伏見区南浜地域の合流式下水道の改善を(2015年10月13日/決算特別委・上下水同局・やまね)

◆やまね/よろしくお願いいたします。私は、えー今日はですね、あの「合流式下水道」の問題についてお尋ねをしたいと思っております。で、あのー合流式下水道では、あの雨が降ると一時的に、えー流れ込む水の量が急激に増えて、大雨の初期の時期にはですね、下水管内にたまっていた、えー汚物が下水に混ざるために水質の悪い水が放流される場合があるということなんですけれども、京都市のホームページを拝見しますと、平成23年3月の時点で、えー京都市の整備区域の約4割が合流式下水道によって整備されていると。それで、ほかの都市と比べても、京都市の合流区域面積の占める割合がですね、大きい比率というふうにあったんですけれども、これは、現在も基本的には同じような状況なんでしょうか。

(→西野・下水道部担当部長)はい、えーとただ今の御質問でございますが、えーと、あのー京都市の、えー合流式の区域の面積でございます。あの今、議員御指摘いただきましたように、えー下水道の整備区域、約1万6000haございますうちの40%が、えー合流式の下水道の区域でございまして、面積にいたしまして約6000haが合流式の区域でございます。以上でございます。

◆やまね/そこでですね、えー現在行っている対策についてもお聞きしたいんですけれども、そのま、目標や進捗状況も教えてほしいんですが、あのー全体的には、平成35年を目標に対策をされているとお聞きをしまして、で、その節目に平成29年度となっていると思うんですが。例えば、雨水吐き改善率が、平成24年度で49.6%だったものを、これは、平成29年度には100%達成すると。それから、合流式下水道の改善率については、平成24年度末で39%だったものを平成29年度には66.2%まで持っていくということだったと思うんですけれども、ま、その目標の、えー進捗状況などを教えていただきたいんですが。

で、あのこの合流式下水道改善率については平成29年度で66.2%ということでありますから、それでもまだ残る地域があるということで、ま、その点でどういう地域から今行っているのか、その点も教えていただけますでしょうか。

(→西野・下水道部担当部長)えーと、ただ今の、えー進捗状況ということでございますけれども、えーまず、平成26年度の実績でございます。こちらにつきましては、えーっとあの、えー合流式下水道の改善率につきましては43.5%ということでいたしております。で、あのー平成27年度におきましてはですね、あのーえっとこれはいま現在の予定でございますけれども、61.3%になる予定ということで、現在あの事業を進めているところでございます。

で、あのー、ま、今後の、まああの進める場所ということでございますけれども、引き続きですね、あのー、ま、伏見地区の合流改善ということ、それと東山地区で、えーと、まあそうですね、あのー、ま、旧来あのー、合流式の、ま、区域と申しますのは市内中心部、それと伏見の、ま、えー、ま、旧来から旧市街地という所であのー整備を進めておりましたので、そこらを重点的にあのー整備を進めていくということで考えております。以上です。

◆やまね/えーそこでですね、あのーま、京都市では、基本的にはそのー、ま、分流式へ移行するということでなくて、合流式の今の下での改善ということで目指しておられると思うんですけど、やはりこの理由としては、コストの問題というのがやはり大きいのか、それ以外にも、もし理由があれば教えていただけますか。

(→西野・下水道部担当部長)えっとただ今の御質問でございます。あのま、コストの問題と言うよりはですね、あのー、ま、合流式の下水道を、ま、仮に分流化をするというふうな場合におきましては、あのー家の中の配水設備というものの改造ということがまず必要になってまいります。そうなりますと、市民の方の負担というものが非常に多くなってくるということも考えられますので、えー現在はですね、あのー、え、ま、合流式のまああります下水道の方からですね、あのーいわゆる河川の方へ出て行く、まあそういう雨天時の下水の量を極力減らす。で、それと、吐き口の方の対策といたしまして、えー雨の降り始めに、あのー排出をされやすいごみを、えー、ま、吐き口から出て行かない対策という、この二つをあの主にやっているところでございます。以上です。

(→出口・上下水道局技術長)はい、あのー京都市の合流式下水道の改善につきましては昭和61年度から始めております。えーそのときには、えーどうしてこういう方式を採ったかということでございますけども、やはりあの、えー完全に分流にしますと、今、合流式ですと下水の管は1本ですけども、更にですね、もう1本同じ場所に管を入れる必要があるということでやはり事業費の面も非常に掛かります。それと、あと、西野部長が言いましたように、各家庭につきまして、今あの、一つの場所から取付管を、えー通して下水管へ流れておりますけども、この辺について全てですね、汚水と雨水を分離していただく必要がございますので、京都の事情を考えますとやはり、今やっている方式が適当ではないかということで昭和61年度から今の方式でやっております。

◆やまね/ありがとうございます。分かりました。で、まああの市民の御家庭の負担ですとかコストも大変掛かるということなんですけど、例えばですね、その京都市の全てを分流式に変えることは難しくても、例えば、よく水につかってしまう地域ですとか、特に苦情が寄せられている地域とか、景観上重要な所でありますとか、水辺をですね、人がよく歩いている地域なんかですね、その重点箇所を絞って分流式へ改善するという、なかなかそういうことも難しいということなんでしょうか。

(→西野・下水道部担当部長)あのー今の御指摘いただきました、あのー分流化でございますけれども、あのま、全部が全部ということではあのーございません。あのー、えー例えばですね、大規模な、えーまあ、市街地を一から造り直すような再開発ですとか土地区画整理事業ということで、あのー大規模にも町並みを一から造り直すというふうな案件が、仮に、ま、あの今おっしゃいましたような所で出てきました場合につきましてはですね、地域の特性等ですね、例えばその、えー雨水を直接河川の方に放流できるようになるとか確保できるとか、あのそういう風なことがございますけれども、そういう風なことが分流化ということに関して合致した場合におきましては、えーまああの、そういう指導なり、我々サイドとしてはそういう対策ということをやっていきたいというふうに考えております。以上です。

◆やまね/えーまあ大規模に、えーそういう都市計画と言いますか、大きな変更がある場合にはそういう可能性もあるということなんですけれども。そこで、もう少しお聞きしたいんですけど、その、合流式で一番やはり困るのはですね、先ほども冒頭に言いましたように、例えば、にわか雨なんかで増水をしたときに汚物が一番最初に出てきてしまうということだと思うんですけど、全部流れ切ってしまったらまだちょっと違うのかもしれないんですけど、トイレの紙なんかが残ってしまうと、そういうこともあると聞いております。例えば、南区や下京区では、スクリーンや幹線を整備すれば汚物は減るということを言われていたんだけれども、依然として大雨が降った場合にはですね、汚物が流れていくという実態があるという話を聞きました。でーあの、住宅街の真ん中を流れている川でですね、においも非常に残るということで、京都府も親水公園を造れない状況にあるということを聞いておるんですけど、こういう所についてですね、ま、今後、更にどういう努力をされていくのか、もしお考えがあればお聞かせいただけますか。

(→出口・上下水道局技術長)合流式の改善につきましては、えー三つの目標がございまして、一つはあの、分流式下水道で整備した並みの水質にするということ。それから、えー年間、京都では大体100日ぐらい雨が降りますけども、そのうちの、えー雨水吐き口から出る、えー排水を半分にすることを目標にしております。それから、もう一つが、今おっしゃいました、その吐き口から出るごみ等ですね、これが出ないようにするということで、えースクリーンを付けたり、あるいはあの、無動力で水流の原理を用いまして出ないようにする方式を採ってやっております。この吐き口からの対策につきましては、えー今年度で経営プランを前倒しをしまして27年度で100%完了する予定となっております。以上です。

◆やまね/えーあとですね、えー私の地元の伏見区の問題もお聞きしたいんですけども、18号台風で水がついた伏見区南浜中書島近辺のお話なんですが、ここはやはり、大雨のときは宇治川の水門を閉めることもありますので、一定時間水がですね、たまる可能性のある場所でして、水が常に流れて行く、増水しても流れて行く場所とは違ってですね、その場所に水が一定とどまってしまう可能性がある所なので少し違う事情もあると思うんですが。そこであのー、この伏見区の南浜中書島地域というのは、十石船の流れる濠川沿いなどはですね、たくさんの方が観光に訪れる地域でもありますし、普段から住民の皆さんが川沿いを散歩されたりとか、そういう地域でもありますので、やはり、観光都市としてですね、気持ち良く、そういった皆さんに歩いていただくと言いますか、きれいな水辺環境をつくっていくということで、市の責任でこういう地域も更なる対策を是非とも検討していただきたいというふうに思うんですけれども、えーいかがでしょうか。

(→出口・上下水道局技術長)伏見区の宇治川の派流、濠川につきましてはですね、えー吐き口があるということで過去から対策をしております。えー当時、一番最初にはあのー、においが出るということで、前にビニールのカーテンですか、をしたり、そういうことから始めまして、今、吐き口についても、えー先ほど申しましたように、濠川、それから、派流につきましても、吐き口の対策については100%完了することを目標に予定しております。以上です。

◆やまね/えーまあ最後にもう1点だけお聞きしたいと思います。水害対策の面で言いますと、宇治川の水門が国土交通省、それから、琵琶湖疏水が京都市の疏水事務所、それから、排水機場が京都市の建設局ですとかいろんな部局が絡んでくると思いますが、えー雨に強いまちづくりという点で、上下水道局としてですね、他局や京都府、国等、どうこれから連携していくか、その辺りの決意を最後にお聞かせいただけますでしょうか。

(→出口・上下水道局技術長)伏見地区の浸水対策についてでございます。平成25年の台風のときにもですね、えー上下水道局のポンプ場、あるいは上下水道局の疏水事務所、それから国の排水機場もございますので、そことは連携を取りながら、えー、えー、大変な大雨ではございましたけども、浸水の被害を最小限にとどめるということで対応しております。今後につきましても、えー当然、ハードの施設を持った所を中心にはなりますけども、雨に強いまちづくりということで、ソフトの、土のうを積むと、そういう対策も含めて、えー京都市全局挙げて浸水対策に取り組んでまいりたいと考えております。以上です。

2015年10月13日【決算特別委・第3分科会】水道局/合流式下水道の改善について

(更新日:2015年10月13日)