簡易宿所の営業許可申請は市のチェック体制が課題!(2017年8月10日/まちづくり委・都市計画局・西野さち子議員)

◆西野議員/先ほども少しあったんですけど、マンションについての周知がされているということで、あの市内1700件の管理組合に周知をするということなんですけれども、あのー市内には管理組合のあるマンションばかりじゃないんですね。管理組合のないマンションもけっこうあると思うんですが、そこへの対応はどんなふうにされるんでしょうか。

(→上田・住宅室長)あのーおー管理組合、その分譲マンションにおいては、管理組合を、おー結成をしていただいて、そこで、えー管理規約というものをつくって、ま、それで、えー、住民さんの共通のルールとして、えー管理を行っていただいているわけですが、ま、今回、民泊に関連しては、えーこの管理規約の中に、えー禁止する場合にはしっかりと、おー民泊については禁止をするということを明記をしていただく、そのことがまあ民泊を、おー民泊を禁止する際には最も確実な状況だということで、ま、そういったことを管理組合の皆様に、通知をさしていただきました。で、まああの、管理組合が、あー、必ずしも結成されていない、あるいは結成されていても、えー十分に機能していない、というような、まあ、マンションがあることも事実でございまして、えー住宅室のほうではこれまでからそういったあの管理組合の機能が十分でない、えーとこにつきましては、マンションにつきましては、あのー、ま、相談事業や、あるいは、あー、専門家の派遣事業等で、ま、適切に管理組合を結成して、適切に管理をしていただくということの支援を行ってまいりました。ま、今回あの民泊の件もそうですし、えーそもそものこれまでから実施してきているそのマンション自体を、長く、えー適切に管理をしていただくという趣旨から、あー、しても、おー、今後も引き続きそういった管理組合が不十分なとこについての支援を実施してまいります。

◆西野議員/あの確かにこれまでもそういった支援はされてきたんですけれども、特に今回の民泊に関する禁止条項を入れるということについてね、あのーやっぱり急がなければならないというふうに思うんですね。えーこの新法が施行される前に、やっぱりあのーそこのところをしっかり押さえるということが必要だと思うので、あのーぜひそこのところ、あのー急ぐ、やっぱり期限がある程度あるもんですから、あのーそれを見据えながら、しっかり支援していただきたいなあというふうに思いますし、あのーマンションが、マンションに民泊がね、あのー開始されることを少しでも防ぐということで、今回こういう努力をされているというのは私は評価したいというふうに思いますし、大変なことだとも思いますけれども、ぜひ進めていただきたいんですが、あのーやっぱり、いま申し上げましたように、管理組合のないマンションについてね、しっかりとそこのところするということが、あの進めるということが、ひいては管理組合を、さっきもちょっとおっしゃいましたけども、つくるきっかけになったりとか、地域のコミュニティに参加されるきっかけになるということも、考えられますので、ぜひそこのところ、あの努力していただきたいなあというふうに思います。

あのーそれと、例えばマンションの住民からね、あのーこの「管理規約改正するのにどんなふうにしたらいいんや」というふうな相談があったりとか、まああの相談窓口も書かれているんですが、あのー、「説明会をぜひ開きたいんだけれども来てほしい」というふうなそういう相談があっても、そこには、あのしっかりと、支援をしていただきたいと思うんですけれども、その辺の支援というのもあるんでしょうか。

(→上田・住宅室長)あのー先ほども申しましたが、従来からそういった、あー、適切な管理に向けての専門家の派遣等の支援制度もございますので、そういった枠組みの中で、できれば、そういう専門家を派遣するなど、も、実施をしていきたいと思ってございます。

◆西野議員/わかりました。ぜひあのー積極的に進めていただきたいというふうに思います。あのマンションのことはこれで終わるんですが、あのーその民泊のことでね、新聞報道で、「市のチェック体制が課題」というような報道もありました。たぶん見られてると思うんですが、ここはあのー下京区で、京町家の簡易宿所で、旅館業での手続きはされたと。で、そこは問題なかったので、えーいったん許可されたんですね。ところが、あのー路地の幅が建築基準法に合わなかったということで、営業停止になったという報道でした。でー、簡易宿所の申請の時にね、えー旅館業法だとか、消防法だとか、建築基準法に適合してるのかというチェックがされているはずだというふうに思うんですけれども、そこのところに都市計画局は関与してこられなかったのかどうか、その辺はいかがでしょうか。

(→歯黒・建築指導部長)はい、えーと、京都新聞で、えー記事が出た事案のことだと思っておりますが、あー当然あのー、旅館業の許可をされるところは保健福祉局でございます。で、当然あのー、関係規定は消防法・建築基準法も適用されますので、えー主に三局でしっかりと連携をはかったうえで、えー対応してると、いうところでございます。えー今回ちょっとこういった事案があるというのは、ちょっと非常にイレギュラーな形だと、思っております。

◆西野議員/まあ、イレギュラーということは、あのーこれまでは、一緒にチェックをされてきたけども、「漏れた」というふうなことだと、いうふうに解釈していいんでしょうか。

(→歯黒・建築指導部長)えー、これまでからですね、えーこの宿泊事業やられる方、業を取られる方に対して、えーそれぞれのセクションでも、所管してる、あのー啓発のパンフですね、旅館業法やらはる場合には、こういった観点が注意してくださいよという、えーパンフレットを、えー都市計画局やったら、あのー建築指導部のほうの窓口でも、えー、パンフを、えー周知しているところでございまして、えー保健衛生のほうには、この旅館業法だけではなしにですね、消防法・建築基準法の、あの我々が啓発しているパンフを窓口に置いて、えーここで注意をしてくださいと、そういうような形でしっかりと、事業者に注意を与えて、専門性があるので、えー建築士さんにしっかりと、えー頼んでいただいて、業を進めてくださいと、こういうようなことでしっかりと連携をはかっておりますが、事業者さんの認識が、今回の事案については、え、不十分だったと、いうことで、結果、こういった事案が、あー発生したということでございます。

◆西野議員/あのーいまのご答弁だったら、チェックはされていないと、市民がちゃんとそれは確認して守るべきだと、いうふうな立場なんですか。申請があった時に、あの例えば都市計画局だったら、建築基準法にちゃんと適合してるかどうかのチェックをして、えー申請OKというふうな流れがあるというわけではないんですね。それはいかがでしょう。

(→歯黒・建築指導部長)すいません、あのー説明が不十分で申し訳ございません。えーまずあの、建築基準法の規定の中で、「建築確認」という手続き的な行為が必要な場合がございます。えーいまほとんどの、あのーこういった新しい簡宿の場合については、既存の住宅を「用途変更」して旅館業を取らはると、いうことで、建築基準法的に「用途変更」という行為にございます。えー「用途変更」の行為についてはですね、えー床面積が100㎡を超えるものに限っては建築基準法の手続きが必要で、えー私どもの建築審査課、または民間の確認検査機関のほうに、えー建築基準法の適合性を判断をする手続きが必要でございますが、100㎡未満の場合については、事業者さんの責任において、えーそういったことをしっかりと踏まえて、えー業を営んでくださいと、そういうことで、えー、事前のそういったあのー、えー、啓発のパンフをですね、「こういった観点が必要ですので注意をしてください」「専門家に頼んでください」というような、えーところを、えー完備してるところでございます。以上でございます。

◆西野議員/ま、確かに100㎡という基準はあるわけですけれども、あのーやっぱり申請されてそれを見るということについてはね、あのー確認も必要なのかなあというふうには思うんですが、まあ今回は市民からの通報でわかったっていうことで、えーまあ特に路地の奥などはね、やっぱり先ほども問題になってましたけれども、火災だとか震災の時に、あのー被害が広がるという恐れがあるというわけですから、あのー特に今回のトンネル路地は特に危険だなというふうに私は思いました。で、この新聞報道にあったんですけれども、市内に1.8m未満の路地が3410本だと、これは2011年時点で、えーそうだというふうに書かれていましたし、行き止まりの路地に面した京町家が7528軒あると。あの08年から09年の調査だというふうに書かれていました。で、あのー、8日の日にね、国に要望されましたその中にも、密集市街地や集合住宅について、防火対策や身元確認は入っています。ただあの、行き止まり路地への民泊の禁止というふうなことは、書かれていないんですね。そこまでは、あのーされていないっていうふうに、あのー思いますけれども、それはなぜなのか。無理だということなんでしょうか。そういう規定がつくれる可能性はないんでしょうか。

(→歯黒・建築指導部長)えーまずあの今回の、新しい新法の、できた背景というのがあると思います。えー、一定のあのー、おー社会的な情勢も踏まえて、この新法ができたということで、えーそういった新法のできた趣旨もしっかりと踏まえつつですね、京都市の、おー、町中にある、ま、特に路地奥の京町家の活用をどうするかと、こういったことと、えー、ま、防火避難規程、こういった、あーバランスをですね、えーしっかりと、えー確認したうえで、えー今後どういったことを、えーあの、この新法と、えー位置づけるか、ということを、いま関係課と協議してるところでございます。

◆西野議員/まあいま関係局と協議されている中にね、やっぱり路地奥については特に危険が多いということで、えー禁止できるものなら禁止をするという方向でね、検討して、協議をしていただきたいなあというふうに思います。そしてまた、あのー、報道によりましたら、路地奥物件に関しては、そのー保健福祉局とね、都市計画局と消防局、この三局で、えー、今後は情報共有するということで書かれているんですけれども、まああのー路地奥だけでなくってね、問題はいま他のところでも、ほんとに、あのー、噴出しているわけですね。あちこちで問題、いろんな問題が次から次から出てきております。あの先ほどは、プロジェクトチームで、あのー、いろいろ協議もされてると、情報も共有されてるというふうなお話でしたけれども、そこのプロジェクトチームというのは、どれくらいの、そのスパンで、協議をされているのか。それとも、その都度その都度、集まって情報共有されてるのか、その辺はどうなんでしょう。

(→歯黒・建築指導部長)えーまずあのプロジェクトチームにつきましては、あのー関係、えー、の所管する部長級が、あー集まって、会議をしてるところでございまして、えー適宜ということでございます。で、こうした、個別の事案につきましては、あー日日ですね、えー担当者同士で、えーしっかりと、あの情報を把握したうえで、連携をとってあのはかって、えー対応してるというところでございます。

◆西野議員/あのその例えはプロジェクトチームで、検討されている、いまの市内の状況はどんなふうになっているのかというふうなね、えー情報もたぶん持っておられるんじゃないかというふうに思うんですけれども、そこで、それぞれが出されてきた、そのー状況だとか、つかんでおられるそのー情報ですね、えーそれを、おー出されているというふうに思うんですけれども、そこでの、あのー出された情報だとか、どんなことが議論されているかというふうなことは、あのー資料として提出いただくということは無理なんでしょうか。ぜひお願いしたいんですが。

(→歯黒・建築指導部長)ええと、えープロジェクト会議の中の、中身ということでございますか。えー直近のものでございますかね。えーちょっとこれはあの、窓口というか事務局が、産観になりますので、産観のほうに確認したうえで、どういった資料がご提出できるかということを、えー確認して対応させていただきたいと。

2017年8月10日【都市計画局】一般質問「民泊問題について」

(更新日:2017年08月10日)