「民泊」問題に苦労する町内会・自治会の声を聞くべき(2017年3月17日/くらし環境委・文化市民局・やまね)

◆やまね/あのーいただいた資料を見ていますと、えー「地域コミュニティの中核である自治会や町内会の現状や課題を把握し、今後の施策に役立てる」というふうにあるんですけれども、でー、ま、このアンケート結果を見ておりましたら、その地域の様子だとかマナーだとか、防犯なんかの項目がまあ設定されているんですけどね、で、そのー、安心できる居住環境という観点で見た場合に、いまやっぱり最も切実な問題の一つが、「民泊」の問題だと思うんですよ。でー、あのこれ、町内会や自治連、ま、自治会のみなさんもですね、大変苦労されてると、いうことで、で、今回このアンケート項目にはないんですけども、あの地域のやっぱり現状や課題を把握するっていった時に、このー、えと、調査の時期を見たらですね、平成28年9月12日から12月31日にということですので、これあの京都市がまさに民泊問題でですね、えー窓口をつくったりとか、それから指導要綱つくっていった時期とも重なるわけで、んーもう少しそのー、「困っておられることがないですか」というような形で、「民泊」の関連でですね、そういうことをお聞きすることはできなかったのかなあと、でちょっとそういう検討はされなかったのか、ちょっとそのあたりまず聞かせていただきたいんですが。

(→猪田・地域コミュニティ活性化・北部山間振興部長)はい、あのー質問項目につきましては、あの、調査の、一定の連続性というようなところ、あとその、町内会のお答えいただく方のご負担というところもあって、あの前回55問でさしていただいてますんですけども、まああの、どうしていくか、ていうなかで、まあちょっと紙面の制約もありまして、えー、どうしていくかを、まああの、立木先生とも相談さしていただいたうえで、えー他のあの、えー審議会の委員の方とも、調整をしまして、やっぱりその、ま、今回あの、PTAと申しますかですね、やはりその、学校関係でいろいろ活動いただいている方、というのが、ある意味何と申しますか、あの、次の自治会、町内会の活動を担っていただく、こう一つの候補と申しますか、いう部分もありますので、そういったところの連携について確認をしたらどうかと、いうようなことで、ま、今回この3項目を追加さしていただいていると。まああの、聞きたい項目は他にもたくさんありますんですけども、あの、A3見開きでちょっとあの項目を設定しております関係で、あのこういう形にさしていただいたと、いうところでございます。

◆やまね/えー、ま、えー、調査の連続性ということとか、紙面の制約ということもあったということでありました。で、まあただ、地域の様子とかマナーとか防犯とかですね、まさにこれ民泊の問題と直結してくるような話ですので、ぜひあの次回される時にはそのあたりもぜひ検討いただきたいと、いうふうに思います。で、ちょっとお聞きしたかったのは、「自治会・町内会への加入」について、いわゆるその「違法民泊」ではなくて、京都市の許可を得た施設ですね、旅館業施設一覧ていうことでホームページにも出てきますけれども、このこういう施設がどれだけ町内会に加入されているかっていうようなことは、数字というか、そんなんはわかるものなんでしょうか。

(→猪田・地域コミュニティ活性化・北部山間振興部長)あのー、お、ですね、あの、民泊のご相談と申しますか、区役所なり私どものほうに、あのー、地域コミュニティサポートセンターのほうに、あのご相談をいただいた時には、あのー、ま、いろいろご相談いただいた内容に応じて対応さしていただいてるんですけども、ま、一つあの、えー、「協定書」というような、あのサンプルですね、お示しして、ま、それをもとに議論いただくということもご案内をしとるんですけども、ま、その中には、あの、えー、民泊の事業者さんには「自治会・町内会に入ってもらう」ような形をちょっと促すような、あの記載もさしていただいております。ただあの、その結果、民泊施設が何割入ってるかということをちょっと把握してるわけではございません。

◆やまね/でーあのー、まあ、無届のね、えーそういう施設は、あの厚労大臣の答弁にあるように取り締まりの対象ですので論外なんですけども、あのー、いまけっこう私問題意識を持ってるのは、たとえ許可申請の手続きをしててもですね、あのー業者側が、大変不誠実な態度を取る場合が、結構、多々あるんですよね。で、私も実は地域のみなさんと一緒にさまざまな、まあ「民泊」「簡易宿所」の、関連の住民説明会に参加をしてきたんで、ちょっと二つだけ事例紹介したいんですけども、えー、この住民側がですね、「24時間スタッフの常駐」を求めたことがありました。で、そうしますと業者側が「コストの問題でできない」と拒否をしたわけです。で、しかしそれではですね、住民は納得できずに、「夜に騒がれたり何かトラブルが起こったらどうなるんだ」と、こういう質問をするとですね、業者側は「夜に騒ぐのは観光客だけではない。赤ちゃんだって夜鳴きをする」と、こういうね、回答をしてですね、住民のみなさん怒り心頭だったんです。で、ただこういう業者でもですね、実はその後3回4回と説明会を重ねるなかで、最後はですね、「24時間人を置きます」と、こういうことになったんですよ。でーあの、いまは、まさに先ほど言っていただいた「協定書」をですね、あの結ぼうという段階にまできてます。ですから、これは、まさにあの地元の町内会や自治連のみなさんがほんとにがんばってですね、そういうふうに持って行ったと。それから別の地域の説明会では、「チェックイン・チェックアウトは対面で対応します」と業者が説明をしました。で、しかし、そのホームページを見ますとね、「オンライン決済のため、チェックインチェックアウトの手間はかかりません」と、こういう記載があったんですよね。説明会でこの点を指摘されると、最初は「どこに書いてるんですか」というふうに言い放って、その場でパソコンで調べ始められたんですけどね、しばらくすると「これは直します」ということになりました。で、結局ですね、まあそういういい加減な、あのー対応が結構あるんですよ。で、これも結局地元の町内会ががんばって説明会を開かせなかったら、こういうことがわからなかったわけです。でー、あのそういう点で、許可申請をしていても、こういう実態があると、町内会や自治会のみなさんが大変苦労されていると、この点は認識はされているでしょうか。

(→猪田・地域コミュニティ活性化・北部山間振興部長)はい、あの、私どもの地域コミュニティサポートセンターのほうにも、そういう民泊の関係でのご相談というのをいただいておりますので、あの自治会・町内会の役の方々が、そういうご苦労されてるということについては、あの、その範囲ではありますけれども、認識しております。

◆やまね/ま、ですので、あのーぜひですね、こういう住民、町内会、自治会ががんばってですね、いま地域を守ろうと活動もされてるわけですので、ぜひこの、ま、町内会・自治会へのアンケートっていうのは、あのものすごく大切だとは思うんですが、やっぱり最も、地域のみなさんが困っている問題に対して、やっぱりその実態をしっかりつかんでですね、対応をしていただきたいというふうに思います。で、許可の関係になりますとあの保健福祉局になるんですが、ぜひ、あの町内会・自治会に関わる問題として、この文化市民局も民泊の問題についてはですね、しっかりと対応していただきたいと、いうことで終わります。

2017年3月17日【くらし環境委】文化市民局/理事者報告「平成28年度自治会・町内会アンケートの結果について」

(更新日:2017年03月17日)