの貸与等についてでございますけども、えー災害によりまして、物流が停止を致しまして、えー店舗等での物資の供給もストップするような、えーそういった究極の状況の中で、えー相当数の需要が見込まれるような最悪の事態、えーそういったものを想定して、えー応急対応に必要なものを含めまして物資の供給について、関係事業者との間で協定を締結しているところでございますが、えー今回のような、えーそうした事態にまで至らない状況への対応については、えー正直、えー想定しきれていなかったと、いうことでございまして、えーブルーシート等の応急対応用の物資の備蓄など、行えておらず、えー貸与等の対応ができなかったものでございます。えー今回の状況を踏まえまして、えーどういう方法が望ましいのかを含めまして考えていきたいと思っております。えーなお、ブルーシートの貸与等の、えー問い合わせにつきましては、えー約30件程度あったというふうには聞いております。以上でございます。

◆やまね/えーそしたら問い合わせは30件程度あったということであります。あのーやはり応急的な対応であってもですね、やはりブルーシートを屋根にかぶせることで、えー当面の雨はしのげるということになりますし、非常に重要なこれは対応になると思うんです。で、あのー、ま、いまおっしゃっていただいた中身でいいますと、大きな災害時にはですね、そういう事業者さんとそういう物資の協定ですかね、結んでおられると。しかしそこまでいかない今回のような場合についてはちょっと想定ができてなかったということで、えー、となるとますますですね、これはやっぱり京都市の責任が問われると思うんです。で、例えばですね、京都新聞のこれ6月19日23時30分の配信記事ですけれども、「府内で最大の家屋被害が出た八幡市では、民家の屋根瓦の落下が相次ぎ、雨漏りを防ぐブルーシートを住民に貸与した。市が用意した900枚は18日でほぼ配布を終え、19日に府が1000枚を同市に追加分として発送、市役所で希望者に渡した」というふうにありますので、これはあの、例えば京都府ともですね、連絡、連携取りながら、京都府のほうに応援を求めるというような対応も考えられたのではないかと、いうことなんですけど。これあの、想定してなかったということは、想定してなかったということで、それはそれであれなんですけど、その想定していなかったけれども、えー、じゃあ市民からそういう問い合わせがあって、何とか調達できないのかという、努力はされたのかどうか、この点いかがですか。

(→平松・防災危機管理室長)はい、えー、ま、問い合わせにつきましては、ま、その都度情報をいただいたわけではなくて、えーどれくらいあったのかなということを、あらためて確認したところ、ま、結果的にそれくらいあったと、把握したという状況でございます。えー、ま、いずれにしましても、今回の状況を踏まえまして、えーその方法論も含めましてですね、えー考えていきたいと、そのように思っております。以上でございます。

◆やまね/ま、ということですからその、要は市民の方から要請があったけれども、えーそれで何か京都市が動いたわけではなくて、ま、お断りしたというのが、ま、今回の到達点だったということだと思うんですね。それであの、これもですね、えー京都新聞の記事ですけれども、「コーナン商事は、大阪府内の店舗を中心に、飲料水やカセットコンロ、家具の転倒防止用商品の売り切れが続出した」ということで、そういう記事もありました。ま、ですからその、事業者産と提携を結ぶと、いうことはこれは非常に大事なことだと思うんですが、たとえ提携を結んでいたとしてもですね、協定を結んでいたとしても、いざという時にどうなるかということはわからないわけで、今回のように交通機関がストップし大規模な渋滞が発生することもありますし、あのーやはり自治体独自でしっかりと物資を備蓄しておくということもあらためて必要なのかなと、いうふうに私も感じたところです。

で、あの、このブルーシートについてはですね、いま「今後の対応については考えないといけない」ということでおっしゃっていただいたんですが、そのー、その場合ですね、今後というのは、ま、いつの話を言っておられるのかということで、例えば「数カ月後、1年後には何とか」という話なのか、それとも「今も1週間後には同規模、それ以上の地震が来るかもしれない」と、そういうもとにあるものとして、すぐにでも検討したいということなのか、その点いかがでしょうか。

(→平松・防災危機管理室長)はい、えー検討につきましてはもう、早急に、検討してまいります。

◆やまね/あのー最後にもう一つだけお聞きしたいと思います。で、この建物が実際に屋根なんかが被害を受けた場合にですね、「どこに直すのを頼んだらいいかわからない」という声もですね、たくさん寄せられておりまして、で、あの例えば、ブルーシートはぜひ無料配布、貸し出し等、これ検討していただきたいんですが、あのその場合でもですね、大阪のほうでは「ブルーシートをもらったけど自力ではなかなか屋根にかけることできない」という方もおられたということで、確かにですね、屋根の上にあがって作業するというのは大変危険なことでありますから、やっぱりその建築業者さんの力も借りなければね、いけないということもあると思うんで、あのブルーシートをかけてもらうためのですね、そういう手立てなんかも今後、考えていく必要があるのではないかなと。その点だけ最後にちょっと見解お聞きして終わりたいと思います。

(→平松・防災危機管理室長)はい、えーブルーシート、ものだけではなくて、そういう作業、えーに関するものについてもっていうことでございますけれども、えーこれにつきましてもですね、えー京都府の瓦工事協同組合と締結、えー瓦屋根の被害状況の調査ですとか、応急措置ですとか、修繕の相談受付等を、えー締結しております。えー被害が大きな場合には、あーこういった協定も活用して対応してまいりたいと、そのように考えております。以上でございます。

2018年6月25日【総務消防委】行財政局/理事者報告「大阪府北部を震源とする地震(平成30年6月18日7時58分発生)による被害状況等について」

(更新日:2018年06月25日)