阪急洛西口駅~桂駅間高架下プロジェクトは近隣住民の声を最大限尊重を(2017年8月31日/まちづくり委・都市計画局・やまね)

◆やまね/西京区の地元の河合よう子議員からお話をうかがいましたので、えーいくつか質問をさせていただきたいと思います。あの今もですね、えーご答弁の中で、「地域の声を反映させるのが基本」だと。それから「12カ所でワークショップ」開かれて、まあ意見交換やアンケートなんかもずっと行ってきたと。で、プロジェクト自身が、「市民の皆様と進めるのが根幹」ということでありました。で、そこで、私もですね、最も気になったのはその点で、えー地元住民のみなさんの理解と納得が、ま、どれだけ得られているかと、いうことなんですが、あの2015年12月21日の市長と阪急の共同記者発表があったと思うんですけど、その場所でもですね、市長が「地域住民の参画のもとで、構想段階から取り組んでいこうとする事業がスタートする」と、答えておられます。ただ、先ほども少しありましたが、あのー私もあの、この阪急住宅連絡協議会のみなさんが出されているニュースなんかも拝見させていただいたんですが、えー2016年、去年ですね、去年の10月22日に西京区役所で行われたワークショップで、「住民に何の説明もなくプロジェクトが発表されるのはおかしいのではないか」など、こういうような声が相次いだと、いうことをお聞きしました。その後、えー、住民の方々が出された『市長への手紙』のなかでは、「プロジェクトの構想段階で阪急沿線の住民に参画の呼びかけは一切なかった」というふうにも書かれております。で、しかし、あの先ほどからも、えーお話があるようにですね、京都市、それから阪急、地域が、話し合いながら進めている、えー事業だということはくり返し私もうかがっておるんですが、そういうなかでなぜこういう声が市民のみなさんから出されてしまっているのか。その点はいかがでしょうか。

(→梅澤・まち再生創造推進室長)はい、えーっと何度目にもなりますけれども、まあ平成27年12月に、まあ「包括連携協定」という形で阪急電鉄さんと京都市のほうで、この西京区のまちづくりを、活性化していくにあたって、お互いの取組を連携してやっていきましょうという形で、えー協定を結んだところでございます。えー、あのー、まちづくりについては、この地域の皆様と一緒になって進めてこそ意味があるということで、えー市長のほうも、おーこの西京区民と一緒になってと、いうことで、えー、当時の、おー、記者発表の時にも話があったかというふうに理解をしているところでございますけれども、えーそうした中でですね、この広報発表、の、おー、経過の中でですね、えーこの、えー趣旨と致しましては、西京区エリアの活性化に向けて、地域住民の皆さんと、共に本市と阪急が、えー連携して取り組むという方針、を明らかにしたものでございまして、今からその、おー、地域の皆さんのお声を、丁寧に聞いて、しっかり取り組んでいくと、いう趣旨であったんですけれども、その辺りが、えーうまく、伝わらなかったのかなあと、いうふうなことで、えー考えております。あのーそれまで、の、えー、連絡協議会さんとは立体交差化の事業の時から、えー常々話を、おー京都市としてしていた部分がありますので、そういった部分で、えーその話は入ってなかった部分は唐突と、受け止められたのかなあと、いうことで、その点については反省をしているところでございます。その後の経過につきましては、先ほど答弁の中で申しましたように、えー役員会、それから、えー個別の説明会等々で、えーご理解いただけるよう、取組を進めておりまして、事業全体については一定のご理解を頂戴していると、いうふうに認識をしております。

◆やまね/あのーまあ広報発表、などのその経過の中で、えー、ま、方針、を出したけれども、ま、今から地域の声を聞くと、いうことが、あのうまく伝わらなかったというお話だったと思うんですが、んーしかし、市長の記者会見をこれ振り返ると「構想段階から地域住民の参画のもとで取り組んでいく」ということですので、ちょっと今のご発言は私は疑問に思います。で、私まちづくり委員会初めてですので、過去の議事録も拝見をしたんですけれども、あのこれはですね、我が党の方ではないんですが、西京区選出の議員の方からですね、えー委員会の中で、「近くの住民の方からしますと穏やかに暮らしていきたいんだ」と、こういう声がまあ何度も紹介をされていましたし、それから、『市長への手紙』の中では、「閑静な住宅街としての環境を守ることを前提に事業を受け入れたのに『地域外から人を呼び込む』『賑わいのある』など、地元住民との合意と両立しないコンセプトがうたわれている」という訴えがですね、あると。で、この立体交差化事業を進める時から、そういった近隣住民のみなさんの声を聞かれてきたということは私も十分承知をしてるんですが、ま、そういうなかで今回のプロジェクトが、やはり住民の意見を聞かずにまずスタートされたってことは、非常に問題ではないかと指摘をさせていただきたいと。

そしてあのー、計画の概要の中身についてお聞きしますが、あの阪急が整備する部分についてなんですけれども、えーその中でですね、「地域の観光振興と交流人口の拡大を図る施設」というのがありますが、これは要するに、宿泊施設をつくるということなのか。あの先ほどもお話があった今年5月31日の、阪急住宅連絡協議会に対して京都市と阪急が開いた住民説明会ではですね、実際に「16室30人くらい泊まれる」というかなり具体的な数字も、えー話が出たと聞いているんですけど、そういう計画があるということなんでしょうか。

(→梅澤・まち再生創造推進室長)はい、まずあの前段の、構想段階からと、いうところについて、ちょっとあのー、答弁をさしていただきたいというふうに思いますけれども、えー、え、先ほど説明の中でも申し上げましたが、昨年1年間、まあ6月の22日から11月の25日にかけて、12回のワークショップや意見交換、アンケート、こういった中で、えー、西京区民の皆さんの、おー、が、どういったものをこの高架下に求めるのか、というような形でですね、えーご意見を頂戴しております。そこに、えー中の1回の説明会で、まああのそのー、協議会の皆さんが来られて、ちょっと、えー混乱とまではいきませんけども、そういった場面があったというふうに、えー認識しておりますけれども、構想段階からやってるということについては、我々としてはしっかりと取り組んできているという認識でありますので、答弁をさしていただきます。

それと、えーと二つ目の、んーえー、「地域の観光振興と交流人口の拡大をはかる施設」、につきましては、いま、えー、委員から、ご指摘ありました通り、えー5月31日の説明会では、えー宿泊機能を持った、あー施設も、阪急としては検討していると、いうことでの説明をした中で、えー、否定的なご意見が、あー出されていたと、いうことで、えーこの間まあ協議を進めてる中ではございますけれども、えーここの部分についてはまだまだ議論があるということから、今回については、表現は、あー変更しておりますけれども、この西京区全体のエリアの活性化に向けて、この宿泊機能のえー有無、これも含めて、えーどういったものが、あー望ましいのか、というのは今後も、おー進めていくと、いう形で、えー考えております。えー我々としては、阪急電鉄に対してですね、協議会の皆様が、思っておられる不安を取り除くように丁寧に説明責任を果たすように、していくと、いうことを申し、えー、申し入れますし、また、えー、一方では、こういう宿泊機能とか、交流機能を併設した施設というのは、えー昨年取り組んだワークショップ、意見交換の中で、望まれているものであると、いうことについても、おーご理解をいただくよう丁寧に説明をしていきたい、このように考えているところでございます。

◆やまね/えー、まあまだまだ議論になるところなので、表現についてはこういう形にしたと、いうことであります。で、まあしかし、一方で、望まれているという声もあると。でー、あのー、『市長への手紙』のなかでですね、えーこういうふうな箇所がありました。「外国人観光客の宿泊需要をあてこんで、安易に宿泊施設をつくれば、優良な住宅地の雰囲気・環境は様変わりする」と、まあこういう訴えがありました。で、あの、今年3月ですね、えーこれは、まち再生創造推進室と西京区役所・洛西支所の名前で出されている『意見のまとめ』ということで、これはたぶんそういうワークショップだとかこの間のいろんな意見が取りまとめられたものだと思うんですが、で、この中でですね、地域のみなさんが、えーどんな施設を望んでおられるかと、いうことで非常に私も勉強になりましたが、例えば、カルチャースクール、子育てサークルの活動場所、週替わりカフェ、ブックカフェ、雨の日でも遊べる子どもの遊び場、スポーツ関連、あるいはアーティストとかミュージシャン、そういう文化スペース、それから高齢者・障害者のための施設などなどが書いてありました。で、これを見ますとですね、私はあの、市民のみなさんがやっぱり自主的活動をする場、というのを強く、求めておられるのかなあと。で、いま、言われた宿泊施設についほしいと、いうようなことはですね、あの出てこない、これを見る限りは。ないと。で、やっぱりそういう意味ではですね、地域のみなさんが求めておられるものが、全部実現するというのは確かに難しいかもしれないけれども、少なくとも地域の思いに反するようなものはつくるべきではないと、えー考えますけれども、いかがでしょうか。

(→梅澤・まち再生創造推進室長)えーいまあのー委員ご指摘がありました、その地域の皆が、えーこう、おー、えー主体的に取り組める場所、こういったものについての要望が、あー、をご紹介いただきましたけども、それについては、公共部分で、いまある交流スペース、こういったところを活用してできないかなあということで、まあ具体的には今後の企画提案の中で、えー決まってまいりますが、そういったことを考えているところでございます。えーまた具体的にここに、あのー、まとめた冊子に、宿泊施設と具体的には書いておりませんが、えー全部で1200件くらいのご意見がありまして、その中には少なからずそういった「宿泊機能を持った施設も必要ではないか」というご意見があったことは紹介をさしていただきたいですし、また、この、えー西京区、の活性化に向けて、ここを足掛かりに、いろんなところで、えー、ここを起点にですね、えーそういった観光に、いーも資するようなもの、といった時に、やはり宿泊機能を持ったものというものも一定検討していく必要があるのかなあと、いうふうに阪急さんのほうでは考えておられると、いうことだと理解しております。

◆やまね/んー具体的には書いてないけれども、そういうお話はあったと。じゃあまあなぜ具体的に書かれないのかとちょっと思いますし、で、あのー、阪急の、阪急さんのほうから「観光に資するもの」ということで、そういうまあ意向というか、思いがあったということなんですけど、ちょっとそこでお聞きしたいんですけど、この宿泊施設というか、こういう観光のところはですね、えー、京都市のほうから「ぜひ宿泊施設をつくってほしい」だとか、えー求めたことはあるのか。それともこの宿泊施設、観光の部分というのはあくまでも阪急の意向ということなのか、その点いかがでしょうか。

(→梅澤・まち再生創造推進室長)えーと、えっと端的に申しますと、京都市からということはございませんけれども、この、えー市民の皆様の意見をまとめたなかで、えー先ほど申し上げましたように、えー大きく5つのコンセプトですね、基幹テーマ、「地域交流」「子育て」「文化・観光」「健康」「防災」と、こういったくくりの中で、何をつくっていきべきかということを、えー、京都市と阪急で検討してきたと、その中で、まあ公共の部分は、あー、一番、えー、声も多くいただいておりますし、また、公共性も高い、子育て応援施設をやっていこうと、そしてまあ交流のスペースなども公共でやっていこうと、それ以外に、えーいろんな形で地域のこと、それから、えー観光のこと、文化のこと等々を考えて、いまありますようなサイクルショップ、マルチスペースとか、そんなかで地域観光とか交流人口、これの拡大をはかる施設についても出てきたと。そんなかでやはりそういったことを考えた時に、宿泊機能を持ったものと、いうのを阪急さんのほうでは検討されたというふうに理解をしております。

◆やまね/んーまあ、ちょっと私の理解が不十分なのかもしれませんけれども、少なくともこういう、えー意見の、みなさんがまとめられた中ではですね、まあ宿泊施設を住民のみなさんが強く求めたおられるようには感じないと。でーあの、少なくともですね、これ、今回の事業というのは、阪急さんが勝手に、あの一人で進めるようなことではなくて、京都市が阪急と、まあ協定書も結んでですね、あのくり返しになりますけど、あのー市長はが記者会見で「構想段階から地域住民の参画」ということを言っておられるわけですから、当然近隣住民の声がやっぱり最大限、尊重されるべきではないかと、いうふうに思います。

で、もう一つ、京都市が整備する15%のところですけれども、あの計画概要には今もお話ありました「子育て支援スペース、交流スペース」ということで、えーありまして、まあこの方向性自体はですね、あの本当に、確かに地元のみなさんの声が反映されていると、いうふうに思います。そこであのお聞きしたいんですけども、「今後の予定」のところで、「平成29年度 運営参画を前提とした市民との意見交換等 企画提案公募」ということで、先ほどもあったんですけれども、えーこの場合ですね、実施主体となるのは、えー誰なのかと。どういう方々を想定されているのかというのをちょっとお聞きしたいんですが、これは京都市がやるのではなくて、民間企業、あるいはまあここに出ているNPOとか、団体、そういうみなさんにやっていただくということで理解してよろしいでしょうか。

(→梅澤・まち再生創造推進室長)えーと先ほどの、えー宿泊機能の、ちょっと若干答弁をさしていただきたいんですけども、5月31日に、実施しましたあの協議会さんを対象にした説明会、えーこの中でもやはりそういったものを「賛成」といったものもあったということは、ご紹介をしておきたいと、いうふうに思っております。

それと、えーと、ただいまご質問をいただきました、えー29年度、今年度ですね、実施を考えてる、「運営参画を前提とした市民との意見交換」というところですけれども、これにつきましては、ま、基本的には、あのー公共施設部分で、えー交流スペース、ここを使ってですね、市民の皆様に主体的にこう活動いただきたいなあと、そこの運営をどんなふうにやっていくか、え、どういったまあイベントの企画ですとか、そういったもの、していただくのはどうか、そういったところを、もう現在、地域で活動されているNPOや任意団体がたくさんございますので、西京において、そういった方をはじめとして、区民の方、市民の方に、広く、意見交換をしていくと、いうことで、えー、このあたりは区役所等々と連携を取りながら、やっていきたいなあというふうに考えております。それから企画提案公募につきましては、まあこの公共施設部分、いま理念的なものを示しておりますので、この部分を具体的に、いー実現する手法とかを、おー、えー民間というか、あのー提案公募を受けたいと、えーまあ子育て、そういった施設、の実績のあるとことか、そういう企画をしているようなところから、幅広くアイデアを募ってですね、より、えー市民の方、区民の方に喜んでいただける、そういう施設となるように、えー企画を求めていきたいと、こういった趣旨でございます。

◆やまね/あのーいま、えー、地域で活動されている市民やNPOの関係のお話があったんですけど、この、えー中にですね、まあ民間企業が主体となるような、方々も含まれるのかどうか。その点はいかがでしょうか。

(→梅澤・まち再生創造推進室長)えっと基本的に交流スペース、ここの部分については、市民の方というか、市民、区民の方という形で考えておりますんで、そこでの活動される方は考えておりますが、まあ民間の企業というのは、考え、えー現在考えてはおりません。あと、まああのー、具体的なこの公共施設全体の運営、これについてはどういう形でやっていくのか、ということにつきましては、ま、今後企画提案の中で、内容が具体化していきますので、どういった運営手法が効率的で効果的なのか、そういうった観点から検討していく必要があるのかなあと、いうふうに考えております。

◆やまね/えーそうすると、まあ意見交換については、そういう市民や地域で活動されている団体がまあ中心で、民間企業は考えていないけれども、運営については、まあそういうどこが効率的なのかということでは、まあ、否定されなかったのかなあと、いうふうに思います。で、あのー私はですね、やっぱりせっかく15%は京都市でできるわけですから、これは京都市が直接あのされるべきではないかと、いうふうに思います。

でーあの最後にこれは申し上げますが、あのー、えーとですね、いろいろまあ「民間の力」だとか、「地域活性化」だっていうことも言われるわけですけれども、昨日私あの現地を実際に見てまいりましたが、あの洛西口~桂駅間というのはですね、西側は住宅地で、東側は自衛隊の駐屯地や隊員の官舎、あるいは桂高校などがあると。で、まあそういうもので埋まってるわけですよね。だから、あの大規模なこれ以上の開発の余地はないのではないかというふうに、えー思いましてね、で、そういう意味では、やはり地元のみなさんが、近隣住民のみなさんが訴えておられるように、できる限りこれは閑静な住宅街を守るということと、それから地域住民のみなさんが、それこそワークショップなど、これまでみなさんがお聞きしていただいているような、市民が利用しやすい公共施設、こういうものを整備してこそですね、私は「住みやすいまち」と、いうふうになっていくのではないかなあと。で、京都市が関わって進めている事業ですので、あらためて、えー何よりも地域住民の意向というのを尊重をしていただきたい。あのこのこと強く求めて終わります。以上です。

2017年8月31日【まちづくり委】都市計画局/理事者報告「洛西口~桂駅間プロジェクト」整備計画概要について

(更新日:2017年08月31日)