ドキュメント映画「ヘイトスピーチ」上映会に参加しました

8月1日(土)午後、ウイングス京都でおこなわれた「ドキュメンタリー映画『ヘイトスピーチ』上映会&監督×出演者クロストーク」に参加しました。映画もトークもうなずくところがとても多く、怒り、悲しみ、希望、さまざまな感情が。考えるきっかけにもなるし、エネルギーもわく映画だと思いました。

会場では政党からの参加として主催者の方にご紹介いただき、日本共産党を代表して、その政策と思いを発言させていただきました。

【やまね・フロア発言】この4月に新しく京都市会議員になりましたやまねです。共産党の立場として昨年12月の総選挙で3つの点を明らかにしていますので、その中身を紹介させていただきます。

1つは、先ほど法規制の話も出ましたが、ヘイトスピーチをゆるさないために、人種差別禁止の理念を明確にした特別法の制定をめざすというものです。

2つ目は、ヘイトスピーチに関連する勢力と自民党、政府メンバーの癒着がひどいと。高市早苗、稲田朋美、山谷えり子、こういう人たちがネオナチや在特会のメンバーと写真に写る。これがヘイトスピーチを助長しているのは間違いありません。政府としてこういうことを許さない、毅然とした態度をとることが大事だと。映画の中でも「在日の人を攻撃してどうすんねん。国の問題やないか」という場面がありましたが、そういうことやと思うんです。

3つ目が、自治体として何ができるか。たとえば山形や大阪の門真市では、ヘイトスピーチの集会に施設を貸さなかった。これは「政治的」ということでなく、山形では「集団的な暴力行為のおそれ」、門真市では「公の秩序、善良な風俗を害するおそれ」という理由でした。地方自治体としてもこういう毅然とした対応が必要だと。こういう立場です。

ここからは私自身の思いですが、そもそもヘイトスピーチとは、明確な「差別」であり「人権侵害」だと思います。そこで、なぜいまこれとたたかう必要があるか。私が思うのは、そもそも、いまあまりにもたくさんの人が、個人として、一人の人間として、大事にされてない、そういう社会があるんじゃないかと。

たとえばブラック企業の問題です。まさに人格そのものを否定される、使い捨てにされる。子どもたちの保育や教育を見ても、本当に子どもたち一人ひとりが大切にされているのかと。

だからこそ、ヘイトスピーチや戦争法案をストップさせたいということと合わせて、一人ひとりが大切にされる、毎日のくらしを守る仕事に、国会でも地方の議会でも取り組みたい。私の場合は京都市議会になるんですが、そういう立場でみなさんと力を合わせたいと思っています。

(更新日:2015年08月02日)