◆宮本岳志議員/日本共産党の宮本岳志です。安倍政権以来、公文書や改ざんの、統計の改ざん、虚偽答弁がくり返されてまいりました。その出発点であり、未だに何も終わっていないのが、森友問題、赤木さんの事件であります。赤木雅子さんが起こした裁判で、昨年の6月の23日に、ついにこの赤木ファイルが、えー提出されました。これは故・赤木俊夫さんが、命に代えて書き残した、決裁文書改ざんの記録であります。
資料①を見ていただきたい。パネル①でございますが、これは赤木ファイルに綴じられた財務省本省理財局から近畿財務局宛の2017年2月16日、一番最初の電子メールであります。5年前の2月16日と言えば、私が、えー衆議院財務金融委員会で、森友学園問題を国会で最初に追及した翌日、そしてこのメールにもあるように、「福島議員からの宿題返しです」と、福島のぶゆき衆議院議員の翌日の質問の答弁準備のための決裁文書コピーを送れという趣旨のメールであります。
赤い下線を引いたところを見ていただきたい。ここには、「決裁文書を議員に持っていくつもりはまったくなく」とかですね、「物を出せと言われたら、近畿に探させているけどなかなか…と引き取る」などと書かれ、冨安課長も了承済みだとされています。これは国会議員を愚弄するものだ!と、言わなければなりません。総理ね、これは役所が、省をあげて国会を欺いてきたということではありませんか。
(→鈴木俊一・財務大臣)えー、あの、えー、国会、または国会議員からの資料要求には、可能な限り、えー協力すべきものと、おー考えております。え、またそうでなければならないと思います。したがって、決裁文書の改ざんを含め、当時の国会への対応については、誠に遺憾であって、深くお詫びを申し上げなければならないと思っております。
えーそのうえで、えー、ま、なるべく早く提出をしろということはしばしば言われるわけですけれども、えー国会議員等からの資料要求に対しては、可能な限り速やかに対応することとしておりますが、個々の事案の内容に応じまして、不開示情報の有無の確認等の作業など、中身の精査に時間を要することもあると、いうことはご理解をいただきたいと思います。
◆宮本岳志議員/この文書よく見てくださいよ!最後のところに何て書いてありますか。「ことが終わったらおごりますとお伝えください」。そんな真面目に仕事してる話じゃないんですよ。ふざけるにもほどがあるんです!こんなふざけた話から始まって、最後には真面目な国家公務員が、命を奪われた。総理、総理!、あなたどう思われますか、これ。総理。
(→岸田文雄・内閣総理大臣)えっとまずあの、赤木さんがお亡くなりになったことについては、改めて謹んでご冥福をお祈りし、そしてご家族の皆様方には、あのー、うー、改めてお悔やみを申し上げたいと思います。ま、そのうえで、えー財務省としても、裁判等を通じて、えーそして、自らの報告書等を通じて、さらには会計検査院の調査、えーそして、あのー検察へのやり取りを通じて、ま、説明の努力を続けてきたと、いうことであると、承知をしています。
そして、その、ま、文書等の、おー、についてのご指摘、については、いま財務大臣からも、あー、も、おー答弁がありましたが、あのー財務省として、え、様々な観点から、説明責任を、おー、尽くしていかなければいけない、ま、そういった、あー、こ、ことを、ことに関わる部分ではないか。引き続き、えー様々な形で、えー財務省として、説明を尽くしてきましたが、今後とも必要に応じて、えー説明責任は尽くしていかなければいけない、このように思っています。
◆宮本岳志議員/先ほど申し上げたようにこの文書には、えー「冨安課長了承済み」と、書かれていますよ。冨安泰一郎・国有財産企画課長(当時の)、いまデジタル庁に聞きますけれども、デジタル庁にこの人物、戦略組織グループのグループ長として、いらっしゃいませんか。
(→山本和徳・デジタル庁審議官)お答え致します。委員ご指摘の通り、いー、でございます。
◆宮本岳志議員/この方いまデジタル庁で、さらに栄転されてるわけですね。委員長、私は、真摯に今後も、えー明らかにするとおっしゃるのであれば、元近畿ざい、きん、元財務省理財局国有財産企画課長、現デジタル庁の冨安泰一郎氏の証人喚問を要求したいと思います。
(→根本匠・委員長)理事会で協議します。
◆宮本岳志議員/一杯奢りますという話やってるわけですからね、答えてもらわなけりゃなりません!
財務省が、国会全体のために働く、国民全体の奉仕者でなく、与党の下請けに成り下がってきたということを示す証拠は他にもあります。資料②を見ていただきたい。赤木ファイル349ページに綴られている本省から近畿財務局へのメール。件名は「与党理事懇談会の資料」となっております。えー資料②の2を見て下さい、めくって。赤木ファイルでは、これ赤木ファイルに綴じられてるんですが、その後2ページに渡って、全面青塗り、いったいここは何だったのか全く分からない形になっています。財務大臣ここには一体何を書いたんですか。
(→角田隆・財務省理財局長)あの、ここは何かが書いてあったというものではなく、青いその仕切り紙があったということでございます。
◆宮本岳志議員/この青はマスキングじゃないんですね。
(→角田隆・財務省理財局長)マスキングではございません。
◆宮本岳志議員/これはいったい何、どういうものであるか、最初全く分からなかったんです。ところがですね、えー、この、「与党理事懇談会の資料」というところには、添付ファイル「資料ZIP」というのが付いております。私はこの度、財務省から、この資料を入手致しました。つまり、この赤木ファイルに添付されていた、メールについても提出があったわけであります。
えー資料③を見て下さい。パネル③ですけれども、ここに添付されていたものは、「説明資料2月23日、逢坂誠二議員要求」とあります。これは2017年2月23日の予算委員会で逢坂議員が要求した「地中ごみに関する資料」です。問題はこの資料を、近畿財務局から本省に送らせてんじゃなくって逆なんですよ。本省から近財に送っているということなんですね。いったいこれは何のやり取りをこのメールがやったのかっていうことを明らかにしてもらわなきゃなりません。できますか、財務省。
(→角田隆・財務省理財局長)お答え致します。現時点ではちょっとどういう趣旨で近財に送ったのか私どもは、あの承知しておりませんけども、可能な限り調べさせていただきたいと思います。
◆宮本岳志議員/じゃあ財務大臣に聞きましょうか。与党理事懇談会の中身を、現場に送って確認することは日常的にやってんですか。
(→鈴木俊一・財務大臣)申し訳ありません、あの存じ上げません。この、こ、このことにつきましては、えー先ほど理財局から答えた通りでございます。
◆宮本岳志議員/じゃあはっきり調べてくださいよじゃあ。明らかにしなきゃなりません。役所が国民全体の奉仕者でなくてですよ、与党理事懇談会のですね、まあ使い走りのようなことになってるとすれば重大ですから、きちっと調べていただかなくてはなりません。
資料④を見て下さい。赤木ファイルの241ページ。ここには我が党、山添拓参議院議員の、国交委員会質問の答弁準備のために本省から近畿財務局に問い合わせたメールが綴じられております。えーここに添付していたはずの、応接録が赤木ファイルにはありませんでした。ところが、この度提出されたこの資料の中には、その添付ファイルがございました。それはいったいどういうもんであったか。全て青塗りです。この青いもの、これ外して公表していただけますか。
(→角田隆・財務省理財局長)はい、ご指摘のページですけれども、こちらあの、いわゆる質問レクに先立つ何と申しますかレクというか、あのー宿題とかいただいているところでありますけれども、あの議員と私どもの職員の間の、あの率直なやり取りになってございますので、基本的には、えー〇〇〇(※聞き取れず)するのはいかがと。ただ、その翌日の国交委員会で、その議員のご主張は、委員会の議事録の形で残っているということでございますので、え、そういう意味では(笑)、あの役割を果たせてるのではないかと、いうふうに思っております。
◆宮本岳志議員/いやいや何も外さなかったら分からないじゃないですか!
ね、本当に「誠意をもって説明を尽くす」って言うけれども、結局再調査もしない、新たに開示した文書もマスキングを外さない、改ざんや隠ぺいに関わり処分された職員でも政権を守った者はこれ見よがしに出世・栄転させる。だから同じような改ざんが、あっちでもこっちでもくり返されるんですよ!これでは、岸田政権は隠ぺい改ざん体質でも、安倍・菅政権と何ら変わるところがないということを申し上げて、私の質問を終わります。
2022年1月31日【衆院予算委】森友問題、公文書改ざんについて、日本共産党・宮本岳志議員の質問
(更新日:2022年01月31日)