JR奈良線複線化工事は地元住民の声大切に(2017年4月26日/まちづくり委・建設局・やまね)

◆やまね/3月の上旬にですね、伏見区の数カ所で、えー住民説明会が行われておりまして、私も桃山学区での説明会に参加をさせていただきました。で、そこであのー、線路の近くにお住まいの方や町内会役員さんから厳しい声が、あの相次いでおりました。「配布資料が不十分。これでは町内の人に説明できない」という声ですとか、「そもそも説明会を知ったのは1週間前。年度末の忙しい時期にこれでは困る」、こういう声もたくさんあったわけですけれども、ちょっと確認をしたいのがですね、今回そのどんな方法で、この説明会の案内をされたんでしょうか。

(→西・道路建設部長)はい、あのJR奈良線の複線化事業の、あの地元説明会の案内、周知の手法でございます。あの地元の関係する自治会長さんを通じてですね、あのー説明会の開催の案内をですね、周知させていただいた、というところでございます。

◆やまね/あのーまあ、お話を聞いてますとですね、自治会長さんや、あるいは市政協力委員さんのほうに、えー協力をいただいたということです。で、実はあのこれは初めてのことではありませんで、数年前に行なわれた環境アセスの説明会でもですね、自治会長さんや市政協力委員さんに説明会の案内を丸投げしたことについてですね、批判の声が、その時も出されております。「JRと京都市の責任はいったいどうなっているのか」と。私はあの、お願いすることはありうると思うんですよ。で、しかし、えー、その対象となる全世帯にしっかり案内が行き届いているかどうか、これはやはりJRと京都市に責任があると思います。で、あの住民説明会ではですね、「もっと細かい単位で、地域ごと、町内ごとに説明会をやってほしい」との声が出されまして、で、その場で、JRも京都市も「声があれば出向いて説明します」と、しっかりこれは約束していただいておりますので、あの今後も要望があった場合はですね、団体・個人を問わず、誠実に対応していただくということを、あのあらためて確認をしておきたいと思いますが、いかがでしょうか。

(→西・道路建設部長)はい、あのー、今年の3月6日に、えーJR西日本が事業主体となりまして、説明会を桃山学区でやっておりますが、あのいま議員ご指摘のようなご意見を多数受けております。あのJRに対してもですね、必要な対応は求めるように言っておりますし、あのーすでにですね、3つの町内におきましては個別に訪問をしましてですね、説明もさしていただいたところでございます。今後も、今週もですね、残り1町を訪問する予定ですし、あのさらにまた残る地域におきましてもですね、あのー地元会長とご相談さしていただきながら、ブロックでやるのか、もしくはまた個別にするのか、ま、個々にご要請があればここにも対応すると、いう形で、えー説明をさしていただくということになっております。以上でございます。

◆やまね/はい、ぜひあのお願い致します。で、その、この間ですね、新たにいろいろ住民の方から声をいただいているのは、新たにわかってきたのはですね、歴史ある伊達街道という道の、えー「第一御陵踏切の廃止」が検討されていると、いうことです。で、この伊達街道というのはですね、昨年5月に放送されました「ブラタモリ」でも登場した、あー、秀吉のですね、伏見城建設とか、まちづくりにも関わる歴史的な道でもありますし、その道をですね、断ち切っていいのかと、いう声が出されておりました。それから、あのこれ歴史的なだけじゃなくて、いま通学路としても、子どもたちが毎朝歩いているところですし、東西南北の道から非常にですね交通量の多い道でもあって、説明会の時には地域の有力者の方が「一方的に決めるなど納得できない」と、こういう声もありました。それに対してですね、JRと京都市は「あくまで『廃止を含めて検討』という段階です」と、「決定ではありません」と、「市民の意見も聞いて決めたい」と、その場でおっしゃっておりましたので、私も地元合意なしに進めるのはやめていただきたいと思いますし、昔からの生活道路を閉ざしてまでこれはやる事業ではないのではないかと思いますけども、その点についてどうお考えでしょうか。

(→西・道路建設部長)はい、あのー本市と致しましてもですね、あの議員ご指摘の通りあの、道路管理者の立場からもですね、非常にあの伊達街道につきましては、えー交通量も多くてですね、昔から地域の道路として利用されているところでございますし、通学路にもなってるところでございます。あのー鉄道事業者のサイドはですね、あのー近接する踏切があるということは、鉄道運行上の安全面といいますか、ま、そういった観点からできるだけ統合したいというご意見はお持ちですが、あのーこういった地域の声はしっかりと、おー受け止めてですね、市民の立場に立って、まずは市民の理解を得るということが大事と考えておりますので、引き続きJRにしっかり協議を進めていきたいと、思っております。

◆やまね/まあ、おっしゃっていただいたようにですね、えー鉄道事業者としては、やはり踏切はできるだけ少なくしたいという思いは持ってるだろうと、それはその通りだと思うんですが、ただ同時におっしゃっておいただいたように、やはり市民の理解が大事だと、あのゆうことは本当にその通りだと思うんです。で、その上でですね、あのもしこの第一御陵踏切を廃止した場合ですね、この南北を走る伊達街道と、東西を走っている上板橋通、で、その周辺道路の接続がですね、どのようになるのかと、これ地域のみなさん大変関心を持っておられます。で、この踏切を廃止するんであれば当然、周辺の道路がどうなるのかという接続も、考えてないとおかしいと思うんですが、そこで、ぜひですね、このー、まあ検討の中身、計画の中身がわかるような図面や地図なんかがあると思いますので、資料として提出をしていただきたい。もしこれ資料もない、あるいは住民合意もないにもかかわらず話が進んでいるなら大問題だと思いますので、えーぜひ資料をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

(→西・道路建設部長)はい、あのー、いまの、伊達街道の踏切を閉鎖した場合の代替の道路の接続関係どうなるかといったところでございますが、ま、この点に関しましては、まだあのー、いま2つの踏切を残してやる場合、それからまあ例えば、あーその道路を一部、うー付け替える等、手法があると思うんですが、具体的な、そういった、あーお話にはJRのほうでもなっておりませんので、いま現時点で提出させていただく資料についてはございません。

◆やまね/で、ということはですね、あのー「市民の意見を聞く」というふうに言われるんですけどね、あの計画の、まあだいたいのことが分かるような資料がなければですね、地域の住民のみなさんも意見の出しようがないと思うんですよ。で、私はあの先日、踏切近くの町内を歩いて一軒一軒声を聞いてまいりました。そうしますと「そんな計画があるのは知らなかった。子どもの通学を考えると大変な問題」「そもそも3月上旬に説明会が行われていることも知らなかった」との声がですね、多数ございました。ですから、なし崩し的にこれ進めっていくってことは絶対許されないと思うんです。で、あの質問が寄せられたら答えますということではなくて、しっかり京都市のほうから資料をですね、市民のみなさんに出していただいて、そして声を聞いていただきたい。で、そこでお聞きしますけども、あの「市民の声を聞いて決める」ということをこの間おっしゃっていただいてるんですけれども、そしたら、どういう過程を経て市民の意見というのは反映されていくんでしょうか。

(→西・道路建設部長)はい、あのー先ほども申し上げましたが、あのーJRサイドのほうもですね、あの特にまあ、あのこの線路、まあ、拡幅するわけでございますが、ま、そこに接する、そういう方々には個別に説明に行くと言っておりますし、あのーまあ個別の説明、えー町内での説明、まあ、そういった中でのですね、ご意見を踏まえて、えーどのような、あー踏切形状にするのか、いったところをですね、えー積み上げていくと、いう形になります。

◆やまね/あのーそれではちょっと不十分ではないかと思うんです。この道路はですね、あのここに、その周辺に住んでいる地域の方だけではなくてですね、藤城地域や醍醐地域、それからまあ板橋、藤ノ森、もういろんな地域のみなさんが行き交うところでありますから、その周辺のところにですね、個別に説明したっていうだけでは私は不十分だと思うんです。で、この踏切が廃止となったらですね、その伊達街道、上板橋通、周辺道路の接続が大きく変わることは間違いないわけですよ。で、そうするとこれ、あのJRのただ単に複線化の事業ってことじゃなくて、京都市の道路の問題ですから、そこはやはり当事者として、しっかりと説明責任を果たしていただきたい。で、あのー、JRの資料にはですね、踏切廃止は「歩行者・自動車の安全対策のため」とあるんですね、目的は。でーただこの道路の接続の仕方によってはですね、逆に大変交通量が増えて危険が増す箇所も出てくるのではないかと、私よく通るところですから、思います。で、第一御陵踏切の廃止というのはですね、基本的にはぜひ白紙にもどしていただきたい、このことを求めておきたいと思います。

それからあの、事前の騒音調査と家屋調査の問題についてもお聞きしたいと思います。多くの方が心配されているのがやはり騒音の問題で、えー例えば、電車の音がですね、この「騒音調査」について、2年前の住民説明会の時にはですね、「調査地点が線路から12.5mだが、もっと線路に近い家もあるわけだから、そういうところで測ってほしい」という声が出ておりました。そういった住民説明会での意見を受けて、この間、その後ですね、12.5m以内の地点でも調査がされているのかどうか。この点はいかがでしょうか。

(→西・道路建設部長)はい、あのー、鉄道側の基準に基づきまして、いまおっしゃいましたようなあの線路の端から12.5m、環境アセスの騒音調査の段階でですね、やっておりますが、あのーそれ以内の箇所につきましてもですね、1箇所でございますが、あのそこのえー、周囲の地形といいますか、ちょっと谷状の地形になってるんですが、反射の影響を受ける範囲等がございますので、えー個別に、内で測定を実施しているケースはございます。

◆やまね/えー12.5m以内でも、実際には1箇所調査をされているということでした。えー、で、これあの私の地域の説明会でも、調査をしたという話がありましたので、その資料をですね、ぜひ提出をいただきたいと、JRにですねお願いをしましたら「出します」ということでしたので、ぜひこの委員会にもですね、この資料の提出ですね、12.5m以内で行なった調査の、えー出た数字というのを、ぜひ提出をしていただきたいと、思いますけれどもいかがでしょうか。

(→西・道路建設部長)はい、あらためてJR西日本のほうに確認をさしていただきまして、あのー提出が「いい」ということであればですね、提出をさしていただきます。

◆やまね/それから、あのー、やはり線路の間際に住んでおられる方の声なんですが、えー「飛び込んでくるような音がする」「震度2程度の揺れならわからないくらい」「振動で風呂やトイレもすぐ傷む。ここへ来てから2回は直した」「これ以上音がうるさくなったらもう住めないかも」、こういう心配の声も出されておりました。で、実際に、あのーいまあったようにですね、JRが説明会でもこれ回答してますけれども、実際に調査された場所もあるわけですから、そういう要望が寄せられたところについてではですね、12.5m以内であっても、引き続き今後もぜひ調査をやっていただきたいと、あのーいうふうに思うんですけども、その点はどうでしょうか。

(→西・道路建設部長)はい、あのー基準外であってもですね、あのそのようなご要請があればですね、あの対応をするようにJRのほうに対して、えー申し述べていきたいと思います。

◆やまね/はい、ぜひお願いしたいと思います。それから、ま、あのこの騒音の問題はですね、JRの説明会で言ってんのは、防音壁を立てたりとか、「現状より騒音は改善される」と、いうことをおっしゃってますので、それならぜひその根拠をですね、市民のみなさんにも示していただきたいと、いうことです。

で、もう一つあの、工事によって周辺の建物へ被害が出ないかどうか、「事前の家屋調査をしてほしい」という声もいくつかいただいておりますが、これあのJRの資料を見ますと、「沿線の対象家屋につきましては、着工前の状態についての調査を行います」というふうにあるんですが、あのここで言う「対象家屋」とはどういうものなのか。その対象となる建物は何軒ぐらいあるのか、これ京都市としては把握はしておられるんでしょうか。

(→西・道路建設部長)これはあの「奈良線に隣接している」というところでございまして、えー現在、105軒が対象となっております。

◆やまね/えー隣接をしているところで105軒、ということです。で、あの、久我橋のですね、架け替え工事なんかでも、この間、あの工事に伴う振動で家屋が損傷してですね、損害額や慰謝料を請求されて和解金支払うと、ま、こういう案件も生まれておりますので、あのーやはり事前の丁寧な説明というのは、力を尽くしていただきたいと思います。で、これについてもですね、希望されたところは、ぜひ「家屋調査」を行なっていただきたいと、思いますけれども、いかがでしょう。

(→西・道路建設部長)あの調査範囲につきましては一定線を引いておりますが、やはりあの地盤によって伝わり方が様々ですね、あのそれ以外のところで発生することも十分考えられますので、外におきましてそういったご要望があればですね、JRに対してもあの必要な調査を行うように、京都市からも申し入れをしたいと、考えております。

◆やまね/あのこれもぜひお願いしたいと思います。で、いま、JRに申し入れやりたいということで、これおっしゃっていただいてすごくこれは大事なことなんですけども、あのもちろんJRの責任ってのは大事なんですけども、やはり京都市としてもですね、あのしっかり責任をはたしていただきたいというふうに思います。

あの最後にもう一つだけ、えー申し上げます。あの、工事の作業時間についてですね、えー計画では午前8時からというふうになってたんですが、これについても心配の声が寄せられております。やはりあの通学時間と重なりますので、せめて午前9時以降にすべきではないかと。で、これから数年間、やはり地域住民のみなさんにご協力いただく中身になりますし、ぜひとも市民目線でモノを言っていただきたいと。そういう立場に立っていただきたいと思います。で、この間、JR桃山駅のトイレ改修なんかではですね、まあ本当に粘り強く京都市からもJRに申し入れをしていただいて、JRの姿勢も変化をしてきておりますので、あの私たちもですね、住民のみなさんの声を伝えるために、精一杯がんばりたいと思っておりますので、ぜひそういう住民のみなさんの声、誠実に受け止めていただきたいと思います。以上です。

(→西・道路建設部長)あのーご指摘の通りですね、あのーやはり、あの市民の目線に立って、えーこの事業に伴いますいろんな影響につきましてですね、しっかりとJRに伝えていくということは大事と思っておりますので、引き続きその姿勢で取り組んでまいりたいと思います。

2017年4月26日【まちづくり委】建設局/一般質問「JR奈良線複線化工事について」

(更新日:2017年04月26日)